このページでは国内放浪旅行『車中泊』についてガイダンスから実際の例までを語っています。
また持ち物リストと注意点を実際の例を見ながら説明しています。
後半は実際の例になりますので、興味のない方は飛ばし読みしてください。おそろしく長い記事になります。
このページで読むべき主要なコンテンツは、
・車中泊は「車で過ごすタイプ」と「アウトドアで過ごすタイプ」に二分される。
・南北朝鮮の38度線は統一の目線をもてば、国境ではなく、県境のようなもの。
・カギ紛失事件。スマートキーが見つからなくても旅は続けられるが、車ごと盗難される危険がある。
・ゴッホは一日一枚描いていた。ダ・ヴィンチは画業に専念すべきだった。
・車中泊している時に警察から職務質問されたら「明日には他県に出ます」と言ってください。県警相手ですからずっと同一県内にステイしていないことを主張することが肝心です。
・車で超メジャー観光地に行くテクニック→→二三駅手前に車を停めて、電車で行く。
・渋滞に巻き込まれないためには、子供の移動しない時間に、子供の行かなそうなところに行くのがコツ。
・帰りの時間は決まっている。そして人生も、あの世へと帰る時間が決まっているのです。もっとも大切なのは時間。旅するように生きる。
この記事で一人でも多くの方が、車中泊という自由な生き方を知っていただけたらなあと考えています。
車中泊のすすめ。ガイダンス
私ハルトは日常的に車中泊をしていますが、キャンピングカーを所有しているわけではありません。いわゆるステーションワゴンで車中泊をしています。
車は移動して寝るだけの場所です。
キャンピングカー所有者から見ると「初心者め。まだ真の楽しみを知らないとみえる」ってことになるかもしれません。
しかし私は「車中泊の本当の良さは車内ではなく車外にある」と思っているので、キャンピングカーのように車中で日常を過ごそうという考えがそもそもありません。
車内で過ごすなら、家で過ごしてもあまり変わりはありません。っていうか家よりも不便なのは確実です。
車は移動して寝るためだけの場所と割り切って考えています。それ以外の時間は車外で過ごすのです。
そういう意味では車中泊はアウトドアアクティビティーのひとつといえるかもしれません。
キャンピングカーとステーションワゴン車中泊の違いとは?
私は幕張メッセのジャパンキャンピングカーショーに買う気もないのに毎年通っていますので、たくさんのキャンピングカーに乗り込んで、中身を知っています。
車中泊の快適度は、車の中で立ち上がれるかどうかが決定的な分水嶺だと思っています。
キャンピングカーが圧倒的に快適なのは「車内で立てるから」であり、暮らすように過ごすには車内で立ち上がれることが決定的な要素となってきます。
車内で立ち上がれれば「運動」ができます。
「キング・オブ・筋トレ」と言われるスクワットができます。
大雨で閉じ込められても苦になりません。
車内で立ち歩けるか否かは決定的な違いとなります。
キャンピングカーの欠点は「普段使い」に向いていないところです。
近くのスーパーにキャンピングカーで行くのは、ちょっと目立ちすぎませんか?
二台持ちするなら問題ありませんが、ビンボーな私は一台しか持てませんので、キャンピングカーを所有するつもりはこれからもありません。
なぜかというと、キャンピングカーのように車中で日常を過ごそうという考えがないからです。
車内で過ごすなら、家で過ごしてもあまり変わりはありません。
車中泊の本当の良さは車内ではなく車外にあります。
だから昼間は外で過ごします。外に出かけ、外で食事して、外で遊びます。
そして眠るときだけ車の中で過ごすのです。
キャンパーのテントの代わりに車がなっているようなものです。
キャンパーで昼間もテントの中で過ごす人はいないでしょう。
雨の日はどうするのかって?
車中泊族を車中泊族とはじめて呼んだ、こちらの記事をごらんください。
車中泊の本当の良さは車内ではなく車外にある
それでも車中泊をやりたいとなると、ワンボックスカーか、ステーションワゴンが選択肢になります。
私は新車を見に行くときには、ほとんど荷室スペースしかチェックしませんでした。
後部座席を倒して就寝スペースが確保できるか? そのときのスペースの高さと大きさは?
そんなことばかりチェックしていました。
車中泊というからには車内で寝ないことには始まりませんが、車中泊の本当の良さは、車内ではなく車外にあります。
私はこれまでに景勝地の最高のロケーションにあるホテルよりもはるかに景色のいい場所に泊まってきました。
海や山が見える一泊数万円もするホテルよりも、はるかにいい景色の場所に、車中泊なら無料で泊まることができます。
どれだけお金をかけたホテルでも、個人所有が不可能な国有地に駐車した車中泊に、景観でかなうわけがありません。
海が見えるホテルは高価ですが、車中泊は無料です。しかもホテルよりももっと海に近づくことができます。
海鳴りも、風の歌も、朝日も、すべて独り占めすることができます。
この自然の中で眠るキャンプ感覚はホテル泊まりでは味わうことはできません。
朝、起きたら目の前に海や山や朝日や湖があることこそ、車中泊でもっともすばらしいことです。
その音や匂いを目覚めた瞬間に感じることができること。
これこそがもっとも素晴らしいことで、ほとんどの車中泊族は車内で日常を過ごすことを求めているわけではありません。
お金がかからずに、お金をかけた人以上の経験ができる。それが車中泊です。
雨の日はショッピングモールや地方の図書館などで過ごします。
夜は日帰り温泉に入って、夕食は地方の居酒屋でビールを飲んだりして、車で過ごすのは夜、本当に寝る時だけです。
ときにはマンガ喫茶やスーパー銭湯などが宿泊場所として頼りになります。夏場の暑すぎる夜などは、泊まれるスーパー銭湯に泊まることもあります。
こういう時にキャンピングカーの人はエンジンをかけて冷房をかけるのですが、ステーションワゴン車中泊族は、車中泊なのに車中泊しない日もあるのです。
車中泊では「道の駅」や海辺の無料駐車場などが宿泊場所として有力です。
したがって車中泊では都市部ほど泊まりにくいです。
どうしても泊まれる場所がなかった場合、地方の市役所や公民館の駐車場に泊ったこともありました。公共駐車場なのでたいていは泊まることができます。
普通、人が泊まらないような場所で車中泊する場合は、夜、暗くなってから車を停めて、朝、人が来る前に立ち去れば間違いはありません。
駐車場の管理者から注意されたことはほぼありません。
警察の職質は何度か何度か受けたことがあります。
つづいて実例に入ります。
車中泊というものがどういうものか、未経験の方の参考になれば、と思います。
●●山陰地方・車中泊大遠征についてはこちらをご覧ください●●