みやぞんトライアスロンの難易度について

ランニング・マラソン・ダイエット
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note にて書籍『市民ランナーという走り方(グランドスラム養成講座)』を発売しています。

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どうもハルトです。みなさん今日も元気に走っていますか?

2018年8月26日、日本テレビ系「24時間テレビ41」(25、26日放送)でチャリティーランナーを務めたお笑いコンビ、ANZEN漫才の「みやぞん」が、史上初のトライアスロン形式で、無事ゴールされたそうです。おめでとうございます! がんばりました。視聴者から大絶賛されていますね。

【この記事を書いている人】

瞑想ランニング(地球二周目)をしながら心に浮かんできたコラムをブログに書き綴っているランナー・ブロガーのサンダルマン・ハルトと申します。ランニング系・登山系の雑誌に記事を書いてきたプロのライターでもあります。日本脚本家連盟修了生。その筆力は…本コラムを最後までお読みいただければわかります。あなたの心をどれだけ揺さぶることができたか。それがわたしの実力です。

初マラソンのホノルル4時間12分から防府読売2時間58分(グロス)まで、知恵と工夫で1時間15分もタイム短縮した頭脳派のランナー。市民ランナーの三冠王グランドスラムの達成者(マラソン・サブスリー。100kmサブ10。富士登山競争登頂)。ちばアクアラインマラソン招待選手。ボストンマラソン正式選手。地方大会での入賞多数。海外マラソンも完走多数(ボストン、ニューヨークシティ、バンクーバー、ユングフラウ、ロトルアニュージーランド、ニューカレドニアヌメア、ホノルル)。月間走行距離MAX600km。「豪脚自慢に工夫で走り勝つことができるか?」その答えを書いたハルトの【サブスリー養成講座】を展開しています。

また、現在、バーチャルランニング『地球一周走り旅』を展開中。ご近所を走りながら、走行距離だけは地球を一周しようという仮想ランニング企画です。

そしてロードバイク乗り。朝飯前でウサイン・ボルトよりも速く走れます。江戸川左岸の撃墜王(自称)。スピードが目的、スピードがすべて。ロードバイクって凄いぜ!!

山ヤとしての実績は以下のとおり。スイス・ブライトホルン登頂。マレーシア・キナバル山登頂。台湾・玉山(ニイタカヤマ)登頂。南アルプス全山縦走。後立山連峰全山縦走。槍・穂・西穂縦走。富士登山競争完走。日本山岳耐久レース(ハセツネ)完走。などなど。『山と渓谷』ピープル・オブ・ザ・イヤー選出歴あり。

その後、山ヤのスタイルのまま海外バックパック放浪に旅立ちました。訪問国はモロッコ。エジプト。ヨルダン。トルコ。イギリス。フランス。スペイン。ポルトガル。イタリア。バチカン。ギリシア。スイス。アメリカ。メキシコ。カナダ。インドネシア。マレーシア。ニュージーランド。タイ。ベトナム。カンボジア。ネパール。インド。中国。台湾。韓国。そして日本の27ケ国。パリとニューカレドニアを別に数えていいなら訪問都市は100都市をこえています。(大西洋上をのぞいて)世界一周しています。ソウル日本人学校出身の元帰国子女。国内では青春18きっぷ・車中泊で日本一周しています。

登山も、海外バックパック旅行も、車中泊も、すべてに共通するのは必要最低限の装備で生き抜こうという心構えだと思っています。バックパックひとつ。その放浪の魂を伝えていきます。

千葉県在住。夢の移住先はもう決まっています!!

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やったことがあるかどうかで感想が変わる

ところで、こういう企画は「やったことない人」と「やったことある人」で感想が変わるのが常です。

「やったことない人」は「スゲー」「ハンパない」とかの感想になるのですが、「やったことある人」は「そうでもないなあ」と率直な感想をつい漏らしてしまいます。

トライアスリートとしても有名なホリエモンこと堀江貴文さんが、Twitterで「意外と短い。これ普通に12時間もかからんぞ」と呟いたとか。

やったことがあるからこそ、このようなつぶやきができるのです。

たとえば私は市民ランナーのグランドスラム(「マラソン・サブスリー」「100km・サブテン」「富士登山競争・制限時間内登頂成功」)を達成していますが、自分がグランドスラム・ランナーになるまでは、達成者のことを「この世の超人」かと思っていました。

しかし自分が達成した今、達成者を「この世の超人」と思っているかというととんでもない。「ただの人」です。

しかしおかげさまで「みやぞんのトライアスロン」については、「やったことない人」側よりは「やったことある人」側で意見を言うことができます。

それではハルト流に、みやぞんトライアスロンの難易度について、語りたいと思います。

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みやぞんトライアスロンの内容は

みやぞんトライアスロンの内容ですが、スイム1.55キロ、バイク60キロ、ラン100キロの合計161.55キロメートルだそうです。

この数字を見て、どう思いますか?

