このページでは平成が令和に変わる平成31年4月26日から令和元年5月6日にかけてのゴールデンウィークに桜前線を追いかけて東北地方桜旅を車中泊大遠征10泊11日した時の記録をまとめたものです。
(結論)「桜前線なんてものはテレビの中にしか存在しない」
みなさんもこの記事で同じ体感をしてもらえたらと思い、たくさんの桜写真をアップしています。また、車中泊の長期遠征というものがどういうものなのか。参考になればと思っています。
読んでいただきたいネタは、
・ゴールデンウィークの大渋滞に巻き込まれない方法
・上杉謙信の関東遠征に雑兵が従ったのは豪雪・避寒のため(新説)
・五能線ミステリー。お岩木山は二度あらわれる。
・三内丸山縄文遺跡は世界遺産間違いなし。
・玉川温泉はもっと世界的に有名な場所になることができる。
などでございます。
さあ、出発しましょう。忘れ物はありませんか?
平成31年4月28日(日)桜を追いかけて車中泊大遠征3日目
『車中泊族は車中泊賊』を提唱する私ですが、賊たるゆえんのひとつは人生の快楽に貪欲であるところにあります。
車中泊の快楽は沢山ありますが、朝の散歩もその中のひとつです。
ホテルに泊まるとなかなか朝の散歩ということにはならないと思います。
私も昔はホテルに泊まって旅をしていましたので、その辺の事情はよくわかっています。
温泉宿などに泊まると起きたらまずは温泉入浴が定番です。
また、たいてい朝食がついているので、宿の朝食を7時ぐらいに済ませて、朝8時ぐらいから行動開始するというのがルーティーンではないでしょうか。
ところが車中泊賊の場合は早朝5時の太陽にたたき起こされて、5時半には行動開始です。
さて、朝の6時前に何をしましょうか? ほとんどの人はまだ眠りの中です。
どこの有料観光施設もまだ開園していません。
施設入園料がかかるような場所は朝の6時からやってはいないのです。
答えは散歩です。散歩。朝の散歩は車中泊賊最大の快楽のひとつです。
なあんだ、朝の散歩なら自宅でもできるじゃないかと思うなかれ。
散歩する場所が違います。
車中泊賊は国立公園レベルのハンパない風光明媚な場所を散歩しているのです。
今日の朝もそのような贅沢な朝散歩のひとつ。
出羽三山、羽黒山の朝散歩(朝登山)です。
自然の中の散歩は早朝派の特権です。
まだ誰もいませんし、たいてい景色というのは早朝が一番美しいのです。
仏教寺院は入場料を取るところが多く、早朝はクローズされている場合が多いので注意が必要です。
その点、神社は空いていることが多い。
月山道路は厚雪により夏タイヤでの通行不可という表示が出ています。
羽黒山に行けないのかと焦りましたが、羽黒山に登るには、月山道路は使いません。
私は出羽三山の標高は三山ともだいたい同じだと思っていました。
千葉の人間なのでよく知らなかったのです。
ところが羽黒山414mに対して、月山1,984m、湯殿山1,504mです。
標高が全然違います。
登山靴程度の軽い装備で来てしまいました。
これではとても月山など登れません。
見ると月山山頂はまだ真っ白です。
真夏なら別ですが、これでは本格的な登山のつもりで来ないととても登れません。
手袋なしでは凍傷・指切断コースではないでしょうか。
時間の都合で最初から羽黒山だけを登るつもりで来ているので大丈夫でしたが、出羽三山は残りの二山はそう容易ではありません。
登ろうという方は注意が必要です。
出羽三山の顔、一番有名な国宝の五重塔は羽黒山を登り始めてすぐの低いところにあります。
パンプスでも行けるような場所にありますので、登山装備のない女性観光客でも五重塔までは行けます。
ただし靴は汚れるでしょう。やはりおすすめなのは登山靴です。
万里の長城を思い出すような階段を上っていきます。
すこし似てませんか(笑)?
延々と続くように見えますが、たかが標高414mです。
羽黒山は修験道の道場だったということでした。
宗教施設である以上、「誰でも登れる」ということは重要なことです。
誰にでも門戸が開かれていなければ、宗教として大きくなれませんからね。
羽黒山の三神合祭殿です。
修験道というのは日本古来の「山のあなたの空遠く、幸い住むと人のいう」山岳宗教と仏教・真言密教が結びついた宗教なのですが、現在では神社に寄せている感じがします。
その証拠に羽黒山には鳥居がありました。鳥居というのは神道のものです。
明治時代の廃仏毀釈や修験禁止令の影響だと思いますが、私は修験道の本質は登山だと思っていますので、どんな政令があろうとも修験道はこの山国から滅びることはないと思っています。
朝の散歩というにはややハードな羽黒山登山コースを下山して、やっと今回の車中泊の秘密兵器、携帯コンロの出番です。
私は登山家なので登山用のもっと軽いバーナーも持っているのですが、今回は重量を気にしなくてもいい車中泊の旅です。
卓上コンロの火力で熱いお湯を沸かしてブルックスのドリップコーヒーを淹れます。
同じコーヒーを飲むのでも、大自然の中で飲むと味が違います。これもまた車中泊賊のだいご味です。
室内で飲むだけがコーヒーじゃありません。
※※桜前線を追いかけて! 車中泊GW東北地方大遠征の旅はこちらから※※