雨の日にも走る。ランニングは究極のアウトドア

マラソン・ランニング
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『ドラクエ的な人生』とは?

心の放浪者アリクラハルトの人生を走り抜けるためのオピニオン系ブログ。

書籍『市民ランナーという走り方(マラソン・サブスリー。グランドスラム養成講座)』。『通勤自転車からはじめるロードバイク生活』。小説『ツバサ』。『帰国子女が語る第二の故郷 愛憎の韓国ソウル』『読書家が選ぶ死ぬまでに読むべき名作文学 私的世界十大小説』『軍事ブロガーとロシア・ウクライナ戦争』。Amazonキンドル書籍にて発売中。

梅雨。英語ではRainy season。「雨がちの季節」ですね。

今日もわたしは、雨に構わず走ってきました。雨に打たれ、汗を流し、びしょびしょになって。

毎日の習慣のランニングを、雨だからといってやめていませんか?

オフィスワークしている「濡れない日々」からすると、雨に濡れて走るだけでも非日常になります。

ちょっとした日常のアクティビティ、非日常体験を「雨の日のランニング」でしてみませんか?

※※※YouTube動画はじめました※※※

書籍『市民ランナーという走り方(マラソンサブスリー・グランドスラム養成講座)』の内容をYouTubeにて公開しています。言葉のイメージ喚起力でランニングフォームを最適化して、同じ練習量でも速く走れるようになるランニング新メソッドについて解説しています。気に入っていただけましたら、チャンネル登録をお願いします。

世界名作文学紹介チャンネル
読書系ブログ『ドラクエ的な人生』のYouTube出張局です。 アリクラハルトの出版書籍 背景動画は姉妹サイト『車泊でGO!!』の動画を使っています。興味をもたれた方はそちらもご覧ください。 ※当チャンネルは、Amazon.co.jpを宣伝しリンクすることによってサイトが紹介料を獲得できる手段を提...

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※雑誌『ランナーズ』の元ライターである本ブログの筆者の書籍『市民ランナーという走り方』(サブスリー・グランドスラム養成講座)。Amazon電子書籍版、ペーパーバック版(紙書籍)発売中。

「コーチのひとことで私のランニングは劇的に進化しました」エリートランナーがこう言っているのを聞くことがあります。市民ランナーはこのような奇跡を体験することはできないのでしょうか?
いいえ。できます。そのために書かれた本が本書『市民ランナーという走り方』。ランニングフォームをつくるための脳内イメージワードによって速く走れるようになるという新メソッドを本書では提唱しています。「言葉の力によって速くなる」という本書の新理論によって、あなたのランニングを進化させ、現状を打破し、自己ベスト更新、そして市民ランナーの三冠・グランドスラム(マラソン・サブスリー。100km・サブテン。富士登山競争のサミッター)を達成するのをサポートします。
●言葉の力で速くなる「動的バランス走法」「ヘルメスの靴」「アトムのジェット走法」「かかと落としを効果的に決める走法」
●絶対にやってはいけない「スクワット走法」とはどんなフォーム?
●ピッチ走法よりもストライド走法! ハサミは両方に開かれる走法。
●スピードで遊ぶ。スピードを楽しむ。オオカミランニングのすすめ。
腹圧をかける走法。呼吸の限界がスピードの限界。背の低い、太った人のように走る。
マラソンの極意「複数のフォームを使い回せ」とは?
究極の走り方「あなたの走り方は、あなたの肉体に聞け」
本書を読めば、言葉のもつイメージ喚起力で、フォームが効率化・最適化されて、同じトレーニング量でも速く走ることができるようになります。
あなたはどうして走るのですか? あなたよりも速く走る人はいくらでもいるというのに。市民ランナーがなぜ走るのか、本書では一つの答えを提示しています。
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どんなレースに出ても自分よりも速くて強いランナーがいます。それが市民ランナーの現実です。勝てないのになお走るのはなぜでしょうか? どうせいつか死んでしまうからといって、今すぐに生きることを諦めるわけにはいきません。未完成で勝負して、未完成で引退して、未完成のまま死んでいくのが人生ではありませんか? あなたはどうして走るのですか?
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シャワーランニングとは雨の日のランニングのこと

「雨の日のランニング」は、ちょっとした日常のアクティビティ、非日常体験です。これをシャワーランニングといったりします。文字通り雨のシャワーの中を走るからです。

シャワーランニングは、子供に戻れるのがいいところです。雨だまりをバシャバシャ走るとき、こどもの時の感覚がよみがえってきます。楽しくて全身がよろこんでいます。走りながら不思議と笑顔があふれてきます。

ランニングという単調な運動が雨の日はトレイルランニングをしているかのように、イベント性が高いものに変わります。

やっぱり人間は、ずっと動かずにデスクワークをするようにはできていないんだと思います。肉体を使って大地を駆けるという根源的なよろこびに勝るものを、わたしたち人間は持っていないのではないでしょうか。

肉体宣言。生きがいとは何だ? 肉体をつかってこその生き甲斐
たくさんの本も読みました。たくさんの映画も見ました。たくさんの冒険もしました。それでも「この人生に肉体以上の価値あるものを見つけられなかった」のです。 探す旅、はもうじゅうぶんにしたのではないかと思います。これをわたしの結論にしましょう。

バーチャルランニング地球一周走り旅

わたしは「バーチャルランニング地球一周走り旅」という企画を走っています。実際に走るのはご近所ですが、あたかも世界を走っているかのように脳内イメージしながら地球一周4万キロを走破しようという企画です。

地球一周走り旅。イントロダクション。仮想地球一周プロジェクトを開始します
比叡山に千日回峰行という荒行がある。修行僧が草鞋履きで山中をひたすら歩く巡拝である。1日84kmを歩く「京都大回り」を100日行うなど、7年かけて4万キロを歩く超荒行である。とても常人になしえることではない。途中で行を続けられなくなったら自...

