ヘルマン・ヘッセ『デミアン』作者得意の寓話。デミアンは自分自身

本-映画-メディア
スポンサーリンク
『ドラクエ的な人生』とは?

心の放浪者アリクラハルトの人生を走り抜けるためのオピニオン系ブログ。

書籍『市民ランナーという走り方(マラソン・サブスリー。グランドスラム養成講座)』『通勤自転車からはじめるロードバイク生活』、小説『ツバサ』キンドル書籍にて絶賛発売中です。ぜひご一読ください。

YouTube動画

vehicle-night-in-japan

スポンサーリンク

作者得意の寓話。デミアンは自分自身だった。

ここではヘルマン・ヘッセ『デミアン』の書評をしています。1919年に発表された作品です。第一次世界大戦直後に発表されたものです。

デミアンはデーモンからの命名だそうです。ルイ15世を暗殺未遂して八つ裂きの刑に処されたロベール・フランソワ・ダミアンを想起してしまうのは私だけでしょうか?

いつものように寓話でした。ヘッセは寓話が得意なんですね。

デミアンなんて人物は存在しませんでした。それは「自分自身」だったのです。

ヘルマン・ヘッセ『クヌルプ』放浪の魂の真髄

ヘルマン・ヘッセ『郷愁』個人には自分を完成する責任がある。地域や先祖のせいにはできない。

『シッダルタ』ヘルマン・ヘッセ。白人が見た仏陀。解脱する方法

荒野のおおかみ。ステッペン・ウルフ

スポンサーリンク

『デミアン』の詳細

黄色は『デミアン』から。赤字はわたしの感想です。

幾キロも離れていても蛾の雄はみんなそのへんにいるただ一匹の雌を嗅ぎつける。そういうことが自然界にはいっぱいある。蛾はただ自分にとって意味と価値のあること、自分に必要なこと、絶対に手に入れねばならないことを求めるだけだ。

私はその中で生きた精神をあじわい、革命をあじわった。

ヘッセの本には、学生時代のことを描いたものがたくさんあります。詩人になりたいという気持ちが、よほど学校で痛めつけられたんでしょうね。「あの頃は楽しかった」という感慨ではなく「人間を圧し潰そうとする抑圧機関」のように学校を描くのが特徴です。

ならず者で不潔感で酔っぱらって汚れ、いとわしく下品で、鼻持ちならぬ衝動のふい打ちに負かされた。それにもかかわらずこの苦悶に悩むのはほとんどひとつの享楽だった。

この恋が私の生活に及ぼした影響は大きかった。彼女はひとつの霊場を私のために開き、私をひとつの寺院の祈祷者にした。日一日と私は飲酒と夜のうろつきとから遠ざかった。私は孤独に耐えられるようになり、好んで読書をし、好んで散歩をするようになった。愛するもの、崇拝するものを持ち、ふたたび理想を得た。性欲を変容させて精神と礼拝にしようと思った。暗いもの醜いもの、うめきあかされる夜、みだらな心臓のときめきなどはあってはならなかった。

ほかになにをしたらいいんだい? 結局これがいちばん愉快なことじゃないか。

享楽児で道楽者、放蕩者の生活は神秘主義者になる最上の準備のひとつなんだ。

スポンサーリンク

神の名はアプラクサス

鳥は卵の中から抜け出ようと戦う。卵は世界だ。生まれようと欲するものは、ひとつの世界を破壊しなければならない。鳥は神に向かって飛ぶ。神の名はアプラクサスという。

音楽は道徳的じゃないから好きだ。

コウモリに造られているとしたら、ダチョウになろうなどと思ってはいけない。

予感がやってきて、きみの魂の中の声が語りはじめたら、それにまかせきるがいい。それが先生やおとうさんや神の心にかなうかなんて問わないことだ。

もし君が普通のものになったらアプラクサスはきみを捨ててしまう。彼はきみを捨てて、彼の思想を煮るべき新しい鍋をさがすのだ。

スポンサーリンク

幸福の反対は「退屈」。幸福とは興奮のこと

すべての衝動には意味があるのだ。われわれ自身の中にないものは、われわれを興奮させはしない。

別の本にこんなことが書いてありました。幸福の反対は何だ? と。その人の考えでは幸福の反対は「退屈」なんだそうです。では退屈の反対は何かといえば「興奮」です。

つまり幸福とは興奮のことだ、というのです。

われわれが内部にもっているもの以外に現実はない。大多数の人は内部の自分独特の世界をぜんぜん発言させないからきわめて非現実的に生きている。しかし一度そうでない世界を知ったら、大多数の人々の道を進む気にはもうなれない。シンクレール、大多数の人々の道は楽で、ぼくたちの道は苦しい……しかしぼくたちは進もう。

スポンサーリンク

わがままこそ最高の美徳。それがヘッセ。そう言わざるを得なかった。

きみに言っておく。その夢を生き、それを遊び、それに祭壇を立てたまえ!

