「地球ロック」を知っていますか?
これから海外放浪の旅にデビューしようという新米バックパッカーのみなさん。「地球ロック」という言葉を知っていますか?
たぶん知らないと思います。どんな旅行のノウハウ本にも「地球ロック」という言葉はでてこないからです。ちなみにロックンロールとは何の関係もありません。
「地球ロック」というのはロードバイクの世界でよく使われる言葉です。速く走ることに特化したロードバイクには鍵がついていません。そのくせ軽くて高価なものだから盗難に遭うことがあるのです。そのためにどこかに出かけた時には、ロードバイクを「地球にロック」します。もうお分かりですね。チェーン式の鍵をつかって、絶対に動かない地球そのものといってもいいような構造物(金網とかガードレールとか)に大切なものを括り付けることを地球ロックといいます。
放浪のバックパッカーは、ドミトリーのベッドとか、電車の網戸などにバックパックを括り付けたりしますが、あれも地球ロックの一種です。
地球ロックというのは、動かない強固な何かに荷物を括り付けてデポジットすることを意味しています。
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ロードバイク通勤をすることになった筆者が、趣味のロードバイク乗りとなり、やがてホビーレーサーとして仲間たちとスピードを競うようになるところまでを描いたエッセイ集です。
※本書の内容
●通勤バイク四重苦とは?
●ママチャリ・ダンシング最強伝説
●スピードこそロードバイクのレーゾンデートル。通勤レースのすすめ
●軽いギアをクルクル回すという理論のウソ。体重ライディング理論。体重ペダリングのやり方
●アマチュアのロードバイク乗りの最高速度ってどれくらい?
●ロードバイクは屋外で保管できるのか?
●ロードバイクに名前をつける。
●アパートでローラー台トレーニングすることは可能か?
●ロードバイククラブの入り方。嫌われない新入部員の作法
●サブスリーランナーはロードバイクに乗っても速いのか?
●スピードスケートの選手がロードバイクをトレーニングに取り入れる理由
●デブでうんち(運動音痴)だからロードバイク乗りなのか?
●インポテンツになるという噂と対策
●スティーブ・ジョブズ「知の自転車」。論文の嘘を暴け
●旅サイクリングのやりかた
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「地球ロック」は、汎用性が高い。海外旅行で地球ロック

バックパック旅をしていると、移動日の荷物の処理に困ることがあります。チェックアウトの時間が10時なのに、バスの時間が21時とかいった場合です。
その日一日観光につかえるわけですが、すべての荷物を背負ったまま観光するのはちと辛すぎます。ときどき外人でそういう人いますけどね……。
この場合、ホテルに荷物を預けるというのが基本ですが、バスステーション(観光したい場所)と、ホテルの位置関係が真逆だったりすると、荷物をホテルにデポするのが現実的でない場合があります。
そういう場合には荷物をバスステーションまで運んで、さりげない場所に荷物を地球ロックして観光することがありました。そうすればバスの時間のギリギリまで観光を楽しむことができます。
マラソン大会での荷物の処理方法「荷物預り所」は利用しない
マラソン大会のようなイベントにも「地球ロック」は効果的に使えます。
マラソン大会では、ランシャツとランパンで走りますから、着替えや食料や財布や替えの靴などの荷物はぜんぶスタート地点に置いていくことになります。
応援者がいればその人にあずければいいし、荷物預り所を用意しているマラソン大会もたくさんあります。
しかしできれば防寒のために上着は直前まで着ていたいですし、荷物預り所に荷物を預けた時に限ってワセリンを塗り忘れていたりサングラスを預けちゃっていたりするものです。だから私は「荷物預り所」はほとんど利用しませんでした。
どうしたかって? そうです。地球ロックです。
スタート地点のさりげない場所の金網や巨木などに荷物を地球ロックしていました。こうすれば荷物はいつでも取り出せますし、スタートの30分前とかの預ける時間を気にすることもありませんし、荷物を取り戻す手間もありません。
3ウェイバックパックと、4桁ダイヤル式ロックが最強ペア
地球ロックに相応しいのはナンバーロック式の南京錠です。海外で鍵を失くしてはたいへんです。3桁では不十分です。ほんの数十分で全ての数字を試して開錠されてしまいますので、4桁のTSAロックものを使いましょう。
そして荷物は完全にチャックと鍵で密封できる3ウェイバックをおすすめします。
