ドラクエ的な人生

夫婦間ベランダ日照権戦争(日なたを争う男と女)

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園芸一年生にして中級者の語る「いちご栽培」について

園芸をハマったアリクラハルトです。園芸をはじめたばかりのまだ一年生です。

アラフィフ男のアラスカ流・新しい趣味。釣り、焚火キャンプ、園芸。

しかし一年生とはいっても、本当の一年生とはわけが違うのではないでしょうか。「農業ボランティア講座」も体験しています。ボランティアではサツマイモ、カボチャ、ナス、落花生、空心菜などの収穫を体験しました。

農家経営の錬金術。農業ボランティア養成講座。研修という名の労働力動員方法

また毎年の恒例行事として、いちご狩りブルーベリー狩りサクランボ狩りオレンジ狩りを体験してるため、農業に関してはまったくの門外漢という感じはありません。これまでに収穫してきた絶対数が違います。

田植えや稲刈りも体験したことがあります。

田植え体験記

夏休みの自由研究。稲刈り体験記

園芸を始めたきっかけはカレル・チャペックと、ヘルマン・ヘッセだったりします。理論武装は申し分ないのではないでしょうか?

趣味の園芸家になるために。『園芸家12カ月』カレル・チャペックの内容、感想、書評、評価

ノーベル文学賞クラスのエリートコースを歩んでいるといっても過言ではないので、園芸一年生とはいえ大々的にやろうと考えました。一年生ですが自分のことは初心者ではなく中級者だと認識することにしました。

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自分を初心者ではなく、中級者、上級者だと認識することで、成功することができる

かつて私はロードバイクに乗り始めた一年生の頃、いきなり誰よりも速かったことから自分のことを上級者だと認識して成功した体験があります。それと同じことをここでもやろうと思いました。自分は初心者ではなく上級者、まずは気持ちで負けないことが大事なのです。さすがにロードバイクの上級者認識とは違って、園芸では中級者として自分を認識することにしました。

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このブログの作者の書籍『通勤自転車から始めるロードバイク生活』のご紹介
この本は勤務先の転勤命令によってロードバイク通勤をすることになった筆者が、趣味のロードバイク乗りとなり、やがてホビーレーサーとして仲間たちとスピードをガチンコで競うようになるところまでを描いた自転車エッセイ集です。

※書籍の内容

●スピードこそロードバイクのレーゾンデートル

●軽いギアをクルクル回すという理論のウソ。体重ライディング理論。体重ペダリングのやり方

●アマチュアのロードバイク乗りの最高速度ってどれくらい?

●ロードバイクは屋外で保管できるのか?

●ロードバイクに名前をつける。

●アパートでローラー台トレーニングすることは可能か?

●ロードバイククラブの入り方。嫌われない新入部員の作法

●ロードバイク乗りが、クロストレーニングとしてマラソンを取り入れることのメリット・デメリット

●ロードバイクとマラソンの両立は可能か? サブスリーランナーはロードバイクに乗っても速いのか?

●スピードスケートの選手がロードバイクをトレーニングに取り入れる理由

初心者から上級者まで広く対象とした内容になっています。

Amazon.co.jp

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園芸の王道は花を育てることだと思いますが、私は「おいしく食べられるもの」を主力作物にしようと考えました。ブルーベリーとイチゴで悩んだ末、イチゴを主力作物とすることにしたのです。

いい趣味とは「生きていくこと」に直結しているものだ

毎年のようにイチゴ狩りに行っているため、イチゴはもっとも身近な野菜だといっても過言ではありません。いちご狩り場では、高設栽培でも地植えにせよ、ビニールハウスの中でイチゴを育てています。そして必ず黒いマルチングをしていることを私は知っていました。さすが中級者です(自画自賛)!

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ビニールハウスさえあれば外気温に左右されずに鉢上げできるはず

さて、今は十二月。本当であればホームセンターで購入したイチゴの苗は十月ごろに鉢上げするのが適正時期なのですが、そこは一年生の悲しさ、すっかり出遅れてしまいました。しかし暖冬ぎみであるし、イチゴというのはクリスマスに最高の需要を迎えるためにそこにあわせて作っているのです。そのためにビニールハウスがあるのです。つまりビニールハウスさえあれば外気温に左右されず十二月に鉢上げしても間に合うはず、というのが私の見通しでした。そのために絶対に必要なのはビニールハウスです。

さて、いちごを主力にすると決めたものの、できればブルーベリーもやってみたいと思いました。枝豆もつくれるものならば作りたい。ジャガイモやサツマイモは耕地面積的に難しい気がします。言い忘れましたが、私はアパート暮らしです。作物はすべてベランダでプランター、植木鉢で育てるのが条件でした。

※いちごのプランターは深さ20センチぐらいの中深型を選んで25センチぐらい苗と苗のあいだを開けて鉢上げしましょう。

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ベランダ園芸におすすめのビニールハウス

私が欲しかったのがホームセンターで売っていたこちらのタイプのビニールハウスです。

三段式なので狭いベランダを有効に活用できます。棚網は取り外せるのでブルーベリーが大きくなった場合には二段をぶち抜いて使うことも可能です。これさえあればイチゴ栽培の二カ月の出遅れもまったく問題ないのではないでしょうか?