わがままこそ最高の美徳。それがヘッセです。

たぶん「バランスが大事」ってことは本人もよくわかっている。だけど世間があまりにも自分を抑え込むような立場(第一次世界大戦を経験している作家ですから、不本意ながら戦場で死んだ兵士をたくさん見たのでしょう)だから、彼は真逆の極端な主張をしたのでしょう。

内なる魂が欲することはなにひとつ恐れてはならないし、禁じられていると思ってはならない。

自分で選んだ役目なんて存在しない。新しい神々を欲するのは誤りだった。目覚めた人間にとっては、自分自身を探し、自分の腹を固め、どこに達しようと意に介さず、自己の道をさぐって進む、という一事以外になんらの義務も存じなかった。各人にとってのほんとの天職は、自分自身に達するというただ一時あるのみだった。詩人として、あるいはきちがいとして終わろうと。自己の運命を完全にくじけずに生き抜くこと。世界が腐敗し滅亡を待っていようと、それが私に何のかかわりがあったろう。

もっと深い孤独があること、それは逃れられないものであることを、ほのかに感じた。

数年間さんざん飲んでメートルをあげる。そしてその後で這いつくばって堅気な官吏になる。飲んで過ごした大学時代の記憶に、消え失せた自由を珍重し礼拝していたのを思い出した。いずこも同じだった。自分の責任と自分の道を想起させられることを恐れるばかりに、どこに行っても自分の過去に自由と幸福を求めるのだった。

彼らにとって人類はあるでき上がったもので維持され保護されねばならないものだった。わたしたちにとって人類はひとつの遠い未来であり、私たちはみなそれを目指して途上にあるのであって、その姿は誰にも知られず、その掟はどこにも書いてなかった。

全世界を獲得したが、そのため魂を失った。

戦争。もうみんな開戦を楽しみにしている。それほど生活がみんなにとってつまらなくなっているのだ。

古いものに執着している人たちにとって、新しいものはおそろしいだろう。

いまだ誰もが大きな車輪にまきこまれるだろう。

ヘルマン・ヘッセ『車輪の下』学校によってスポイル・去勢される少年の物語

人間は極度にまれにしか理想のために生きることができない。しかしすべての人間が理想のために死にうる。多くの人が運命の意志にりっぱに近づく。彼らから未来をつくることができるだろう。

底のほうで何かが成長しつつあった。

血生臭いしぐさは内心の放射にすぎなかった。新たに生まれうるために、狂い殺し滅ぼし死なんと欲する、内的に分裂した魂の放射にすぎなかった。巨大な鳥が卵から出ようと戦っていた。世界は崩壊しなければならなかった。

スポンサーリンク

デミアンの感想

「デミアン」を重傷を負った兵士の遺稿だと読む人もいるそうです。主人公シンクレールはたしかに戦場に出て怪我をするのですが、わたしは死んだとは読みませんでした。

無意識に求める大いなる母。デミアンの母にそれを求めました。そしてデミアンとは自分自身でした。つまりそれは自分の母と同じことです。

「どんな人もかつて完全に彼自身ではなかった。すべての人間の生活は、自己自身への道である」これが本書『デミアン』のメインテーマでしょう。けっきょく自分の指導者であったデミアンは自分の似姿にほかなりませんでした。自己を導くものはすなわち自己である、と。

すべてのできごとは心の中で演じられたものでした。

『ステッペンウルフ』と同じような寓話の物語だったのです。

さすがはヘルマンヘッセ。反逆の、ヒッピーの魂の先駆者だなあ、という気がする本でした。

記事がよかったらポチっと応援お願いします。
いい記事のシェア・拡散にご協力ください。
ドラクエ的な人生 - にほんブログ村
記事がよかったらポチっと応援お願いします。
いい記事のシェア・拡散にご協力ください。
ドラクエ的な人生 - にほんブログ村
お買い忘れはありませんか?
ワンクリックでお買いものは終了。人生を楽しもう。
★ブログ・アフィリエイトという副業★

ブログを運営して副業をはじめませんか? 「あなた」だけが知っているお宝グッズ、使えるアイテムがあるはずです。それを紹介するだけで報酬をゲットできます。おすすめのアフィリエイト・サービス・プロバイダーは「もしもアフィリエイト」です。こちらから無料会員登録できますよ。

