ノルディックウォーキングのインストラクターで生計が立てられるか(実践編)

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ヒールストライクウォーキングの提唱者アリクラハルトです。

みなさん、今日もたくさん歩いていますか?

わたしにとって放浪の旅とは「歩くこと」です。たくさん歩いた方が人生楽しいに決まっています。

なぜ私は走るのは速いのに歩くのは遅いのか? そんな素朴な疑問から私のウォーキングの旅は始まりました。

ここではノルディックウォーキングについて述べています。

わたしたち人間は「太古の生き物」だった頃の名残を快とすることがあります。睡眠欲、食欲、性欲など。

また私は映画を見ることよりも体を動かすことの方が快楽だと主張しています。

四足歩行もかつて人間が四つ足動物として地面を這いまわっていた頃の遺伝子の記憶がそれを「快」としているのかもしれません。

ノルディックウォーキングとは、人間が四つ足動物だった頃の原初の運動に戻って、ポールを使って直立二足歩行のままで「四足歩行」しているようなものです。ただ歩くよりも、手のひらからの刺激が脳を刺激して感覚を活性化させてくれます。非常に「理にかなった運動」だといえるでしょう。

ノルディックウォーキングをやると、かつて両手もつかって歩いていたときのことを脳が思い出したかのようによろこんでいるのがわかります。

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歩行術。歩くことの哲学

とくにやることがない週末に妻イロハとふたりで公園に出かけました。公園に行って何をするかというと「お散歩」です。池のある公園のまわりをぐるりとお散歩してまったりとします。

車中泊海外放浪などを趣味にしていますが、結局は「普段と違う非日常の場所を歩いている」だけで、歩いていることには変わりありません。歩かなかったらほとんどやることがないといってもいいくらいです。

普段は見ないような珍しいものを見ながら「歩く」のが好きなのです。貧乏旅行から歩くことを除いたら、何も残りません。

歩くのは嫌いな人はどうぞタクシーか、団体バスで移動してください。さぞやリッチな旅になる事でしょう。貧乏人は歩きます。歩くからこそ楽しいのです。

金持ちのほうが貧乏人よりも人生が楽しく過ごせると思われがちですが、わたしは必ずしもそうではないと思っています。映画『タイタニック』なんかも「貧乏人の方がお金持ちよりも楽しく過ごせる」っていう映画でしたよね? (あ、もちろん豪華客船が氷山にぶつかって沈没してしまう映画ですが……)

旅も同じです。お金持ちが観光バスで移動するところを貧乏人は歩いて移動するのです。歩いた方が楽しいに決まっているじゃないですか。

歩くことは楽しい人生のベースのようなものです。これがわたしのウォーキング哲学です。

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友だちのインストラクターと再会

そんな「生き甲斐」といってもいい散歩をしていたある日のこと、たまたま公園でノルディックウォーキングの無料体験会をやっていました。これは! と思い、参加しようとイロハを誘います。

「ノルディックウォーキングかあ。私の学生時代の友達がノルディックウォーキングのインストラクターやっていてね……おもしろいらしいから挑戦してみようか」

二人で申し込みをし、インストラクターを紹介されたら、なんと噂の当の本人が登場しました。

「あれえ。ノルちゃん(仮名)? ちょうど今あなたの話しをしていたところなんだよ」

「もしかしてイロハ? なつかしー」

そんな感じで突然、中学校時代の同窓会が始まってしまいました。引っ越して、学生時代の同級生に偶然会うなんて可能性のまずないわたしにとっては羨ましい限りです。

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ノルディックウォーキングとは何か?

ノルディックウォーキングとは、ポール(ストック)を両手に持って、後ろに押しながら歩くという、歩行運動です。クロスカントリースキーをイメージするとわかりやすいですね。クロカンスキーの雪なしバージョンみたいなものです。

歩くだけだとほとんど腕や肩甲骨周りは鍛えられませんが、ストックを後ろに押すことで腕や肩回り・肩甲骨にも負荷をかけることができるため、ただ歩くよりも全身運動になります。カロリー消費量もただのウォーキングよりもあがってダイエット効果も高くなります。

必要なのはウォーキングシューズとノルディックウォーキング用のポールです。

ノルディック・ウォーキング・ポールとは、特殊な形状をした杖です。登山用のストックに似ていますが、手首を通すストラップ(グリップバンド)があることと、先端が斜めになっていることが特徴です。

