伊賀忍者は服部半蔵。甲賀忍者は猿飛佐助。戸隠流忍者は初見良明

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9月19日から22日まで、敬老の日と秋分の日で四連休となったので、さっそく車中泊の旅に出かけることにした。

移住先を探す旅である。私はアパート暮らしなので、何も終生そこに住む必要はないのだ。

まだ残暑厳しいので、移住先として最も人気のある県、長野県を中心にめぐることにした。

もちろん標高による避暑効果を期待してのことである。

車中泊の持ち物リスト
車中泊の旅でいちばん大切なのは現金とキャッシュカード・クレジットカードです。 あたりまえですが、金さえあれば何とかなります。 創意工夫で何とかするのが車中泊アウトドアの醍醐味ですが、やはり必要最低限のグッズはもって行った方が快適です。
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【この記事を書いている人】

瞑想ランニング(地球二周目)をしながら心に浮かんできたコラムをブログに書き綴っているランナー・ブロガーのサンダルマン・ハルトと申します。ランニング系・登山系の雑誌に記事を書いてきたプロのライターでもあります。日本脚本家連盟修了生。その筆力は…本コラムを最後までお読みいただければわかります。あなたの心をどれだけ揺さぶることができたか。それがわたしの実力です。

初マラソンのホノルル4時間12分から防府読売2時間58分(グロス)まで、知恵と工夫で1時間15分もタイム短縮した頭脳派のランナー。市民ランナーの三冠王グランドスラムの達成者(マラソン・サブスリー。100kmサブ10。富士登山競争登頂)。ちばアクアラインマラソン招待選手。ボストンマラソン正式選手。地方大会での入賞多数。海外マラソンも完走多数(ボストン、ニューヨークシティ、バンクーバー、ユングフラウ、ロトルアニュージーランド、ニューカレドニアヌメア、ホノルル)。月間走行距離MAX600km。雑誌『ランナーズ』で数々の記事を執筆していた物書きです。「頭のよさで走り勝つことはできるか?」その答えを書いたハルトの【サブスリー養成講座】を展開しています。

また、現在、バーチャルランニング『地球一周走り旅』を展開中。ご近所を走りながら、走行距離だけは地球を一周しようという仮想ランニング企画です。

そしてロードバイク乗り。朝飯前でウサイン・ボルトよりも速く走れます。江戸川左岸の撃墜王(自称)。スピードが目的、スピードがすべて。ロードバイクって凄いぜ!!

山ヤとしての実績は以下のとおり。スイス・ブライトホルン登頂。マレーシア・キナバル山登頂。台湾・玉山(ニイタカヤマ)登頂。南アルプス全山縦走。後立山連峰全山縦走。槍・穂・西穂縦走。富士登山競争完走。日本山岳耐久レース(ハセツネ)完走。などなど。『山と渓谷』ピープル・オブ・ザ・イヤー選出歴あり。

その後、山ヤのスタイルのまま海外バックパック放浪に旅立ちました。訪問国はモロッコ。エジプト。ヨルダン。トルコ。イギリス。フランス。スペイン。ポルトガル。イタリア。バチカン。ギリシア。スイス。アメリカ。メキシコ。カナダ。インドネシア。マレーシア。ニュージーランド。タイ。ベトナム。カンボジア。ネパール。インド。中国。台湾。韓国。そして日本の27ケ国。パリとニューカレドニアを別に数えていいなら訪問都市は100都市をこえています。(大西洋上をのぞいて)世界一周しています。ソウル日本人学校出身の元帰国子女。国内では青春18きっぷ・車中泊で日本一周しています。

登山も、海外バックパック旅行も、車中泊も、すべてに共通するのは必要最低限の装備で生き抜こうという心構えだと思っています。バックパックひとつ。その放浪の魂を伝えていきます。

千葉県在住。夢の移住先はもう決まっています!!

※この稿の内容は以下のとおりです。

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北信濃随一の観光地、戸隠高原

みんなコロナ禍で外出自粛しているのかな?

そう思うほど、4連休だというのに、これまでほとんど人のいない場所ばかりだった。

北信濃には人は来ないのか?

この日本に若い男女はいないのか?

