このページでは、これから車中泊の旅をしようという人のために、車の選び方を語ります。
(結論)
寝室空間の快適性を最優先に車を決めましょう。
車中泊を始めると、ツーシーターのオープンカーをカッコいいと思って乗り回している人の感覚がまったく理解できなくなります。

この際「車中泊の人」から別格のキャンピングカー貴族は除こう

この際、真っ先に言っておきますが、キャンピングカーのような最高の装備で旅する人は別格です。
車中泊という言葉そのものがもはやマッチしない気がします。
毎年幕張でキャンピングカーのイベントがあり買う気もないのに見に行きますが、高級キャンピングカーはリッチなホテルよりもゴージャスです。
「あいつ、車に泊まってるのかよ。ビンボー人が!」という感じではありません。
キャンピングカー(キャブコン)のオーナーは、お金持ちです。
この際、「車中泊の人」からキャンピングカーの人は除いたらいいのではないかと思います。
あいつらは貴族です。別格です。
車中泊というのは「普段使いの車で宿泊旅行する人」限定の言葉にしたほうがぴったりします。
その「世間からの蔑視」があるからこそ、車泊族はますます自他を際立たせ、おのれの快楽を「見たか」と世に投げつけることができるのです。
車中泊は秘密基地

バンコン(ワンボックスカー)はホテルレベル
普段使いの車で最高なのは、なんといってもワンボックスカーでしょう。内部を改造したものをバンコンと言ったりします。
車内空間の大きさはそのままメリットにつながります。
何でも積み込めますし、自分の秘密基地たる車内をいくらでも改造して過ごしやすい空間にすることができます。
ステーションワゴンは山小屋、ドミトリーレベル
次に恵まれているのはステーションワゴンタイプ。後部座席を倒すと体を伸ばして眠ることができます。
まっ平らな場所で体を伸ばして眠れることがどれほど贅沢なことか、放浪の海外バックパッカーほど知り尽くしている人種はいないでしょう。
飛行機の硬くて狭い椅子で19時間もフライトすることを思えば、ステーションワゴンの中は天国です。
連泊して日本一周するような場合、せめてステーションワゴンタイプでないとキツイところです。
普通車は飛行機のエコノミーシート、仮眠レベル

最後に普通の乗用車。椅子を倒して寝るタイプです。
寝ても熟睡できず疲労は抜けません。
仮眠レベルであり、飛行機のエコノミーシートよりはマシというレベルです。
車中泊が趣味の人間が車を選ぶ場合、まっさきに宿泊スペースを見ることになります。
後部座席がフラットに倒れても軽自動車ですと膝を折らないと眠れなかったりします。
快適な睡眠にはちょっと背伸びしても窮屈でないぐらいのスペースが必要です。
ツーシートのオープンカーに「かっこいいだろ」とばかりに乗っている人を見ると「あらら、そんな(眠れない)車に乗っちゃって、お気の毒に」と思います。
車高の低いコルベットなんか「使えない」車にしか見えません。なんであんな車に乗ってるんだろう? つまらないのに(笑)。
「今夜、おれたちは海辺でビールを飲んで波音を子守歌に眠るのに、この人たちは家に帰るんだろうなあ」
リッチな生き方をしているのはどちらか、あえてここでは言わないことにします。
※忘れ物はありませんか?


