レイニーランニング。体調がいいから走るんじゃなくて体調を整えるために走る
7月になり暑い日が続きます。まだ梅雨はあけていないようで、走っていたら雨が降り出してきました。「もっと降れ」どしゃ降りにならない限りこの時期の雨は大歓迎です。
熱射の中、走りながらサロマ湖100kmウルトラマラソンのことを思い出しました。体調がいいから走るんじゃなくて体調を整えるために走るんだから、たとえ炎天下だろうが降雪だろうが走るのがランナー種族の基本です。
ウルトラマラソンデビューするならサロマ湖100kmがお勧めです。
体調がいいから走るんじゃなくて体調を整えるために走る
慎重に足を運びます。レースじゃないのでスピードを出す必要はありません。
走りとは何か? ジャンプしない走りなんて、走りじゃない。足はしかたなく着いているだけ
私も年齢のせいか、膝を故障することが増えてきました。昔よりもスピードは落として走っているのですが、昔よりも走る頻度は上がっています。休養日をもうけることをしなくなったためです。ダメージ回復のための休養が足りないのかもしれません。
もはや自己ベストを狙えないような年齢になると、故障を覚悟でスピード練習するよりも、むしろ日々のランニングをいかに「整った」状態で終えるかの方が重要になってきます。体調がいいから走るんじゃなくて体調を整えるために走るのだから。
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※雑誌『ランナーズ』の元ライターである本ブログの筆者の書籍『市民ランナーという走り方』(サブスリー・グランドスラム養成講座)。Amazon電子書籍版、ペーパーバック版(紙書籍)発売中。
「コーチのひとことで私のランニングは劇的に進化しました」エリートランナーがこう言っているのを聞くことがあります。市民ランナーはこのような奇跡を体験することはできないのでしょうか?
いいえ。できます。そのために書かれた本が本書『市民ランナーという走り方』。ランニングフォームをつくるための脳内イメージワードによって速く走れるようになるという新メソッドを本書では提唱しています。「言葉の力によって速くなる」という本書の新理論によって、あなたのランニングを進化させ、現状を打破し、自己ベスト更新、そして市民ランナーの三冠・グランドスラム(マラソン・サブスリー。100km・サブテン。富士登山競争のサミッター)を達成するのをサポートします。
●言葉の力で速くなる「動的バランス走法」「ヘルメスの靴」「アトムのジェット走法」「かかと落としを効果的に決める走法」
●絶対にやってはいけない「スクワット走法」とはどんなフォーム?
●ピッチ走法よりもストライド走法! ハサミは両方に開かれる走法。
●スピードで遊ぶ。スピードを楽しむ。オオカミランニングのすすめ。
●腹圧をかける走法。呼吸の限界がスピードの限界。背の低い、太った人のように走る。
●マラソンの極意「複数のフォームを使い回せ」とは?
●究極の走り方「あなたの走り方は、あなたの肉体に聞け」
本書を読めば、言葉のもつイメージ喚起力で、フォームが効率化・最適化されて、同じトレーニング量でも速く走ることができるようになります。
あなたはどうして走るのですか? あなたよりも速く走る人はいくらでもいるというのに。市民ランナーがなぜ走るのか、本書では一つの答えを提示しています。
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どんなレースに出ても自分よりも速くて強いランナーがいます。それが市民ランナーの現実です。勝てないのになお走るのはなぜでしょうか? どうせいつか死んでしまうからといって、今すぐに生きることを諦めるわけにはいきません。未完成で勝負して、未完成で引退して、未完成のまま死んでいくのが人生ではありませんか? あなたはどうして走るのですか?
星月夜を舞台に、宇宙を翔けるように、街灯に輝く夜の街を駆け抜けましょう。あなたが走れば、夜の街はイルミネーションを灯したように輝くのです。そして生きるよろこびに満ち溢れたあなたの走りを見て、自分もそんな風に生きたいと、あなたから勇気をもらって、どこかの誰かがあなたの足跡を追いかけて走り出すのです。歓喜を魔法のようにまき散らしながら、この世界を走りましょう。それが市民ランナーという走り方です。
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バットの一撃で脚は砕ける。着地のダメージを食らわない走り方
走りながらこんなことを考えました。いかに凄いランナーと言われても、ものすごく頑強な脚をもっているわけじゃありません。むしろ速いランナーほど足の骨は細く長い傾向があります。つまりもろい脚の骨をしているのです。
バットの一撃で、たったの一撃で脚の骨は砕けてしまいます。その一撃を食らった後は、どんなに凄いランナーでももはや走り続けることはできません。それどころか立ち上がることもできません。ランニングのダメージはこのバットの一撃に例えることができます。どんなに強靭さを謳っているランナーでも足にバットの一撃を食らったらオシマイです。長く走り続けるためには「バットの一撃」を足に食らわない必要があります。
バットの一撃、それは着地の衝撃です。たった一撃でも大きな衝撃を足に食らったらもはや走り続けることはかないません。その一撃を食らわないことが、走る上で何よりも重要になってくるのです。
バットの一撃を足に食らわない走りとは、「なるべく軽く」を意識して走ることです。自分の体重を感じないような軽い走りこそが長く走り続ける秘訣です。
脚はたったの一撃でだめになってしまうほどもろいものです。ウルトラマラソンのようなロングレースの場合でも瞬間速く走ることよりも、バットの一撃を食らわない走りをしたほうがけっきょく先にゴールすることができます。
私も週末にジョギングしていると、ときどき他のランナーとバッティングして、つい野良レースが始まってしまうことがあります。
【本番練習法】通りすがりのランナーに勝手に練習パートナーになってもらうオオカミランニングのすすめ
そんなときは「ジャンプしない走りは走りじゃない」とばかりにストライド走法でスピードを出したくなってしまうのですが、するとてきめん翌日の「(ランニングによる)整い」に悪影響します。
マラソン『ピッチ走法よりもストライド走法』ダメージなんか度外視して走れ
明日もまた「整う」ためには、バットの一撃を足に食らわない走りを日々心掛けたいものです。毎日毎日、一日一日を充実させることがけっきょく人生を充実させることにつながるのですから。