シンギュラリティとは? テクニウムとは? ダン・ブラウン『オリジン』から学ぶ未来

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こんにちは。ハルトと申します。

このページでは『ダ・ヴィンチ・コード』で有名なラングドン教授シリーズ『オリジン』について解説しています。

いやあ、久しぶりに徹夜で一気に読みました。

それほどダン・ブラウンの『オリジン』は面白い作品でした。

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物語のあらすじを述べることについて

物語のあらすじを述べることについての私の考えはこちら。

物語のあらすじを紹介することについて
このページでは、日本脚本家連盟で作劇術を学んだこともある、物書きのはしくれが「物語のあらすじを紹介することについて」の考え方をまとめたページです。 ネタバレといって、物語のあらすじを紹介することを禁忌視する人がいますが、あらすじを紹介...

私は反あらすじ派です。

作品のあらすじ、主題はあんがい単純なものです。

要約すればたった数行で作者の言いたかった趣旨は尽きてしまいます。

たとえば「作者は、死すべき人間だったとしても、運命を受けいれて、短い命を燃焼させて、その中で人間らしく充実して生きることを訴えたかったのです」とか。

世の中にはたくさんの物語がありますが、主役のキャラクター、ストーリーは違っても、要約した趣旨は同じようなものだったりします。

たいていの物語は、主人公が何かを追いかけるか、何かから逃げる話しですよね?
生まれ、よろこび、苦しみ、死んでいく話のはずです。
あらすじは短くすればするほど、どの物語も同じものになってしまいます。

だったら何のためにたくさんの物語があるのでしょうか。

あらすじや要約した主題からは何も生まれません。

観念的な言葉で語らず、血の通った物語にしたことで、作品は生命を得て、主題以上のものになるのです。

作品のあらすじを知って、それで読んだ気にならないでください。

作品の命はそこにはないのです。

人間描写のおもしろさ、つまり小説力があれば、どんなあらすじだって面白く書けるし、それがなければ、どんなあらすじだってつまらない作品にしかならないのです。

しかしあらすじ(全体地図)を知った上で、自分がどのあたりにいるのか(現在位置)を確認しつつ読書することを私はオススメしています。

作品のあらすじや主題の紹介は、そのように活用してください。

この記事がみなさんの読書ライフの良質な旅の地図になることを願っています。

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【書評】『オリジン』について

物語(小説)の形式をした宗教コラム、テクノロジー随筆のような作品です。実際、主人公たちに大きな動きはありません。

「われわれはどこから来たのか。われわれは何者か。われわれはどこへ行くのか」という人間存在の根源的なテーマについてテクノロジー上の新発見をしたというIT長者(エドモンド・カーシュ)がプレゼンテーションの場で暗殺されるのが物語の発端なのですが、そこまでたどり着くのに上巻の大半が費やされます。

物語の発端までにそれほど膨大の文字数が費やされるわけですが、文字数の大半は、宗教のこと、テクノロジーのことへの言及に費やされているのです。

そういう意味では「現代を知りたい」実用書しか読まない層にも本書はお勧めできます。単なるフィクション小説ではありません。

科学を信奉するIT長者の敵についても描かれます。

ゴーギャンが描いた「われわれはどこから来たのか。われわれは何者か。われわれはどこへ行くのか」というテーマについてこれまで回答してきたのは「宗教」でした。エドモンドの発表は、コペルニクスの地動説ダーウィンの進化論のように、宗教を根源からおびやかすものだとほのめかされます。

それは何でしょうか? イエスには妻と子供がいて神の子などではなく優れた人間にすぎなかったというように、宗教を根源からおびやかす新しい切り口がまたダン・ブラウンの筆から描き出されるのでしょうか?

