どうもハルトです。みなさん今日も楽しい自転車ライフを送っていますか?
ここは往復30kmの通勤バイク生活をすることになった筆者が、晴れの日はロードバイク、雨の日はママチャリと自転車を使い分けて、自転車操業の毎日をひいこら乗り越えていくというページです。
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このブログの作者の書籍『通勤自転車から始めるロードバイク生活』のご紹介
この本は勤務先の転勤命令によってロードバイク通勤をすることになった筆者が、趣味のロードバイク乗りとなり、やがてホビーレーサーとして仲間たちとスピードをガチンコで競うようになるところまでを描いた自転車エッセイ集です。
※書籍の内容
●スピードこそロードバイクのレーゾンデートル
●軽いギアをクルクル回すという理論のウソ。体重ライディング理論。体重ペダリングのやり方
●アマチュアのロードバイク乗りの最高速度ってどれくらい?
●ロードバイクは屋外で保管できるのか?
●ロードバイクに名前をつける。
●アパートでローラー台トレーニングすることは可能か?
●ロードバイククラブの入り方。嫌われない新入部員の作法
●ロードバイク乗りが、クロストレーニングとしてマラソンを取り入れることのメリット・デメリット
●ロードバイクとマラソンの両立は可能か? サブスリーランナーはロードバイクに乗っても速いのか?
●スピードスケートの選手がロードバイクをトレーニングに取り入れる理由
初心者から上級者まで広く対象とした内容になっています。
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ロードバイクは実店舗で買うという人の理屈。
適正なフレームサイズについては、身長や股下などから、一般的なサイズを知ることができます。乗ったときの感覚で選ぶのが、必ずしも正解とは限りません。初心者はフレームサイズが小さめの方が乗りやすいので、適正サイズよりも小さいフレームを選んでしまいがちです。試乗してすこし乗りにくいサイズの方が本来の適正サイズなのです。
それでもあなたが自転車屋でバイクを買うのは、フレームの大きさなど、体格とフレームとの関係について、専門的なアドバイスが欲しいからだと思います。
できれば試乗もしてみたいですよね。
そんな風に言われると「やっぱりロードバイクは自転車屋だな。通販なんてありえない」と思ってしまいますよね。でもこれらは自転車屋のセールストーク、殺し文句だと思っていいです。
たとえばパソコンだったらどうでしょうか。電気屋に置いてあるパソコンはどんなスペックなのでしょうか。初心者ほど専門的なアドバイスが欲しいですよね?
だからパソコンは電気屋で買う?
しかし実際はパソコンなんて『ただの箱』です。
スペックなんてものは、ただの数字です。大きい方がいいに決まっています。
よほど動画処理とかする人なら別でしょうが、インターネット検索やブログ作成など文字入力メインの人だったら、スペックなんてどのパソコンでも十分です。
そしてパソコンも店舗よりも通販で買った方が安いです。
キーボードの感触? それは『慣れ』です。慣れているキーボードが一番使いやすいのです。
だいたいスペックなんて、買う前こそ真剣に調査・検討しますが、買ったら忘れてしまうのではありませんか?
高価な買い物ですから、一度買ったらしばらくは買い替えられませんし、後発パソコンの方がいいスペックに決まっていますから、調べるほど自分の買い物が間違っていたと後悔することになります。
そんなことよりも買ったものを使いこなすことの方が重要です。
道具というのは「使ってナンボ」のものです。
自転車(ロードバイク)も同じです。たくさん乗って(楽しんで)ナンボの遊具ですよ。自転車は。
移動手段? いや遊具でしょ。自転車(ロードバイク)は。
「試乗して乗りやすいロードバイク」を選ばない
本稿を読む前に、はじめにこちらの記事をご確認ください。
はじめてのロードバイク購入。注意点。(試乗して最安値の自転車を買わないこと)
こちらの記事で、はじめてロードバイクを購入するときに、試乗するときは注意が必要だ、と言いました。
初心者ほど試乗して「いちばん乗り心地がいい」バイクを買ってしまう傾向があります。
問題はその試乗です。スピードを出す時にはスピードを出す時に相応しいフォームというものがあります。
遅いときには遅いフォーム、速いときには速いフォーム。
ロードバイクに乗った時、速いときと遅いときのフォームは同じではありません。
速いフォームほどより前傾姿勢をとることになります。
ところが試乗の時はたいてい遅く乗るので、遅いフォームで自転車を選ぶことになります。
初心者ほど前傾姿勢に慣れていませんので「試乗して乗りやすいロードバイク」を選ぶと、適正なフレームよりも小さいフレームを選んでしまいがちです。
小さなフレームほど、上半身が起き上がってシティサイクルと同じような乗り方ができるため「乗りやすい」と初心者は感じてしまうためです。
もっとも安いロードバイクを買わない
また、もっとも安いロードバイクを選ぶのも、やめたほうがいいと言いました。
なぜなら、その最初の一台が、あなたがもっとも長く乗るロードバイクになる可能性が高いからです。
あなたのロードバイクライフの思い出の大半は、その最初の一台で占められる可能性が大です。
だからこそ、もっとも気に入ったフレームのバイクを選ぶべきです。
安いからといって安易に選ぶべきではありません。
ロードバイクはどうしてこんなに高いのか?
