このページでは平成が令和に変わる平成31年4月26日から令和元年5月6日にかけてのゴールデンウィークに桜前線を追いかけて東北地方桜旅を車中泊大遠征10泊11日した時の記録をまとめたものです。
(結論)「桜前線なんてものはテレビの中にしか存在しない」
みなさんもこの記事で同じ体感をしてもらえたらと思い、たくさんの桜写真をアップしています。また、車中泊の長期遠征というものがどういうものなのか。参考になればと思っています。
読んでいただきたいネタは、
・ゴールデンウィークの大渋滞に巻き込まれない方法
・上杉謙信の関東遠征に雑兵が従ったのは豪雪・避寒のため(新説)
・五能線ミステリー。お岩木山は二度あらわれる。
・三内丸山縄文遺跡は世界遺産間違いなし。
・玉川温泉はもっと世界的に有名な場所になることができる。
などでございます。
さあ、出発しましょう。忘れ物はありませんか?
縄文遺跡の泰斗。三内丸山遺跡。縄文文化は世界遺産登録間違いない
三内丸山遺跡も大間を目指す途中で偶然に出会った遺跡でした。
五所川原から青森を経由して下北半島に向かう途中、青看板に「三内丸山」という表記を見つけて、思い切ってハンドルをそちらに切ったものです。
初日の新潟県立歴史博物館で縄文文化のジオラマを見ているので、ちょっと面白そうかなと思ったものでした。
行ってみて驚きました。これは凄い。
文字が残っていないのが惜しいところですが、ほぼ世界遺産登録間違いないと思いました。
こういうのを見てきた私が言うのですから間違いありません。
逆の意味で私の世界遺産の登録予測はよく外れるのですが。
世界の凄い一級遺跡を見すぎてきたせいで「こんなもの」と低く見ていたものがよく登録されるので、予想が外れてしまうのです。
世界遺産は超級、A級、B級ぐらいに分けて登録すべきではないでしょうか。
私のいう世界遺産というのは「超級」のみを差します。「超級」というのは、アブシンベル神殿や、ミラノ大聖堂や、ペトラ遺跡や、万里の長城などを差していいます。
それに比べると国立西洋美術館などは「B級」です。感動がないもの。歴史的な意義とか言葉で説明されてようやく納得できるレベルのものです。
しかし、しかーし。この縄文遺跡は間違いなく世界遺産に登録されると思います。しかも「超級」で。
文字が残っていないのが残念ですが、世界五大遺産に入れてもいいくらいのものだと思います。
縄文文化はキャンパー向き。明日からでも始められそうだから
車中泊賊というのはオートキャンパーの一種です。
テントに寝るか車に寝るかぐらいの違いしかなく、本質的にはキャンパーなのです。
キャンパーというのは「大自然の中、限られた文明の利器のみを使用して不便さの中で生活することを楽しむ人たち」と定義することができます。
あれ? これって縄文人と同じじゃね??
釣り針とか縫い針とか生活感あふれる遺物がたくさん掘り出されています。
縄文人の生活はキャンパーが明日からでも始められそうなものなので見ていてワクワクしてきます。
実際、縄文ポシェットをつくろう体験コーナーなどもあります。
縄文ポシェット、作り方さえ教わればそんなに難しくありません。しょせんは縄文人が手でつくったものです。
そういうところがアウトドア派のキャンパーを刺激するんだよなあ。大好き縄文文化。
これが弥生文化だと稲作の展示がメインになってきますので、キャンパーが明日からでも始められるというわけにはいきません。
土地はどうするのか。道具はどうするのか。
収穫という成果がでるのは半年後です。
稲作文化が村社会と指導者をつくったと言われているぐらいです。
集団で協力して行っていくのが稲作であり、稲作というのは放浪のバックパッカーが背を向けようとする文化そのものなのです。
弥生文化は西に。縄文文化は東に。いいね。東北。
ピラミッドはカイロの街のすぐそばにあるのですが、意外なことに三内丸山遺跡も青森市のすぐそばにあります。
遺跡は県営野球場を建設する予定地だったのだとか。
青森市民が簡単に行けるような場所にあるのです。ところが、建築前の発掘調査により想像以上の大遺跡であることがわかり、野球場や都市計画道路など一切を中止したということです。
当時の首長さんの大英断でしたね。
野球場は他の場所でも作れますが、世界遺産間違いなしの三内丸山遺跡はここにしかありません。
六本柱建物や大型竪穴式住居など、復元建物がたくさんあるところも評価できます。
やっぱり現在生きている人間には遺構(穴)だけ見せられたって面白くありませんから。
想像による再現だということですが、いいんです。それで。
むしろ原始の祭祀(お祭り)も再現したらいいんじゃないかと思います。
男鹿真山伝承館で毎日なまはげを見せているように扮装する専門の役者を雇って。
晴れた夏の月夜に、縄文料理と縄文酒だけで縄文の衣装を着てお祭りを再現すれば観光客が入りきらないほど人気になること間違いありません。
それが歴史ロマンというものです。
青森には「ねぶた祭り」しか行ったことがないという人は、三内丸山遺跡にも行くことを強力におすすめいたします。
将来、世界遺産登録される前に。
今なら空いていますよ。
※※桜前線を追いかけて! 車中泊GW東北地方大遠征の旅はこちらから※※