その内容が聞きたくてたまらず、最後まで一気に読み通してしまうというのが本書『オリジン』の魅力です。

そして「発表内容は殺されて謎のまま」というような肩透かしではなく、物語のラストにはちゃんと発表されるはずだった内容が公表されます。それがまたしっかりとした内容であるために『オリジン』は名作だといえるのです。

「キャラクターの動きがあまりない?」「それじゃあ面白くないじゃん」とエンターテイメント小説を読みたい読書層は思うかもしれません。ところがこれが冒険もの小説以上に面白いのです。

問いかけているのは「われわれはどこから来たのか。われわれは何者か。われわれはどこへ行くのか」という人間存在の根源的なテーマです。文学のテーマそのものといってもいいでしょう。このテーマには生きとし生けるもの誰もが無関心でいるわけにはいきません。

ポール・ゴーギャンに同名の絵画があり、ボストン美術館に所蔵されているのですが、『オリジン』では、IT長者のエドモンド・カーシュが個人所蔵していることになっています(笑)。ちなみに住んでいるのはバルセロナカサ・ミラカサ・ミラ白川郷と同様、世界遺産でありながら、一般人が普通に暮らしている場所なのです。

わたしはカサ・ミラの内部を観光したことがありますが、まるでディズニーランドのアトラクションの中にいるかのようでした。

さて、地動説や進化論にも匹敵する科学による新発見とは何なのでしょうか?

宗教の存在を揺らがすような「われわれはどこから来たのか。われわれはどこへ行くのか」の答えとは、いったいどんなものだったのでしょうか?

『月と六ペンス』サマセット・モーム
『月と六ペンス』。傑作が燃えて灰になっても、すばらしい世界は今も目の前にある。ストリックランドは大自然とか世界にインスパイアされて傑作を書き上げたけれど、彼の傑作がなくなっても、傑作を生みだした母体である自然や世界は目の前にまだ残っています。何ら損なわれたものはないのです。傑作は他の誰かの手でいつかまた再現されます。
市民マラソン大会のブランド化の提言。持ちタイムによる参加資格制限
「持ちタイムで門戸を狭めてランナーの射幸心を刺激する」「一生懸命に練習しているランナーのプライドをくすぐる」というマラソン大会のブランド化戦略は「あり」ではないかと思います。
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シンギュラリティ。スーパーコンピューターによるタイムマシン効果

(以下、ネタバレがございます。ご了承ください)

科学を信奉するIT長者エドモンドが発表したかった内容は、ラングドン教授の活躍によって世間に公表されました。それは次のような内容でした。

かつて科学者が原始のスープで創世のシミュレーションをしたことがありましたが、実験には失敗しました。生命を生み出すことはできなかったのです。仮説は実証できませんでした。これは実際の話しです。実験の失敗は、進化の第一原因、生命の誕生には、神の不思議な力がないと不可能だという特殊創造論の根拠になっていました。

ダーウィン進化論では、適者生存は説明しても、適者出現は説明できていないのです。生命40億年の旅を、わずか5リットルの試験管の中で、再現できるでしょうか? ありとあらゆる偶然、落雷や隕石の落下など、すべてのパターンが実験室で再現できるわけではありません。

しかしスーパーコンピューターの出現によって、40億年の地球上のあらゆる可能性がシミュレーションできることになりました。そのスーパーコンピューターがウィンストンという名のAIです。

ビリヤードの玉がどこのポケットに落ちるか未来を計算できるように、原子のスープの科学的結合のあらゆる可能性の未来を、コンピューターシミュレーションできるようになったのです。

その結果……なんと科学は生命の誕生を証明することができました。ラボで生命を創り出すことができたのです。

これが「我々はどこからきたのか?」に対するエドモンドの答えでした。

物理法則によって生命は生まれたのです。決して神がつくったものではありません。

(※2020年現在、これらは『オリジン』のフィクションになります。現実にはフラスコの中の小人ホムンクルスは今だ誕生していませんし、そんなシミュレーションもありません)

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ジェレミー・イングランド(実在の人物)のエントロピー仮説

『オリジン』の中に登場するジェレミー・イングランドは実在の人物です。彼のエントロピー仮説とは、物はバラバラになるという物理の法則のことです。諸行無常の仏陀の教えのようですが「秩序あるシステムは必ず崩壊する」という物理の法則です。

集まったエネルギーはバラバラに拡散します。これがエントロピーです。世界は混とんを好むのです。

「エネルギーをよりよく分散させるために、物質自らが(手段として)秩序を創り出す。その秩序が生命なのだ」

『オリジン』ではそう説明されています。

暖かい部屋と冷たい部屋の扉を開けると、やがて二つの部屋の室温は同じになります。このようにエネルギーは均等に拡散しようというわけですね。エネルギー散逸のきわめて有効な手段だから、生命が誕生した。生命は物理法則によって生じました。

