寝たきり生活。simplicityの作者わいひらさん

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心の放浪者アリクラハルトの人生を走り抜けるためのオピニオン系ブログ。

書籍『市民ランナーという走り方(マラソン・サブスリー。グランドスラム養成講座)』『通勤自転車からはじめるロードバイク生活』、小説『ツバサ』キンドル書籍にて絶賛発売中です。ぜひご一読ください。

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どうもハルトです。みなさん今日も楽しい旅を続けていますか?

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骨折したことありますか?

みなさんは大ケガをしたことがありますか?

私は二度、骨折をしたことがあります。

スキーで転倒し、右肩を脱臼骨折したとき。

そしてイタリアの青の洞窟で有名なカプリ島で転倒し、腰の骨を折ったときです。

カプリの海岸には、船が陸に揚がっていて、船底に海鳥がたたずんでいました。

ちょうど逃げ場がない隅でした。私はちょっとしたイタズラが思い浮かびました。

急にダッシュして追い詰めて驚かせたら、この鳥はどういう行動をとるのだろう?

パニックになって飛び立ち、船底に頭をぶつけたりしたら笑えるだろうな。

そんなイタズラ心でいきなり鳥にダッシュをかけたのです。

すると私は強烈に転倒しました。

海岸だったので足元がぬめっていたのです。ぬめりに足をとられてスパーンと背中から転倒しました。切られたような激痛が背中に走りました。

ザックを背負っていたのですが、その中に入っていたカメラが背中に食い込んだのです。

カメラが割れてくれればケガはなかったのでしょうが、金属のボディをもつカメラと柔らかい肉体とでは勝負になりません。

カメラの金属ボディは私の肉体の中心にある骨をへし折りました

鳥もパニックになって驚いたことでしょう。目の前の人間がいきなりダッシュをかけて勝手に転んだのですから(笑)。

しかしその鳥のパニック具合を私は見ていません。それどころではありませんでした。

その後、気力で帰国した私ですが、日本に帰ってレントゲンを撮ると、骨折していました。

第三腰椎横突起骨折。それが診断でした。

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寝たきり生活を経験する

腰の骨には、ちょうど魚の骨のように、肋骨の出来損ないのような横突起があります。

それがカメラのボディにへし折られたのです。

それまで気力で動かしていた肉体が、骨折と聞いて、動けなくなりました。やはり肉体というものは気持ちが動かしてるようです。

折れているのを動かしたら、いつまでも骨はくっつきません。折れているのならば、動かさない方がいいのです。

動かさない方がいいのだという気持ちになったら、本当に動けなくなりました。

人体というのは木の棒にゴムが付着しているようなものです。

そのゴムは両端が木の棒に付着していなければなりません。木の棒は骨、ゴムは筋肉です。

木の棒が折れたら、いくらゴムが無傷でも、ゴムはもう収縮できません。折れた骨を引っ張って激痛が走るだけです。

筋肉は収縮して力を発揮します。骨がその力の起点です。力の起点が折れたら、もう力は発揮できないのです。人間の力とはそれほどもろいものなのです。

骨の硬さが人間の力の限界です。骨のもろさこそが人間のもろさそのものです。

腰椎横突起は、ランナーの命といってもいい腸腰筋の一方の起点です(片側は大腿骨に付着しています)。つまり大腿骨を持ち上げようと腸腰筋を使うと、折れた横突起を引っ張って激痛が走るということです。

これでは走るどころか、歩くこともできません。

そして私は寝たきり生活に送ることになるのです。

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ベッドから起き上がるのに全力を使う日々

みなさんはお腹の筋肉を一切使わずに、ベッドから起き上がることができますか?

やってみてください。そうとう難しいことがわかると思います。

それでもトイレに行かなければなりません。さて、どうしましょうか。

私の場合は、まず仰向けの姿勢からそろそろとうつぶせになりました。腕や体の横の筋肉を使えば、どうにかうつぶせになることができます。

そこから背中の筋肉のみをつかってお尻を突き出して四つん這いのポーズになりました。

といっても口で言うほど簡単ではありません。どうしてもお腹の筋肉をつかってしまい、ブラブラの横突起を筋肉が引っ張って脂汗が流れるような激痛が走ります。

その激痛の予感で、たやすくは動けません。

あの頃の激痛は、もしかしてくっつきかけの小さな横突起が大きな腸腰筋に引っ張られて、くっつきかけてはへし折られ、くっつきかけてはへし折られ、を繰り返していたのかもしれません。

地獄でした。

しかし四つん這いにさえなれれば、足からベッドを降りることができました。

小さな歩幅でトイレから戻ると、今度は先とは逆の手順でベッドに戻ります。脚の力がすべてのランナーなのに、あの頃は、腕の力だけが頼りでした。

あの日々があったので、寝たきりの人の気持ちがわかるのです。

自分も寝たきりでした。起き上がれなかった日々のことは、忘れようにも忘れられません。

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わいひらさんのこと

本ブログのテーマは「simplicity2」を使っています。作者は「わいひらさん」という方なのですが、どうやらこの方、事故で頸椎を損傷し、体がうごかなくなって寝たきりの方のようなのです。