そう思うほど、これまで人のまばらな場所ばかりだった。

お医者様でも草津の湯でも恋の病は治りゃせぬ
9月19日から22日まで、敬老の日と秋分の日で四連休となったので、さっそく車中泊の旅に出かけることにした。 移住先を探す旅である。 まだ残暑厳しいので、移住先として最も人気のある県、長野県を中心にめぐることにした。 もちろ...
草津白根山。志賀高原。渋温泉。湯田中温泉。野沢温泉
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リアルドラゴンクエスト。野尻湖ナウマンゾウ博物館
9月19日から22日まで、敬老の日と秋分の日で四連休となったので、さっそく車中泊の旅に出かけることにした。 移住先を探す旅である。私はアパート暮らしなので、何も終生そこに住む必要はないのだ。 まだ残暑厳しいので、移住先として最も...

ところが、戸隠ではじめて渋滞にまきこまれた。

人に先んじて行動する早立ち術のお陰で、ほとんど渋滞と無縁に来ていたのだが、ここで大渋滞である。

大型連休の大渋滞に巻き込まれない方法。車中泊大遠征・東北地方桜旅
このページでは平成が令和に変わる平成31年4月26日から令和元年5月6日にかけてのゴールデンウィークに桜前線を追いかけて東北地方桜旅を車中泊大遠征10泊11日した時の記録をまとめたものです。 メチャクチャ長い記事になります。最後まで読...

なんで戸隠にこんなに人が集まっているんだ?

そう思うほど、北信濃で戸隠の集客力は圧倒的だった。

私とイロハは、戸隠山と戸隠神社を朝散歩しようと思ってきたのだが、他の人たちも同じとは思えなかった。

大渋滞の客層はファミリーが多いようだ。まさかファミリー層がこんなに大挙して戸隠神社に来るはずがない。

神社というのは、木々と屋根と鏡しかないところだ。子どもがよろこぶ場所ではない。

登山道もあるが、登山者ばかりとは思えなかった。

戸隠山は修験道の修行の道場である。崖や鎖場が多く、奥さんたちが歩くような山ではない。

渋滞の中、私たちは、どうしてこんなに大勢の人たちが戸隠にきているのか、スマホで調べ始めた。

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戸隠の魅力は「戸隠忍者」

最近、ヒロシや『ゆるキャン△』の影響で大流行しているキャンプ場が戸隠にもあるようだ。

戸隠キャンプ場。

戸隠キャンプ場【公式】 | 長野市戸隠で歴史の地で楽しもう
戸隠キャンプ場は妙高戸隠連山国立公園の中にある標高1,200mの広大なフィールド。迫力ある戸隠連峰を望め、訪れる人々を魅了します。テントサイトは予約不要で300張り可能なフリーサイトを始め、区画サイト、電源水道付きサイトなど様々なシュチュエーションが楽しめます。又、ファミリーに人気のあるコテージや、ログキャビン、登山利...

ファミリーカーの中に一定数、キャンプ場を主目的にしている人たちがいた。

そして「戸隠そば」。戸隠そば屋の前でも車が大渋滞し、店頭に人がならんでいた。

しかし……キャンプ場やソバ屋だったらウチの近くにもあるぞ。

わざわざ人が外から来るような、もっと他に集客力のある何かがあるに違いない。

牧場もあった。森林植物園もあった。

牧場も植物園も、それなりに人を集めていたが、何も戸隠にしかないものではない。オンリーワンではないのだ。

信州長野にはいたるところに牧場があるし、植物園も日本全国各地にある。

4連休に、わざわざ遠くから戸隠に来るだけの魅力があるか疑問である。

複合的な魅力の一つを構成しても、核の施設ではないに違いない。

すると……大渋滞の車が駐車場待ちをしている列の先に「チビッ子忍者村」と「忍者からくり屋敷」というのがあった。

そうか戸隠忍者か。

戸隠の魅力はニンジャなんだな。

子どもたちを楽しませるために、親がついてくる。これが忍者の魅力か。

かつて伊賀忍者、甲賀忍者という忍者集団があった。

知っていますよね?

そして戸隠忍者というものがあったらしい。

戸隠流忍術を知っていますか?