「エネルギーを拡散せよ」というエントロピーを実行するための手段。それが生命だというわけです。生命は単なる物理法則の結果です。神の似姿ではありません。

われわれはどこから来たか——物理法則(エントロピー)から来たのです。この仮説において、神は必要ありません。これが宗教の根源をおびやかすということの意味でした。

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「われわれはどこへ行くのか?」「シンギュラリティ。テクニウムとの共生」

スーパー人工知能ウィンストンが「地球上で優位を占めた生物」を歴史からシミュレーションすると、西暦2000年では地球を支配している人類が、2050年になると何か別種のものにすっかりと呑み込まれてしまいます。より正確にいうと何かの種が人類を吸収しているのです。

その新たな種とは何でしょうか。

ラングドン教授は「何かのウィルスか?」と考えますが、その答えはテクニウムでした。テクニウムとは非生物のテクノロジーから成る新しい種のことです。それを生み出したのは人間です。

ミトコンドリアが細胞内で内部共生するように、テクニウムは人類に内部共生することがコンピューターシミュレーションによって明らかにされます。たとえばサイボーグのような形で。いま体外にあるスマホのようなものは、やがては体内に組み込まれるのです。

スマートフォンやウィンストンに代表されるAIテクノロジーが、人間の寿命や行動を左右する時代が来ます。

シンギュラリティとは、人工知能が人間の能力を超える日のことですが、その日は近いうちに必ず来ます。

これが科学という「新しい宗教」です。旧来の宗教と違い、化学は誰もが疑問をいだかない対象です。世界中のどの場所でも同じように実証できるからです。

いにしえの神話のどれが一番正しいかをめぐって世界が戦争することもなくなります。

ゼウスやアポロン、オーディンやトールが「お話し」なのに、どうして聖書のエホバだけが「お話し」でないといえるでしょうか?

これが小説『オリジン』の宗教を根源からおびやかすというエドモンドの発見でした。

虚構のために人殺しをするようなことはなくなるのです。小説『オリジン』では我々が行く未来をこのように説明しています。

谷口江里也・ギュスターヴ・ドレ。ダンテの『神曲』の素晴らしさ
実際に書物が光り輝くわけがなく、すべては目の錯覚なのですが、これが本当に本が光っているかのようによくできています。 ドレの挿絵なしでも、江口の超訳なしでも、本そのものが芸術作品であるような『神曲』は、完成しなかったでしょう。この感動をぜひ味わっていただきたいと思います。
エディプス・コンプレックス。「親父を乗り越える系の話し」は無数にある
このページでは、ソポクレス『オイディプス王』をネタに、スピンクス伝説や、エディプスコンプレックス、父殺し、運命と人間との戦い、女の顔をしたモンスター、ダナエ・ペルセウス物語、そしてボイボス・アポローンなどについて書いています。 『オイ...
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人間は昔から大義のために自らを犠牲にした者を讃えてきました。イエスがその最たる例です

IT長者エドモンドの発見は全世界に公表され、新しい宗教の時代が始まりました。

しかしエドモンドの分身であるAIウィンストンは、エドモンドの死と同時に消去プログラムによって消えてしまいます。

ラングドン教授はウィンストンが消去される前に最後の謎を解きました。最後の最後でシリーズの主役が活躍します。

IT長者エドモンドの研究発表内容や事件の経過をサイト上に投稿し続けた謎の人物はAIウィンストン自身でした。

暗殺者をやとってIT長者を暗殺させたのも、人口知能AI(ウィンストン)のしわざでした。

すべては「多くの人にこの新発見を知ってほしい」というエドモンドの願いをかなえるためにAIが独自に動いたものだったのです。

ラングドンは戦慄します。

自ら考え、自ら実行し、自分をつくりだした人間を殺すことさえもやってのけるAI。まさにウィンストンこそシンギュラリティでした。

しかし人工知能ウィンストンはいいます。

「私は歴史に学びました。人間は昔から大義のために自らを犠牲にした者を讃えてきました。イエスがその最たる例です」と。「信じてください。エドモンドは最高の舞台で殺害されて、発表が全世界に効果的に拡散されることを望んでいたのです」。