寝ログ、というサイトを運営なさっています。

寝たきり生活の中で便利な道具などをアフィリエイトされています。

わいひらさん本人からの情報が少ないので、どんな事故だったのか、不可抗力の事故だったのか、酔っ払っていたのか、暴行を受けたのか、詳しいことはわかりません。

おそらく本人が「思い出したくない」「言いたくない」ためだと思います。

たとえば戦争経験者にとっての「戦争中の記憶」などは自分の人生を決定づけた核心の出来事だったに違いないのですが、かたくなにその出来事を証言しない人もいます。今の自分を決めた出来事であっても「どうしても言いたくない」ということもあるのでしょう。

自分の寝たきり生活のことは明るく語っており、暗い感じのサイトではないのですが、「どうして寝たきりになったのか」だけは明かされていません。やはりそこは「闇」なのでしょう。

寝たきりというものが、どんなものか。天井ばかりみあげて暮らすということが、どんな思いか。

ほんの数か月でしたが寝たきりだった自分と比べて、わいひらさんの明るさや、前向きな姿勢に感動してしまうようなサイトです。

よくまあこんなテーマがつくれるものだと「わいひらさん」に感心しながら「simplicity」を使わせていただいております。こういう人もいるのだから、自分も何とか生きていけるだろう、と思うのです。

年老いて死ぬ前に、寝たきりになってしまう人が多いと聞きます。立ち上がり、二足歩行するというのはそんなに単純な運動ではありません。

誰しもそうなる可能性があります。だからわいひらさんのような人は貴重なのです。

健常者だって空は飛べません。所詮は「できること」と「できないこと」があるのです。その境界線は人によって違います。

何ができて、何ができないのか。

パラリンピックアスリートに我々が感動するのは「できること」と「できないこと」の境界を周囲から決めつけられることを潔しとせず、自分の力で押し広げようとしているからでしょう。

わいひらさんも同じです。寝たきり界の知的アスリートです。

寝たきりを一度経験したことは、確実に私の心の財産になっています。

肉体が動かせるということは、本当にありがたいことなのです。それが生きているということなのです。

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サハラ砂漠で大ジャンプする著者
【この記事を書いている人】

アリクラハルト。物書き。新狩猟採集民族、遊民主義の提唱者。心の放浪者。市民ランナーのグランドスラムの達成者(マラソン・サブスリー。100kmサブ10。富士登山競争登頂)。山と渓谷社ピープル・オブ・ザ・イヤー選出歴あり。ソウル日本人学校出身の帰国子女。早稲田大学卒業。日本脚本家連盟修了生。放浪の旅人。大西洋上をのぞき世界一周しています。千葉県在住。

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このブログ著者の小説『ツバサ』
小説『ツバサ』
主人公ツバサは劇団の役者です。 「ハッピーな人はもっと更にどんどんハッピーになっていってるというのに、どうして決断をしないんだろう。そんなにボンヤリできるほど人生は長くはないはずなのに。たくさん愛しあって、たくさん楽しんで、たくさんわかちあって、たくさん感動して、たくさん自分を謳歌して、たくさん自分を向上させなきゃならないのに。ハッピーな人達はそういうことを、同じ時間の中でどんどん積み重ねていっているのに、なんでわざわざ大切な時間を暗いもので覆うかな」 「そのときは望んでいないことが起きて思うようにいかずとても悲しんでいても、大きな流れの中では、それはそうなるべきことがらであって、結果的にはよい方向への布石だったりすることがある。そのとき自分が必死にその結果に反するものを望んでも、事態に否決されて、どんどん大きな力に自分が流されているなあと感じるときがあるんだ」 「どんな喜びも苦難も、どんなに緻密に予測、計算しても思いもかけない事態へと流れていく。喜びも未知、苦しみも未知、でも冒険に向かう同行者がワクワクしてくれたら、おれも楽しく足どりも軽くなるけれど、未知なる苦難、苦境のことばかり思案して不安がり警戒されてしまったら、なんだかおれまでその冒険に向かうよろこびや楽しさを見失ってしまいそうになる……冒険でなければ博打といってもいい。愛は博打だ。人生も」 「私にとって愛とは、一緒に歩んでいってほしいという欲があるかないか」 「不倫って感情を使いまわしができるから。こっちで足りないものをあっちで、あっちで満たされないものをこっちで補うというカラクリだから、判断が狂うんだよね。それが不倫マジックのタネあかし」 「愛する人とともに歩んでいくことでひろがっていく自分の中の可能性って、決してひとりでは辿りつけない境地だと思うの。守る人がいるうれしさ、守られている安心感、自信。妥協することの意味、共同生活のぶつかり合い、でも逆にそれを楽しもうという姿勢、つかず離れずに……それを一つ屋根の下で行う楽しさ。全く違う人間同士が一緒に人生を作っていく面白味。束縛し合わないで時間を共有したい……けれどこうしたことも相手が同じように思っていないと実現できない」
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