もしリアルに走っているとすれば、山岳地帯も砂漠地帯もあります。吹雪の日も、酷暑の日もあります。それを考えたらかなりの雨だったとしてもせめて雨の日ぐらいは走ろうと思っています。

地球一周ランニング。間寛平アースマラソン(kanpei Earth marathon)
リアル地球一周は、たった一人で挑戦できるようなことではありませんでした。 多くの人たちがサポートしてくれたからこそ、成し遂げられたことでした。 だから彼は心から叫んだのでしょう。おれは幸せ者だ、と。
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市民ランナーは雨の日にも走るのか?

市民ランナーは雨の日にも走るのか? 走るべきなのか?

この問いに対する答えは人それぞれです。

わたしの場合は上のような事情で真冬以外は雨でも走っています。気分的な問題もあります。走らないと脳ミソが回転しないような身体になってしまってるので、走るか走らないかは充実した一日を過ごせるかどうかに直結しているためです。

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シャワーランニングはトレイルランに絶大な効果あり

雨の日にも走ることでスピードが上がったり、マラソンのタイムがよくなったりすることはないと思いますが、気持ちが強くなる効果はあるかもしれません。

映画『ロッキー』で、スポーツジムで鍛えた挑戦者よりも大自然で鍛えたロッキーの方がハートが強くなったように、雨でもものともせずに走ることは、心を鍛えてくれます。

むしろ雨やぬかるみがつきもののトレイルランニングにはシャワーランニングは絶大な効果があるでしょう。

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考え方はふたつ。濡れないように雨を防御するか。はじめから濡れてもいいような格好で走るか?

さて、雨の日にも走ると決めたあなた。どんな格好で走りましょうか?

靴は? スマホは?

考え方はふたつです。濡れないように雨を防御するか。はじめから濡れてもいいような格好で走るか?

真冬は別として、わたしは基本的に後者の考え方をとっています。軽装の方が気持ちがいいもの。

夏場なんてどうせ汗でびちゃびちゃです。汗で濡れるのも雨で濡れるのもたいして変わりません。

ゴアテックスのランニングシューズ? ノンノン! 雨の日こそサンダルで走りましょう。

レインウェアシューズカバーなんて要りません! (くどいようですが、真冬は別です)

夏場のシャワーランニングは慣れると快適でさえあります。

ンギモヂイイイイィィ!!!!

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外人は傘をささない

日本では昔から追放される人にも傘だけは持たせてやったと聞きました。日本民族はそれほど雨に濡れることをタブー視しています。「風雨にさらされる」とは「苦労する」という意味です。
しかし雨ってそれほど災難でしょうか? ちょっと重大に考えすぎじゃないかな。

学校の体育の授業でも、マラソン大会の予定は雨で中止になりましたよね。「雨の外出は避ける」というのが、日本の子どもの常識です。

雨の日には外を走らないという市民ランナーの気持ちもよくわかります。ぜんぶ濡れてしまえばなんてことないのですが、濡れていく最中は不快ですものね。

「走ればサブスリー」の最盛期には、雨の日は体幹補強運動したり休養したりで、わたしも外を走りませんでした。滑って転ぶのも嫌でしたし、ランニングシューズが雨に濡れるのも嫌でした。

ところが、今では雨の日にも外でランニングを楽しんでいます。どういう心境の変化か、ですって?

海外を放浪し、いろんな人たちを見てきたことが、その直接のきっかけでした。

わたしハルトは放浪の旅人として(大西洋をのぞき)ほぼ世界一周をしています。さまざまな人種のさまざまな文化を見てきました。放浪から得た知見の一つに「ガイジン、傘ささねえなあ~」というのがあります。

日本人はちょっとした雨でも雨宿りしたり傘をさしたりして病的なほど雨に濡れることを嫌いますが、諸外国の人たちは雨がふっても全然気にしない人がたくさんいます。

最近では日本国内にも外国人がたくさんいるので、彼らが全然雨を気にしない姿を見たことがある人もいると思います。彼らは日本人のことを雨に濡れるとナメクジのように溶けちゃう民族だと思っているらしいですよ(笑)。

トルコのイスタンブールでバケツをひっくり返したような雨に遭ったのですが、トルコ人がビシャビシャになりながら普通にスタスタ歩いているのを見て、思わず笑ってしまったことがあります。アンタ、濡れすぎだからね、マジで(笑)。それぐらいの雨でした。目も開けられないようなどしゃ降りの雨の中、悠々と歩いているトルコ人に心の中で全力でツッコミました。ああいう日本人は今までに見たことがありません。

……雨の日は傘をささなきゃいけないというのは、案外、先入観なんですよ。別に濡れたっていいのです。外国の人はマジで傘なんかさしませんよ。

そう思えば、なにも雨だからって毎日のジョギングをやめることはありません。

ちょっとぐらい雨だって、問題なく外で走れます。

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山脈大縦走のような場合は「濡れないように雨を防御する」のが正しい

私は登山もやります。私にとって登山は(半分は)雨の中を歩くものといっても過言ではありません。

南アルプス全山縦走をやった時には8泊9日のあいだ、ずっと雨が降っていました。雨の森を一週間以上ひたすら歩いていました。雲と雨と森しか見ないような9日間で雨に打たれるということにすっかり慣れました。南アルプスはそういう世界でした。南ア全山縦走の時にはゴアテックスのレインジャケットを上下に着て、肌に直接雨が当たらない工夫をしていました。雨が直接肌にあたると体熱を奪われます。カロリーを消費し、疲労します。

一日8時間歩くことを毎日続けると、小さなダメージが蓄積します。わずかなことでも気をつかうべきです。

山脈大縦走のような場合では「濡れないように雨を防御する」戦略をとるのが正しいのです。

ひるがえって日常ランニングの場合はどうでしょうか?