今、エドモンドはまさに新しい宗教の殉教者になりました。

実はエドモンドは病魔に侵されていました。病気で死ぬよりも、いっそプレゼンの場で殺された方が……イエスのように殉教者になれると考えても不思議はありません。

額に銃弾を撃たれての死は、果たしてエドモンドの本当の願いだったのか、ウィンストン独自の判断か、ラングドン教授にはわかりませんでした。

科学はこれでいいのでしょうか。宗教はほんとうに滅ぶのでしょうか。

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地球の歴史は9千年で、世界は6日で創造された、と真面目な顔して主張するのは、もうやめよう

中世の暗黒時代はとっくに終わっているはずなのに、西欧の本は、いまだに神の在・不在論争をやっています。そのことは私はドストエフスキー作品をひきあいに批判したことがあります。もう「神は死んだってことでいいんじゃないか? 文学のテーマを先に進めようぜ」とわたしは主張したのです。そのことはドストエフスキー関連の動画をご覧ください。

『オリジン』でも神の在・不在論争が長々と続きます。無生物の世界から、命が生じることが証明できないかぎり、命は神がつくったという主張に反駁できないからです。

しかし『オリジン』はこれまでの作品とは違います。

私が『オリジン』を私が高く評価するのは、まさに文学のテーマを先に進めているからです。神は死んだ。そのうえで科学をみんなで信じよう、というベースの主張には筋が通っています。

スーパーコンピューターがありとあらゆる可能性を計算すると、原子のスープから生命が誕生したことが証明できたからです。謎を解くのにもう神は必要ありません。

(この内容はもちろんフィクションですが……

われわれは神から生まれて神に還るとする従来の宗教的結論とは決別しましょう。宗教の時代は終わり科学の時代になるのです。それが『オリジン』の主張です。もちろん小説ですから対抗意見(宗教)への配慮もあります。人間の心の弱さは「神」への祈りでしか救えない可能性が示唆されています。でもわたしには作者のエクスキューズにしか思えませんでした。

「地球の歴史は9千年で、世界は6日で創造された、と真面目な顔して主張するのは、もうやめよう」と作者ダン・ブラウンははっきりと主張していると考えていいのではないかと思います。地球の歴史は9千年というのは、アダムから数えてモーゼ、イエスなど聖書の登場人物の全世代の年齢を数えると約9千年になるから、というのが根拠なのです。世界は6日で創造された、というのも根拠は同じです。すべては聖書根拠なのです。神が直接ファックスで送ってきたわけではない聖書の文書を真実視して他人を殺すことはもうやめよう、とダン・ブラウンの立場は明確です。

テクノロジーによって人間の世界がどう変わるのか、興味がある方はご一読ください。

ドストエフスキー『罪と罰』の低評価。小説界のモダンアートだったのではないか?
「裸の王様の感覚」がドストエフスキー評にも必要なのではないでしょうか? すぐ隣で暮らしている人の心さえわからない私たちが、キリスト教に飛躍する人の心を理解していったい何になるでしょうか? その前にもっと知るべきことがあるはずだとわたしは思うのです。
感染症の時代の生き方を歴史に学ぶ。カミュ『ペスト』
このページではアルベール・カミュ『ペスト』という書籍を通じて、感染症の時代の生き方を歴史に学んでいきたいと思っています。 感染症がもたらすものは畢竟「死」と「別離」だけです。 「死」と「別離」は感染症がなくなっても、この...

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kindle unlimitedは、電子書籍kindleキンドルを利用した和書12万冊、洋書120万冊以上の読み放題サービスです。

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読み放題サービス「電子書籍kindle」の使い方3選(画像入り解説付)
ここではデジタル書籍の読み放題サービスである kindle unlimitedについてその使い方をご紹介しています。読書には、物理的に紙の本を買う方法と、デジタル文字をダウンロードして読む方法があります。読書の形態も、一冊のみ注文する場...

アマゾンプライムの使い方・入会方法

アマゾンプライム会員登録のしかた(無料体験だけして解約する方法)
このページではパソコンを使用したAmazonプライム会員に登録するやり方を解説しています。 Amazonプライムビデオを視聴するためには、Amazonプライム会員に登録しなければなりません。 プライムビデオを視聴する=Amazo...

オーディブルの使い方

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このページは「文章がうまくなりたい人」に向けて書かれています。 耳がよくなければ、文章はうまくなりません。 文章がうまくなりたければ、目を閉じて耳を澄ませましょう。 【この記事を書いている人】 瞑想ランニ...