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

★ブログ・アフィリエイトという副業★

ブログを運営して副業をはじめませんか? 「あなた」だけが知っているお宝グッズ、使えるアイテムがあるはずです。それを紹介するだけで報酬をゲットできます。おすすめのアフィリエイト・サービス・プロバイダーは「もしもアフィリエイト」です。こちらから無料会員登録できますよ。

★★

サハラ砂漠で大ジャンプする著者
【この記事を書いている人】

アリクラハルト。物書き。新狩猟採集民族、遊民主義の提唱者。心の放浪者。市民ランナーのグランドスラムの達成者(マラソン・サブスリー。100kmサブ10。富士登山競争登頂)。山と渓谷社ピープル・オブ・ザ・イヤー選出歴あり。ソウル日本人学校出身の帰国子女。早稲田大学卒業。日本脚本家連盟修了生。放浪の旅人。大西洋上をのぞき世界一周しています。千葉県在住。

【この記事を書いている人】
アリクラハルト。物書き。新狩猟採集民族、遊民主義の提唱者。心の放浪者。市民ランナーのグランドスラムの達成者(マラソン・サブスリー。100kmサブ10。富士登山競争登頂)。山と渓谷社ピープル・オブ・ザ・イヤー選出歴あり。ソウル日本人学校出身の帰国子女。早稲田大学卒業。日本脚本家連盟修了生。放浪の旅人。大西洋上をのぞき世界一周しています。千葉県在住。
このブログ著者の書籍『通勤自転車から始めるロードバイク生活』
書籍『通勤自転車から始めるロードバイク生活』
この本は勤務先の転勤命令によってロードバイク通勤をすることになった筆者が、趣味のロードバイク乗りとなり、やがてホビーレーサーとして仲間たちとスピードを競うようになるところまでを描いたエッセイ集です。 その過程で、ママチャリのすばらしさを再認識したり、どうすれば速く効率的に走れるようになるのかに知恵をしぼったり、ロードレースは団体競技だと思い知ったり、自転車の歴史と出会ったりしました。 ●自転車通勤における四重苦とは何か? ●ロードバイクは屋外で保管できるのか? ●ロードバイクに名前をつける。 ●通勤レースのすすめ。 ●軽いギアをクルクル回すという理論のウソ。 ●ロードバイク・クラブの入り方。嫌われない作法。 などロードバイクの初心者から上級者まで対応する本となっています。
Amazon.co.jp: 通勤自転車から始めるロードバイク生活 (民明書房) 電子書籍: アリクラハルト: Kindleストア
Amazon.co.jp: 通勤自転車から始めるロードバイク生活 (民明書房) 電子書籍: アリクラハルト: Kindleストア
書籍『通勤自転車から始めるロードバイク生活』
この本は勤務先の転勤命令によってロードバイク通勤をすることになった筆者が、趣味のロードバイク乗りとなり、やがてホビーレーサーとして仲間たちとスピードを競うようになるところまでを描いたエッセイ集です。 その過程で、ママチャリのすばらしさを再認識したり、どうすれば速く効率的に走れるようになるのかに知恵をしぼったり、ロードレースは団体競技だと思い知ったり、自転車の歴史と出会ったりしました。 ●自転車通勤における四重苦とは何か? ●ロードバイクは屋外で保管できるのか? ●ロードバイクに名前をつける。 ●通勤レースのすすめ。 ●軽いギアをクルクル回すという理論のウソ。 ●ロードバイク・クラブの入り方。嫌われない作法。 などロードバイクの初心者から上級者まで対応する本となっています。
Amazon.co.jp: 通勤自転車から始めるロードバイク生活 (民明書房) 電子書籍: アリクラハルト: Kindleストア
Amazon.co.jp: 通勤自転車から始めるロードバイク生活 (民明書房) 電子書籍: アリクラハルト: Kindleストア
書籍『市民ランナーという走り方』
書籍『市民ランナーという走り方』Amazonにて発売中