日常のランニング時間はせいぜい1時間ほどではないかと思います。歩くのにくらべて、走ることは運動強度もあるので発熱、発汗しています。真冬でない限り、雨で体が冷え切ることはないと思います。むしろ夏場などは冷たい雨が気持ちいいぐらいです。つまり日常ランニングでは、山脈大縦走のように「濡れないように雨を防御する」戦略をとる必要はありません。むしろ「はじめから濡れてもいいような格好で走る」ほうが爽やかだと思います。

日常ジョギングの場合、私の場合は「はじめから濡れてもいい格好」を基本にしています。私のシャワーランニングの工夫をお話ししましょう。

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目とスマホは「濡れないように防御」。シューズとウエアは「濡れる前提」で

わたしの場合「はじめから濡れてもいいような格好で走る」戦略をとっています。

撥水加工したファイントラックのドライレイヤーを下に着ていることも多いです。

寒くない限り、ウインドブレーカーのようなものを着ることはありません。洗濯が面倒だからです。

しかし全身が「濡れてもいい」スタイルに統一というわけではありません。目(顔)の周辺は「濡れないように雨を防御する」戦略をとっています。

つばの大きなキャップをかぶり、雨が直接目に当たらないようにしています。眼鏡着用者なのでそれも雨を防いでくれます。

裸眼の人はスポーツ用の透明サングラスを着用すると雨粒から視界を守ってくれますので快適です。

雨の日は暗天なので、黒いサングラスは向いていません。世界(視界)が暗すぎます。

スマホ用防水ケースはひとつあるとシャワーで無双

今は「地球一周走り旅」のために、スマホで総走行距離のログをとっています。なのでスマホも「濡れないように雨を防御」しています。「このぐらいの雨、大丈夫だろう」という油断がスマホを故障させます。スマホは想像以上に水に弱い精密機器ですよ。

 スマホ用防水ケースは、お風呂場に持って行っても大丈夫な設計なので、シャワーランニング以外にもお風呂場でも使っています。風呂場でWi-Fi音楽を聴いて長時間まったりすると心の底から癒されています。
スマホ用防水ケースはひとつもっていると本当にいろいろな場面で使えて、ひじょうに便利です。

Bluetoothイヤホンおすすめ厳選2択

雨の中のシャワーランニングで音楽を聴きながら走る場合、防水ケースでスマホ本体を完璧に守って、Bluetoothイヤホンに音楽を飛ばします。そのBluetoothイヤホンが雨水で壊れてしまっては話になりません。

ここでは

①防水加工のあるイヤホン

②装着感のあるカナル型イヤホン。本体は小さくランニングしても耳から落ちないタイプ。

という観点から、おすすめのBluetoothイヤホンを2つ、厳選してご紹介します。

Apple AirPods Pro

 シャワーランニングに耐える防水性能を持ち、音質もよく装着感もいいと評判のアップルの高級モデルです。

JPRiDE(ジェイピー・ライド)ワイヤレスイヤホン

やはりシャワーランニングに耐える防水性能をもち、音質もよく、装着感もいいタイプです。
価格がApple Airpods Proの約6分の1というのが最大の魅力です。

雨に最強のSONYウォークマンWシリーズ

走行距離のログなんて必要ないという「スピードがすべて」のシリアスランナーには、雨に強いウォークマンWシリーズがオススメです。わたしもこちらの商品をずっと愛用していました。3台ほど買い替えてひたすら使いました。

プールでも使える防水ウォークマンなので、雨でも全く問題なく使えます。走るのにも、まったく邪魔になりません。

「バーチャルランニング地球一周走り旅」企画をやっていなかったら、今でもウォークマンWを愛用していると思います。

地球一周走り旅。イントロダクション。仮想地球一周プロジェクトを開始します
比叡山に千日回峰行という荒行がある。修行僧が草鞋履きで山中をひたすら歩く巡拝である。1日84kmを歩く「京都大回り」を100日行うなど、7年かけて4万キロを歩く超荒行である。とても常人になしえることではない。途中で行を続けられなくなったら自...
ソニーのウォークマンWシリーズ。ノーミュージック・ノーランニング
音楽なしに、ウォークマンWなしに、これほど長く走り続けることはできなかったのではないかと思っています。走るという行為はいつも同じです。単調な繰り返しです。しかし耳から流れてくる音楽は日々違います。だから飽きずに何年も何年も走り続けることができたのです。
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雨の日は「裸足」に「走れるサンダル」サンダルは自由の象徴

名著『Born to Run』で有名になった「走れるサンダル」ですが、みなさん持っていますか?

私は何足も「走れるサンダル」を持っています。サンダルは走るときだけでなく、日常から使い倒しています。ハンドルネームのサンダルマン・ハルトというのも、サンダルに対する偏愛からの命名です。

東南アジアの安宿街をウロウロしていると、ほとんどすべての旅人はサンダル履きです。私にとってサンダルとは自由の象徴なのです。走れるし、くつろげたら、最高ではありませんか。

旅行におすすめの靴はサンダル。サンダルは自由の象徴。
旅行に最適な靴はサンダルだと思います。サンダルは自由の象徴です。まるで海辺のビーチを行くように、サンダルでどこへでも行けます。 足首を固定したサンダルは、あなたをどこへでも連れて行ってくれます。軽々と、サンダル一足で、世界へと駆け出しましょう!

走れるサンダルをいくつかご紹介します。

ルナ・サンダル

名著『Born to Run』の登場人物「マヌエル・ルナ」から「ベアフット・テッド」がワラーチ(サンダル)を教わったことからルナ・サンダルと命名されたこのサンダルは、もはや伝説です。

テバ・サンダル

名著『Born to Run』の登場人物カバーヨ・ブランコ」が履いていたのがテバのサンダルです。

KEEN(キーン)サンダル

ルナサンダルもテバサンダルもあまりにも足が剥き出しだと思う方にはキーンをおすすめします。

キーンはビーサンみたいなワラーチにくらべると、比較的ちゃんとしたサンダルです。

キーンも問題なく走れるサンダルのひとつです。キーンのサンダルなら海辺のレストランのドレスコードにも引っかからないでしょう。

街中を歩いていても恥ずかしくありません。

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濡れないように雨を防御するか。はじめから濡れてもいいような格好で走るか?

雨の日のシャワーランニングについて、走るべきか、休むべきか、考察しました。

そしてもし走るとしたら服装やスマホや靴はどうするのかについて、すでに地球一周4万㌔以上の生涯走行距離を走っている筆者が語りつくしました。

考え方はふたつです。濡れないように雨を防御するか。はじめから濡れてもいいような格好で走るか?