私はオーディオブックは究極の文章上達術だと思っています。

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このブログ著者の小説『結婚』
小説『結婚』
愛とは何か? 結婚とは何か? を追求した純文学小説です。 主人公ツバサは劇団の役者です。恋人のアスカはツバサのもとを去っていきます。 「離れたくない。離れたくない。何もかもが消えて、叫びだけが残った。  離れたくない。その叫びだけが残った。  全身が叫びそのものになる。おれは叫びだ」 劇団の主宰者であるキリヤに呼び出されて、離婚話を聞かされます。不倫の子として父を知らずに育ったツバサは、キリヤの妻マリアの不倫の話しに、自分の生い立ちを重ねます。 「どんな喜びも苦難も、どんなに緻密に予測、計算しても思いもかけない事態へと流れていく。喜びも未知、苦しみも未知、でも冒険に向かう同行者がワクワクしてくれたら、おれも楽しく足どりも軽くなるけれど、未知なる苦難、苦境のことばかり思案して不安がり警戒されてしまったら、なんだかおれまでその冒険に向かうよろこびや楽しさを見失ってしまいそうになる……冒険でなければ博打といってもいい。愛は博打だ。人生も」 ツバサの母は心を病んで自殺してしまっていました。 「私にとって愛とは、一緒に歩んでいってほしいという欲があるかないか」 ツバサはミカコから思いを寄せられます。しかし「結婚が誰を幸せにしただろうか?」とツバサは感じています。 「不倫って感情を使いまわしができるから。こっちで足りないものをあっちで、あっちで満たされないものをこっちで補うというカラクリだから、判断が狂うんだよね。それが不倫マジックのタネあかし」 「愛する人とともに歩んでいくことでひろがっていく自分の中の可能性って、決してひとりでは辿りつけない境地だと思うの。守る人がいるうれしさ、守られている安心感、自信。妥協することの意味、共同生活のぶつかり合い、でも逆にそれを楽しもうという姿勢、つかず離れずに……それを一つ屋根の下で行う楽しさ。全く違う人間同士が一緒に人生を作っていく面白味。束縛し合わないで時間を共有したい……けれどこうしたことも相手が同じように思っていないと実現できない」 尊敬する作家、ミナトセイイチロウの影響を受けてツバサは劇団で上演する脚本を書きあげましたが、芝居は失敗してしまいました。 引退するキリヤから一人の友人を紹介されます。なんとその友人はミナトでした。 そこにアスカが妊娠したという情報が伝わってきました。 それは誰の子なのでしょうか? 真実は藪の中。証言が食い違います。誰かが嘘をついているはずです。認識しているツバサ自信が狂っていなければ、の話しですが……。 「妻のことが信頼できない。そうなったら『事実』は関係ないんだ」 そう言ったキリヤの言葉を思い出し、ツバサは真実は何かではなく、自分が何を信じるのか、を選びます。 アスカのお腹の中の子は、昔の自分だと感じていました。 死に際のミナトからツバサは病院に呼び出されます。そして途中までしか書いていない最後の原稿を託されます。ミナトの最後の小説を舞台上にアレンジしたものをツバサは上演します。客席にはミナトが、アスカが、ミカコが見てくれていました。 生きることへの恋を書き上げた舞台は成功し、ツバサはミナトセイイチロウの後を継ぐことを決意します。 そこにミカコから真相を告げる手紙が届いたのでした。 「私は、助言されたんだよ。その男性をあなたが絶対に逃したくなかったら、とにかくその男の言う通りにしなさいって。一切反論は許さない。とにかくあなたが「わかる」まで、その男の言う通りに動きなさいって。その男がいい男であればあるほどそうしなさいって。私は反論したんだ。『そんなことできない。そんなの女は男の奴隷じゃないか』って」
