このページでは平成が令和に変わる平成31年4月26日から令和元年5月6日にかけてのゴールデンウィークに桜前線を追いかけて東北地方桜旅を車中泊大遠征10泊11日した時の記録をまとめたものです。
(結論)「桜前線なんてものはテレビの中にしか存在しない」
みなさんもこの記事で同じ体感をしてもらえたらと思い、たくさんの桜写真をアップしています。また、車中泊の長期遠征というものがどういうものなのか。参考になればと思っています。
読んでいただきたいネタは、
・ゴールデンウィークの大渋滞に巻き込まれない方法
・上杉謙信の関東遠征に雑兵が従ったのは豪雪・避寒のため(新説)
・五能線ミステリー。お岩木山は二度あらわれる。
・三内丸山縄文遺跡は世界遺産間違いなし。
・玉川温泉はもっと世界的に有名な場所になることができる。
などでございます。
さあ、出発しましょう。忘れ物はありませんか?
上杉謙信の関東遠征は豪雪・避寒のため(私の新説)
千葉県を出て、利根川の源流を追いかけるルートを選びました。上
越線に沿う形で、一般道を使い、移動します。
五時には明るくなりました。
太田市の山岡屋で朝からラーメン朝食。
太田市、前橋市、道の駅こもちで小休止。
沼田市。沼田で電車は谷川岳方面に向かいますが、車は国道17号でドラゴンドラのある苗場スキー場方面に向かいます。国道17号は昔でいう三国街道、三国峠です。
上越を結ぶ最大の難所・三国峠は、東海道の箱根の険のようなものです。現在は三国トンネルのおかけで山越えはないが、昔は難所だったようで、それゆえに三国峠越えをした著名人の石碑が存在します。
川端康成とか与謝野晶子の名前が刻まれているのですが、なにせ圧倒的にこの道を利用した有名人は上杉謙信です。
新潟県の春日山城(本拠地)から、敵の北条氏がいた小田原城の方まで「遠征しては勝ち、帰国しては元の木阿弥」を繰り返した残念な戦国武将です。
兵農分離ができていない時代の将なので稲の刈り取り(9月末)から翌年の田起こし(4月頭)の間の6か月間しか配下の農民兵が出兵できなかったために、越後に戻っている半年の間に奪った領土は常に奪い返されるというある意味「シーシュポスの神話」状態を繰り返した将でありました。
上杉謙信の凄いところは、遠征するたびに勝ってしまうところにあります。
孫子のいう「逸を以て労を待つ」(遠征して疲れている兵を、元気な兵で待ち伏せて叩けば必ず勝つ)で普通は何回か戦っているうちにいつかは負けてしまうものなのですが、軍神と呼ばれるまでに勝ち続けた戦国武将です。
その上杉謙信が名付けたという「猿ケ京」あたりから桜を見かけるようになってきました。
ピンクの桜よ、久しぶりだね。千葉では4月の半ばにはもう散っていましたから、2週間ぶりに桜と再会です。猿ヶ京の由来は「京の人々のように猿がいる」という命名ではないそうですが、国道の路肩には本当に猿の家族がいました。轢かれないように気ぃつけや!
苗場には雪がまだかなり残っていました。やはり千葉とは天候が全然違います。
5月上旬のゴールデンウィークに関東から上越・東北方面に旅をすると、桜も見られますが、雪も見ることができます。「同じ日本。そう遠くない」と思って防寒装備をろくにしてきませんでしたが、大誤算でした。三国峠から北はまだ寒かったです。車内はいいのですが、外に出ると寒くてたまりません。
上杉謙信が毎年にように行った関東遠征。
いくさというのは大将にとっては将棋を指すみたいなところもありますから謙信本人はきっと「いくさ好き」だったのだろうと思います。
いくさが楽しくていくさが生きがいだったから毎年関東に遠征して戦争をしたのでしょう。
いくさはお祭りやスポーツに似ています。(正確にはお祭りやスポーツがいくさに似ているというべきでしょう)
精悍な越後兵はどうして毎年謙信に付き従って関東遠征したのでしょうか?
強制された兵役の為?
お手当がもらえたから?
それもあるのでしょうが、雑兵が毎年の関東遠征に付き従ったのは実は越後の豪雪が原因だったのではないかという気がします。
越後の冬は寒くて身動きが取れず不便で仕方がない。
関東はもっとずっと暖かいです。
すくなくともメートル単位で雪が降り積もったりしません。
雪国では冬はジョギングもできないのです。
避暑地という言葉はポピュラーですが、その逆を避寒地といいます。
豪雪越後の雑兵が三国峠を越えて上杉謙信に毎年つき従ったのは、関東で冬を越せれば雪に閉じ込められるのを避けられるという期待もあったのではないでしょうか。
いわば謙信の関東遠征豪雪・避寒説です。私の新説ですけど(笑)。
こういう新説を発想できるのも、車中泊大遠征のだいご味です。
雪や気温の変化を一日のうちに肌で感じることができるからこそ新説を思いつくことができたのです。
※※桜前線を追いかけて! 車中泊GW東北地方大遠征の旅はこちらから※※