私の場合、真冬以外は雨でも走ることにしています。

夏場などはむしろ雨が降っていた方が走るのが楽しいくらいです。

顔(目)とスマホ(イヤホン)は「濡れないように雨を防御」しますが、服装や靴は「はじめから濡れてもいいような格好」にしています。

とくに足元は、素足にサンダル履きです。まるで海辺のビーチを走るような格好です。サーフパンツで走ることもあります。究極の軽装で、雨の中、駆け出していきます。夏場なんてどうせ汗でびちゃびちゃです。汗で濡れるのも雨で濡れるのも変わりません。

雨の場合、最初の一歩に勇気がいるのは確かです。「濡れていない」から「濡れている」に移行するときに、すこし心のパワーを消費します。

乾きにくいランニングシューズ&靴下ばきで走ろうと思うと、雨に飛びだす勇気がくじけてしまいます。しかし裸足につっかけるだけのサンダルならばその心配はありません。

外へ飛び出すその一歩が、サンダルならば気楽です。ランニングは究極のアウトドアだと思っています。アウトドアといえばサンダルです。平坦なアスファルトをサンダルで走ることぐらい余裕です。水たまりも避ける必要はありません。サンダルで突っ込みましょう。

もうあなたは雨の日のアウトドア・ランニングをおそれなくなっていることでしょう。夏の日には雨を心待ちにしているかもしれません。

「ああ。はやくシャワーランニングしてえ。雨、降らないかなあ」(ある夏の日の呟き)

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※雑誌『ランナーズ』の元ライターである本ブログの筆者の書籍『市民ランナーという走り方』(サブスリー・グランドスラム養成講座)。Amazon電子書籍版、ペーパーバック版(紙書籍)発売中。

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★★

サハラ砂漠で大ジャンプする著者
【この記事を書いている人】

アリクラハルト。物書き。トウガラシ実存主義、新狩猟採集民族、遊民主義の提唱者。心の放浪者。市民ランナーのグランドスラムの達成者(マラソン・サブスリー。100kmサブ10。富士登山競争登頂)。山と渓谷社ピープル・オブ・ザ・イヤー選出歴あり。ソウル日本人学校出身の帰国子女。早稲田大学卒業。日本脚本家連盟修了生。放浪の旅人。大西洋上をのぞき世界一周しています。千葉県在住。