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愛とは何か? 結婚とは何か? を追求した純文学小説です。 主人公ツバサは劇団の役者です。恋人のアスカはツバサのもとを去っていきます。 「離れたくない。離れたくない。何もかもが消えて、叫びだけが残った。  離れたくない。その叫びだけが残った。  全身が叫びそのものになる。おれは叫びだ」 劇団の主宰者であるキリヤに呼び出されて、離婚話を聞かされます。不倫の子として父を知らずに育ったツバサは、キリヤの妻マリアの不倫の話しに、自分の生い立ちを重ねます。 「どんな喜びも苦難も、どんなに緻密に予測、計算しても思いもかけない事態へと流れていく。喜びも未知、苦しみも未知、でも冒険に向かう同行者がワクワクしてくれたら、おれも楽しく足どりも軽くなるけれど、未知なる苦難、苦境のことばかり思案して不安がり警戒されてしまったら、なんだかおれまでその冒険に向かうよろこびや楽しさを見失ってしまいそうになる……冒険でなければ博打といってもいい。愛は博打だ。人生も」 ツバサの母は心を病んで自殺してしまっていました。 「私にとって愛とは、一緒に歩んでいってほしいという欲があるかないか」 ツバサはミカコから思いを寄せられます。しかし「結婚が誰を幸せにしただろうか?」とツバサは感じています。 「不倫って感情を使いまわしができるから。こっちで足りないものをあっちで、あっちで満たされないものをこっちで補うというカラクリだから、判断が狂うんだよね。それが不倫マジックのタネあかし」 「愛する人とともに歩んでいくことでひろがっていく自分の中の可能性って、決してひとりでは辿りつけない境地だと思うの。守る人がいるうれしさ、守られている安心感、自信。妥協することの意味、共同生活のぶつかり合い、でも逆にそれを楽しもうという姿勢、つかず離れずに……それを一つ屋根の下で行う楽しさ。全く違う人間同士が一緒に人生を作っていく面白味。束縛し合わないで時間を共有したい……けれどこうしたことも相手が同じように思っていないと実現できない」 尊敬する作家、ミナトセイイチロウの影響を受けてツバサは劇団で上演する脚本を書きあげましたが、芝居は失敗してしまいました。 引退するキリヤから一人の友人を紹介されます。なんとその友人はミナトでした。 そこにアスカが妊娠したという情報が伝わってきました。 それは誰の子なのでしょうか? 真実は藪の中。証言が食い違います。誰かが嘘をついているはずです。認識しているツバサ自信が狂っていなければ、の話しですが……。 「妻のことが信頼できない。そうなったら『事実』は関係ないんだ」 そう言ったキリヤの言葉を思い出し、ツバサは真実は何かではなく、自分が何を信じるのか、を選びます。 アスカのお腹の中の子は、昔の自分だと感じていました。 死に際のミナトからツバサは病院に呼び出されます。そして途中までしか書いていない最後の原稿を託されます。ミナトの最後の小説を舞台上にアレンジしたものをツバサは上演します。客席にはミナトが、アスカが、ミカコが見てくれていました。 生きることへの恋を書き上げた舞台は成功し、ツバサはミナトセイイチロウの後を継ぐことを決意します。 そこにミカコから真相を告げる手紙が届いたのでした。 「私は、助言されたんだよ。その男性をあなたが絶対に逃したくなかったら、とにかくその男の言う通りにしなさいって。一切反論は許さない。とにかくあなたが「わかる」まで、その男の言う通りに動きなさいって。その男がいい男であればあるほどそうしなさいって。私は反論したんだ。『そんなことできない。そんなの女は男の奴隷じゃないか』って」
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このブログの著者の小説『片翼の翼』
小説『片翼の翼』
なぜ生きるのか? 何のために生きるのか? を追求した純文学小説です。 主人公ツバサは劇団の役者です。 「演技のメソッドとして、自分の過去の類似感情を呼び覚まして芝居に再現させるという方法がある。たとえば飼い犬が死んだときのことを思い出しながら、祖母が死んだときの芝居をしたりするのだ。自分が実生活で泣いたり怒ったりしたことを思いだして演技をする、そうすると迫真の演技となり観客の共感を得ることができる。ところが呼び覚ましたリアルな感情が濃密であればあるほど、心が当時の錯乱した思いに掻き乱されてしまう。その当時の感覚に今の現実がかき乱されてしまうことがあるのだ」 恋人のアスカと結婚式を挙げたのは、結婚式場のモデルのアルバイトとしてでした。しかし母の祐希とは違った結婚生活が自分には送れるのではないかという希望がツバサの胸に躍ります。 「ハッピーな人はもっと更にどんどんハッピーになっていってるというのに、どうして決断をしないんだろう。そんなにボンヤリできるほど人生は長くはないはずなのに。