ただしポールはあくまでも補助具であり、メインは二本の足です。

体験会では無料でノルディックウォーキングポールを貸してくれました。ポールの長さは簡単に調節できるようになっています。ポールを立てた時に肘が直角に曲がるぐらいの長さに調節して使うといいそうです。

最初に歩き方を教えてくれました。背筋をすっと伸ばして視線は足元ではなく前に向けて腕を動かしながら歩きます。

イントラのノルちゃんは、たぶん他の人たちよりもちょっとだけ熱心に指導してくれたと思います。もちろん同級生のイロハがいるからです。

そして実際に歩いてみることになりました。

ノルディックウォーキングで公園を一周してみます。本当はこの無料体験でインストラクターが行うのは最初のガイダンスだけで公園一周を付き合う義務はなかったみたいなのですが、最恵国待遇でつきあってくれることになりました。

もちろんわたしたちを見込んでみっちりウォーキング指導したいからではなく、元同級生と昔話しがしたいからです。歩きながらおしゃべりするのって最高だものね。わかるよ~

ノルちゃんとイロハが並んで喋りながら歩くのを後ろから眺めながら、私はちょっと離れて付いていきました。

妻の同級生ノルちゃんはノルディックウォーキングのインストラクターの資格をもっているだけあって、歩く姿勢が美しい。スラっと痩せていて、手足が長い女性でした。

スポーツのイントラは美しいことが望ましいのはいうまでもありません。

イントラが太っていたりすると、

「ノルディックウォーキングにはダイエット効果がありますか?」

という質問をする気もなくなります。聞く前から無理っぽいもんね。

マシンガンのような理論武装よりも、インストラクターのスタイルの方が、はるかに説得力をもちます。

チンポジの問題で男性がインストラクターできないヨガのように、ノルディックウォーキングのインストラクターになりたかったら、まず自分が人からあこがれの目で見られるような存在になる必要があるかもしれません。

資格、がいるのです。

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ポールを使って直立二足歩行のままで「四足歩行」しているようなもの

イロハはノルちゃんと昔ばなしをするのに夢中で、公演一周の間、ほとんどポールをつかっていませんでした。ただ喋りながら公演一周しただけです。久しぶりの同級生との会話が楽しいのはわかるけどさ、いちおう彼女のためにもポールを使って歩こうぜ(笑)。

ポールの使い方ですが、すこし腕に負荷がかかるぐらい大地を押さないと運動的にはポールをもった意味がありません。

その点、イントラのノルちゃんは喋りながらでも、うつくしいウォーキングフォームを崩しませんでした。呼吸が乱れるわけではないから喋りながらでも余裕で歩けます。

ノルディックウォーキングを初体験したランニングライターの感想は、非常に「理にかなった運動」だなあということでした。

ノルディックウォーキングとは、人間が四つ足動物だった原初の運動に戻ってポールを使って直立二足歩行のままで「四足歩行」しているようなものです。

ただ歩くよりも、手のひらからの刺激が脳を刺激して感覚を活性化させてくれます。

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インストラクターだけで生計を立てるのは難しい

レッスン後、ノルディックウォーキングのインストラクターの突っ込んだ話まで聞くことができました。

わたしは「デューク更家ウォーキング」のコラムで詳しく検討しましたが、ウォーキングを金に換える(マネタイズする)という「無理ゲー」について興味があったので、そこを詳しく聞いたのです。

ノルちゃんはノルディックウォーキングだけではメシが食えず普段は服飾系の売り子さんをやって生計をたてているそうです。

まあそうだろうなとわたしは思いました。東京都心のような人口過密地区で近くに素晴らしい公園があるような場所でない限りはノルディックウォーキングの指導でメシを食っていくのは無理ゲーだと思います。

「誰にでもできます」「簡単です」がウリのノルディックウォーキングの指導だけで食っていくのはそうとう難しいだろうなと予想していたからです。誰にでも簡単にできるってことは、教えることはほとんどないってことだから。

わたしがサブスリー養成講座を続けられるのは、サブスリーが「そう簡単にはできない」「難しい」からです。それでもランニングコーチを生業にするのは難しいだろうと思います。

