キャンプは「生活ごっこ」
グーグルマップをつかって海外で路線バスを乗りこなす経験値のアップのため、東京都内を路線バスでまわってみようかと考えています。しかしまだ実行するには暑すぎますね! 台風も近づいていることですし。
深夜特急ごっこ。リアルドラゴンクエストごっこ。路線バスのみで国内を移動する
そこでしかたがないので動画を見て時間をつぶしています。いつもコレやなあ。
動画を視聴していて思ったのですが、動画といってもいろいろですね。実生活にいい影響を及ぼす動画と、そうでもない動画がありますな。
『氷点下で生きるということ』(LIFE BELOW ZERO°)の魅力、内容、評価、感想、ツッコミとやらせ疑惑
『氷点下で生きるということ』なんかは典型的に私に生きる元気をあたえてくれます。この動画の登場人物たちはただ生活しているだけなんですが、スーパーマーケットのない場所で自給自足(狩猟採集)で暮らしている姿をただ見せているだけです。YouTubeでも同系の動画をあげている中国人やアゼルバイジャン人がいます。
自給自足生活なんて無理。スーパーマーケットのない場所で、人はどうやって生きていけるのであろうか?
この人たちも、ただ生活しているだけなんですが、スーパーマーケットで買い物をして済ませる生活じゃないところ、電気やガスをつかって近代的な調理をしないところを見せどころです。近代以前の暮らしを見せることで全世界から絶大な支持を得ています。
こういう趣味、嗜好はキャンプに通じるものがあります。キャンプもただ生活しているだけというところは同じですが、熱源を焚火にもとめたり、直に風や雨を感じるソフトシェル(テント)で暮らすなどして、生活の難易度を上げて、いわば「生活ごっこ」をして楽しむという趣味だと思います。
生きがいを感じる動画と、そうではない動画がある
かつて私は縄文時代の世界遺産を予言して的中させたことがありますが、キャンプブームも自給自足ムーブメントも、近代以前の暮らしへの回帰も、根っこは同じところにあります。
鹿角のストーンサークル。縄文時代は間違いなく世界遺産に登録される。
動画ばっかり見てないでキャンプぐらい実践すればいいのに、と思います。しかし世の中は実際の行動に移す人は少数だといいます。多くの人は動画を見て人生を終えるのでしょう。私も自給自足は憧れますが実践は無理です。でも「それ系」の動画は今の暮らしがどれほど楽かを思い出させてくれます。現状に感謝して生きていこうという気にさせてくれる良質の動画だと思います。
カテゴリーは人それぞれでしょうが、生きがいを感じる動画と、そうでない動画がありますね。動画オタクになって、つくづくそう思います。うちの嫁などはASMR系の動画がゾクゾクするらしくよく視聴しています。わたしも気持ち悪くてゾクゾクしてますけど(笑)。
咀嚼音系大食いモッパン動画が人気な理由。オエーッ、気持ち悪い!
私の場合は『氷点下で生きるということ』『THE・山男』のようなドキュメンタリー系の動画を視聴した後には、自分も頑張って生きていこうという気になります。これは一種の登山効果なのかもしれません。過酷な登山を終えて下界に戻ると「ここは天国だったんだな」といつも実感させられます。部屋で好きなだけパソコンはできるし、好きな時間に寝っ転がれるし、なんでも好きなものを食べ放題だし、動画も見放題だし、そういうことのありがたみは禁止されないと実感できないものです。スイマーほど空気のありがたみを知っている人はいないでしょう。
ダイヤモンドヘッド232mに登れなかった女のキナバル山4095m登山挑戦記
動画を見分ける。使い分ける方法
逆に面白いだけで、何らの好影響を実生活に及ぼさない動画もあります。少年漫画の戦闘系モノやドタバタラブコメなんかは、見ている瞬間は楽しいけれども、ふと我に返ると自分の実生活がつまらなくあじけなく見えてしまい、元気やる気を奪われてしまうのでした。私の場合。
そんなことにいまさら気づきました。
まあ、わかっていればわかっているなりに対処する方法があります。元気をもらいたいときには「それ系」の動画を意識的に選んで見ればいいのですから。
この齢にして、ようやく動画の使い分けを覚えた、という話しでした。