堀江貴文『刑務所なう。』

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どうもハルトです。みなさん今日も楽しい旅を続けていますか?

本日は書評『刑務所なう。』著者はホリエモンこと堀江貴文さんです。

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刑務所はパラダイスか?

イロハ「なによ。世の中にはたくさんの本が溢れ返っているのに、なんで刑務所本なんか書評するの?」

ハルト「ほら。おれ国文科出身だけどどうしてもフランス文学のことが書きたくて、結局、三島由紀夫の『サド侯爵夫人』を卒論のテーマにしたぐらいだから、基本的に獄中文学者ってすごく興味をそそられるわけ。サド侯爵はサディズムの語源になったフランスの作家なんだけれど、生涯の大半を獄中で過ごして、バスチーユの牢獄で書いたすべての束縛から解き放たれた価値観逆転小説が今でも残っていて読むことができるんだよ」

イロハ「なんでまたそんなサディズムの人なんか卒論で書いたわけ?」

ハルト「いや、三島由紀夫を書いたんだけどね(汗)。サドはフランス革命時代の人物なんだ。あの時代、人々はマリーアントワネットロベスピエールなど多くの人を実際にギロチンで殺しているのに、残虐と言われたサドは実際には一人の人間も殺していないんだよ。小説の中では残虐に人を殺しているけれど、作家だから全部想像の産物なんだ。そこはちゃんと分けて考えないと、現代でも推理小説家は殺人者ってことになっちゃうだろ?」

イロハ「まあそうだけどさ」

ハルト「刑務所って不思議な空間だと思わない? 『刑務所なう。』を読むと堀江さんなんてバンバン獄中で本読んでいるんだけど、なんだか羨ましくなってくる。俺みたいに、隠居したら軽い運動と読書三昧の生活を送りたいと思っている者にとって、刑務所って時々パラダイスみたいだなあって見えるときがあるんだよ」

イロハ「いやいやいやいやいや。放浪の旅人が何言ってるのよ。刑務所って不自由の代名詞みたいなところでしょ?」

ハルト「獄中のサド侯爵は身こそ世界で一番不自由な人だけれど、魂は世界で一番自由な人だったっていうのが小説のテーマのひとつなんだよ。宗教からも権力からも自由な小説を書いていたからね。いわゆる魂までは縛れないってやつだよ。心の旅もおれは立派な旅だと思うんだ。旅とは『どこにいるか』ではなくて、『心に何が映ったか』だと思っているから」

イロハ「でも体は捕らわれの身なんだ」

ハルト「サドはサディストどころか夫婦の営みも碌にしてないよ。牢獄にいるんだから、そもそも相手がいない。全部、想像なんだよ。ところで空想を追いかけたり、読書に集中している時、その場所がどこかって関係ないと思わない? 自宅でも、図書館でも、喫茶店でも、駅のホームでも、牢獄でも、集中して読書している時は、全く同じじゃない? どうせ本以外見てないんだから」

イロハ「まあ紙面を眺めて、空想を追っているかぎり、場所はあまり関係ないかもね」

ハルト「堀江さん自身もこう書いている。メルマガの原稿書いているとノッてきて刑務所にいるの忘れちゃう、って。その気持ちがおれにはわかるんだよ」

イロハ「微妙な共感だなあ」

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サラリーマンだって牢獄だ

ハルト「大昔の網走刑務所みたいに「ずっと正座していろ」みたいな虐待待遇ではないみたいだしさ。発信制限はあるけれど、獄中でも手紙は書けるんだね。それを協力者が電子化して発信したから『刑務所なう。』なんだね。NOWすなわちほぼ現在進行形で発信されていたんだね」

イロハ「ハルトは正座できない人だもんね」

ハルト「あんな不自然な座り方するの、日本人だけだよ?」

イロハ「身体が硬いんだよ。正座がなくても、強制労働があるんでしょ? 罪を犯した人を罰する場所なんだから」

ハルト「労働はあるけど、シベリア抑留の強制労働みたいなのとは違うよ。罰といっても鞭うたれて拷問される訳じゃないんだ。堀江さんは介護ヘルパーとか清掃員とか床屋みたいな労働をしているよ。刑務所内の労働が罰則だというのなら、介護ヘルパーの仕事は何かの罰則かってことになっちゃうもの」