いわばノルちゃんと私は同業者みたいなものです。

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公認料、年会費でメシを食っている人がいる

ちなみにノルディックウォーキングのインストラクターになるために「公認指導者」という資格があるそうです。

資格を取得するために「受講」します。そして「公認料」を払って公認してもらうのですが、そのインストラクターの資格を維持するためには「年会費」を毎年払い続けなければならないのです。

……ありがちだよね。こういう資格。年会費でメシを食ってる人がいるんだろうなあ。(心の声)

末端のインストラクターは指導だけではメシが食えないけれど、本部の人間は全国のイントラの上納金でメシが食えるという組織体系です。

教育大学みたいなものです。「子ども(学生)」からではなく「教師のタマゴ」から集金するというビジネスモデルですね。

年会費はひとりひとりはたいした金額ではないけれど、全国から集めれば莫大な金額だろうと思います。趣味で公認の資格を取りたい人は取ればいいと思いますが、維持費がかかりますよ。その維持費でメシを食う人がいる、そういう資格は世の中にごまんとあります。

わたしの父が「スポーツ吹き矢」のインストラクター免許をもっているのですが、これもまったく同じタイプの資格です。人に教えてお金をもらったことなんて一度もないのにインストラクターの資格を持っていると周囲に自慢したいばかりに毎年資格更新料を払い続けています。いいカモになっちゃっているんですが本人が満足しているので周囲は何も言えません。

ただ毎年年貢を納める納税者で終わるか、その資格で稼ぐことができるか、はノルディックウォーキングが世の中でどれだけ流行るか次第です。

流行の波が来なければ、自分が流行をつくってやるぐらいの気持ちがないと、マネタイズは難しいんじゃないでしょうか。

ノルちゃんと話しながら、そう感じました。

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脳への刺激がノルディックウォーキングの最大のメリット

ノルディックウォーキングのメリットは、ただのウォーキングにくらべて膝への負担が小さいとか言い出せばきりがないのだが、最大のメリットは脳への刺激だと感じました。

普通にウォーキングしていると感じない手から脳への刺激によって感覚神経が覚醒します。

足裏からの衝撃だけでは普段から慣れ切ってしまっているので、新鮮な刺激がすくないのです。手のひらからの刺激が新鮮で、これまで以上にウォーキングが楽しくなります。

バッティングセンターに人が通うのはボールを打った時の手のひらの衝撃が心地いいからではないでしょうか。あの感覚です。

ノルディックウォーキングでは腕を前後に振ります。これは立ったまま「四足歩行」を再現しているんだな、とわたしは思いました。

わたしたち人間は脊椎動物ですが、ほとんどの陸上脊椎動物は四足歩行をしています。直立二足歩行をしているのは人間だけです。比較的近い種族の霊長類でさえ移動するときには四足歩行をしています。いわば四足歩行がベースで、二足歩行はきわめて特殊なわけです。

わたしたち人間はときどき原初の生き物だった頃の名残が発動するときがないでしょうか。たとえばダイビングを愛するのは、かつて人間が魚だったころの遺伝子の記憶がそれを「快」としているのかもしれません。四足歩行も同じことかもしれません。

しかし今さら人間が手を付いて四足歩行でそこらへんを歩くわけにもいきません。そこでポールを使って四足歩行をノルディックウォーキングは再現しているんだなとわたしは感じました。実際にやってみると、かつて両手もつかって歩いていたときに使っていた脳の部位がよろこんでいるのがわかります。