私はよく知っている。しかし、実際は何も知らない。

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戸隠流忍法って何だ

忍者を語るとき、テレビドラマの影響、創作の影響は排除しきれないのだが、それでも確かに忍者は存在していた。

情報収集して、森林ゲリラ戦を行う草の民、というのが神話を取り除いた忍者の正確な像ではないだろうか。

伊賀忍者はわかる。伊賀に里があり、天正伊賀の乱という織田軍との戦闘行為があった。

服部半蔵百地丹波など実在確実な伊賀者がいる。

百地の弟子の石川五右衛門もまあ伊賀忍者としていいかもしれない。

飛び加藤こと加藤段蔵も伊賀忍者。

その他、伊賀の影丸から忍者ハットリくんまでスター軍団が勢ぞろいだ。

徳川家康に可愛がられて、伊賀忍者が情報戦などで活躍したことは史実として確実らしい。

甲賀忍者もよく知られている。

戦国のゴルゴ13といわれるスナイパーの杉谷善住坊は甲賀者である。

織田信長5将のひとり滝川一益も甲賀忍者とされることがある。

そして猿飛佐助真田幸村三蔵法師ならば孫悟空に当たるのが猿飛佐助である。彼も甲賀忍者だ。

このように伊賀忍者、甲賀忍者はよく知られている。

実際に六角氏織田氏徳川氏などと絡んで戦国時代に登場してくる集団だ。

でも戸隠忍者って何だろう。誰だろう。

どの大名に仕えて、どんな功績を上げたのか?

それが調べてもよくわからないのだ。

戸隠忍者は、戸隠山の修験道がベースになっているらしい。

修験道は山道を闇ルートとして情報交換した人たちだったので、情報戦に強かったのは確かだろう。

しかし、例えば戦国時代に武田信玄とか上杉謙信のもとで仕事をしたような史実が出てこないのである。

どんな成果を上げた忍者なのか、よくわからない。

そして歴史上の有名な戸隠忍者がいないのだ。

服部半蔵や猿飛佐助のようなスターがいないというのに、どうしてこんなに戸隠流が人気になっているのだろうか?

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戸隠流忍術34代目継承者。初見良明

もっとも有名なのは、この人物ではないだろうか。

初見良昭さん。戸隠流の宗家とされている。

宇宙刑事ギャバンシリーズの後継番組『世界忍者戦ジライヤ』に出演していたことで知られている。

忍術と武術を世界中の軍人や警察に護身術を教え、世界中に弟子がいる。

テレビ番組『Youは何しに日本へ?』のアポなしインタビューで、ガタイのいい外人に訪日目的を聞くと、初見先生に忍術を教えにもらいに来た、という人がやたらと多いことで知られる。

YOUは何しに日本へ?
どうもハルトです。みなさん今日も楽しい旅を続けていますか? 自分もこういう生き方ができるかも、と触発される 諸国を遍歴してきた放浪のバックパッカーとして、見ていてものすごく面白いテレビ番組がある。『YOUは何しに日本へ?』というテレビ東...