イロハ「堀江さんみたいなスケールの大きな人からすると、やりたいことができないし、ちっぽけな仕事で苦痛なんじゃないの?」

ハルト「それがそうでもないみたい。休日返上で働きたいとか書いてるもの。働くのが好きみたいだね。境遇に不満を言うだけの人ではなくて、その場その場の条件の中で楽しめる人なんだよ。堀江さんは。バックパッカー向きの性格だよね。

仕事のない日はずっと体操したり、休日はずっと本を読んだりしている。年間200冊の文庫を読んだんだって」

イロハ「ひええ。そんなに。サラリーマンにはとても無理だ」

ハルト「牢獄にいるから読めるんだよ。ラジオも聞けるし、差し入れの小説、マンガも読めるみたいだ」

イロハ「安宿街に沈没したバックパッカーみたいなもんか」

ハルト「牢獄に持ち込める私物は限られているんだ。そういうところも私物が限られているバックパッカーみたいだろ?」

イロハ「ハルトってへんなところに関心もつんだよなあ」

ハルト「本質的な不満はあるだろうけど、刑務所生活も何だが楽しんでいるもの。人と会話したり触れ合ったりするのが好きなんだな。オタクではないね、堀江さんは」

イロハ「オタクどころか出所した今はトライアスリートらしいよ。ハルトに似てるね」

ハルト「おれはカナヅチ。泳げないの。ランとバイクの二種目ならば負ける気しないけど

イロハ「刑務所はパラダイスみたいな結論になってるけど、そんなのダメ。嫌なことも多いんでしょう? それもちゃんと書かなきゃ」

ハルト「プライバシーはないし、好きな時に好きなことができない。寝たくなくても寝なきゃならないし、飲みたい時に水も飲めないし、汗をかいてもお風呂に入れないのが堀江さんは辛かったみたいだ」

イロハ「ほら。やっぱり刑務所って辛い場所なんだよ(納得)」

ハルト「サラリーマンだって、起床時間は決まっているし、仕事中はお風呂なんか入れないし、好きな時に好きなことできないじゃない? 明日のために夜は寝なきゃならないし、不本意な仕事なんて幾らでもあるよ。ノルマがあったり、パワハラだってあるし、そんなに違う場所かな?」

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イロハ「ものは考えようってことか」

ハルト「刑務所では、食べるものは自分で選べないけれど、支給される食事は、普段のおれよりもずっといいものを食べている。むしろ貧乏バックパッカーから見ると「ごちそう」レベルの食事だよ。栄養満点、美味しそうだ

イロハ「まったくもう。自殺するぐらいなら刑務所に入った方がいいってことか。命のセーフティネットだね」

ハルト「もともと堀江さんはこのようなブログを書く側ではなく、インターネットによる情報発信、つまりプラットフォームを作ってきた側の人間だったけれど、今ではどっちかというとおれたち側にいるみたいなんだ。

収監を機に六本木の自宅を売り払って『ノマド・ワーカー』になっている。ノマドというのは英語で「遊牧民」という意味で、ノマドワーカーというのは会社勤めをせずに、パソコンやスマホを使って仕事をする人のことだ。出社しないから世界中どこにいてもインターネット回線さえあれば仕事ができるんだよ」

イロハ「なんだかバックパッカーみたい。出所後は、なんでも好きなことをやって、それを発信しているみたいだね」

ハルト「今じゃほとんどさすらいの作家みたいなものだよ。相変わらず実業家だけれど、いろいろやってる作家だとおれは捉えてるんだ

イロハ「あら。ハルトの理想の人じゃない」

ハルト「だからこうして書評を書こうという気にもなるんだよ。興味のある相手じゃなければ、コラムなんて書けないよ」

堀江さんの今後には目が離せません。「金の力」ではなく「生き方」で世の中を変えてください。期待しています。

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プロフィール


温人ハルト。雑誌『ランナーズ』等に執筆歴のある物書き。サブスリーランナー。グランドスラム達成者(100kmサブテン。富士登山競争登頂)。スイス・ブライトホルン。台湾・玉山。南アルプス全山縦走など登山歴も豊富。キャンプ・車中泊マニア。西天取経の旅人

このサイトについて

はたして放浪のバックパッカーは社会復帰できるのか!? 自由と社会との折り合いを模索するブログです。

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