『市民ランナーという走り方』の書評、あらすじ、感想、内容

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自著『市民ランナーという走り方』の自己評価

先日、小学校の同窓会がありました。

ソウル日本人学校の偏差値レベルと韓国語。卒業生の進路。公立? 私立? 

かつてのクラスメートの一人Y君が一生懸命に走っているらしく、サブスリーランナーの私の噂を聞きつけて「どうすればバテずにうまくマラソン完走できるのか?」走るノウハウを聞いてきました。30kmぐらいまでは2時間30分のペースで走っていたといいますから、なかなかの走力です。かなり走り込んでいることがうかがえます。

「実はおれはマラソン本を出版しているので、それを読んでくれ。全部そこに書いてあるから」本当はそう言いたかったのですが、言えませんでした。

小学校の頃、Y君は親分、私は子分という関係でした。その元親分に「おれが出版している本を買って読め」とはなかなか言えたものじゃありません。自分の本には魂を込めましたし、お金を払うだけのコンテンツであると自信があります。しかしかつての親分筋に買って読めというのはどうも……むしろ贈呈というかたちでプレゼントするべきではないかと思って、おれのマラソン本を熟読しろとは言えませんでした。

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飲み会の軽い会話の中で、一言で端的にコツを伝える方法

私の著書『市民ランナーという走り方』は、ランニング雑誌でライターをつとめた経験を踏まえた上で、すべての知見を総動員して書きあげた書物です。多くの内容が含まれています。だからほんとうは飲み会の軽い会話の中でひとことで内容を語れるような単純な本ではありません。でも、すべては語りつくせなくても、一言で端的にコツを教える方法があるはずです。ここではそれを探してみましょう。

「30kmぐらいまでは2時間30分のペースで走って、その後、失速してしまったかなりシリアスなランナー」に対して、飲み会の軽い会話の中で短く端的にアドバイスするには、どうすればいいのでしょうか?

たとえば「スクワット走法はダメ」とか「動的バランス走法で走るんだ」とか、いろいろな言い方ができると思います。でもそれには「スクワット走法」や「動的バランス走法」について説明しなければなりませんね。けっこう話しが長くなりそうですね。その場の全員がランナーならいいのですが、学生時代の同窓会ですからランニングに興味のない人がほとんどです。その人たちにも面白く聞いてもらえる表現はないものでしょうか?

最高の表現はあなた自身が見つけること。「自分の言葉」をさがせ

今にして思えば、酒を飲みながらの楽しい会話の中で「走り方の極意」を伝えるには、こういえばよかったかなと思います。「地面を蹴るのではなく、空気に膝蹴りを決めるんだ」と。

大腿骨で走る走法・膝蹴り走法(走るときには膝を意識する)

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他者に伝えるためには、短くてインパクトのある表現を選ぶこと

これなら短く伝えられますし、表現力にインパクトがあります。飲み会の席での発言としてはピッタリでしょう。

硬いアスファルト相手に喧嘩を売っても絶対に蹴り負けるに決まっています。それよりも空気を相手に膝蹴りを決めた方がダメージがありません。つまり支脚で大地を蹴って前に進むのではなく、遊脚を前に伸ばして距離を稼ぐのです。『ハサミは両方に開かれる走法』です。

ストライド走法の極意「ハサミは両方に開かれる走法」(地面を蹴るより膝蹴りを決めろ)

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レースこそが最速。一年に一度、その場限りの瞬間芸

自分よりも未熟な市民ランナーに対して、伝えたかったことはもう一つあります。それは「市民ランナーの練習は、プロランナーとは違う」ということです。何が違うって? これからそれを解説しましょう。

シリアスな市民ランナーは、オリンピックで金メダルをとってしまうようなプロランナーの練習方法を参考にして自分の練習メニューを決めてしまうことがよくあります。するとこうなります。

