ばんぱくばんざい。大阪関西万博のイタリア館が見たい
万博フェチの私は今から大阪関西万博に行くのを楽しみにしています。昨日、七日前抽選を済ませました。予約するパビリオンを選ばなければならず、昨日はどこのパビリオンに行こうか、いろいろと調べていました。
調べた中で興味をもったイタリア・パビリオンには、ファルネーゼのアトラスという、2世紀ローマ時代の彫刻の本物が展示されているそうです。
わたしは上海万博で、デンマークの人魚姫に感動しました。あの感動がもう一度味わえるなら、ぜひイタリア館に行ってみたいと思いました。ファルネーゼのアトラスも、レプリカではなく、本物だそうです。
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ファルネーゼのアトラスの矛盾。なんで丸い地球をかついでいるのか?
ところで、今日、ランニングしながら、ふと思いました。あれ? ファルネーゼのアトラスって、なんかおかしくないですか?
ファルネーゼのアトラスというのは、丸い地球をアトラスが肩の上に持ち上げている彫刻です。でもよく考えてみると、これ、おかしくないですか?
だって、コペルニクスが地動説をとなえたのが1543年です。2世紀には大地は平面だと思われていたはずです。2世紀に丸い地球なんていう概念はなかったはずなのです。
2世紀の彫刻が、丸い地球をかつぎあげているとしたら、それはオーパーツではないでしょうか?
ファルネーゼのアトラスがかつぎあげているのは、地球儀ではなく、天球儀
もしくは2世紀の彫刻だという年代が間違っているのではないか、と私は思いました。
調べたところ、なんと驚くべき事実が発覚しました。ファルネーゼのアトラスがかつぎあげているのは、地球儀ではなく、天球儀という別のものだったのです。
丸い球体を、私は地球儀だと思い込んでいましたが、そもそもそれがまちがいでした。
これは天球儀といって、昔の人は宇宙を球体だと考えていたんだそうです。その証拠にファルネーゼのアトラスがかつぎあげている丸い球体には、星座がしるされているそうです。
なるほど、それで納得できました。もしも近代科学の知識がなかったら「宇宙は丸い。黒い球体である。その表面に星が貼りついている。地球を中心に丸い宇宙は回っている」と説明されたら、納得してしまう気がします。実際、そう見えますものね。
そもそもギリシア神話におけるアトラスは、地球ではなく、落ちてくる空を支えているのです。つまり宇宙を支えているのです。そういう意味では、ファルネーゼのアトラスは、ギリシア神話のアトラスの姿そのものなのでした。
こんなことを考えているうちに、イタリア館のファルネーゼのアトラスがますます見たくなりました。
イタリア館は予約制ではないようです。並んでもいいから、イタリア館のアトラスをぜひ見ようと思いました。