私は初見先生に会ったことがあるが、数々の忍者刀を見せられ、世界各国の権力者からの手紙を見せられた。

その中にはローマ法王からの手紙もあった。

「Happy Birthday Dear Hatsumi(意訳)」みたいな気さくな手紙であった。

ローマ法王からの手紙……私は唖然としたものである。

圧倒的じゃないか……。

この人物こそ戸隠流忍者最大のスターである。

服部半蔵も、滝川一益も、ローマ法王から意識されたこなどなかったに違いない。

ちなみに、令和2年現在、初見良明は存命中である。

戦国時代こそが忍者の華の時代であったが、なんと昭和・平成の時代にこそ戸隠流忍者の最大のスターがいたのである。

ちなみに初見先生は「ワイ談をしながら、人生を語れる」ような人である。

ふところが深すぎて、いかがわしさマックスでもある(笑)。

英語もペラペラです。決して武道だけの人物ではない。

忍者の行動は隠密が原則である。

有名な忍者はダメ忍者、というような議論は、インターネットSNSの現代忍者には通用しないようだ。

有名になってナンボである。

そういうところも含めて、遠い未来、戸隠流忍術は、初見良明を服部半蔵や石川五右衛門と並べて、解説する時代が来るに違いない。

サハラ砂漠で大ジャンプする著者
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このブログ著者の小説『結婚』
小説『結婚』
愛とは何か? 結婚とは何か? を追求した純文学小説です。 主人公ツバサは劇団の役者です。恋人のアスカはツバサのもとを去っていきます。 「離れたくない。離れたくない。何もかもが消えて、叫びだけが残った。  離れたくない。その叫びだけが残った。  全身が叫びそのものになる。おれは叫びだ」 劇団の主宰者であるキリヤに呼び出されて、離婚話を聞かされます。不倫の子として父を知らずに育ったツバサは、キリヤの妻マリアの不倫の話しに、自分の生い立ちを重ねます。 「どんな喜びも苦難も、どんなに緻密に予測、計算しても思いもかけない事態へと流れていく。喜びも未知、苦しみも未知、でも冒険に向かう同行者がワクワクしてくれたら、おれも楽しく足どりも軽くなるけれど、未知なる苦難、苦境のことばかり思案して不安がり警戒されてしまったら、なんだかおれまでその冒険に向かうよろこびや楽しさを見失ってしまいそうになる……冒険でなければ博打といってもいい。愛は博打だ。人生も」 ツバサの母は心を病んで自殺してしまっていました。 「私にとって愛とは、一緒に歩んでいってほしいという欲があるかないか」 ツバサはミカコから思いを寄せられます。しかし「結婚が誰を幸せにしただろうか?」とツバサは感じています。 「不倫って感情を使いまわしができるから。こっちで足りないものをあっちで、あっちで満たされないものをこっちで補うというカラクリだから、判断が狂うんだよね。それが不倫マジックのタネあかし」 「愛する人とともに歩んでいくことでひろがっていく自分の中の可能性って、決してひとりでは辿りつけない境地だと思うの。守る人がいるうれしさ、守られている安心感、自信。妥協することの意味、共同生活のぶつかり合い、でも逆にそれを楽しもうという姿勢、つかず離れずに……それを一つ屋根の下で行う楽しさ。全く違う人間同士が一緒に人生を作っていく面白味。束縛し合わないで時間を共有したい……けれどこうしたことも相手が同じように思っていないと実現できない」 尊敬する作家、ミナトセイイチロウの影響を受けてツバサは劇団で上演する脚本を書きあげましたが、芝居は失敗してしまいました。 引退するキリヤから一人の友人を紹介されます。なんとその友人はミナトでした。 そこにアスカが妊娠したという情報が伝わってきました。 それは誰の子なのでしょうか? 真実は藪の中。証言が食い違います。誰かが嘘をついているはずです。認識しているツバサ自信が狂っていなければ、の話しですが……。 「妻のことが信頼できない。そうなったら『事実』は関係ないんだ」 そう言ったキリヤの言葉を思い出し、ツバサは真実は何かではなく、自分が何を信じるのか、を選びます。 アスカのお腹の中の子は、昔の自分だと感じていました。 死に際のミナトからツバサは病院に呼び出されます。そして途中までしか書いていない最後の原稿を託されます。ミナトの最後の小説を舞台上にアレンジしたものをツバサは上演します。客席にはミナトが、アスカが、ミカコが見てくれていました。 生きることへの恋を書き上げた舞台は成功し、ツバサはミナトセイイチロウの後を継ぐことを決意します。 そこにミカコから真相を告げる手紙が届いたのでした。 「私は、助言されたんだよ。その男性をあなたが絶対に逃したくなかったら、とにかくその男の言う通りにしなさいって。一切反論は許さない。とにかくあなたが「わかる」まで、その男の言う通りに動きなさいって。その男がいい男であればあるほどそうしなさいって。私は反論したんだ。『そんなことできない。そんなの女は男の奴隷じゃないか』って」
