世界遺産・石見銀山
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鉱脈というのは岩のクラックに水が流れることにより金属がたまって固まったものなのだそうです。温泉で湯ノ花の塊ができるようなものなのですね。
初めて知りました。
鉱山では地下水を掻き出したり、酸素を送り込んだり、硬い岩盤を削ったり、たいへんな重労働だったらしいことは容易に想像できます。
マスクなんてしないから肺病で鉱山奴隷の寿命は30年もてばいいほうだったということです。
現代の視点だともはや奴隷です。
死んだら次の労働者を送り込めばいいぐらいの感覚だったのでしょう。
江戸時代の鉱山労働者の子に生まれなくてよかった。
人生の折り返しの復路。往路ほど新鮮な感動がなかったとしても復路でしか出会えない景色や人があるはず
石見銀山を西限として、Uターンすることを決意しました。いつまでも旅は続けられません。
島根は関西人には近いかもしれないが、関東人にはすごく遠いところです。
島国のくせに意外とデカいよ日本。
しかし復路もまた旅であります。
9泊10日の旅のまだ6日目です。
帰りながら見逃したところを拾っていきます。
人生も同じ。折り返しの復路でも楽しんでいきましょう。
たとえ往路ほどざまざまな驚きや感動がなかったとしても復路でしか出会えない景色や人があるはずです。
こうやってお金は使え! 足立美術館
まずは足立美術館を訪問します。
日本庭園15年連続日本一の外国人に人気の場所です。
なぜこの場所を私が知っているかというと「世界! ニッポンに行きたい人応援団」というテレビ番組で、日本庭園を愛する造園業を営む外国人男性が、日本でどうしても行ってみたい場所としてここを挙げていたためです。
専属のプロの庭師さんが借景の山まで整えている姿をテレビで見てしまったために行ってみたいと思っていた場所でした。
それが放浪の旅の途中、向こうから勝手にこっちに迫ってきます。
行くしかありません。
こういうのを故郷に錦を飾るというのでしょう。
ただお金をため込んだだけではやがては忘れ去られてしまいますが、いまでは世界中から彼の故郷に人が訪れてきます。
お金というのはこうやって使うものなのですね。
借景となる山にはなんと人口の滝を流しています。
窓ガラスから見る日本庭園はまるで絵葉書のようだと思っていたら、ミュージアムショップで本当に絵葉書が売っていました。
お隣は「あらエッサッサー」の安来節園芸館。全国区の踊りとの思いもかけない出会いでした。
夜は岡山県新見市まで移動し、新見千屋温泉「いぶきの里」で入浴。
こうして車中泊の旅6泊目が終了しました。
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