人生初の人間ドック体験記
謎の坐骨神経痛に悩まされ、約一カ月ほぼ寝たきりの生活を送っていました。坐骨神経痛の原因は整形外科の診断の結果「神経根型の脊柱管狭窄症の可能性がある」ということでした。
【実体験】神経根型の脊柱管狭窄症(坐骨神経痛)は自然治癒するのか?
可能性があると言われただけで、それが原因だと断定されたわけではありません。他の原因の可能性もある、ということです。
【医者ぎらい】「風邪かどうかは、これから診察しておれが決めるんだ」と怒る先生
わたしは自分の坐骨神経痛の原因が知りたくてしょうがありませんでした。それがわたしが人生初の人間ドックを受診した理由です。
人間ドックは高い! しかし健康にはかえられない。
自分の身は自分で守るしかありません。ググると、ガンが転移しても坐骨神経痛になることがあるそうです。とりあえず坐骨神経痛の痛みは続いており、この痛みがない限り病院へは行かなかったはずです。しかし痛い! これを機会に人間ドックを受診してみましょう。
近所の総合病院で日帰りの人間ドックを申し込むことにしました。健康保険組合から33,000円もの補助金がでるのですが、それでも自腹22,000円もかかりました。総額55,000円です。高いよ! この高額なのがこれまで人間ドックにかからなかった最大の理由ですね。
人間ドックには視力検査や体重測定なども含まれます。しかしそれで終わっては受検する意味がありません。ガンに関係する胃ガンリスク検査(ABC検査。ピロリ菌)。腫瘍マーカー検査であるCEA(消化器系のガン)、AFP(肝臓ガン)、CA19-9(膵ガン、胆嚢・胆管ガン)をオプションで追加しました。胃はバリウム検査を選びました。
病院ぎらい。病院に行くと病気になるから
検査は日帰りでも、結果を聞きにもう一日通院するのだろうと思っていたら、その日のうちに医者の問診まで終了しました。通院は一回で済むようです。わたしは病院ぎらいなのですが、その理由のひとつに「病院に行くと病気になる」ことがあります。
たとえば高血圧だとか、知ってしまったらもはや健康人ではいられません。昨日までは(すくなくとも精神的には)健康人だったのに、病院にかかると精神的にも病人になってしまいます。
だから病院に行くのは嫌だったのですが、人間ドックで、やはりわたしは病気になってしまいました(泣)。
腹部超音波検査にて腫瘍(肝血管腫)が発見される
やけに腹部超音波検査を念入りにやってくれるなあ。丁寧だと思っていたら、肝臓にできもの(腫瘍)が三つあるそうです。マジか!
もちろんガンの可能性もあるのですが、所見では「血管腫」ではないか、とのことでした。
肝血管腫というのは、肝臓内の毛細血管が異常に増殖して絡み合ってできた血管の塊のことだそうです。良性腫瘍で、成人の約1~5%に見られるようです。けっこう、少ない割合だなあ。
人間、いかにその他大勢になりたくない、個性が大事と思っていても、いざ病気になると自分だけ特異なのは嫌だ、みんなと同じがいいと思いますね。
血の集合なのでカメレオンサインといって体位変換によって血の集積具合によって大きさが変わることもあるそうです。私の場合は11mmほどの大きさ。これが40mmほどもあると体調に異常をきたし手術が必要となることも。消化器内科で、造影剤をつかったMRI検査が必要だと言われました。
ときどき肝臓あたりがずきんと痛むことがあるのですが、これが原因かと聞いたところ、肝臓が痛みを発することはないので別の原因の可能性が高いということでした。
悪玉コレステロール大と脂肪肝
坐骨神経痛で寝たきりだったこともあり、体重が激増していました。そして脂肪肝ぎみだという診断です。肝臓の数値は正常値内でしたが、悪玉コレステロールが善玉コレステロールの三倍もあるとのこと。LDLが177もありました。
食い過ぎで、運動不足なのが、根本的な原因です。体重71kg、体脂肪率26.6、腹囲86cm。ファスティングとジョギングで改善したいと思います。
前立腺肥大
尿が近い。尿が我慢できない。と自分でも思っていたのですが、やはり前立腺肥大ぎみでした。47.4mmもあるそうです。平均20mmだそうで40mmよりも大きいと中等度肥大だそうです。前立腺が肥大する原因は、加齢や男性ホルモンが原因だとのこと。
PSAという腫瘍マーカーも受けているので、前立腺がんの場合は数字が出ます。こちらは人間ドック当日に結果は出ませんでした。結果待ちです。
前立腺がんは臀部や腰の骨などに転移することがあるそうです。こういうのが坐骨神経痛の原因であることがあるのです。
J波を伴うst上昇
肝臓ガンにせよ、前立腺肥大にせよ、これまでは聞いたことのある症状ばかりでしたが、私の場合「J波を伴うst上昇」という聞きなれない症状があるそうです。これは心臓の病気で、突然死の危険があるということでした。
健康になるには新しい習慣しかない。「体重計に乗る習慣」を身につける。
この人間ドックの結果はショックでした。自分なりには健康には気を使って生きてきたつもりでした。
わたしは命=肉体だと思っていて、いい人生を送るには健康が不可欠だと思っています。幸福も肉体です。肉体主義者で、肉体宣言もしています。
怪我で走れなくなった市民ランナー。リゾートランナーの悟り「人生とは肉体」
一日一万歩は距離にすると7キロほどです。それにはすこし足りないものの、坐骨神経痛以前は毎日のように走っていました。
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※雑誌『ランナーズ』の元ライターである本ブログの筆者の書籍『市民ランナーという走り方』(サブスリー・グランドスラム養成講座)。Amazon電子書籍版、ペーパーバック版(紙書籍)発売中。
「コーチのひとことで私のランニングは劇的に進化しました」エリートランナーがこう言っているのを聞くことがあります。市民ランナーはこのような奇跡を体験することはできないのでしょうか?