【この記事を書いている人】
アリクラハルト。物書き。トウガラシ実存主義、新狩猟採集民族、遊民主義の提唱者。心の放浪者。市民ランナーのグランドスラムの達成者(マラソン・サブスリー。100kmサブ10。富士登山競争登頂)。山と渓谷社ピープル・オブ・ザ・イヤー選出歴あり。ソウル日本人学校出身の帰国子女。早稲田大学卒業。日本脚本家連盟修了生。放浪の旅人。大西洋上をのぞき世界一周しています。千葉県在住。
●◎このブログの著者の書籍『市民ランナーという走り方』◎●
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●◎このブログ著者の書籍『通勤自転車から始めるロードバイク生活』◎●
書籍『通勤自転車から始めるロードバイク生活』
この本は勤務先の転勤命令によってロードバイク通勤をすることになった筆者が、趣味のロードバイク乗りとなり、やがてホビーレーサーとして仲間たちとスピードを競うようになるところまでを描いたエッセイ集です。 その過程で、ママチャリのすばらしさを再認識したり、どうすれば速く効率的に走れるようになるのかに知恵をしぼったり、ロードレースは団体競技だと思い知ったり、自転車の歴史と出会ったりしました。 ●自転車通勤における四重苦とは何か? ●ロードバイクは屋外で保管できるのか? ●ロードバイクに名前をつける。 ●通勤レースのすすめ。 ●軽いギアをクルクル回すという理論のウソ。 ●ロードバイク・クラブの入り方。嫌われない作法。 などロードバイクの初心者から上級者まで対応する本となっています。
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書籍『通勤自転車から始めるロードバイク生活』
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●◎このブログ著者の小説『ツバサ』◎●
小説『ツバサ』
主人公ツバサは小劇団の役者です。 「演技のメソッドとして、自分の過去の類似感情を呼び覚まして芝居に再現させるという方法がある。たとえば飼い犬が死んだときのことを思い出しながら、祖母が死んだときの芝居をしたりするのだ。自分が実生活で泣いたり怒ったりしたことを思いだして演技をする、そうすると迫真の演技となり観客の共感を得ることができる。ところが呼び覚ましたリアルな感情が濃密であればあるほど、心が当時の錯乱した思いに掻き乱されてしまう。その当時の感覚に今の現実がかき乱されてしまうことがあるのだ」 恋人のアスカと結婚式を挙げたのは、結婚式場のモデルのアルバイトとしてでした。しかし母の祐希とは違った結婚生活が自分には送れるのではないかという希望がツバサの胸に躍ります。 「ハッピーな人はもっと更にどんどんハッピーになっていってるというのに、どうして決断をしないんだろう。そんなにボンヤリできるほど人生は長くはないはずなのに。たくさん愛しあって、たくさん楽しんで、たくさんわかちあって、たくさん感動して、たくさん自分を謳歌して、たくさん自分を向上させなきゃならないのに。ハッピーな人達はそういうことを、同じ時間の中でどんどん積み重ねていっているのに、なんでわざわざ大切な時間を暗いもので覆うかな」 アスカに恋をしているのは確かでしたが、すべてを受け入れることができません。かつてアスカは不倫の恋をしていて、その体験が今の自分をつくったと感じています。それに対してツバサの母は不倫の恋の果てに、みずから命を絶ってしまったのです。 「そのときは望んでいないことが起きて思うようにいかずとても悲しんでいても、大きな流れの中では、それはそうなるべきことがらであって、結果的にはよい方向への布石だったりすることがある。そのとき自分が必死にその結果に反するものを望んでも、事態に否決されて、どんどん大きな力に自分が流されているなあと感じるときがあるんだ」 ツバサは幼いころから愛読していたミナトセイイチロウの作品の影響で、独特のロマンの世界をもっていました。そのロマンのゆえに劇団の主宰者キリヤに認められ、芝居の脚本をまかされることになります。自分に人を感動させることができる何かがあるのか、ツバサは思い悩みます。同時に友人のミカコと一緒に、インターネット・サイバーショップを立ち上げます。ブツを売るのではなくロマンを売るというコンセプトです。 「楽しい、うれしい、といった人間の明るい感情を掘り起こして、その「先」に到達させてあげるんだ。その到達を手伝う仕事なんだよ。やりがいのあることじゃないか」 惚れているけれど、受け入れられないアスカ。素直になれるけれど、惚れていないミカコ。三角関係にツバサはどう決着をつけるのでしょうか。アスカは劇団をやめて、精神科医になろうと勉強をしていました。心療内科の手法をツバサとの関係にも持ち込んで、すべてのトラウマを話して、ちゃんと向き合ってくれと希望してきます。自分の不倫は人生を決めた圧倒的な出来事だと認識しているのに、ツバサの母の不倫、自殺については、分類・整理して心療内科の一症例として片付けようとするアスカの態度にツバサは苛立ちます。つねに自分を無力と感じさせられるつきあいでした。人と人との相性について、ツバサは考えつづけます。そんな中、恋人のアスカはツバサのもとを去っていきました。 「離れたくない。離れたくない。何もかもが消えて、叫びだけが残った。離れたくない。その叫びだけが残った。全身が叫びそのものになる。おれは叫びだ」 劇団の主宰者であるキリヤに呼び出されて、離婚話を聞かされます。不倫の子として父を知らずに育ったツバサは、キリヤの妻マリアの不倫の話しに、自分の生い立ちを重ねます。 「どんな喜びも苦難も、どんなに緻密に予測、計算しても思いもかけない事態へと流れていく。喜びも未知、苦しみも未知、でも冒険に向かう同行者がワクワクしてくれたら、おれも楽しく足どりも軽くなるけれど、未知なる苦難、苦境のことばかり思案して不安がり警戒されてしまったら、なんだかおれまでその冒険に向かうよろこびや楽しさを見失ってしまいそうになる……冒険でなければ博打といってもいい。愛は博打だ。人生も」 ツバサの母は心を病んで自殺してしまっていました。 「私にとって愛とは、一緒に歩んでいってほしいという欲があるかないか」 ツバサはミカコから思いを寄せられます。しかし「結婚が誰を幸せにしただろうか?」とツバサは感じています。 「不倫って感情を使いまわしができるから。こっちで足りないものをあっちで、あっちで満たされないものをこっちで補うというカラクリだから、判断が狂うんだよね。それが不倫マジックのタネあかし」 「愛する人とともに歩んでいくことでひろがっていく自分の中の可能性って、決してひとりでは辿りつけない境地だと思うの。守る人がいるうれしさ、守られている安心感、自信。妥協することの意味、共同生活のぶつかり合い、でも逆にそれを楽しもうという姿勢、つかず離れずに……それを一つ屋根の下で行う楽しさ。全く違う人間同士が一緒に人生を作っていく面白味。束縛し合わないで時間を共有したい……けれどこうしたことも相手が同じように思っていないと実現できない」 尊敬する作家、ミナトセイイチロウの影響を受けてツバサは劇団で上演する脚本を書きあげましたが、芝居は失敗してしまいました。引退するキリヤから一人の友人を紹介されます。なんとその友人はミナトでした。そこにアスカが妊娠したという情報が伝わってきました。それは誰の子なのでしょうか? 真実は藪の中。証言が食い違います。誰かが嘘をついているはずです。認識しているツバサ自身が狂っていなければ、の話しですが……。 「妻のことが信頼できない。