書籍『帰国子女が語る第二の故郷 愛憎の韓国ソウル』まえがき

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『ドラクエ的な人生』とは?

アリクラハルトの人生を走り抜けるためのオピニオン系ブログ。

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まえがき

著者のアリクラハルトと申します。

私は韓国を完全無視しては生きていけない人間です。私はソウル日本人学校出身の帰国子女です。いちばん大切な人格形成期をソウルで過ごしました。だから韓国ソウルには普通の日本人とは違った複雑な感情をもっています。

私がソウルで暮らしたのは九歳から十三歳、小学校三年生から中学校一年生までのあいだです。四年間ずっと韓国の国歌を聞いて育ちました。その当時は決まった時間にスピーカーから国歌が流れてきたのです。テニスのレッスンを受けていると、突然、韓国国歌が流れてきます。その間はコーチがレッスンを中断して胸に手を当てて直立不動です。しかたがないので私も同じポーズで愛国歌を聞いていました。生涯トータルで、日本の「君が代」よりも韓国の「愛国歌」の方がずっとたくさん聞いてるはずです。

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韓国と日本の違いは「言葉」

だからでしょうか。どうしても韓国を決定的に嫌いになれないのです。

韓国人とはよくケンカもしました。公園で遊んでいて、集団でいじめられたこともありました。公園の空き地を集団で奪い合ったこともありました。最初、韓国人が遊んでいたのを、私たち日本人が大挙して追い出して遊んでいたら、アメリカ人の子たちに追い出されてしまったという「コドモ太平洋戦争みたいな実話だってあります。いい思い出ばかりではありません。帰国した後、私は「韓国人あつかい」されて屈辱にむせぶという経験もしています。

韓国社会のはみ出し者で、日本社会のつまはじき者。そんな人間が韓国に対して何を感じて生きてきたか。

幼かった私には、韓国と日本の違いは「言葉」に他なりませんでした。私が日本語を使う職業(もの書き)をしているのも帰国子女という生き方のひとつの結果です。私が日本語にこだわりがあるのは、誰よりも日本人らしい日本人になろうとしたからです。言葉(日本語)のイメージ喚起力でフォームを最適化して速く走れるようになる新メソッドを説いた『市民ランナーという走り方』という本を出版していますが、私が韓国帰りの帰国子女でなかったらこの本は生まれていなかったかもしれません。

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雑誌『ランナーズ』のライターが語るマラソンの新メソッド。ランニングフォームをつくるための脳内イメージ・言葉によって速く走れるようになるという新メソッドを本書では提唱しています。

(本文より)

【入力ワード】写真からランニングフォームを学ぼうとする人が多いので注意喚起したいと思います。写真からフォームを学ぶのはお勧めできません。写真というのは瞬間を切り取ったものなので、間違った解釈をする可能性があるからです。「振り上げた脚」(往路)なのか「戻ってきた脚」(復路)なのか、写真ではわかりません。大地を蹴ったように見えている脚が本当に大地を蹴っているのか、大地を蹴ったように見えているだけなのか、写真からはよくわからないからです。写真で振り上げた膝の高さを見て「ふむふむ、膝はここまで上げるのか」と思い込んでマネするのもよくありません。慣性の法則で結果として脚がそこまで上がっているだけで、実際のランナーの意識としてはそこまで上げようとしていないかもしれません。「結果としてのフォーム」と「ランナー本人の走るときのフォーム意識(入力ワード)」は、必ずしも同じではないのです。

【腹圧をかける走法】そもそも息をするのは、酸素を吸うためです。吐くことよりも、吸うことに意識をおくほうが自然な発想です。肺の中に残っている空気(残気量)は、どうせゼロにはできないのです。吐き切るという努力は、動かない壁を押すような無駄な努力です。そこに力を割くべきではありません。持ち上がらないバーベルを無理やり持ち上げようと喘ぐと、余計に息が苦しくなってしまいます。楽に息するのとは真逆のことです。それよりも思いっきり吸うことです。そのための走法が腹圧をかける走法です。肺を絞って痩せた人のように走るのではなく、腹はたるんたるんと力を抜いてだらしなく腹が太った人のように走ります。そもそも重力は下向きなのだから、横隔膜を下げることは理にかなったことです。それに対して、吐き切ることを意識すると、重力に逆らって横隔膜を持ち上げながら肺を絞らなければなりません。どちらが楽にできると思いますか?