「あれっ?」と私は思いました。「バイク60km? 少なっ!! 自転車の距離をもっと伸ばせば、もっともっと賞賛を受けることができるのに。作戦ミスか?」。

「24時間テレビ・愛は地球を救う」ですが、これまでに多くのチャリティーランナーが必死の走りを見せてくれています。

そして、意外と過去100km走っている人が多いことに気づきます。

林家たい平さんも、DAIGOさんも、城島 茂さんも、イモトアヤコさんも、エド・はるみさんも、アンガールズも、丸山和也さんも、杉田かおるさんも、山田花子さんも、赤井英和さんも、山口達也さんも、森田剛さんも、にしきのあきらさんも、トミーズ雅さんも、西村知美さんも、みんな100km以上の距離を走り切っています

世界有数の女子登山家イモトアヤコさんは126km走っていますので、そういう人たちと比べると、みやぞんトライアスロンのディスタンスには、もうすこし工夫ができなかったのかなと思ってしまうのです。

これまでの人たちより、スイム1.55キロ、バイク60キロが多いだけです。過去の人たちに上乗せする部分が、若干小さい気がします。もうすこし数字を大きくしてインパクトを大きくすることはできないのでしょうか。

たとえば「バイク300km、ラン50km」にすれば、合計351.55キロになります。161.55とくらべてだいぶインパクトが違うのではないでしょうか。

そうすれば「みやぞんスゲー」「ハンパない」と「やったことない人」から今よりもっと賞賛を浴びて、もっとセンセーショナルなチャリティーランになったのではないでしょうか。

「161.55kmと351.55kmじゃあ、難易度が全然違うもん。インパクトが違って当然だよ!

やったことのない人はそう言うかもしれません。ところがそうではないのです。

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主催者サイドの作戦ミスか?

これまでに私が走った最長距離はバイク161km(100マイル)、ラン100kmです。

同じぐらいのダメージだったかって? とんでもありません。

バイクの161kmは4時間ちょっとでゴールしました。ゴール後もピンピンしており、まだまだ幾らでも走れました。翌日もノーダメージで観光を楽しむことができました。前日に生涯最長のレースがあったなんて嘘のようでした。

ところがランニングの100kmは9時間ちょっと掛かりましたが、脚の筋肉がボロボロで、人生最高のダメージでした。特にひどかったのが翌日です。寝たことでわずかでもダメージが回復しているどころか、休んだことでランナーズハイだった脳内モルヒネが切れて前日よりも痛みがひどくなっています。レース直後は歩くことは苦にならなかったのに、翌日は歩くだけで大腿四頭筋(着地筋)に激痛が走るしまつでした。レース後の観光どころではなく、バックパックは宅急便で自宅に送り、ほとんど手ぶらだったのに飛行機のタラップが登れず、スチュワーデスに「車いすをご利用になりますか?」と真顔で言われました。昨日、グランドスラムを達成し「この世の超人」になったばかりだというのに「車椅子かよ!」と意地でも乗りませんでした。

このようにランニングと自転車とでは全然ダメージが違います

腕の力こぶを見てもらえばわかると思いますが、普通、筋肉は縮みながら力を発揮します。

ところがランニングでは、とりわけ着地筋と呼ばれる太腿前面の大腿四頭筋が、外からの負荷に抵抗して伸ばされながら力を発揮するエキセントリック収縮をするために、簡単に言うと筋繊維が切れてズタボロになってしまうのです。

べダルが力を変換してくれるためにコンセントリック収縮のみですむ自転車にはこの「ズタボロ効果」はありません。

だからこそ私は言うのです。

161.55kmと351.55kmの肉体へのダメージはほぼ変わらない。むしろ161.55kmの方がダメージは大きい、と。

だったらバイク60キロ、ラン100キロよりも、バイク300km、ラン50kmにすれば、インパクトも大きく、世間へのインパクトも大きかったんじゃないの? と。

このようなランニング、バイクへの認識から「大会主催者側の作戦ミスか」と思ったのです。

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堀江貴文(ホリエモン)さんは言い過ぎた

そもそも普通、トライアスロンというのは、バイクの距離が長いのが普通です。

オリンピックディスタンスと呼ばれる距離で、スイム1.5km、バイク40km、ラン10kmで合計51.5kmです。

ホリエモンこと堀江貴文さんが挑戦した最長の鉄人レースは、スイム3.8km約2時間、バイク180km約7時間、ラン42.195km約5時間。合計226kmで14時間20分かかったそうです。