手のひらからの衝撃が脳に心地よく伝わって気持ちがリフレッシュされるウォーキング、それがノルディックウォーキングなのです。

妻もとても楽しかったといっていました。もちろん昔の友達と一緒にお散歩話しができたからです。

みんなたくさん歩きましょう。

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このブログ著者の小説『結婚』
小説『結婚』
愛とは何か? 結婚とは何か? を追求した純文学小説です。 主人公ツバサは劇団の役者です。恋人のアスカはツバサのもとを去っていきます。 「離れたくない。離れたくない。何もかもが消えて、叫びだけが残った。  離れたくない。その叫びだけが残った。  全身が叫びそのものになる。おれは叫びだ」 劇団の主宰者であるキリヤに呼び出されて、離婚話を聞かされます。不倫の子として父を知らずに育ったツバサは、キリヤの妻マリアの不倫の話しに、自分の生い立ちを重ねます。 「どんな喜びも苦難も、どんなに緻密に予測、計算しても思いもかけない事態へと流れていく。喜びも未知、苦しみも未知、でも冒険に向かう同行者がワクワクしてくれたら、おれも楽しく足どりも軽くなるけれど、未知なる苦難、苦境のことばかり思案して不安がり警戒されてしまったら、なんだかおれまでその冒険に向かうよろこびや楽しさを見失ってしまいそうになる……冒険でなければ博打といってもいい。愛は博打だ。人生も」 ツバサの母は心を病んで自殺してしまっていました。 「私にとって愛とは、一緒に歩んでいってほしいという欲があるかないか」 ツバサはミカコから思いを寄せられます。しかし「結婚が誰を幸せにしただろうか?」とツバサは感じています。 「不倫って感情を使いまわしができるから。こっちで足りないものをあっちで、あっちで満たされないものをこっちで補うというカラクリだから、判断が狂うんだよね。それが不倫マジックのタネあかし」 「愛する人とともに歩んでいくことでひろがっていく自分の中の可能性って、決してひとりでは辿りつけない境地だと思うの。守る人がいるうれしさ、守られている安心感、自信。妥協することの意味、共同生活のぶつかり合い、でも逆にそれを楽しもうという姿勢、つかず離れずに……それを一つ屋根の下で行う楽しさ。全く違う人間同士が一緒に人生を作っていく面白味。束縛し合わないで時間を共有したい……けれどこうしたことも相手が同じように思っていないと実現できない」 尊敬する作家、ミナトセイイチロウの影響を受けてツバサは劇団で上演する脚本を書きあげましたが、芝居は失敗してしまいました。 引退するキリヤから一人の友人を紹介されます。なんとその友人はミナトでした。 そこにアスカが妊娠したという情報が伝わってきました。 それは誰の子なのでしょうか? 真実は藪の中。証言が食い違います。誰かが嘘をついているはずです。認識しているツバサ自信が狂っていなければ、の話しですが……。 「妻のことが信頼できない。そうなったら『事実』は関係ないんだ」 そう言ったキリヤの言葉を思い出し、ツバサは真実は何かではなく、自分が何を信じるのか、を選びます。 アスカのお腹の中の子は、昔の自分だと感じていました。 死に際のミナトからツバサは病院に呼び出されます。そして途中までしか書いていない最後の原稿を託されます。ミナトの最後の小説を舞台上にアレンジしたものをツバサは上演します。客席にはミナトが、アスカが、ミカコが見てくれていました。 生きることへの恋を書き上げた舞台は成功し、ツバサはミナトセイイチロウの後を継ぐことを決意します。 そこにミカコから真相を告げる手紙が届いたのでした。 「私は、助言されたんだよ。その男性をあなたが絶対に逃したくなかったら、とにかくその男の言う通りにしなさいって。一切反論は許さない。とにかくあなたが「わかる」まで、その男の言う通りに動きなさいって。その男がいい男であればあるほどそうしなさいって。私は反論したんだ。『そんなことできない。そんなの女は男の奴隷じゃないか』って」
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このブログの著者の小説『片翼の翼』
小説『片翼の翼』