そうなったら『事実』は関係ないんだ」 そう言ったキリヤの言葉を思い出し、ツバサは真実は何かではなく、自分が何を信じるのか、を選びます。アスカのお腹の中の子は、昔の自分だと感じていました。死に際のミナトからツバサは病院に呼び出されます。そして途中までしか書いていない最後の原稿を託されます。ミナトの最後の小説を舞台上にアレンジしたものをツバサは上演します。客席にはミナトが、アスカが、ミカコが見てくれていました。生きることへの恋を書き上げた舞台は成功し、ツバサはミナトセイイチロウの後を継ぐことを決意します。ミナトから最後の作品の続きを書くように頼まれて、ツバサは地獄のような断崖絶壁の山に向かいます。 「舞台は変えよう。ミナトの小説からは魂だけを引き継ぎ、おれの故郷を舞台に独自の世界を描こう。自分の原風景を描いてみよう。目をそむけ続けてきた始まりの物語のことを。その原風景からしか、おれの本当の心の叫びは表現できない」 そこでミナトの作品がツバサの母と自分の故郷のことを書いていると悟り、自分のすべてを込めて作品を引きついて書き上げようとするのでした。 「おまえにその跡を引き継ぐ資格があるのか? 「ある」自分の中にその力があることをはっきりと感じていた。それはおれがあの人の息子だからだ。おれにはおれだけの何かを込めることができる。父の遺産のその上に」 そこにミカコから真相を告げる手紙が届いたのでした。 「それは言葉として聞いただけではその本当の意味を知ることができないこと。体験し、自分をひとつひとつ積み上げ、愛においても人生においても成功した人でないとわからない法則」 「私は、助言されたんだよ。その男性をあなたが絶対に逃したくなかったら、とにかくその男の言う通りにしなさいって。一切反論は許さない。とにかくあなたが「わかる」まで、その男の言う通りに動きなさいって。その男がいい男であればあるほどそうしなさいって。私は反論したんだ。『そんなことできない。そんなの女は男の奴隷じゃないか』って」
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小説『ツバサ』
主人公ツバサは小劇団の役者です。 「演技のメソッドとして、自分の過去の類似感情を呼び覚まして芝居に再現させるという方法がある。たとえば飼い犬が死んだときのことを思い出しながら、祖母が死んだときの芝居をしたりするのだ。自分が実生活で泣いたり怒ったりしたことを思いだして演技をする、そうすると迫真の演技となり観客の共感を得ることができる。ところが呼び覚ましたリアルな感情が濃密であればあるほど、心が当時の錯乱した思いに掻き乱されてしまう。その当時の感覚に今の現実がかき乱されてしまうことがあるのだ」 恋人のアスカと結婚式を挙げたのは、結婚式場のモデルのアルバイトとしてでした。しかし母の祐希とは違った結婚生活が自分には送れるのではないかという希望がツバサの胸に躍ります。 「ハッピーな人はもっと更にどんどんハッピーになっていってるというのに、どうして決断をしないんだろう。そんなにボンヤリできるほど人生は長くはないはずなのに。たくさん愛しあって、たくさん楽しんで、たくさんわかちあって、たくさん感動して、たくさん自分を謳歌して、たくさん自分を向上させなきゃならないのに。ハッピーな人達はそういうことを、同じ時間の中でどんどん積み重ねていっているのに、なんでわざわざ大切な時間を暗いもので覆うかな」 アスカに恋をしているのは確かでしたが、すべてを受け入れることができません。かつてアスカは不倫の恋をしていて、その体験が今の自分をつくったと感じています。それに対してツバサの母は不倫の恋の果てに、みずから命を絶ってしまったのです。 「そのときは望んでいないことが起きて思うようにいかずとても悲しんでいても、大きな流れの中では、それはそうなるべきことがらであって、結果的にはよい方向への布石だったりすることがある。そのとき自分が必死にその結果に反するものを望んでも、事態に否決されて、どんどん大きな力に自分が流されているなあと感じるときがあるんだ」 ツバサは幼いころから愛読していたミナトセイイチロウの作品の影響で、独特のロマンの世界をもっていました。そのロマンのゆえに劇団の主宰者キリヤに認められ、芝居の脚本をまかされることになります。自分に人を感動させることができる何かがあるのか、ツバサは思い悩みます。同時に友人のミカコと一緒に、インターネット・サイバーショップを立ち上げます。ブツを売るのではなくロマンを売るというコンセプトです。 「楽しい、うれしい、といった人間の明るい感情を掘り起こして、その「先」に到達させてあげるんだ。その到達を手伝う仕事なんだよ。やりがいのあることじゃないか」 惚れているけれど、受け入れられないアスカ。素直になれるけれど、惚れていないミカコ。三角関係にツバサはどう決着をつけるのでしょうか。アスカは劇団をやめて、精神科医になろうと勉強をしていました。心療内科の手法をツバサとの関係にも持ち込んで、すべてのトラウマを話して、ちゃんと向き合ってくれと希望してきます。自分の不倫は人生を決めた圧倒的な出来事だと認識しているのに、ツバサの母の不倫、自殺については、分類・整理して心療内科の一症例として片付けようとするアスカの態度にツバサは苛立ちます。つねに自分を無力と感じさせられるつきあいでした。人と人との相性について、ツバサは考えつづけます。そんな中、恋人のアスカはツバサのもとを去っていきました。 「離れたくない。離れたくない。何もかもが消えて、叫びだけが残った。離れたくない。その叫びだけが残った。全身が叫びそのものになる。おれは叫びだ」 劇団の主宰者であるキリヤに呼び出されて、離婚話を聞かされます。不倫の子として父を知らずに育ったツバサは、キリヤの妻マリアの不倫の話しに、自分の生い立ちを重ねます。 「どんな喜びも苦難も、どんなに緻密に予測、計算しても思いもかけない事態へと流れていく。喜びも未知、苦しみも未知、でも冒険に向かう同行者がワクワクしてくれたら、おれも楽しく足どりも軽くなるけれど、未知なる苦難、苦境のことばかり思案して不安がり警戒されてしまったら、なんだかおれまでその冒険に向かうよろこびや楽しさを見失ってしまいそうになる……冒険でなければ博打といってもいい。愛は博打だ。人生も」 ツバサの母は心を病んで自殺してしまっていました。 「私にとって愛とは、一緒に歩んでいってほしいという欲があるかないか」 ツバサはミカコから思いを寄せられます。しかし「結婚が誰を幸せにしただろうか?」とツバサは感じています。 「不倫って感情を使いまわしができるから。こっちで足りないものをあっちで、あっちで満たされないものをこっちで補うというカラクリだから、判断が狂うんだよね。それが不倫マジックのタネあかし」 「愛する人とともに歩んでいくことでひろがっていく自分の中の可能性って、決してひとりでは辿りつけない境地だと思うの。守る人がいるうれしさ、守られている安心感、自信。妥協することの意味、共同生活のぶつかり合い、でも逆にそれを楽しもうという姿勢、つかず離れずに……それを一つ屋根の下で行う楽しさ。全く違う人間同士が一緒に人生を作っていく面白味。束縛し合わないで時間を共有したい……けれどこうしたことも相手が同じように思っていないと実現できない」 尊敬する作家、ミナトセイイチロウの影響を受けてツバサは劇団で上演する脚本を書きあげましたが、芝居は失敗してしまいました。引退するキリヤから一人の友人を紹介されます。なんとその友人はミナトでした。そこにアスカが妊娠したという情報が伝わってきました。それは誰の子なのでしょうか? 