道の駅「神話の里 白うさぎ」
その後、さらにクルマを進めて、道の駅「神話の里 白うさぎ」で今夜は泊まります。
海が目の前の理想の宿泊場所です。
これまで隣の車がエンジンをかけているとうるさくて眠れなかったのですが、ハイブリッド車だとあまり気にならないですね。
とても静かで、朝まで気が付きませんでした。
しかしマナーとして車中泊をする場合、エンジンは必ず切って寝てください。お願いします。
ハルトです。おはようございます。GW車中泊の旅も5日目に突入しました。
朝から神話「因幡の白兎」で有名な白兎海岸を散歩します。
太陽が海に反射して輝きながらゆらめく。のんびりした朝です。
こういうのが車中泊の醍醐味です。これだからやめられなくなるのです。
朝、起きてすぐ海辺を散歩することなんて、普通はありえませんからね。
楽園探求。ここではない、違う場所に行きたい。
私は内陸部に住んでいるので、海が見える場所に憧れますが、実際にはこの鳥取の海岸沿いに住む人は少ないと思いました。
鳥取県そのものが東京都八王子市ぐらいの人口しかありません。民家がないのです。
人は海に憧れるのではなく、ここではない場所、自分の見慣れない景色に憧れるのでしょう。
美しい景色が見たいのではなく、違う景色が見たいのだと思います。
そうでなければこれほど美しい海沿いに人が定住しないことが説明できません。
美しい海だって、見慣れて、飽きて、そして旅立つのでしょう。
ここではない、違う場所に行きたい。それが放浪の魂なのでしょうか。
そういう意味では究極の地、楽園という場所はないのかもしれませんね。
もしも究極の地、楽園があるのだとすれば、それは「場所」にあるのではなく「人」にあるのだろうと思います。
恋愛成就の神。白兎は恋のキューピット
ところで道の駅「神話の里 白うさぎ」には白兎神社という神社があります。
縁結びの神様なのですが、どうして白兎が縁結びの神になったか、知っていますか?
因幡の白兎のお話は知っていると思います。私もだいたいは知っていました。
『フカの数を数えると嘘をついて海を渡ろうとした白兎が、ウソがばれて皮をはがされて痛がっていたところ、旅の途中の兄神たちは海水で洗えとイジワルを教え、オオクニヌシは真水で洗えと優しく教えた……』
その程度は知っていましたが、詳しくはこういうお話でした。
兄神や大国主神が旅をしていたのは、因幡の八上姫に求婚するためでした。
大国主神のおかげでケガが治った白兎が兄神よりも先に八上姫のところに脱兎のごとく駆けつけて「結婚すべき相手は大国主神である」ことを訴えたために、姫は大国主神を選んだのだそうです。
まさに恋のキューピット。だから白兎が縁結びの神とされているのです。
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