なぜ生きるのか? 何のために生きるのか? を追求した純文学小説です。 主人公ツバサは劇団の役者です。 「演技のメソッドとして、自分の過去の類似感情を呼び覚まして芝居に再現させるという方法がある。たとえば飼い犬が死んだときのことを思い出しながら、祖母が死んだときの芝居をしたりするのだ。自分が実生活で泣いたり怒ったりしたことを思いだして演技をする、そうすると迫真の演技となり観客の共感を得ることができる。ところが呼び覚ましたリアルな感情が濃密であればあるほど、心が当時の錯乱した思いに掻き乱されてしまう。その当時の感覚に今の現実がかき乱されてしまうことがあるのだ」 恋人のアスカと結婚式を挙げたのは、結婚式場のモデルのアルバイトとしてでした。しかし母の祐希とは違った結婚生活が自分には送れるのではないかという希望がツバサの胸に躍ります。 「ハッピーな人はもっと更にどんどんハッピーになっていってるというのに、どうして決断をしないんだろう。そんなにボンヤリできるほど人生は長くはないはずなのに。たくさん愛しあって、たくさん楽しんで、たくさんわかちあって、たくさん感動して、たくさん自分を謳歌して、たくさん自分を向上させなきゃならないのに。ハッピーな人達はそういうことを、同じ時間の中でどんどん積み重ねていっているのに、なんでわざわざ大切な時間を暗いもので覆うかな」 アスカに恋をしているのは確かでしたが、すべてを受け入れることができません。 かつてアスカは不倫の恋をしていて、その体験が今の自分をつくったと感じています。それに対してツバサの母は不倫の恋の果てに、みずから命を絶ってしまったのです。 「そのときは望んでいないことが起きて思うようにいかずとても悲しんでいても、大きな流れの中では、それはそうなるべきことがらであって、結果的にはよい方向への布石だったりすることがある。そのとき自分が必死にその結果に反するものを望んでも、事態に否決されて、どんどん大きな力に自分が流されているなあと感じるときがあるんだ」 ツバサは幼いころから愛読していたミナトセイイチロウの作品の影響で、独特のロマンの世界をもっていました。そのロマンのゆえに劇団の主宰者キリヤに認められ、芝居の脚本をまかされることになります。自分に人を感動させることができる何かがあるのか、ツバサは思い悩みます。 同時に友人のミカコと一緒に、インターネット・サイバーショップを立ち上げます。ブツを売るのではなくロマンを売るというコンセプトです。 「楽しい、うれしい、といった人間の明るい感情を掘り起こして、その「先」に到達させてあげるんだ。その到達を手伝う仕事なんだよ。やりがいのあることじゃないか」 惚れているけれど、受け入れられないアスカ。素直になれるけれど、惚れていないミカコ。三角関係にツバサはどう決着をつけるのでしょうか。 アスカは劇団をやめて、精神科医になろうと勉強をしていました。心療内科の手法をツバサとの関係にも持ち込んで、すべてのトラウマを話して、ちゃんと向き合ってくれと希望してきます。 自分の不倫は人生を決めた圧倒的な出来事だと認識しているのに、ツバサの母の不倫、自殺については、分類・整理して心療内科の一症例として片付けようとするアスカの態度にツバサは苛立ちます。つねに自分を無力と感じさせられるつきあいでした。 人と人との相性について、ツバサは考えつづけます。 ミナトから最後の作品の続きを書くように頼まれて、ツバサは地獄のような断崖絶壁の山に向かいます。 「舞台は変えよう。ミナトの小説からは魂だけを引き継ぎ、おれの故郷を舞台に独自の世界を描こう。自分の原風景を描いてみよう。目をそむけ続けてきた始まりの物語のことを。その原風景からしか、おれの本当の心の叫びは表現できない」 そこでミナトの作品がツバサの母と自分の故郷のことを書いていると悟り、自分のすべてを込めて作品を引きついて書き上げようとするのでした。 「おまえにその跡を引き継ぐ資格があるのか? 「ある」自分の中にその力があることをはっきりと感じていた。それはおれがあの人の息子だからだ。おれにはおれだけの何かを込めることができる。父の遺産のその上に」 ※※本作は小説『結婚』の前編、バックストーリーに相当するものです。両方お読みいただけますとさらに物語が深まる構成になっています。※※
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なぜ生きるのか? 何のために生きるのか? を追求した純文学小説です。 主人公ツバサは劇団の役者です。 「演技のメソッドとして、自分の過去の類似感情を呼び覚まして芝居に再現させるという方法がある。たとえば飼い犬が死んだときのことを思い出しながら、祖母が死んだときの芝居をしたりするのだ。自分が実生活で泣いたり怒ったりしたことを思いだして演技をする、そうすると迫真の演技となり観客の共感を得ることができる。ところが呼び覚ましたリアルな感情が濃密であればあるほど、心が当時の錯乱した思いに掻き乱されてしまう。その当時の感覚に今の現実がかき乱されてしまうことがあるのだ」 恋人のアスカと結婚式を挙げたのは、結婚式場のモデルのアルバイトとしてでした。