堀江さんが完走したトライアスロンに比べたら、みやぞんトライアスロンのスイム1.55km、バイク60km、ラン100kmの合計161.55kmは一見「たいしたことない」ように見えます。

堀江さんからすると、226kmが14時間だったのだから、161.55kmなんて「意外と短い。これ普通に12時間もかからんぞ」と呟きたくなる気持ちもわからなくはありません。

堀江さんのことは尊敬していますが、しかし今回はちょっと口が滑っちゃったかな。

問題はやはりランの100kmです。おそらく堀江さんはバイクの60kmと180kmがたいして違わないように、ランの42.195kmと100kmはたいして違わないと判断したのでしょう。

しかし実際はランの42.195kmと100kmは全然違います。

みやぞんは学生時代にテニスや野球で鳴らした人物で運動神経抜群だそうですが、常人より速いペースで100kmラン10時間、60kmバイク1.5時間としても、スイムの時間は30分しかありません。

普通に12時間を切るのは、無理」ということになるのです。

みやぞんのスイム1.55キロですが、実際には55分かかったそうです。

ホリエモンだったら、おそらくランの100kmを走破するだけで12時間かかるでしょう。

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本当にハンパないのは間寛平さん

「100km24時間なら、時間的な余裕は結構ある」のは確かです。それはウルトラマラソンを完走したことがある人ならば、誰でも感じていることだと思います。寝る暇すらあるでしょう。ただ寝た後にダメージが回復しているかどうかは別問題です。私のように起きたら前よりもひどくなっている場合もあります。

また、みやぞんトライアスロンがチャリティーランだったことも忘れてはなりません。頑張っているみやぞんを見て「私も頑張ろう」「チャリティーしよう」そういう気持ちになってもらうことが番組上必要だからです。チャリティーランナーは寄付金を集めるための「客寄せパンダ」的な役目を果たさなければならないのです。

そういう意味では自転車はあまり向いていないという判断があったのかもしれません。みやぞんが乗ったのはメリダの100万円ぐらいするロードバイクです。スイーッと飛ぶように進むため「必死に耐えて頑張っている姿」はランニングよりは画面に出にくいと思います。

スイムはもともと苦悶の表情が映りません。

多くの人に生で見てもらうという意味ではバイクも公道を走った方がよかったと思いますが、ファンが駆け寄ってきたりして危険だという判断があったのでしょう。自転車は下手をすると死人がでます。事故になったらチャリティーランはそこで終了してしまいます。番組としても企画の責任をとらなければならないでしょう。しかたなく競技場で走ったものと思います。

またバイクは止まれないために時間調整が難しいというテレビ演出上の問題もあったかもしれません。できれば演出家としては、番組終了間際「サライ」を歌っている時にゴールして欲しいわけですから。自転車は止まれませんので、そう都合のいいタイミングでゴールできません。実際にテレビ中継とバイクパート終了の瞬間の中継はうまくいきませんでした。

そう考えると、やっぱりチャリティーに向いているのはランニングということになります。疲れた顔して、歩いたりストレッチしたりすれば、いくらでもゴールの時間を調節できます。

チャリティーランでは、過去、間寛平さんが200km走っています。この人こそ真の超人です。本当にハンパないのは間寛平さんです。

マラソンのベストタイムこそ私の方がまさっていますが、100kmを超すようなウルトラディスタンスでは、寛平さんには全くかないません。

ランの42.195kmと100kmが全然違うように、100kmと200kmとは全然違うと思っています。着地筋がエキセントリック収縮で切れないような走りをしなければならないはずです。

サブスリーフォームで走っても、通用しないのです。

その果てにアースマラソンがあったのでしょう。アースマラソンのことはいつか書きたいと思っていますが、ここでは間寛平がいたからこそ24時間テレビのチャリティーランがあって、みやぞんのトライアスロンがあったのだということを、書いておきます。

みやぞんのトライアスロンは、バイクの距離を伸ばして「やったことのない人」を驚かすようなロングディスタンスにすることも可能だったはずですが、チャリティーでお金を集めるという番組の本質を考えた時に、妥当な選択だったのかもしれませんね。

※関連記事(ロードバイク×ランニング)です。こちらもお読みください。

・ロードバイクとランニングの両立は可能か?

・鳥人間コンテストはチャリダーの祭典

※この稿の内容は以下のとおりです。

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※市民ランナーのグランドスラム達成者・アリクラハルトの『脳ミソで脚力自慢に走り勝つ方法』については、プロフィールページをご確認ください。

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