さてそのロードバイクですが、みなさん、どうやって買いますか?
自転車屋さんで?
うーん。安ければそれでいいんですが、正規代理店の有名フレームメーカーのロードバイクはビックリするほど高いと思います。50万円から100万円ぐらいするものが普通に置いてあります。
「軽自動車が買えるじゃん……」
もう慣れましたが、最初は衝撃でした。自転車が自動車よりも高いなんて……。
でもよく考えるとおかしくないですか?
ロードバイクのフレームはカーボンとかアルミのパイプを溶接したり成型したりしたものです。そんなものがどうしてそんなに高いのでしょうか?
ロードバイクはどうしてこんなに高いのか? 不思議だと思いませんか?
答えは「需要があるからです」。
この自転車にこれだけの価値があると信じている人がいるからです。その値段でも買いたいという人たちがいるからです。だから強気の価格でも売れるのです。それがロードバイクが高価格であることの理由です。
需要があるからそれだけの高価格に設定されていますが、製造原価がそれほど高額だというわけではありません。
ロードバイクの値段が高いのは商売上の理由なのです。
昔からいうではありませんか。「何かを欲しがらせようと思えば、その物をなかなか手に入らないようにすればいい」と。
値段を高くすればするほど、それだけのお金を払って欲しがる人が出てくるのです。それがロードバイクの世界です。
恋愛でいえば嫉妬心をあおって恋心をくすぐるようなテクニックです。ところがこういう購買マジックにひっかからない人たちも世の中にはいます。
そういう人たちは「高すぎる。もっと安く手に入らないの?」と正規代理店ではなく、別の手段でロードバイクを手に入れようと考えます。
そして通販でロードバイクを手に入れる、という手段に行きつくのです。
知っていましたか? 自転車(ロードバイク)は通販で買った方がいいということを。
実店舗で買うよりも、通販サイトで買った方が安い
この時代、たとえばパソコンなどでも実店舗で買うよりも通販で買った方がたいてい安いですが、例にもれずロードバイクもまず通販で買った方が安いです。
同じロードバイクでも店舗と通販では、ぜんぜん値段が違います。
店舗がいらないから固定費、人件費がいらないぶんだけ安くなるという仕組みは同じです。
実店舗で買うよりも、通販サイトで買った方が選べるロードバイクの種類が多い
さらにここで通販で買うことをおススメするのは、安いからという理由の他に、ロードバイクの種類が、実店舗よりも通販のほうが断然豊富だからということがあります。
たいていのロードバイクはブランド力を高めるために、販売できる店舗が決まっています。販売契約というのがあって、たとえばスペシャライズドの契約店舗にピナレロのロードバイクは売っていないという可能性があります。
また同じスペシャライズドでもたくさんの機種、サイズがありますが、あなたが自転車屋さんに行っても、あなたが本当に欲しかったバイクはまず置いてありません。
通販と実店舗とでは選択肢の幅が全然違うのです。だから私はここで通販で買うことをオススメしているのです。
店舗で購入するということは、結局、置いてある自転車の中から選ぶ、ということになります。そこでロードバイクの選択を間違えてしまう可能性が高いのです。
実店舗でロードバイクを買おうとすると、たいていはジャイアントのようなどの店舗にも置いてある量販バイクを買うことになります。イタリアやアメリカのブランドバイクが欲しい場合は、結局、通販で買った方が確実です。
試乗して得た感触で選ぶフレームサイズよりも、身長などから算出したフレームサイズのロードバイクを選んだ方が無難
適正なフレームサイズについては、身長や股下などから、一般的なサイズを知ることができます。
初心者が試乗して得た感触で選ぶフレームサイズよりも、身長などから算出したフレームサイズのロードバイクを選んだ方が無難だ、というのが私の主張です。
前に述べたように、初心者は小さいサイズのフレームの方が乗りやすいし、試乗のスピードは遅いから、適正サイズよりも小さいフレームを選んでしまうミスを犯しがちだからです。
一般論でフレームを選んで、自分に合わなかったらどうするんだって?
