鳥取砂丘。サンドアート
鳥取といえば大砂丘です。
しかし私とイロハはサハラ砂漠やワディラム砂漠やヌビア砂漠やアリゾナ砂漠を見ているので、鳥取砂丘ぐらいじゃ「ふ~ん」ぐらいにしか感じません。
ピラミッドを見た直後に石舞台古墳を見ても、鼻くそぐらいにしか見えません。
世界を見る、世界を知るというのは、こういうことなのです。
しかし鳥取砂丘では砂の芸術=サンドアートというのを開催しておりまして、これが想像以上に面白かったのでご紹介させていただきます。
さっぽろ雪まつりの砂バージョンというところです。
こんな面白いものを見られるなんて!
こうして崩れ去るものに造形する作家のパッションはどこから来るものなのだろうか。
こんなに上手に彫れるなら、永く残る石に彫ればいいのに。
そう考えずにはいられません。
しかし崩れやすいということは彫りやすいということです。
木に彫った円空仏は作品の完成度よりも彫り上げた数こそが重要だったために、手に入りやすく掘りやすい木は最適な素材だったのだろうと思います。
しかし現代の砂(サンド)アーティストは、どういう気持ちで、やがて壊すことが確実なものに精魂込めて彫っているのでしょうか。
カタチあるものはやがては消える。すべては「空」。
でも一瞬に賭ける。人生だって同じだ。
それを強く感じたサンドアートでした。
鳥取砂丘ではラクダ乗りの営業もやっています。
たしかに砂漠っぽい感じですものね。
しかし実際には目の前に海があります。
そのギャップが鳥取砂丘の魅力です。
本物の砂漠は海と一緒には見られませんからね。
海への大落差も健在でした。
海から拭いてくる風が砂を盛り上げたんでしょうけれど、なんでこんなに海と落差ができちゃったんだろう。
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