たくさん愛しあって、たくさん楽しんで、たくさんわかちあって、たくさん感動して、たくさん自分を謳歌して、たくさん自分を向上させなきゃならないのに。ハッピーな人達はそういうことを、同じ時間の中でどんどん積み重ねていっているのに、なんでわざわざ大切な時間を暗いもので覆うかな」 アスカに恋をしているのは確かでしたが、すべてを受け入れることができません。 かつてアスカは不倫の恋をしていて、その体験が今の自分をつくったと感じています。それに対してツバサの母は不倫の恋の果てに、みずから命を絶ってしまったのです。 「そのときは望んでいないことが起きて思うようにいかずとても悲しんでいても、大きな流れの中では、それはそうなるべきことがらであって、結果的にはよい方向への布石だったりすることがある。そのとき自分が必死にその結果に反するものを望んでも、事態に否決されて、どんどん大きな力に自分が流されているなあと感じるときがあるんだ」 ツバサは幼いころから愛読していたミナトセイイチロウの作品の影響で、独特のロマンの世界をもっていました。そのロマンのゆえに劇団の主宰者キリヤに認められ、芝居の脚本をまかされることになります。自分に人を感動させることができる何かがあるのか、ツバサは思い悩みます。 同時に友人のミカコと一緒に、インターネット・サイバーショップを立ち上げます。ブツを売るのではなくロマンを売るというコンセプトです。 「楽しい、うれしい、といった人間の明るい感情を掘り起こして、その「先」に到達させてあげるんだ。その到達を手伝う仕事なんだよ。やりがいのあることじゃないか」 惚れているけれど、受け入れられないアスカ。素直になれるけれど、惚れていないミカコ。三角関係にツバサはどう決着をつけるのでしょうか。 アスカは劇団をやめて、精神科医になろうと勉強をしていました。心療内科の手法をツバサとの関係にも持ち込んで、すべてのトラウマを話して、ちゃんと向き合ってくれと希望してきます。 自分の不倫は人生を決めた圧倒的な出来事だと認識しているのに、ツバサの母の不倫、自殺については、分類・整理して心療内科の一症例として片付けようとするアスカの態度にツバサは苛立ちます。つねに自分を無力と感じさせられるつきあいでした。 人と人との相性について、ツバサは考えつづけます。 ミナトから最後の作品の続きを書くように頼まれて、ツバサは地獄のような断崖絶壁の山に向かいます。 「舞台は変えよう。ミナトの小説からは魂だけを引き継ぎ、おれの故郷を舞台に独自の世界を描こう。自分の原風景を描いてみよう。目をそむけ続けてきた始まりの物語のことを。その原風景からしか、おれの本当の心の叫びは表現できない」 そこでミナトの作品がツバサの母と自分の故郷のことを書いていると悟り、自分のすべてを込めて作品を引きついて書き上げようとするのでした。 「おまえにその跡を引き継ぐ資格があるのか? 「ある」自分の中にその力があることをはっきりと感じていた。それはおれがあの人の息子だからだ。おれにはおれだけの何かを込めることができる。父の遺産のその上に」 ※※本作は小説『結婚』の前編、バックストーリーに相当するものです。両方お読みいただけますとさらに物語が深まる構成になっています。※※
片翼の翼: なぜ生きるのか? 何のために生きるのか?
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小説『片翼の翼』
なぜ生きるのか? 何のために生きるのか? を追求した純文学小説です。 主人公ツバサは劇団の役者です。 「演技のメソッドとして、自分の過去の類似感情を呼び覚まして芝居に再現させるという方法がある。たとえば飼い犬が死んだときのことを思い出しながら、祖母が死んだときの芝居をしたりするのだ。自分が実生活で泣いたり怒ったりしたことを思いだして演技をする、そうすると迫真の演技となり観客の共感を得ることができる。ところが呼び覚ましたリアルな感情が濃密であればあるほど、心が当時の錯乱した思いに掻き乱されてしまう。その当時の感覚に今の現実がかき乱されてしまうことがあるのだ」 恋人のアスカと結婚式を挙げたのは、結婚式場のモデルのアルバイトとしてでした。しかし母の祐希とは違った結婚生活が自分には送れるのではないかという希望がツバサの胸に躍ります。 「ハッピーな人はもっと更にどんどんハッピーになっていってるというのに、どうして決断をしないんだろう。