真実は藪の中。証言が食い違います。誰かが嘘をついているはずです。認識しているツバサ自身が狂っていなければ、の話しですが……。 「妻のことが信頼できない。そうなったら『事実』は関係ないんだ」 そう言ったキリヤの言葉を思い出し、ツバサは真実は何かではなく、自分が何を信じるのか、を選びます。アスカのお腹の中の子は、昔の自分だと感じていました。死に際のミナトからツバサは病院に呼び出されます。そして途中までしか書いていない最後の原稿を託されます。ミナトの最後の小説を舞台上にアレンジしたものをツバサは上演します。客席にはミナトが、アスカが、ミカコが見てくれていました。生きることへの恋を書き上げた舞台は成功し、ツバサはミナトセイイチロウの後を継ぐことを決意します。ミナトから最後の作品の続きを書くように頼まれて、ツバサは地獄のような断崖絶壁の山に向かいます。 「舞台は変えよう。ミナトの小説からは魂だけを引き継ぎ、おれの故郷を舞台に独自の世界を描こう。自分の原風景を描いてみよう。目をそむけ続けてきた始まりの物語のことを。その原風景からしか、おれの本当の心の叫びは表現できない」 そこでミナトの作品がツバサの母と自分の故郷のことを書いていると悟り、自分のすべてを込めて作品を引きついて書き上げようとするのでした。 「おまえにその跡を引き継ぐ資格があるのか? 「ある」自分の中にその力があることをはっきりと感じていた。それはおれがあの人の息子だからだ。おれにはおれだけの何かを込めることができる。父の遺産のその上に」 そこにミカコから真相を告げる手紙が届いたのでした。 「それは言葉として聞いただけではその本当の意味を知ることができないこと。体験し、自分をひとつひとつ積み上げ、愛においても人生においても成功した人でないとわからない法則」 「私は、助言されたんだよ。その男性をあなたが絶対に逃したくなかったら、とにかくその男の言う通りにしなさいって。一切反論は許さない。とにかくあなたが「わかる」まで、その男の言う通りに動きなさいって。その男がいい男であればあるほどそうしなさいって。私は反論したんだ。『そんなことできない。そんなの女は男の奴隷じゃないか』って」
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読書家が選ぶ死ぬまでに読むべきおすすめの名作文学 私的世界の十大小説
読書家が選ぶ死ぬまでに読むべきおすすめの名作文学 私的世界の十大小説
×   ×   ×   ×   ×   ×  (本文より)知りたかった文学の正体がわかった! かつてわたしは文学というものに過度な期待をしていました。世界一の小説、史上最高の文学には、人生観を変えるような力があるものと思いこんでいました。ふつうの人が知り得ないような深淵の知恵が描かれていると信じていました。文学の正体、それが私は知りたかったのです。読書という心の旅をしながら、私は書物のどこかに「隠されている人生の真理」があるのではないかと探してきました。たとえば聖書やお経の中に。玄奘が大乗のお経の中に人を救うための真実が隠されていると信じていたように。 しかし聖書にもお経にも世界的文学の中にも、そんなものはありませんでした。 世界的傑作とされるトルストイ『戦争と平和』を読み終わった後に、「ああ、これだったのか! 知りたかった文学の正体がわかった!」と私は感じたことがありました。最後にそのエピソードをお話ししましょう。 すべての物語を終えた後、最後に作品のテーマについて、トルストイ本人の自作解題がついていました。長大な物語は何だったのか。どうしてトルストイは『戦争と平和』を書いたのか、何が描きたかったのか、すべてがそこで明らかにされています。それは、ナポレオンの戦争という歴史的な事件に巻き込まれていく人々を描いているように見えて、実は人々がナポレオンの戦争を引き起こしたのだ、という逆説でした。 『戦争と平和』のメインテーマは、はっきりいってたいした知恵ではありません。通いなれた道から追い出されると万事休すと考えがちですが、実はその時はじめて新しい善いものがはじまるのです。命ある限り、幸福はあります——これが『戦争と平和』のメインテーマであり、戦争はナポレオンの意志が起こしたものではなく、時代のひとりひとりの決断の結果起こったのだ、というのが、戦争に関する考察でした。最高峰の文学といっても、たかがその程度なのです。それをえんえんと人間の物語を語り継いだ上で語っているだけなのでした。 その時ようやく文学の正体がわかりました。この世の深淵の知恵を見せてくれる魔術のような書なんて、そんなものはないのです。ストーリーをえんえんと物語った上で、さらりと述べるあたりまえの結論、それが文学というものの正体なのでした。
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×   ×   ×   ×   ×   × 
読書家が選ぶ死ぬまでに読むべきおすすめの名作文学 私的世界の十大小説
×   ×   ×   ×   ×   ×  (本文より)知りたかった文学の正体がわかった! かつてわたしは文学というものに過度な期待をしていました。世界一の小説、史上最高の文学には、人生観を変えるような力があるものと思いこんでいました。ふつうの人が知り得ないような深淵の知恵が描かれていると信じていました。文学の正体、それが私は知りたかったのです。読書という心の旅をしながら、私は書物のどこかに「隠されている人生の真理」があるのではないかと探してきました。たとえば聖書やお経の中に。玄奘が大乗のお経の中に人を救うための真実が隠されていると信じていたように。 しかし聖書にもお経にも世界的文学の中にも、そんなものはありませんでした。 世界的傑作とされるトルストイ『戦争と平和』を読み終わった後に、「ああ、これだったのか! 知りたかった文学の正体がわかった!」と私は感じたことがありました。最後にそのエピソードをお話ししましょう。 すべての物語を終えた後、最後に作品のテーマについて、トルストイ本人の自作解題がついていました。長大な物語は何だったのか。どうしてトルストイは『戦争と平和』を書いたのか、何が描きたかったのか、すべてがそこで明らかにされています。それは、ナポレオンの戦争という歴史的な事件に巻き込まれていく人々を描いているように見えて、実は人々がナポレオンの戦争を引き起こしたのだ、という逆説でした。 『戦争と平和』のメインテーマは、はっきりいってたいした知恵ではありません。通いなれた道から追い出されると万事休すと考えがちですが、実はその時はじめて新しい善いものがはじまるのです。命ある限り、幸福はあります——これが『戦争と平和』のメインテーマであり、戦争はナポレオンの意志が起こしたものではなく、時代のひとりひとりの決断の結果起こったのだ、というのが、戦争に関する考察でした。最高峰の文学といっても、たかがその程度なのです。それをえんえんと人間の物語を語り継いだ上で語っているだけなのでした。 その時ようやく文学の正体がわかりました。この世の深淵の知恵を見せてくれる魔術のような書なんて、そんなものはないのです。ストーリーをえんえんと物語った上で、さらりと述べるあたりまえの結論、それが文学というものの正体なのでした。
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×   ×   ×   ×   ×   × 
◎このブログの著者の随筆『帰国子女が語る第二の故郷 愛憎の韓国ソウル』
随筆『帰国子女が語る第二の故郷 愛憎の韓国ソウル』

