ドラクエ的な人生

相続で知る「坊主丸儲け」。戒名のシステムは、中世の免罪符(贖宥状)にそっくり

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相続で知る「坊主丸儲け」

相続問題にとりくんでいるアリクラハルトと申します。相続では人生初の体験をいろいろとすることになりましたが、そのうちのひとつにお寺(坊さん)との付き合いがありました。

いや、坊主丸儲けって本当ですね。相続でつくづくそれを知りました。

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戒名(位号)ランクで値段が違う謎

死んだときにつける戒名というのは、仏弟子、仏教徒としての証だそうです。俗世で偉い人、悪い人などは死後は関係なくなるため、仏弟子としての戒名をつけるんですね。

しかしその名前はどうやら仏僧でないとつけられないようで、しかも戒名(位号)によって信者としてのランクが違ってくるそうです。

さらにその戒名はお金で買えます。ウチの例だと、位の低い××信士だと50万円。位の高い ××居士だと100万円でした。地位が金で買えるんかい!

それにしても高い! 死後の名前の命名料が100万円ですよ。そりゃあいくらなんでも……じゃないでしょうかね?

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お寺はぼったくりバーか?

みなさん、お墓参りに行ったって、ぜったいに生前の名前で呼びかけますよね。戒名で呼びかける人なんていないと思います。そんな直接呼びかけることもない名前に100万円も払うわけないじゃないですか。とうぜんながら50万円の信士コースを選択しました。そもそも死後の世界に位の高い低いはないんじゃなかったのか?

50万円の信士コースは七文字です。「一文字あたり7万円かあ。高いな」と思っていたら、もらった戒名を見て驚きました。ぜんぶで七文字とはいっても、××院××居士と三文字はあらかじめ決まっているようなものです。さらにたいてい場合は、生前の名前の漢字一文字を流用するので、いうなれば、七文字中四文字はもう決まっているようなものなのです。坊主が決めるのはたった三文字のみです。漢字三文字で100万円ですよ。漢字一文字33万円です。まるでぼったくりバーじゃありませんか。いや、どんなぼったくりバーだってこれにはかないません。

それでも払ってしまうのは、死後の世界への宗教的な恐怖心と、払うのは遺族の財布からではなく死んだ本人のお金で払うからでしょう。

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中世カトリックの贖宥状・免罪符と戒名システムはそっくりだ

ここで思い出すのは中世カトリック教会の免罪符です。贖宥状ともいいます。お金でこれを買えば罪が許される、天国に行けるという商品でした。戒名のシステムがとてもこの贖宥状に似ています。

こうしてブログを書きまくっていることからもわかるように、私は漢字が得意です。たった三文字の戒名ぐらいオレがつけてやろうかと思ったのですが……そういうわけにはいきませんでした。中世ヨーロッパでも同じ状況でした。カトリックの教会を通さないと正式に天国には行けないとされていたのです。『天路歴程』にははっきりとそう書かれています。

ジョン・バニヤン『天路歴程』の魅力・あらすじ・解説・考察

そしてカトリック教会の贖宥状がないと罪が許されて天国に行くことはできないとされていました。戒名がないと正式な仏弟子とは認められず極楽浄土に行くのに迷ってしまうとされているわけです。構図がそっくり!

中世ヨーロッパの人々も、死後の世界への宗教的な恐怖心と、どうせ払うのは遺族の財布からではなく死んだ本人のお金で払う

という状況は同じでしたから、贖宥状を買いまくりました。そのおかげで壮麗な大聖堂があちこちに立つわけです。

「いや、それなんかおかしくない?」

私のようにそう思ったのがルターです。ルターは聖書は否定しなかったが、教会の集金システムは否定しました。そしてプロテスタントという新宗派が誕生したわけです。ところが仏教は……。

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坊主丸儲けを改善できるのは行政指導。仏教界のルター、カルヴァンの出現を待つ

贖宥状と戒名、似てませんか? 戒名、本当に必要ですかね? 必要だったとして、100万円ですかね? 漢字三文字つけてもらうだけで。

私自身は無宗教だし、どっちかといえば戦争に負けた仏教よりも戦争に勝ったキリスト教を信じたほうがましだと思っている私には、坊主丸儲けという言葉が今でも生きているように思えてなりません。

どうも葬儀というのは、お金を稼いだ本人(死んだ人)が自分のためにお金を使える最後の機会ということで、値切ったり、相場に疑問を呈するようなことがないままに今日まで来てしまっているように思います。

日本の仏教界にルソーはいないのでしょうか。カルヴァンはいないのでしょうか?

弔う子孫たちが絶対に呼び掛けることのない戒名、本当に必要ですかね。生前の名前でいいのでは?

あるいは、親は生まれた子供の名前を好き勝手に付けられるじゃないですか? 逆に死後の戒名は子供が好き勝手に付けられるようにしたらいかがでしょうか?

そうすればぼったくりバーもなくなります。どうせ国は税金とれないんだから行政指導でもしたらどうです? 坊主丸儲けを改善できるのは行政のような気がしてなりません。

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参考≪相続の実体験の記録≫

※有価証券の相続

「手数料!」ネット証券と実店舗型証券会社の購入、運用、売却、手数料の差

※不動産譲渡税の節約

不動産譲渡税を払わずに済ませる方法。脱税スレスレの裏ワザを伝授

※遺産分割協議書

遺品整理で車を売る。100万円未満なら遺産分割協議書はいりません

※遺品整理補償

総合家財保険。まさかの遺品整理補償あり。請求する際、写真が必要なので撮っておくようにしてください

※独居老人の死亡。相続税の基準日はどうするか?

【相続】独居老人の死亡。死亡日が不明(推定幅がある)場合、いつを相続税の基準日にするのか

※法定相続情報一覧図

【相続・実体験】法務局「法定相続情報一覧図」作成サンプル(叔父叔母の遺産を甥、姪が代襲相続する場合)

※代表相続人の条件

代表相続人の条件。遺産相続が発生したら、行政書士とファイナンシャルプランナー、どちらに手続きをまかせるべきか?

※相続後の郵送対応

【相続】郵便局は死亡が判明した人の郵便物を届けずに、送り主に送り返す。郵送サービス規定の再考を求める

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