ランニング・マラソンについて体系的に学びませんか? このブログの著者の書籍がAmazonにて発売しています。雑誌『ランナーズ』のライターだった筆者が贈る『市民ランナーという走り方』。 雑誌『ランナーズ』のライターだった筆者が贈る『市民ランナーという走り方』。 市民ランナーの三冠グランドスラム(マラソン・サブスリー。100km・サブテン。富士登山競争のサミッター)を達成するための方法を教えます。 本書の特徴は、ランニングフォームをつくる入力ワードを変えることで速く走れるようになるというものです。パフォーマンスを肉体が再現するための入力ワードによって、いわば言葉の力によって速くなるというメソッドを提唱します。 ●絶対にやってはいけない「スクワット走法」とはどんなフォーム? ●初心者が習得すべき「アトムのジェット走法」「踵落としを効果的に決める走法」 ●ピッチ走法とストライド走法、どちらで走るべきなのか? ●ストライドを伸ばすための「逆くの字走法」「ハサミは両方に開かれる走法」って何? ●マラソンの極意「複数のフォームを使い回せ」とは? ●言葉の力で速くなる「動的バランス走法」「ヘルメスの靴」って何? ●戦闘フォーム「ヤジロベエ走法」ってどんなフォーム? ●究極の走り方「あなたの走り方は、あなたの肉体に聞け」の本当の意味は? ●スピードに教わる。自分の肉体から学ぶ「オオカミ・ランニング」とは? ●ウルトラマラソンの走り方「ばあちゃん走法」とは? 本書を読めば、「マンガに学ぶ実走」などの言葉のイメージ喚起力で、フォームが効率化・最適化されて、同じトレーニング量でも速く効率的に走ることができるようになります。 踵着地とフォアフット着地、どちらが正解か? 本書では明確に答えています。 ●「世界が美しく見える魔法」とは? 禅ランニング・瞑想ランニングのやり方 カルペ・ディエム。この本は「ハウツーランニング」の体裁をした市民ランナーという生き方に関する本です。 あなたはどうして走るのですか? あなたよりも速く走る人はいくらでもいるというのに。 市民ランナーがなぜ走るのか、本書では一つの答えを提示しています。
Amazon.co.jp: 市民ランナーという走り方(マラソン・サブスリー。グランドスラム養成講座) 電子書籍: アリクラハルト: Kindleストア
Amazon.co.jp: 市民ランナーという走り方(マラソン・サブスリー。グランドスラム養成講座) 電子書籍: アリクラハルト: Kindleストア
書籍『市民ランナーという走り方』Amazonにて発売中
ランニング・マラソンについて体系的に学びませんか? このブログの著者の書籍がAmazonにて発売しています。雑誌『ランナーズ』のライターだった筆者が贈る『市民ランナーという走り方』。 雑誌『ランナーズ』のライターだった筆者が贈る『市民ランナーという走り方』。 市民ランナーの三冠グランドスラム(マラソン・サブスリー。100km・サブテン。富士登山競争のサミッター)を達成するための方法を教えます。 本書の特徴は、ランニングフォームをつくる入力ワードを変えることで速く走れるようになるというものです。パフォーマンスを肉体が再現するための入力ワードによって、いわば言葉の力によって速くなるというメソッドを提唱します。 ●絶対にやってはいけない「スクワット走法」とはどんなフォーム? ●初心者が習得すべき「アトムのジェット走法」「踵落としを効果的に決める走法」 ●ピッチ走法とストライド走法、どちらで走るべきなのか? ●ストライドを伸ばすための「逆くの字走法」「ハサミは両方に開かれる走法」って何? ●マラソンの極意「複数のフォームを使い回せ」とは? ●言葉の力で速くなる「動的バランス走法」「ヘルメスの靴」って何? ●戦闘フォーム「ヤジロベエ走法」ってどんなフォーム? ●究極の走り方「あなたの走り方は、あなたの肉体に聞け」の本当の意味は? ●スピードに教わる。自分の肉体から学ぶ「オオカミ・ランニング」とは? ●ウルトラマラソンの走り方「ばあちゃん走法」とは? 本書を読めば、「マンガに学ぶ実走」などの言葉のイメージ喚起力で、フォームが効率化・最適化されて、同じトレーニング量でも速く効率的に走ることができるようになります。 踵着地とフォアフット着地、どちらが正解か? 本書では明確に答えています。 ●「世界が美しく見える魔法」とは? 禅ランニング・瞑想ランニングのやり方 カルペ・ディエム。この本は「ハウツーランニング」の体裁をした市民ランナーという生き方に関する本です。 あなたはどうして走るのですか? あなたよりも速く走る人はいくらでもいるというのに。 市民ランナーがなぜ走るのか、本書では一つの答えを提示しています。
Amazon.co.jp: 市民ランナーという走り方(マラソン・サブスリー。グランドスラム養成講座) 電子書籍: アリクラハルト: Kindleストア
Amazon.co.jp: 市民ランナーという走り方(マラソン・サブスリー。グランドスラム養成講座) 電子書籍: アリクラハルト: Kindleストア
このブログ著者の小説『ツバサ』
小説『ツバサ』