旅人が気に入った場所を「第二の故郷のような気がする」と言ったりしますが、私にとってそれは韓国ソウルです。帰国子女として人格形成期をソウルで過ごした私は、自分を運命づけた数々の出来事と韓国ソウルを切り離して考えることができません。無関係になれないのならば、いっそ真正面から取り組んでやれ、と思ったのが本書を出版する動機です。

私の第二の故郷、韓国ソウルに対する感情は単純に好きというだけではありません。だからといって嫌いというわけでもなく……たとえて言えば「無視したいけど、無視できない気になる女」みたいな感情を韓国にはもっています。

【本書の内容】
●ソウル日本人学校の学力レベルと卒業生の進路。韓国語習得
●韓国人が日本を邪魔だと思うのは地政学上、ある程度やむをえないと理解してあげる
●関東大震災直後の朝鮮人虐殺事件
●僕は在日韓国人です。ナヌン・キョッポニダ。生涯忘れられない言葉
●日本人にとって韓国語はどれほど習得しやすい言語か
●『ムクゲノ花ガ咲キマシタ』南北統一・新韓国は核ミサイルを手放すだろうか?
●天皇制にこそ、ウリジナルを主張すればいいのに
●「失われた時を求めて」プルースト効果を感じる地上唯一の場所
●韓国帰りの帰国子女の人生論「トウガラシ実存主義」人間の歌を歌え

韓国がえりの帰国子女だからこそ書けた「ほかの人には書けないこと」が本書にはたくさん書いてあります。私の韓国に対する思いは、たとえていえば「面倒見のよすぎる親を煙たく思う子供の心境」に近いものがあります。感謝はしているんだけどあまり近づきたくない。愛情はあるけど好きじゃないというような、複雑な思いを描くのです。

「近くて遠い国」ではなく「近くて近い国」韓国ソウルを、ソウル日本人学校出身の帰国子女が語り尽くします。

帰国子女は、第二の故郷に対してどのような心の決着をつけたのでしょうか。最後にどんな人生観にたどり着いたのでしょうか。

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随筆『帰国子女が語る第二の故郷 愛憎の韓国ソウル』

旅人が気に入った場所を「第二の故郷のような気がする」と言ったりしますが、私にとってそれは韓国ソウルです。帰国子女として人格形成期をソウルで過ごした私は、自分を運命づけた数々の出来事と韓国ソウルを切り離して考えることができません。無関係になれないのならば、いっそ真正面から取り組んでやれ、と思ったのが本書を出版する動機です。

私の第二の故郷、韓国ソウルに対する感情は単純に好きというだけではありません。だからといって嫌いというわけでもなく……たとえて言えば「無視したいけど、無視できない気になる女」みたいな感情を韓国にはもっています。

【本書の内容】
●ソウル日本人学校の学力レベルと卒業生の進路。韓国語習得
●韓国人が日本を邪魔だと思うのは地政学上、ある程度やむをえないと理解してあげる
●関東大震災直後の朝鮮人虐殺事件
●僕は在日韓国人です。ナヌン・キョッポニダ。生涯忘れられない言葉
●日本人にとって韓国語はどれほど習得しやすい言語か
●『ムクゲノ花ガ咲キマシタ』南北統一・新韓国は核ミサイルを手放すだろうか?
●天皇制にこそ、ウリジナルを主張すればいいのに
●「失われた時を求めて」プルースト効果を感じる地上唯一の場所
●韓国帰りの帰国子女の人生論「トウガラシ実存主義」人間の歌を歌え

韓国がえりの帰国子女だからこそ書けた「ほかの人には書けないこと」が本書にはたくさん書いてあります。私の韓国に対する思いは、たとえていえば「面倒見のよすぎる親を煙たく思う子供の心境」に近いものがあります。感謝はしているんだけどあまり近づきたくない。愛情はあるけど好きじゃないというような、複雑な思いを描くのです。

「近くて遠い国」ではなく「近くて近い国」韓国ソウルを、ソウル日本人学校出身の帰国子女が語り尽くします。

帰国子女は、第二の故郷に対してどのような心の決着をつけたのでしょうか。最後にどんな人生観にたどり着いたのでしょうか。

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●◎このブログ著者の書籍『軍事ブロガーとロシア・ウクライナ戦争』◎●
書籍『軍事ブロガーとロシア・ウクライナ戦争』
戦史に詳しいブロガーが書き綴ったロシア・ウクライナ戦争についての提言 『軍事ブロガーとロシア・ウクライナ戦争』 ●プーチンの政策に影響をあたえるという軍事ブロガーとは何者なのか? ●文化的には親ロシアの日本人がなぜウクライナ目線で戦争を語るのか? ●日本の特攻モーターボート震洋と、ウクライナの水上ドローン。 ●戦争の和平案。買戻し特約をつけた「領土売買」で解決できるんじゃないか? ●結末の見えない現在進行形の戦争が考えさせる「可能性の記事」。 「紅旗征戎吾ガ事ニ非ズ」を信条にする筆者が渾身の力で戦争を斬る! ひとりひとりが自分の暮らしを命がけで大切にすること。それが人類共通のひとつの価値観をつくりあげます。人々の暮らしを邪魔する行動は人類全体に否決される。いつの日かそんな日が来るのです。本書はその一里塚です。
https://amzn.to/47hnbeF
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戦史に詳しいブロガーが書き綴ったロシア・ウクライナ戦争についての提言 『軍事ブロガーとロシア・ウクライナ戦争』 ●プーチンの政策に影響をあたえるという軍事ブロガーとは何者なのか? ●文化的には親ロシアの日本人がなぜウクライナ目線で戦争を語るのか? ●日本の特攻モーターボート震洋と、ウクライナの水上ドローン。 ●戦争の和平案。買戻し特約をつけた「領土売買」で解決できるんじゃないか? ●結末の見えない現在進行形の戦争が考えさせる「可能性の記事」。 「紅旗征戎吾ガ事ニ非ズ」を信条にする筆者が渾身の力で戦争を斬る! ひとりひとりが自分の暮らしを命がけで大切にすること。それが人類共通のひとつの価値観をつくりあげます。人々の暮らしを邪魔する行動は人類全体に否決される。いつの日かそんな日が来るのです。本書はその一里塚です。
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マラソン・ランニング
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