【ストライド走法】ピッチ走法には大問題があります。実は、苦しくなった時、ピッチを維持する最も効果的な方法はストライドを狭めることです。高速ピッチを刻むというのは、時としてストライドを犠牲にして成立しているのです。

【踵落としを効果的に決める走法】私はカラテ素人ですが、サブスリーランナーとして、すくなくとも「踵落とし」を無力化する方法をすぐに思いつくことができます。答えはカンタン。攻撃側が踵を振り上げて止まったポイント(これを上死点といいます)に、自ら打撃ポイント(脳天など)を近づけていくことです。上死点では運動エネルギーがゼロになっているために、破壊力もゼロです。上死点から距離をとらないことで「踵落とし」というキックを無力化できます。
ストライドを稼ぎたいあまりに、未熟ランナーほど振り出した前足が最も伸びきったところで着地してしまうのです。つまり「膝が伸びきったまま」「踵から着地」してしまうのです。これは「踵落とし」の運動エネルギーがゼロになっている上死点で着地してしまっているのと同じことです。これでは速く走ることはできません。

言葉のもつイメージ喚起力で、フォームが効率化・最適化して速く走れるようになる新理論の書。言葉による走法革命。とくに走法が未熟な市民ランナーであればあるほど効果的です。本書はあなたのランニングを進化させ、市民ランナーの三冠・グランドスラム(マラソン・サブスリー。100km・サブテン。富士登山競争のサミッター)を達成するのをサポートします。
●「動的バランス走法」「ヘルメスの靴」「アトムのジェット走法」「かかと落としを効果的に決める走法」「ハサミは両方に開かれる走法」「腹圧をかける走法」
マラソンの極意「複数のフォームを使い回せ」
究極の走り方「あなたの走り方は、あなたの肉体に聞け」
●【肉体宣言】生きていることのよろこびは身体をつかうことにこそある。

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帰国子女が外国かぶれにならず日本大好きになるケース

帰国子女というと外国かぶれで日本を見下している鼻持ちならない人を想像する人が多いかもしれません。事実、映画やドラマなどに登場してくる帰国子女はそのようなステレオタイプばかりです。しかし実際には「帰国子女が外国かぶれにならず日本大好きになるケース」もあるのです。私の場合がそれに該当します。

世界はひろく、日本よりもすてきな国はたくさんあります。しかし日本だってそれほど悪い国じゃありません。これがパリとかニューヨークとかの帰国子女だったらあるいは私だって外国かぶれになっていたかもしれません。将来は外国で暮らしたいとか、フランス人やアメリカ人になりたいと思ったかもしれません。

愛人ならニューヨーク、恋人ならパリ、妻ならバンクーバー

しかし私は韓国人になりたいと思ったことは一度もありません。ただ周囲からそのように扱われたことは何度もあります。それは見た目で区別がつかないからです。外国を旅していて、私のことをフランス人と間違える人は誰もいませんが、韓国人と間違える人は山ほどいます。幼かった私には、それは屈辱的なことでした。否定しなければ集団いじめにあう危険さえあることでした。だから日本に帰国後、韓国からは遠ざかるようにしていました。しかし無視して無関係になることはとうとうできませんでした。それは韓国ソウルが私にとっては第二の故郷に他ならないからです。自分の大切な記憶とソウルを切り離して考えることはできません。無関係になれないのならば、いっそ真正面から取り組んでやれ、と思ったのが本書を出版する動機です。

そこで本書は『帰国子女が語る第二の故郷 愛憎の韓国ソウル』というタイトルにすることにしました。私がこれまでソウルと関わって生きてきたことの集大成となるものにしようと思っています。それで自分の中の韓国に決着をつけたいと思っています。

2023年12月

アリクラハルト

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旅人が気に入った場所を「第二の故郷のような気がする」と言ったりしますが、私にとってそれは韓国ソウルです。帰国子女として人格形成期をソウルで過ごした私は、自分を運命づけた数々の出来事と韓国ソウルを切り離して考えることができません。無関係になれないのならば、いっそ真正面から取り組んでやれ、と思ったのが本書を出版する動機です。私の第二の故郷、韓国ソウルに対する感情は単純に好きというだけではありません。だからといって嫌いというわけでもなく……たとえて言えば「無視したいけど、無視できない気になる女」みたいな感情を韓国にはもっています。

【本書の内容】
●ソウル日本人学校の学力レベルと卒業生の進路。韓国語習得
●関東大震災直後の朝鮮人虐殺事件
●僕は在日韓国人です。ナヌン・キョッポニダ。生涯忘れられない言葉
●日本人にとって韓国語はどれほど習得しやすい言語か
●『ムクゲノ花ガ咲キマシタ』南北統一・新韓国は核ミサイルを手放すだろうか?
●韓国人が日本を邪魔だと思うのは地政学上、ある程度やむをえないと理解してあげる
●日本海も東海もダメ。あたりさわりのない海の名前を提案すればいいじゃないか
●天皇制にこそ、ウリジナルを主張すればいいのに
●もしも韓国に妹がいるならオッパと呼んでほしい
●「失われた時を求めて」プルースト効果を感じる地上唯一の場所
●「トウガラシ実存主義」国籍にとらわれず、人間の歌を歌え

韓国がえりの帰国子女だからこそ書けた「ほかの人には書けないこと」が本書にはたくさん書いてあります。私の韓国に対する思いは、たとえていえば「面倒見のよすぎる親を煙たく思う子供の心境」に近いものがあります。感謝はしているんだけどあまり近づきたくない。愛情はあるけど好きじゃないというような、複雑な思いを描くのです。

「近くて遠い国」ではなく「近くて近い国」韓国ソウルを、ソウル日本人学校出身の帰国子女が語り尽くします。

帰国子女は、第二の故郷に対してどのような心の決着をつけたのでしょうか。最後にどんな人生観にたどり着いたのでしょうか。

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