「本番レースで余裕をもつためにレースペースよりも速いペースで普段は練習する

本番と同じペースで練習も走る。本番感覚を身体に叩き込むため」

なるほど日本記録を更新するようなランナーはこうした練習をしなければならないでしょう。しかし市民ランナーの練習は違います。ここまでやる必要はありません。なによりもプロでもない限り、この強度の練習は心が折れてしまうでしょう。もしかしたら肉体が悲鳴をあげるのが先かもしれません。どっちにしても「これは市民ランナーの練習ではない」と私は思います。レースペースよりも速いペースは体にむちゃくちゃ負担がかかります。それを普段の練習でやるのは市民ランナーにはきついものがあります。

プロランナーには時計を見てくれるコーチがいますが、市民ランナーがレースペースを身につけるのは陸上競技場のトラックを走らない限りは難しいでしょう。それにどんなにレースペースを身につけたって走れなくなる時には走れなくなるものです。逆に走れるときには周囲の熱気に巻き込まれて普段の自分からは想像もできないようなスピードで走れるものなのです。私にとってレースとは常にそういうものでした。集団で走るから、いつも以上の力が出せるのです。私の場合、レースこそが最速でした。普段の練習はレースほど速く走るペース走はいっさい行いませんでした。ウインドスプリントぐらいはやりましたが……走るスピードは常に本番レースよりも遅かったです。

そのかわりレース本番では、体重も絞ってカーボローディングもして、一年に一回きりのつもりで、体にダメージがくるのも度外視して死ぬ気で走りました。それがレース本番でした。市民ランナーというものは、レース本番がいちばん速いのです。

たしかに私はサブスリーランナーですが、いつでもマラソン2時間台で走れるかと聞かれたらとんでもありません。それができるのは一瞬、レースのときだけです。年に一度、その場限りの瞬間芸です。練習ではとても無理です。逆にいえば、レースでは普段の練習では発揮できない力が発揮できるのです。それは周囲に一緒に走ってくれるランナーがいるからこそです。

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トモダチ走法。必死に追いかける。自分だけ遅れるわけにはいかない

私は自著『市民ランナーという走り方』にこう書いています。一緒に友だちが走っているように、友だちを追いかけるように走れ、と。普段のたったひとりの練習でも、脳内イメージで一緒に友だちが走っているのを創造すれば笑顔になれるし、速く走れませんか?

トモダチ走法です。トモダチを追いかけるようなイメージで走ることは、笑顔になることであり、上体をぐっと起こすことです。友だちと一緒に走るのならば、自分だけ後れを取るわけには行きません。彼らを必死に追いかけるでしょう。

トモダチを追いかければ、今の自分よりも速く走ることができます。心の中にトモダチを思い浮かべれば、気力がわき起こり、今までよりも速く長く走れることでしょう。

ここでいう「トモダチ走法」というのは、普段のたった一人の練習時に、脳裏にトモダチのマボロシを思い描いて、並走するように走るという方法です。

でも本番レースになれば、トモダチ走法はいつでも成し遂げられます。レースになれば大勢の人たちがあなたと一緒に走ってくれます。たとえ一言も口をきいたこともない相手でも、一緒に走る隣のランナーは、同じ趣味をもったトモダチみたいなものです。

だから本番は、練習以上の力が出せるのです。それが「トモダチ走法」です。

……こんなことをY氏には伝えたかったのですが、やっぱり無理だったかなあ。飲み会の軽い会話で「トモダチ走法」だなんて、こんなことを言ったら「理解できない変なやつ」扱いされたかもしれません。

さて、このコラムをここまで読んでくださったあなた。きっと市民ランナーでしょう。あなたも私のトモダチです。もしこれを読んで私の発想に興味をもったら、ぜひ『市民ランナーという走り方』をお読みください。あなたの走力を激上げして、走ることに対する考え方を触発してくれること間違いありません。筆者である私アリクラハルトが請け合います。

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雑誌『ランナーズ』のライターが語るマラソンの新メソッド。ランニングフォームをつくるための脳内イメージ・言葉によって速く走れるようになるという新メソッドを本書では提唱しています。