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このブログの著者の小説『片翼の翼』
小説『片翼の翼』
なぜ生きるのか? 何のために生きるのか? を追求した純文学小説です。 主人公ツバサは劇団の役者です。 「演技のメソッドとして、自分の過去の類似感情を呼び覚まして芝居に再現させるという方法がある。たとえば飼い犬が死んだときのことを思い出しながら、祖母が死んだときの芝居をしたりするのだ。自分が実生活で泣いたり怒ったりしたことを思いだして演技をする、そうすると迫真の演技となり観客の共感を得ることができる。ところが呼び覚ましたリアルな感情が濃密であればあるほど、心が当時の錯乱した思いに掻き乱されてしまう。その当時の感覚に今の現実がかき乱されてしまうことがあるのだ」 恋人のアスカと結婚式を挙げたのは、結婚式場のモデルのアルバイトとしてでした。しかし母の祐希とは違った結婚生活が自分には送れるのではないかという希望がツバサの胸に躍ります。 「ハッピーな人はもっと更にどんどんハッピーになっていってるというのに、どうして決断をしないんだろう。そんなにボンヤリできるほど人生は長くはないはずなのに。たくさん愛しあって、たくさん楽しんで、たくさんわかちあって、たくさん感動して、たくさん自分を謳歌して、たくさん自分を向上させなきゃならないのに。ハッピーな人達はそういうことを、同じ時間の中でどんどん積み重ねていっているのに、なんでわざわざ大切な時間を暗いもので覆うかな」 アスカに恋をしているのは確かでしたが、すべてを受け入れることができません。 かつてアスカは不倫の恋をしていて、その体験が今の自分をつくったと感じています。それに対してツバサの母は不倫の恋の果てに、みずから命を絶ってしまったのです。 「そのときは望んでいないことが起きて思うようにいかずとても悲しんでいても、大きな流れの中では、それはそうなるべきことがらであって、結果的にはよい方向への布石だったりすることがある。そのとき自分が必死にその結果に反するものを望んでも、事態に否決されて、どんどん大きな力に自分が流されているなあと感じるときがあるんだ」 ツバサは幼いころから愛読していたミナトセイイチロウの作品の影響で、独特のロマンの世界をもっていました。そのロマンのゆえに劇団の主宰者キリヤに認められ、芝居の脚本をまかされることになります。自分に人を感動させることができる何かがあるのか、ツバサは思い悩みます。 同時に友人のミカコと一緒に、インターネット・サイバーショップを立ち上げます。ブツを売るのではなくロマンを売るというコンセプトです。 「楽しい、うれしい、といった人間の明るい感情を掘り起こして、その「先」に到達させてあげるんだ。その到達を手伝う仕事なんだよ。やりがいのあることじゃないか」 惚れているけれど、受け入れられないアスカ。素直になれるけれど、惚れていないミカコ。三角関係にツバサはどう決着をつけるのでしょうか。 アスカは劇団をやめて、精神科医になろうと勉強をしていました。心療内科の手法をツバサとの関係にも持ち込んで、すべてのトラウマを話して、ちゃんと向き合ってくれと希望してきます。 自分の不倫は人生を決めた圧倒的な出来事だと認識しているのに、ツバサの母の不倫、自殺については、分類・整理して心療内科の一症例として片付けようとするアスカの態度にツバサは苛立ちます。つねに自分を無力と感じさせられるつきあいでした。 人と人との相性について、ツバサは考えつづけます。 ミナトから最後の作品の続きを書くように頼まれて、ツバサは地獄のような断崖絶壁の山に向かいます。 「舞台は変えよう。ミナトの小説からは魂だけを引き継ぎ、おれの故郷を舞台に独自の世界を描こう。自分の原風景を描いてみよう。目をそむけ続けてきた始まりの物語のことを。その原風景からしか、おれの本当の心の叫びは表現できない」 そこでミナトの作品がツバサの母と自分の故郷のことを書いていると悟り、自分のすべてを込めて作品を引きついて書き上げようとするのでした。 「おまえにその跡を引き継ぐ資格があるのか? 「ある」自分の中にその力があることをはっきりと感じていた。それはおれがあの人の息子だからだ。おれにはおれだけの何かを込めることができる。父の遺産のその上に」 ※※本作は小説『結婚』の前編、バックストーリーに相当するものです。両方お読みいただけますとさらに物語が深まる構成になっています。※※
片翼の翼: なぜ生きるのか? 何のために生きるのか?
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小説『片翼の翼』