登山用のバックパックでは、いくら地球ロックをしても、中身を取り放題です。それでは意味がありません。
「地球ロック」で荷物をデポすると、圧倒的に身軽になって、旅を楽しむことができます。
地球そのものといってもいい絶対に動かない構造物に固着させる「地球ロック」。放浪の旅ばかりでなく、いろんな場面で利用できるテクニックです。
ぜひ覚えておいてください。


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雑誌『ランナーズ』のライターが語るマラソンの新メソッド。ランニングフォームをつくるための脳内イメージ・言葉によって速く走れるようになるという新メソッドを本書では提唱しています。
(本文より)
【入力ワード】写真からランニングフォームを学ぼうとする人が多いので注意喚起したいと思います。写真からフォームを学ぶのはお勧めできません。写真というのは瞬間を切り取ったものなので、間違った解釈をする可能性があるからです。「振り上げた脚」(往路)なのか「戻ってきた脚」(復路)なのか、写真ではわかりません。大地を蹴ったように見えている脚が本当に大地を蹴っているのか、大地を蹴ったように見えているだけなのか、写真からはよくわからないからです。写真で振り上げた膝の高さを見て「ふむふむ、膝はここまで上げるのか」と思い込んでマネするのもよくありません。慣性の法則で結果として脚がそこまで上がっているだけで、実際のランナーの意識としてはそこまで上げようとしていないかもしれません。「結果としてのフォーム」と「ランナー本人の走るときのフォーム意識(入力ワード)」は、必ずしも同じではないのです。
【腹圧をかける走法】そもそも息をするのは、酸素を吸うためです。吐くことよりも、吸うことに意識をおくほうが自然な発想です。肺の中に残っている空気(残気量)は、どうせゼロにはできないのです。吐き切るという努力は、動かない壁を押すような無駄な努力です。そこに力を割くべきではありません。持ち上がらないバーベルを無理やり持ち上げようと喘ぐと、余計に息が苦しくなってしまいます。楽に息するのとは真逆のことです。それよりも思いっきり吸うことです。そのための走法が腹圧をかける走法です。肺を絞って痩せた人のように走るのではなく、腹はたるんたるんと力を抜いてだらしなく腹が太った人のように走ります。そもそも重力は下向きなのだから、横隔膜を下げることは理にかなったことです。それに対して、吐き切ることを意識すると、重力に逆らって横隔膜を持ち上げながら肺を絞らなければなりません。どちらが楽にできると思いますか?
【ストライド走法】ピッチ走法には大問題があります。実は、苦しくなった時、ピッチを維持する最も効果的な方法はストライドを狭めることです。高速ピッチを刻むというのは、時としてストライドを犠牲にして成立しているのです。
【踵落としを効果的に決める走法】私はカラテ素人ですが、サブスリーランナーとして、すくなくとも「踵落とし」を無力化する方法をすぐに思いつくことができます。答えはカンタン。攻撃側が踵を振り上げて止まったポイント(これを上死点といいます)に、自ら打撃ポイント(脳天など)を近づけていくことです。上死点では運動エネルギーがゼロになっているために、破壊力もゼロです。上死点から距離をとらないことで「踵落とし」というキックを無力化できます。
ストライドを稼ぎたいあまりに、未熟ランナーほど振り出した前足が最も伸びきったところで着地してしまうのです。つまり「膝が伸びきったまま」「踵から着地」してしまうのです。これは「踵落とし」の運動エネルギーがゼロになっている上死点で着地してしまっているのと同じことです。これでは速く走ることはできません。
言葉のもつイメージ喚起力で、フォームが効率化・最適化して速く走れるようになる新理論の書。言葉による走法革命。とくに走法が未熟な市民ランナーであればあるほど効果的です。本書はあなたのランニングを進化させ、市民ランナーの三冠・グランドスラム(マラソン・サブスリー。100km・サブテン。富士登山競争のサミッター)を達成するのをサポートします。
●「動的バランス走法」「ヘルメスの靴」「アトムのジェット走法」「かかと落としを効果的に決める走法」「ハサミは両方に開かれる走法」「腹圧をかける走法」
●マラソンの極意「複数のフォームを使い回せ」
●究極の走り方「あなたの走り方は、あなたの肉体に聞け」
●【肉体宣言】生きていることのよろこびは身体をつかうことにこそある。
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