(本文より)

【入力ワード】写真からランニングフォームを学ぼうとする人が多いので注意喚起したいと思います。写真からフォームを学ぶのはお勧めできません。写真というのは瞬間を切り取ったものなので、間違った解釈をする可能性があるからです。「振り上げた脚」(往路)なのか「戻ってきた脚」(復路)なのか、写真ではわかりません。大地を蹴ったように見えている脚が本当に大地を蹴っているのか、大地を蹴ったように見えているだけなのか、写真からはよくわからないからです。写真で振り上げた膝の高さを見て「ふむふむ、膝はここまで上げるのか」と思い込んでマネするのもよくありません。慣性の法則で結果として脚がそこまで上がっているだけで、実際のランナーの意識としてはそこまで上げようとしていないかもしれません。「結果としてのフォーム」と「ランナー本人の走るときのフォーム意識(入力ワード)」は、必ずしも同じではないのです。

【腹圧をかける走法】そもそも息をするのは、酸素を吸うためです。吐くことよりも、吸うことに意識をおくほうが自然な発想です。肺の中に残っている空気(残気量)は、どうせゼロにはできないのです。吐き切るという努力は、動かない壁を押すような無駄な努力です。そこに力を割くべきではありません。持ち上がらないバーベルを無理やり持ち上げようと喘ぐと、余計に息が苦しくなってしまいます。楽に息するのとは真逆のことです。それよりも思いっきり吸うことです。そのための走法が腹圧をかける走法です。肺を絞って痩せた人のように走るのではなく、腹はたるんたるんと力を抜いてだらしなく腹が太った人のように走ります。そもそも重力は下向きなのだから、横隔膜を下げることは理にかなったことです。それに対して、吐き切ることを意識すると、重力に逆らって横隔膜を持ち上げながら肺を絞らなければなりません。どちらが楽にできると思いますか?

【ストライド走法】ピッチ走法には大問題があります。実は、苦しくなった時、ピッチを維持する最も効果的な方法はストライドを狭めることです。高速ピッチを刻むというのは、時としてストライドを犠牲にして成立しているのです。

【踵落としを効果的に決める走法】私はカラテ素人ですが、サブスリーランナーとして、すくなくとも「踵落とし」を無力化する方法をすぐに思いつくことができます。答えはカンタン。攻撃側が踵を振り上げて止まったポイント(これを上死点といいます)に、自ら打撃ポイント(脳天など)を近づけていくことです。上死点では運動エネルギーがゼロになっているために、破壊力もゼロです。上死点から距離をとらないことで「踵落とし」というキックを無力化できます。
ストライドを稼ぎたいあまりに、未熟ランナーほど振り出した前足が最も伸びきったところで着地してしまうのです。つまり「膝が伸びきったまま」「踵から着地」してしまうのです。これは「踵落とし」の運動エネルギーがゼロになっている上死点で着地してしまっているのと同じことです。これでは速く走ることはできません。

言葉のもつイメージ喚起力で、フォームが効率化・最適化して速く走れるようになる新理論の書。言葉による走法革命。とくに走法が未熟な市民ランナーであればあるほど効果的です。本書はあなたのランニングを進化させ、市民ランナーの三冠・グランドスラム(マラソン・サブスリー。100km・サブテン。富士登山競争のサミッター)を達成するのをサポートします。
●「動的バランス走法」「ヘルメスの靴」「アトムのジェット走法」「かかと落としを効果的に決める走法」「ハサミは両方に開かれる走法」「腹圧をかける走法」
マラソンの極意「複数のフォームを使い回せ」
究極の走り方「あなたの走り方は、あなたの肉体に聞け」
●【肉体宣言】生きていることのよろこびは身体をつかうことにこそある。

Amazon.co.jp: 市民ランナーという走り方(マラソン・サブスリー。グランドスラム養成講座) 電子書籍: アリクラハルト: Kindleストア
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