走ると平気なのに、歩くと足指を踏んでしまう謎
私はけっこうシリアスなランナーで、20代からずっと走っていて、すでに地球一周4万キロ以上の距離を走っています。
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雑誌『ランナーズ』のライターが語るマラソンの新メソッド。ランニングフォームをつくるための脳内イメージ・言葉によって速く走れるようになるという新メソッドを本書では提唱しています。
(本文より)
【入力ワード】写真からランニングフォームを学ぼうとする人が多いので注意喚起したいと思います。写真からフォームを学ぶのはお勧めできません。写真というのは瞬間を切り取ったものなので、間違った解釈をする可能性があるからです。「振り上げた脚」(往路)なのか「戻ってきた脚」(復路)なのか、写真ではわかりません。大地を蹴ったように見えている脚が本当に大地を蹴っているのか、大地を蹴ったように見えているだけなのか、写真からはよくわからないからです。写真で振り上げた膝の高さを見て「ふむふむ、膝はここまで上げるのか」と思い込んでマネするのもよくありません。慣性の法則で結果として脚がそこまで上がっているだけで、実際のランナーの意識としてはそこまで上げようとしていないかもしれません。「結果としてのフォーム」と「ランナー本人の走るときのフォーム意識(入力ワード)」は、必ずしも同じではないのです。
【腹圧をかける走法】そもそも息をするのは、酸素を吸うためです。吐くことよりも、吸うことに意識をおくほうが自然な発想です。肺の中に残っている空気(残気量)は、どうせゼロにはできないのです。吐き切るという努力は、動かない壁を押すような無駄な努力です。そこに力を割くべきではありません。持ち上がらないバーベルを無理やり持ち上げようと喘ぐと、余計に息が苦しくなってしまいます。楽に息するのとは真逆のことです。それよりも思いっきり吸うことです。そのための走法が腹圧をかける走法です。肺を絞って痩せた人のように走るのではなく、腹はたるんたるんと力を抜いてだらしなく腹が太った人のように走ります。そもそも重力は下向きなのだから、横隔膜を下げることは理にかなったことです。それに対して、吐き切ることを意識すると、重力に逆らって横隔膜を持ち上げながら肺を絞らなければなりません。どちらが楽にできると思いますか?
【ストライド走法】ピッチ走法には大問題があります。実は、苦しくなった時、ピッチを維持する最も効果的な方法はストライドを狭めることです。高速ピッチを刻むというのは、時としてストライドを犠牲にして成立しているのです。
【踵落としを効果的に決める走法】私はカラテ素人ですが、サブスリーランナーとして、すくなくとも「踵落とし」を無力化する方法をすぐに思いつくことができます。答えはカンタン。攻撃側が踵を振り上げて止まったポイント(これを上死点といいます)に、自ら打撃ポイント(脳天など)を近づけていくことです。上死点では運動エネルギーがゼロになっているために、破壊力もゼロです。上死点から距離をとらないことで「踵落とし」というキックを無力化できます。
ストライドを稼ぎたいあまりに、未熟ランナーほど振り出した前足が最も伸びきったところで着地してしまうのです。つまり「膝が伸びきったまま」「踵から着地」してしまうのです。これは「踵落とし」の運動エネルギーがゼロになっている上死点で着地してしまっているのと同じことです。これでは速く走ることはできません。
言葉のもつイメージ喚起力で、フォームが効率化・最適化して速く走れるようになる新理論の書。言葉による走法革命。とくに走法が未熟な市民ランナーであればあるほど効果的です。本書はあなたのランニングを進化させ、市民ランナーの三冠・グランドスラム(マラソン・サブスリー。100km・サブテン。富士登山競争のサミッター)を達成するのをサポートします。
●「動的バランス走法」「ヘルメスの靴」「アトムのジェット走法」「かかと落としを効果的に決める走法」「ハサミは両方に開かれる走法」「腹圧をかける走法」
●マラソンの極意「複数のフォームを使い回せ」
●究極の走り方「あなたの走り方は、あなたの肉体に聞け」
●【肉体宣言】生きていることのよろこびは身体をつかうことにこそある。
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それほど走っている私ですが、腸脛靭帯炎や、足底筋膜炎になったことこそあれ、自分の足指で自分の足指を踏んで痛くて走れなくなったことは今までに一度もありません。
ところが、サンダルで歩いていると、ときどきこの症状に悩まされることがあります。
え? なんで?
自己免疫疾患のように自分で自分を傷つける症状
サンダルといっても、指先がフリーのサンダルではこの症状にはなりません。そうではなく、クロックスのような先が保護されているタイプのサンダルで長時間歩いていると、自分で自分の足指を踏んで、そこが水ぶくれになったりして、痛くなったり、タコになったりするのです。具体的には右足の薬指を、右足の中指で踏んでしまいます。そこが擦過傷にようになって、痛くて足を引きずるようになるといった症状です。
リウマチなど自己免疫疾患という症状があります。免疫系が、自分で自分を攻撃してしまうという困った症状なのですが、この自己免疫疾患を彷彿とさせますね。歩き続けて豆ができるのならともかく、自分で自分を踏んで痛くなるのですから。
死ぬほどたくさん走っても足指を踏むことなんてないのに、なんで歩いているときに限って、足指を踏んで痛くなるんでしょうか? 同じ足、同じ足指だというのに。
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ランニングとウォーキング。走りと歩きの違いとは?

ランニングとウォーキング。走りと歩きの違いとして考えられるのは、まずは靴下の存在でしょうか。ランニング中は靴下を履いていることがほとんどです。冬のランニングではまず靴下を履いていますし、本番レースでは靴下どころかワセリンを足指にべたべたに塗りたくっていました。レースの擦過傷対策は完璧でした。
しかし夏場は普段のトレーニングでは靴下なしで素足に直接ランニングシューズを履いています。だから靴下の有無が原因だとは限りません。
ふつう、擦過傷ができるならば、歩いているときよりも走っているときのはずだと思うのですが、現実にはその逆なのです。
もうひとつ違いとして考えられるのは、足指を踏む症状が出るときには常にサンダルだということです。ランニング中はもちろんランニングシューズを履いています。
ランニングシューズの場合、靴ひもで固定されていますから、靴が足裏に対して前後に動くことはあまりないだろうと思います。それに対してサンダルの場合、固定されていないので、サンダルが足指を前から圧迫するのかもしれません。
これは一理あるようですが、自分に踏まれて痛いのは常に右足の薬指ですから、左足指もときには同じ症状が現れないと理屈にあいません。やっぱり歩き方に問題があるのかもしれません。左足指も同じように痛くなるのならば、まだ理解しやすいのですが。
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自分で自分を傷つける自己免疫疾患のような足指のトラブル
激しくこすれているのはぜったいにランニングの方でしょう? ところが夏場にランニングシューズで走ってもまったくそんな症状は現れないのです。なぜウォーキングの時だけ自分で自分を踏んでしまうのか? まったくの謎です。
走り方はいいけれど、歩き方がよくないってことでしょうか?
とくに海外旅行などで、サンダル一足をたよりにひたすら歩き続けていると、足指を踏んで、自分で自分を傷つけて歩くのがつらくなることがあります。
指が自由になるサンダル以外は、履くべきじゃないのかもしれません。
こんな自己免疫疾患のような足指のトラブルをかかえている人って、ほかにいますかね?

