モーニング・ランニングのすすめ
わたしは旅行先での朝ラン(モーニング・ランニング)を、人生最高の快楽のひとつだと位置づけています。これまでに海外100都市以上を放浪していますが、その多くの場所でモーニングランニングをしてきました。
イロハ「それで結局、これまでで一番テンション上がった朝ランはどこだったのよ」
ハルト「最高はラスベガス。断然、ラスベガス」
ハルト「ニューヨークのセントラルパークが対抗馬」
イロハ「ふうん。じゃあビーチランに限定したら、やっぱりハワイ? それともパタヤ? ペナン?」
※※※YouTube動画はじめました※※※
書籍『市民ランナーという走り方(マラソンサブスリー・グランドスラム養成講座)』の内容をYouTubeにて公開しています。言葉のイメージ喚起力でランニングフォームを最適化して、同じ練習量でも速く走れるようになるランニング新メソッドについて解説しています。気に入っていただけましたら、チャンネル登録をお願いします。
ランニングは白人の文化。朝ランする東洋人は少なく、黒人は皆無
ハルト「バルセロナのビーチかな。なんとなく市街地を走っていたらバルセロネータビーチに出ちゃって驚いた。ああ、この街はサグラダファミリアだけじゃなくて海もあったのか、という感じ。
きれいないい海だったよ。リゾートビーチでね。ランニングは白人の文化だからたくさんの白人が走ってたよ。まあバルセロナはもともと白人が多いから当たり前だけど、台湾だって、バンコクだって、KLだって、朝ランしているのはほとんど白人。東洋人は少ない。黒人は皆無だね。
ランニングは白人の文化だということを、海外放浪の朝ランでつくづく実感した。日本だけでずっとランニングしている人には気づけないことだよ。
バルセロナでは東洋人が走っていたのが珍しかったのか、走りながらじろじろ見られたりした。そうするとおれもその場その場の日本代表だから気合いを入れて走って、サンダルだったけど最後は白人たちを追い抜いてやった」
イロハ「モンジュイックの丘を走っているのかと思った」
ハルト「おっ。よく知ってるね。バルセロナオリンピックの森下vsファンの伝説の日韓決戦の坂だね。あんなところ走ったらその後の観光に支障がでちゃうよ」
イロハ「軟弱ものめ」
ハルト「朝の観光ランは町の大きさとだいたいの感じをつかめればいいんだよ。できれば誰もいない静かな名所を走ってめぐれればベストだけど。ミラノ大聖堂の朝ランも最高だったな」
ハルト「早起きは三文の得というけれど、観光地での朝ランほどそれを感じることはないなあ」
イロハ「逆に普段はまったく感じないんでしょ」
ハルト「慣れ切ったルートを走るランニングは自動操縦、自動運転になってしまうんだよ。だからときには知らない場所、初めてのルートを走ると、脳ミソに刺激になっていいんだよ。路面の状況も日本と外国では全然違ったりするから」
イロハ「キナバルだと突然、オオトカゲが現れたりするからね」
ハルト「そうそう。だから旅先でのモーニング・ランニングは人生最高の快楽のひとつなんだよ」
※雑誌『ランナーズ』のライターにして、市民ランナーの三冠王グランドスラムの達成者の筆者が走る魂を込めた書籍『市民ランナーという走り方』(サブスリー・グランドスラム養成講座)。Amazon電子書籍版、ペーパーバック版(紙書籍)発売中。
言葉の力で速く走れるようになる、というのが本書の特徴です。走っている時の入力ワードを変えるだけで速く走れるようになります。言葉のイメージ喚起力で、フォームが効率化・最適化されて、同じトレーニング量でも速く効率的に走ることができるようになります。踵着地とフォアフット着地、ピッチ走法とストライド走法、どちらが正解か? 本書では明確に答えています。あなたはどうして走るのですか? あなたよりも速く走る人はいくらでもいるというのに。市民ランナーがなぜ走るのか、本書では一つの答えを提示しています。