しかし母の祐希とは違った結婚生活が自分には送れるのではないかという希望がツバサの胸に躍ります。 「ハッピーな人はもっと更にどんどんハッピーになっていってるというのに、どうして決断をしないんだろう。そんなにボンヤリできるほど人生は長くはないはずなのに。たくさん愛しあって、たくさん楽しんで、たくさんわかちあって、たくさん感動して、たくさん自分を謳歌して、たくさん自分を向上させなきゃならないのに。ハッピーな人達はそういうことを、同じ時間の中でどんどん積み重ねていっているのに、なんでわざわざ大切な時間を暗いもので覆うかな」 アスカに恋をしているのは確かでしたが、すべてを受け入れることができません。 かつてアスカは不倫の恋をしていて、その体験が今の自分をつくったと感じています。それに対してツバサの母は不倫の恋の果てに、みずから命を絶ってしまったのです。 「そのときは望んでいないことが起きて思うようにいかずとても悲しんでいても、大きな流れの中では、それはそうなるべきことがらであって、結果的にはよい方向への布石だったりすることがある。そのとき自分が必死にその結果に反するものを望んでも、事態に否決されて、どんどん大きな力に自分が流されているなあと感じるときがあるんだ」 ツバサは幼いころから愛読していたミナトセイイチロウの作品の影響で、独特のロマンの世界をもっていました。そのロマンのゆえに劇団の主宰者キリヤに認められ、芝居の脚本をまかされることになります。自分に人を感動させることができる何かがあるのか、ツバサは思い悩みます。 同時に友人のミカコと一緒に、インターネット・サイバーショップを立ち上げます。ブツを売るのではなくロマンを売るというコンセプトです。 「楽しい、うれしい、といった人間の明るい感情を掘り起こして、その「先」に到達させてあげるんだ。その到達を手伝う仕事なんだよ。やりがいのあることじゃないか」 惚れているけれど、受け入れられないアスカ。素直になれるけれど、惚れていないミカコ。三角関係にツバサはどう決着をつけるのでしょうか。 アスカは劇団をやめて、精神科医になろうと勉強をしていました。心療内科の手法をツバサとの関係にも持ち込んで、すべてのトラウマを話して、ちゃんと向き合ってくれと希望してきます。 自分の不倫は人生を決めた圧倒的な出来事だと認識しているのに、ツバサの母の不倫、自殺については、分類・整理して心療内科の一症例として片付けようとするアスカの態度にツバサは苛立ちます。つねに自分を無力と感じさせられるつきあいでした。 人と人との相性について、ツバサは考えつづけます。 ミナトから最後の作品の続きを書くように頼まれて、ツバサは地獄のような断崖絶壁の山に向かいます。 「舞台は変えよう。ミナトの小説からは魂だけを引き継ぎ、おれの故郷を舞台に独自の世界を描こう。自分の原風景を描いてみよう。目をそむけ続けてきた始まりの物語のことを。その原風景からしか、おれの本当の心の叫びは表現できない」 そこでミナトの作品がツバサの母と自分の故郷のことを書いていると悟り、自分のすべてを込めて作品を引きついて書き上げようとするのでした。 「おまえにその跡を引き継ぐ資格があるのか? 「ある」自分の中にその力があることをはっきりと感じていた。それはおれがあの人の息子だからだ。おれにはおれだけの何かを込めることができる。父の遺産のその上に」 ※※本作は小説『結婚』の前編、バックストーリーに相当するものです。両方お読みいただけますとさらに物語が深まる構成になっています。※※
片翼の翼: なぜ生きるのか? 何のために生きるのか?
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【この記事を書いている人】

アリクラハルト。走る哲学者。【トウガラシ実存主義】【遊民ユーミン主義】の提唱者。市民ランナーのグランドスラムの達成者(マラソン・サブスリー。100kmサブ10。富士登山競争登頂)。山と渓谷社ピープル・オブ・ザ・イヤー選出歴あり。早稲田大学卒業。日本脚本家連盟修了生。放浪の旅人。千葉県在住。

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アリクラハルト。走る哲学者。【トウガラシ実存主義】【遊民ユーミン主義】の提唱者。市民ランナーのグランドスラムの達成者(マラソン・サブスリー。100kmサブ10。富士登山競争登頂)。山と渓谷社ピープル・オブ・ザ・イヤー選出歴あり。早稲田大学卒業。日本脚本家連盟修了生。放浪の旅人。千葉県在住。
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