いいえ。できます。そのために書かれた本が本書『市民ランナーという走り方』。ランニングフォームをつくるための脳内イメージワードによって速く走れるようになるという新メソッドを本書では提唱しています。「言葉の力によって速くなる」という本書の新理論によって、あなたのランニングを進化させ、現状を打破し、自己ベスト更新、そして市民ランナーの三冠・グランドスラム(マラソン・サブスリー。100km・サブテン。富士登山競争のサミッター)を達成するのをサポートします。
●言葉の力で速くなる「動的バランス走法」「ヘルメスの靴」「アトムのジェット走法」「かかと落としを効果的に決める走法」
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本書を読めば、言葉のもつイメージ喚起力で、フォームが効率化・最適化されて、同じトレーニング量でも速く走ることができるようになります。
あなたはどうして走るのですか? あなたよりも速く走る人はいくらでもいるというのに。市民ランナーがなぜ走るのか、本書では一つの答えを提示しています。
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どんなレースに出ても自分よりも速くて強いランナーがいます。それが市民ランナーの現実です。勝てないのになお走るのはなぜでしょうか? どうせいつか死んでしまうからといって、今すぐに生きることを諦めるわけにはいきません。未完成で勝負して、未完成で引退して、未完成のまま死んでいくのが人生ではありませんか? あなたはどうして走るのですか?
星月夜を舞台に、宇宙を翔けるように、街灯に輝く夜の街を駆け抜けましょう。あなたが走れば、夜の街はイルミネーションを灯したように輝くのです。そして生きるよろこびに満ち溢れたあなたの走りを見て、自分もそんな風に生きたいと、あなたから勇気をもらって、どこかの誰かがあなたの足跡を追いかけて走り出すのです。歓喜を魔法のようにまき散らしながら、この世界を走りましょう。それが市民ランナーという走り方です。
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坐骨神経痛にも無関心ではありませんでした。梨状筋症候群と自己診断してフォームローラーでトリガーポイントをマッサージしたり、ストレッチしてきたりしたのです。
しかし症状は悪化してしまいました。ちゃんと対策していたのに、抗しきれなかったということです。
また、わたしは半日断食の実践者です。教科書どおりなら、オートファジー(自食作用。からだに悪い物質をエネルギーに再利用することで体が浄化されるしくみ)が働いてきれいな血になっているはずです。しかし悪玉コレステロールの量が異常値まで高くなっていました。
気にかけていても、実践していても、こうなのです。健康になるには新しい習慣しかありません。私はどんな新しい習慣を手にいれたらいいのでしょうか?
いかに坐骨神経痛で寝たきりだったとはいえ、自分の体重の増加には驚きました。やはり自分では自分の太ったのに気づくことはできないということですね。
これからは毎日体重計に乗ろうと思います。はじめての人間ドックでショックを受けたことを忘れずに。
健康になるには新しい習慣しかありません。私に必要なのは「体重計に乗る習慣」なのかもしれません。
人間ドックは毎年受診せざるをえなくなった
「病院に行くと病気になる」信念で、これまで痛くないかぎりは病院に行かなかった私が、坐骨神経痛で痛みに負けて人間ドックをはじめて受けたわけですが、信念どおりやはり病気になってしまいました。
肝臓がんと、前立腺がんの疑いがある、ということです。今後、精密検査をしていきますが、癌でなかったとしても、経過観察は必要になってきます。
今後も人間ドックは毎年行かざるをえなくなってしまいました。
だから行きたくなかったんだよ病院。だって病院に行くと病気になるんだもん。