なぜ生きるのか? 何のために生きるのか? を追求した純文学小説です。 主人公ツバサは劇団の役者です。 「演技のメソッドとして、自分の過去の類似感情を呼び覚まして芝居に再現させるという方法がある。たとえば飼い犬が死んだときのことを思い出しながら、祖母が死んだときの芝居をしたりするのだ。自分が実生活で泣いたり怒ったりしたことを思いだして演技をする、そうすると迫真の演技となり観客の共感を得ることができる。ところが呼び覚ましたリアルな感情が濃密であればあるほど、心が当時の錯乱した思いに掻き乱されてしまう。その当時の感覚に今の現実がかき乱されてしまうことがあるのだ」 恋人のアスカと結婚式を挙げたのは、結婚式場のモデルのアルバイトとしてでした。しかし母の祐希とは違った結婚生活が自分には送れるのではないかという希望がツバサの胸に躍ります。 「ハッピーな人はもっと更にどんどんハッピーになっていってるというのに、どうして決断をしないんだろう。そんなにボンヤリできるほど人生は長くはないはずなのに。たくさん愛しあって、たくさん楽しんで、たくさんわかちあって、たくさん感動して、たくさん自分を謳歌して、たくさん自分を向上させなきゃならないのに。ハッピーな人達はそういうことを、同じ時間の中でどんどん積み重ねていっているのに、なんでわざわざ大切な時間を暗いもので覆うかな」 アスカに恋をしているのは確かでしたが、すべてを受け入れることができません。 かつてアスカは不倫の恋をしていて、その体験が今の自分をつくったと感じています。それに対してツバサの母は不倫の恋の果てに、みずから命を絶ってしまったのです。 「そのときは望んでいないことが起きて思うようにいかずとても悲しんでいても、大きな流れの中では、それはそうなるべきことがらであって、結果的にはよい方向への布石だったりすることがある。そのとき自分が必死にその結果に反するものを望んでも、事態に否決されて、どんどん大きな力に自分が流されているなあと感じるときがあるんだ」 ツバサは幼いころから愛読していたミナトセイイチロウの作品の影響で、独特のロマンの世界をもっていました。そのロマンのゆえに劇団の主宰者キリヤに認められ、芝居の脚本をまかされることになります。自分に人を感動させることができる何かがあるのか、ツバサは思い悩みます。 同時に友人のミカコと一緒に、インターネット・サイバーショップを立ち上げます。ブツを売るのではなくロマンを売るというコンセプトです。 「楽しい、うれしい、といった人間の明るい感情を掘り起こして、その「先」に到達させてあげるんだ。その到達を手伝う仕事なんだよ。やりがいのあることじゃないか」 惚れているけれど、受け入れられないアスカ。素直になれるけれど、惚れていないミカコ。三角関係にツバサはどう決着をつけるのでしょうか。 アスカは劇団をやめて、精神科医になろうと勉強をしていました。心療内科の手法をツバサとの関係にも持ち込んで、すべてのトラウマを話して、ちゃんと向き合ってくれと希望してきます。 自分の不倫は人生を決めた圧倒的な出来事だと認識しているのに、ツバサの母の不倫、自殺については、分類・整理して心療内科の一症例として片付けようとするアスカの態度にツバサは苛立ちます。つねに自分を無力と感じさせられるつきあいでした。 人と人との相性について、ツバサは考えつづけます。 ミナトから最後の作品の続きを書くように頼まれて、ツバサは地獄のような断崖絶壁の山に向かいます。 「舞台は変えよう。ミナトの小説からは魂だけを引き継ぎ、おれの故郷を舞台に独自の世界を描こう。自分の原風景を描いてみよう。目をそむけ続けてきた始まりの物語のことを。その原風景からしか、おれの本当の心の叫びは表現できない」 そこでミナトの作品がツバサの母と自分の故郷のことを書いていると悟り、自分のすべてを込めて作品を引きついて書き上げようとするのでした。 「おまえにその跡を引き継ぐ資格があるのか? 「ある」自分の中にその力があることをはっきりと感じていた。それはおれがあの人の息子だからだ。おれにはおれだけの何かを込めることができる。父の遺産のその上に」 ※※本作は小説『結婚』の前編、バックストーリーに相当するものです。両方お読みいただけますとさらに物語が深まる構成になっています。※※
片翼の翼: なぜ生きるのか? 何のために生きるのか?
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【この記事を書いている人】

アリクラハルト。走る哲学者。【トウガラシ実存主義】【遊民ユーミン主義】の提唱者。市民ランナーのグランドスラムの達成者(マラソン・サブスリー。100kmサブ10。富士登山競争登頂)。山と渓谷社ピープル・オブ・ザ・イヤー選出歴あり。早稲田大学卒業。日本脚本家連盟修了生。放浪の旅人。千葉県在住。

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アリクラハルト。走る哲学者。【トウガラシ実存主義】【遊民ユーミン主義】の提唱者。市民ランナーのグランドスラムの達成者(マラソン・サブスリー。100kmサブ10。富士登山競争登頂)。山と渓谷社ピープル・オブ・ザ・イヤー選出歴あり。早稲田大学卒業。日本脚本家連盟修了生。放浪の旅人。千葉県在住。
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