しかし問題がないわけじゃありません。このビニールハウスの問題は大きいこと。設置するとベランダが通れなくなってしまいます。

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洗濯物か、家庭菜園か、夫婦日なた戦争の勃発。

夫婦間のベランダ日照権をめぐる争いの勃発です。うちの嫁は洗濯大好き、洗濯物を日光に当ててふわふわに乾燥させるのが大好きなのでした。アパートに引っ越した当初は「ベランダアウトドアライフ」を楽しもうかと思っていたのですが、それどころじゃありません。週末は常に洗濯物でベランダは独占されている状態です。今ではベランダというのは洗濯物を干すためにあるようなものです。これまでベランダは妻に独占されてきました。

三段式ビニールハウスをベランダで使うとなると、ベランダの三分の一は占拠してしまうことになります。細長いベランダなのでビニールハウスを置くと通り抜けできません。ベランダの端にはエアコンの室外機があります。ふたつをあわせるとベランダの三分の一は園芸コーナーとなってしまいます。つまりそれだけ洗濯物が干せなくなってしまうのでした。

何よりも洗濯を愛している妻です。なんでそんなに洗濯(干すのが)好きなのか私にはまったく理解できません。まあ他にも理解できないことはありますが。

咀嚼音系大食いモッパン動画が人気な理由。オエーッ、気持ち悪い!

家賃は半々で負担しているからベランダの三分の一ぐらい私が占用してもいい権利はあるはずですが、熟慮の末ここは園芸中級者が引き下がることにしました。無念ながら夫婦日なた戦争は妻が勝ち夫が負けた格好となりました。

園芸中級者が引き下がった理由は論戦に負けたからではありません。

イロハ

家庭でいちごをあまく美味しく栽培できた人をこれまでに一人も見たことがないよ。どうせ食べられなくてジャムにするしかないんじゃないの?

むむむ。この園芸中級者の力が信用できないとは。

しかしよく話を聞くと兼業農家の知り合いでも、あまく美味しいいちご作りには失敗しているそうです。むむむ、兼業農家ですか。それはプロじゃないですか。そんなに難しいのかイチゴづくりって。

さすがの園芸中級者もビビりました。なにせこちらは成功体験がただの一度もないのです。いちごの苗の購入も三株ではなく二株にしたのも、失敗を恐れてのことでした。

妻には「成功したらベランダの専有面積の拡張を認める」と約束させて、とりあえず一年目から大々的にお金をかけて本格始動することはやめることにしました。

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ビニールハウスは自作できる。布を被せるだけでもいい

ホームセンターで売っている本格的なビニールハウスの購入をあきらめた私です。しかしイチゴの苗は生きています。なんとかしてやらなければなりません。

いろいろ考えていたのですが、ふと「これって自作できるのでは?」と思いつきました。

プランターの四隅に割り箸を立てて、そこにゴミ袋をひろげて被せれば自作ビニールハウスができあがります。4000円弱の投資をする予定が妻の反対のおかげで無料ですんでしまいました。その代わり土と肥料は「いちご専用」のものを準備しました。園芸は土だ、というのが師匠カレルチャペックの教えですから。園芸上級者になると土も自分でブレンドするようですが、初心者なので土はプロに任せることにしました。

イロハ

あれ? 中級者じゃなかったっけ?

このように園芸は工夫次第で何とかなります。とくにビニールハウスは自作できます。

ビニールハウスというよりはマルチングですが、「ベタがけ」といって植物を直接覆ってしまう方法もあります。

黒ビニールマルチは2月にやることにして、当座、援農講習で教わった雑草マルチをさっそく導入してみました。

※雑草マルチとは、雑草や間引き、ピンチングしたリソースを捨てないでマルチング材として使うことをいいます。

さて、このようにして日なたを巡る夫婦間ベランダ戦争に負けてしまった園芸中級者(まだ一年生)ですが、まだ本当の負けではありません。本当の負けは苺の果実を育てることができず「それ見たことか」と妻に小馬鹿にされるその時です。逆にいえばイチゴの実さえきちんと育てることができれば園芸中級者は鼻高々で来年以降のベランダの日照権(専有面積)を主張することができるのです。

購入したいちごの苗は宝交早生という病気に強い品種です。初心者向きの苗だとか。

ハルト

あ、おれは中級者だけど。。

たのむぞ、宝生早生、この夫婦間ベランダ日なた戦争の勝利も敗北もおまえの生育にかかっているのだ。ぜひおいしい実をつけて、来春には嫁にこれでもかと美味しいイチゴを味あわせてやろうじゃないか。

そしてイチゴ帝国の領土を拡張させるのだ。これは決して負けてはならない闘いだ。園芸中級者(一年生)の腕を見せてやるぞ!

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