書籍『市民ランナーという走り方(グランドスラム養成講座)』あとがき

マラソン・ランニング
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【トウガラシ実存主義】【遊民ユーミン主義】の提唱者アリクラハルトの人生を旅しながら走り抜けるためのオピニオン系ブログ。

『車泊でGO!!』YouTube動画 始めました。(grandma-cuisine

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遊びだからこそ、夢中でやらなければ面白くない。一生懸命、全力でやってはじめて面白い

マラソンは遊びだからこそ夢中でやらなければ面白くありません。練習しないでちんたら走ってもちっとも面白くないと私は思っています。できる限りの練習を積み自分を磨き上げ、自分史上最高を目指してゴールしたら倒れるぐらいのつもりで全力を出し切ってはじめて面白いスポーツだと私は思っています。それでこそ力を出し切った爽快感や生きている実感を感じられるのです。

マラソンは人生に似ているでしょうか? そういうシンプルなところは、確かに人生に似ているのかもしれません。

マラソンは「遊び」です。自分の意志ではじめた「遊び」だからこそ、みなさんもよろこび、楽しみを最大化してほしいと願っています。つまらない「遊び」なんてやる価値がありません。

ベストバージョンの自分で、ベストバージョンの人生を駆け抜けましょう。たとえ人それぞれゴールは違っても、このスピリッツだけはみんな同じはずです。

ランニング業界にとって、アスリートが偉大なのは、速く走る方法を言葉の力で伝えられるからではなく、走っていなかった人を走らせる力をもっているからだ、と本書の冒頭に私は書きました。

この本は、アスリートでもないただの物書きが、言葉の力で速く走る方法を伝えようとして書いたものです。アスリートではない、物書きならではの言葉のイメージ喚起力、問題解決への切り口が本書の特徴となっています。

しかし狙ったのはそれだけではありません。

もし、あなたがマラソン2時間台を狙うようなシリアス市民ランナーだったとしたら、走友会の自分の後輩や、これから走ってみたいと思っている人に、本書を見せてあげてください。

走る習慣のなかった人を新たにランナーにする力を、私はこの本に吹き込もうと力を尽くしました。

アスリートのパフォーマンスが人を走ることに駆り立てるように、本書の作者はひとりでも多くの方がこの本の「アトムのジェット走法」「ヘルメスの靴」といったイメージを喚起する言葉に触発されて、街を走るランナーになってくれることを願っています。

この本は「ハウツーランニング」の体裁をした生き方に関する本です。

いち市民ランナーである私のランニングの師匠が、「瀬古利彦が1年間まったく走らなくて、おれが一年間みっちり走ったら、瀬古にも勝てる」とよく言っていました。まったくその通りだと思います。

オリンピックの選手をテレビで眺めているよりも、たかが市民ランナーであっても自分が外に出て走った方がいいのです。

カルペ・ディエム今を生きろという哲学があります。

どんなレースに出ても自分よりも速くて強いランナーがいる、それが市民ランナーの現実です。大きな夢を抱くほど、夢が叶わないという現実と向き合うことになります。最終的な勝利者にはなれないのに、どうして走り続けるのか。勝てないのになお走るのはなぜなのか?

勝てなくても走り続ける理由。それは人生そのものがそういうものだと思うからです。未完成で勝負して、未完成で引退して、未完成のまま死んでいくのが人生だと思うからです。「ベストバージョンの自分」を追い求めた旅路そのものが、私の人生だからです。

どうして市民ランナーは走るのか、私なりの解答を本書では示しました。あなたはどうして走るのですか?

一度きりの人生です。世界を子どものように楽しみながら思い残すことのないように走り切りましょう。

走ることのご褒美は、走っていることそのものにあります。よろこびに満ち溢れた走りで、街を駆け抜けましょう。あなたのその走りが、暗い街を明るくしてくれます。

星月夜を舞台に、宇宙を翔けるように、街灯に輝く夜の街を駆け抜けましょう。あなたが走れば、夜の街はイルミネーションを灯したように輝くのです。

そして生きるよろこびに満ち溢れたあなたの走りを見て、自分もそんな風に生きたいと、どこかの誰かがあなたから勇気をもらって、この街を駆け出していくのです。

歓喜を魔法のようにまき散らしながら、この世界を走りましょう。

そんなあなたの走る姿を見て、誰かがあなたの足跡を追いかけて走り出すのです。

それが市民ランナーという走り方です。

世界がよろこびに満ち溢れたものになりますように……

 

アリクラハルト

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