身体に合わせたフレームを個人で特別注文できるようなリッチな人は別として、一般人は多かれ少なかれバイクに身体を合わせるしかありません。
どうせ完璧には合っていないんですから、あまり細かいことにこだわっても仕方がありません。ミリ単位でこだわるのは意味がないと思います。
もちろん大まかに身体とフレームを合わせることは重要です。それは身長などから算出表がありますので、初心者は自分の感覚よりも算出表にまかせてしまったほうが無難です。
試乗してすこし乗りにくいサイズの方が本来の適正サイズ
自転車(ロードバイク)は風の抵抗を避けるため伏せて漕ぎます。その伏せる姿勢にフレームのサイズは大きな影響をあたえます。
しかし身体とフレームサイズとの目安はググれば調べることができます。乗ったときの感覚で選ぶのが、必ずしも正解とは限りません。
とくに初心者はフレームサイズが小さめの方が乗りやすいので、適正サイズよりも小さいフレームを選んで後で後悔することになるでしょう。
むしろ試乗してすこし乗りにくいサイズの方が本来の適正サイズなのです。
だいたいの目安でフレームサイズを決めたら、後は身体が慣れるまで乗りまくるのが上達の秘訣です。ステムを上げたり、サドルを下げたりして小さな調節はできますので、心配はいりません。
常時下ハン姿勢のスピードレーサーと、巡航姿勢メインのツーリストではフレームに対する考え方も違います。
とくにロードバイクはじめての一台目の方はわからないことが多いと思います。
しかしだからこそ「買う前」に真剣に調査・研究していただきたいところです。
その時、ショップの人に聞くよりも、自分で調べた方がいいでしょう。
ショップの店員は、多少あなたの身体のサイズに合っていなかったとしても「目の前にあるそのバイク」をすすめてくるに決まっているからです。それを売るのが仕事なんですから。「あなたが望むロードバイクはウチにはないから、ほかの自転車屋に行った方がいいよ」とはまず言わないでしょう。
ググれば、ショップの店員よりもはるかに詳しい情報を、今は無料で仕入れることができます。その勉強する過程が大事です。ロードバイクは調べるのが楽しいのです。
ロードバイク乗りはフェティッシュな人が多い
どうせ自転車(ロードバイク)はいろいろいじりたくなります。パーツを交換したくなります。そのときにもいろいろ調べます。どうせ調べずにはいられないのですから、最初から調べた方がいいのです。
アウトドアマンがギアを愛するように、ロードバイクは道具を愛するスポーツでもあります。キャンパーがキャンプ道具を愛するように、釣り師がルアーを幾つも所有しているように、ロードバイク乗りはバイクに乗ることそのものと同じぐらい、バイクを改造したり、手入れしたりすることを楽しみます。フェティッシュの人が多いです。
バイクいじりが嫌いな人はたぶんいつか「ロードバイクをやめちゃう人」です。
乗り続けている人は、みんな自転車フェチです。改造が大好きです。
尿道を圧迫しない穴あきサドルに取り換える。ローラー台を買う。DHバーとディープリム・ホイールを買う。ロードバイクを複数台所有する。通勤用マウンテンバイクを買う。そんな人たちばかりです。
ロードバイクのディープな世界にはまると、自転車にクルマと同じぐらいの金をかける人たちを日常レベルで見ることになるでしょう。
あなたはパーツを交換するたびにお店で買うのですか? あなたの欲しいロードバイクのパーツは、おそらくお店には置いてありません。類似品はあってもジャストのものはない可能性が高いです。
フェチは道具を吟味しまくります。その結果、欲しいものが店舗に置いていないとなれば、結局、通販で注文することになるのです。
だったら、はじめから通販をつかって慣れてしまいましょう。
いずれは通販サイトを利用することになる。最初の一台目こそ生涯のパートナーだから妥協せずに選ぶ
このようにロードバイクに長く乗り続けると、いずれは通販サイトを利用することになります。たいていはパーツや二台目以降のロードバイクを買う時に。たしかに最初の一台目から「安いから通販で買おう」という人はあまりいません。でも上記のような理由から、思い切って一台目から通販で買うのもありだと思います。
その一台目が、あなたのロードバイクライフを決めるパートナーになってしまう可能性が高いので、妥協せずに吟味して選んでください。そのためには選択肢が多い通販サイトから買うべきです。
クルマと比べて仕組みが単純なので、ロードバイクは研究するには「楽しい」「わかりやすい」素材です。
どうして自分の脚だけで、人類史上最速ウサイン・ボルトよりも速く走れるのか?
秘密はギア比にあるのですが、ロードバイクの秘密は剥き出しになっています。
パンクを直したり、バイクを掃除したりするたびに、ロードバイクの仕組みに詳しくなります。やがて「これは自分でも組み立てられるな」という日が来ます。
いつのまにか謎が解けてしまうのです。
やがて、ホイールも、タイヤも、チューブも、結局は通販で買って、自分で組み立てることになります。それがロードバイクの世界です。
自転車屋さんにパンク修理を頼むロードバイク乗りなんてひとりもいませんよ。
ロードバイクは通販で買いましょう。そうすれば安く楽しむことができます。
どうしても不安ならば、幕張のサイクルモードのようなイベントで試乗だけさせてもらって、通販で買うという手もあります。
とくに2台目の方はもうフレームの大きさとの関係もわかっていますから、よけいに通販で買いやすいでしょう。
末永く、ロードバイクライフをお楽しみください。