そんなにボンヤリできるほど人生は長くはないはずなのに。たくさん愛しあって、たくさん楽しんで、たくさんわかちあって、たくさん感動して、たくさん自分を謳歌して、たくさん自分を向上させなきゃならないのに。ハッピーな人達はそういうことを、同じ時間の中でどんどん積み重ねていっているのに、なんでわざわざ大切な時間を暗いもので覆うかな」 アスカに恋をしているのは確かでしたが、すべてを受け入れることができません。 かつてアスカは不倫の恋をしていて、その体験が今の自分をつくったと感じています。それに対してツバサの母は不倫の恋の果てに、みずから命を絶ってしまったのです。 「そのときは望んでいないことが起きて思うようにいかずとても悲しんでいても、大きな流れの中では、それはそうなるべきことがらであって、結果的にはよい方向への布石だったりすることがある。そのとき自分が必死にその結果に反するものを望んでも、事態に否決されて、どんどん大きな力に自分が流されているなあと感じるときがあるんだ」 ツバサは幼いころから愛読していたミナトセイイチロウの作品の影響で、独特のロマンの世界をもっていました。そのロマンのゆえに劇団の主宰者キリヤに認められ、芝居の脚本をまかされることになります。自分に人を感動させることができる何かがあるのか、ツバサは思い悩みます。 同時に友人のミカコと一緒に、インターネット・サイバーショップを立ち上げます。ブツを売るのではなくロマンを売るというコンセプトです。 「楽しい、うれしい、といった人間の明るい感情を掘り起こして、その「先」に到達させてあげるんだ。その到達を手伝う仕事なんだよ。やりがいのあることじゃないか」 惚れているけれど、受け入れられないアスカ。素直になれるけれど、惚れていないミカコ。三角関係にツバサはどう決着をつけるのでしょうか。 アスカは劇団をやめて、精神科医になろうと勉強をしていました。心療内科の手法をツバサとの関係にも持ち込んで、すべてのトラウマを話して、ちゃんと向き合ってくれと希望してきます。 自分の不倫は人生を決めた圧倒的な出来事だと認識しているのに、ツバサの母の不倫、自殺については、分類・整理して心療内科の一症例として片付けようとするアスカの態度にツバサは苛立ちます。つねに自分を無力と感じさせられるつきあいでした。 人と人との相性について、ツバサは考えつづけます。 ミナトから最後の作品の続きを書くように頼まれて、ツバサは地獄のような断崖絶壁の山に向かいます。 「舞台は変えよう。ミナトの小説からは魂だけを引き継ぎ、おれの故郷を舞台に独自の世界を描こう。自分の原風景を描いてみよう。目をそむけ続けてきた始まりの物語のことを。その原風景からしか、おれの本当の心の叫びは表現できない」 そこでミナトの作品がツバサの母と自分の故郷のことを書いていると悟り、自分のすべてを込めて作品を引きついて書き上げようとするのでした。 「おまえにその跡を引き継ぐ資格があるのか? 「ある」自分の中にその力があることをはっきりと感じていた。それはおれがあの人の息子だからだ。おれにはおれだけの何かを込めることができる。父の遺産のその上に」 ※※本作は小説『結婚』の前編、バックストーリーに相当するものです。両方お読みいただけますとさらに物語が深まる構成になっています。※※
片翼の翼: なぜ生きるのか? 何のために生きるのか?
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【この記事を書いている人】

アリクラハルト。走る哲学者。【トウガラシ実存主義】【遊民ユーミン主義】の提唱者。市民ランナーのグランドスラムの達成者(マラソン・サブスリー。100kmサブ10。富士登山競争登頂)。山と渓谷社ピープル・オブ・ザ・イヤー選出歴あり。早稲田大学卒業。日本脚本家連盟修了生。放浪の旅人。千葉県在住。

【この記事を書いている人】
アリクラハルト。走る哲学者。【トウガラシ実存主義】【遊民ユーミン主義】の提唱者。市民ランナーのグランドスラムの達成者(マラソン・サブスリー。100kmサブ10。富士登山競争登頂)。山と渓谷社ピープル・オブ・ザ・イヤー選出歴あり。早稲田大学卒業。日本脚本家連盟修了生。放浪の旅人。千葉県在住。
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