主人公ツバサは劇団の役者です。 「ハッピーな人はもっと更にどんどんハッピーになっていってるというのに、どうして決断をしないんだろう。そんなにボンヤリできるほど人生は長くはないはずなのに。たくさん愛しあって、たくさん楽しんで、たくさんわかちあって、たくさん感動して、たくさん自分を謳歌して、たくさん自分を向上させなきゃならないのに。ハッピーな人達はそういうことを、同じ時間の中でどんどん積み重ねていっているのに、なんでわざわざ大切な時間を暗いもので覆うかな」 「そのときは望んでいないことが起きて思うようにいかずとても悲しんでいても、大きな流れの中では、それはそうなるべきことがらであって、結果的にはよい方向への布石だったりすることがある。そのとき自分が必死にその結果に反するものを望んでも、事態に否決されて、どんどん大きな力に自分が流されているなあと感じるときがあるんだ」 「どんな喜びも苦難も、どんなに緻密に予測、計算しても思いもかけない事態へと流れていく。喜びも未知、苦しみも未知、でも冒険に向かう同行者がワクワクしてくれたら、おれも楽しく足どりも軽くなるけれど、未知なる苦難、苦境のことばかり思案して不安がり警戒されてしまったら、なんだかおれまでその冒険に向かうよろこびや楽しさを見失ってしまいそうになる……冒険でなければ博打といってもいい。愛は博打だ。人生も」 「私にとって愛とは、一緒に歩んでいってほしいという欲があるかないか」 「不倫って感情を使いまわしができるから。こっちで足りないものをあっちで、あっちで満たされないものをこっちで補うというカラクリだから、判断が狂うんだよね。それが不倫マジックのタネあかし」 「愛する人とともに歩んでいくことでひろがっていく自分の中の可能性って、決してひとりでは辿りつけない境地だと思うの。守る人がいるうれしさ、守られている安心感、自信。妥協することの意味、共同生活のぶつかり合い、でも逆にそれを楽しもうという姿勢、つかず離れずに……それを一つ屋根の下で行う楽しさ。全く違う人間同士が一緒に人生を作っていく面白味。束縛し合わないで時間を共有したい……けれどこうしたことも相手が同じように思っていないと実現できない」
Bitly
小説『ツバサ』
主人公ツバサは劇団の役者です。 「ハッピーな人はもっと更にどんどんハッピーになっていってるというのに、どうして決断をしないんだろう。そんなにボンヤリできるほど人生は長くはないはずなのに。たくさん愛しあって、たくさん楽しんで、たくさんわかちあって、たくさん感動して、たくさん自分を謳歌して、たくさん自分を向上させなきゃならないのに。ハッピーな人達はそういうことを、同じ時間の中でどんどん積み重ねていっているのに、なんでわざわざ大切な時間を暗いもので覆うかな」 「そのときは望んでいないことが起きて思うようにいかずとても悲しんでいても、大きな流れの中では、それはそうなるべきことがらであって、結果的にはよい方向への布石だったりすることがある。そのとき自分が必死にその結果に反するものを望んでも、事態に否決されて、どんどん大きな力に自分が流されているなあと感じるときがあるんだ」 「どんな喜びも苦難も、どんなに緻密に予測、計算しても思いもかけない事態へと流れていく。喜びも未知、苦しみも未知、でも冒険に向かう同行者がワクワクしてくれたら、おれも楽しく足どりも軽くなるけれど、未知なる苦難、苦境のことばかり思案して不安がり警戒されてしまったら、なんだかおれまでその冒険に向かうよろこびや楽しさを見失ってしまいそうになる……冒険でなければ博打といってもいい。愛は博打だ。人生も」 「私にとって愛とは、一緒に歩んでいってほしいという欲があるかないか」 「不倫って感情を使いまわしができるから。こっちで足りないものをあっちで、あっちで満たされないものをこっちで補うというカラクリだから、判断が狂うんだよね。それが不倫マジックのタネあかし」 「愛する人とともに歩んでいくことでひろがっていく自分の中の可能性って、決してひとりでは辿りつけない境地だと思うの。守る人がいるうれしさ、守られている安心感、自信。妥協することの意味、共同生活のぶつかり合い、でも逆にそれを楽しもうという姿勢、つかず離れずに……それを一つ屋根の下で行う楽しさ。全く違う人間同士が一緒に人生を作っていく面白味。束縛し合わないで時間を共有したい……けれどこうしたことも相手が同じように思っていないと実現できない」
Bitly
本-映画-メディア
スポンサーリンク
アリクラハルトをフォローする
ドラクエ的な人生
タイトルとURLをコピーしました