フルマラソンでの3時間切り。100kmウルトラマラソンでの10時間切り。富士登山競争の制限時間内登頂成功を市民ランナーの三冠・グランドスラム(達成)と言うことがあります。
このページでは市民ランナーの三冠・グランドスラムの難易度について、グランドスラムの達成者である筆者が解説しています。
グランドスラム達成がどうして難しいのか。
【結論】
市民ランナーのグランドスラムは脚力だけでは達成できません。
グランドスラムが難攻不落なのは、「金」「時間」「幸運(エントリー通過)」という鉄壁に守られているからです。
※このブログの「難易度」系記事
24時間テレビチャリティーマラソン(トライアスロン)の難易度
三冠のうち、もっとも難しいのはサブスリー
- マラソン・サブスリー
- 100km・サブ10
- 富士登山競争制限時間内登頂成功
市民ランナーがこの三つを達成することを、グランドスラム(達成)といいます。
もちろん人によりますが、これら三冠のうち、単純にフィジカル面(脚力)だけを考えたならば、一般的にもっとも難しいのはサブスリーではないかと思います。

ではこの『関門突破ゲーム』は、どれぐらい難しいのでしょうか。
統計によるとサブスリーランナーは市民マラソン大会の上位3~4%とされています。
しかしもともと足に自信がある人や走るのが大好きな人がエントリーしているのが市民マラソン大会です。
全人類から見ると、サブスリーランナーはどれぐらい上位に位置するのでしょうか。
日本のマラソン大会の中で、最もお祭り色が強く、最も一般市民がエントリーしているのが東京マラソンです。
その東京マラソンですとサブスリーランナーは上位1%ぐらいになります。
『そこらへんの市民100人がマラソンを走ったら、トップでゴールできる人』ぐらいのイメージでいいのではないかと思います。
もしもあなたがグランドスラムを狙っているランナーで、まだ一冠も達成していないとしたら、真っ先に狙うべきはサブスリーです。
老化により、最も早く衰えるのはストライド(身体のバネ)です。スピードです。
持久力(ウルトラマラソン)よりもスピード(サブスリー)のほうが先に衰えますので、先にサブスリーを達成してしまうのが順序としては正解です。
三冠はどのような順番でクリアすべきか?
最初に狙うのはサブスリー。次に狙うのは富士登山競争の登頂
グランドスラムの手始めにサブスリーを狙うとして、では次に何を狙うべきでしょうか。
二番目に狙うべきは富士登山競争の登頂だと思っています。
経験したことのある人は知っていると思いますが、富士登山競争は狭い登山道に入ると渋滞します。
登山道に自信があっても、アスファルトを走るのが遅いと、渋滞の先頭に蓋をされた形になって先に進めません。
浅間神社までの序盤のアスファルト道路でスピード勝負をして、自分にふさわしい場所まで、前に出ている必要があるのです。
やはり身体のバネ(スピード)があるうちに、富士登山競争をクリアしてしまうのが、三冠への王道ルートだと思っています。
参考までに、登山道に入って渋滞して抜けなくなったら、ルートを外れた悪路を行くしか渋滞を抜く方法がありません。
悪路を行く場合、自分でルートファインディングしていると眼も頭も疲れますので、ランナーというより登山家よりの「山ヤのランナー」を見つけて、彼に引っ張り上げてもらいましょう。
登山道の脇の悪路のルートを探すのが上手な登山系ランナーがきっといるはずです。
ルートはその人のまかせて、自分は「山ヤのランナー」の踏み跡を追いかけることに集中します。
三冠の最後を仕上げるウルトラマラソン
老化により身体のバネ(スピード)は衰えても、持久力はそう簡単には衰えないというのが、一般的な人間のフィジカルです。
なので三冠の最後に仕上げるべきなのがウルトラマラソンだというのが私の考えです。
もちろん人によりますが、一般的には三冠の中でもっとも簡単だと言われているのが100kmサブテンです。
しかし私の場合は、いちばん苦労したのがウルトラマラソンでした。


私としては、いちばん難しかったのがウルトラマラソン、いちばん楽勝だったのが富士登山競争です。
そこは個人の適性というものがありますからね。
しかし一般的に瞬発力(スピード)にくらべて、持久力はそう簡単に衰えませんし、100kmウルトラは工夫の余地がたくさんあります。

決して簡単ではありませんが、ウルトラマラソンは三冠のラスト達成でもいいと思っています。
サブスリーや富士登山競争での経験が、超長距離を旅するように走るウルトラマラソンにきっと生かされるでしょう。
市民ランナーのグランドスラム達成が難しい本当の理由
グランドスラムの達成は、市民ランナーレベルではひじょうに難易度が高いものとして評価されています。
そう簡単に達成できない「偉業」だからこそ、本を出版してしまう人さえあるほどです。
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雑誌『ランナーズ』のライターが語るマラソンの新メソッド。ランニングフォームをつくるための脳内イメージ・言葉によって速く走れるようになるという新メソッドを本書では提唱しています。
(本文より)
【入力ワード】写真からランニングフォームを学ぼうとする人が多いので注意喚起したいと思います。写真からフォームを学ぶのはお勧めできません。写真というのは瞬間を切り取ったものなので、間違った解釈をする可能性があるからです。「振り上げた脚」(往路)なのか「戻ってきた脚」(復路)なのか、写真ではわかりません。大地を蹴ったように見えている脚が本当に大地を蹴っているのか、大地を蹴ったように見えているだけなのか、写真からはよくわからないからです。写真で振り上げた膝の高さを見て「ふむふむ、膝はここまで上げるのか」と思い込んでマネするのもよくありません。慣性の法則で結果として脚がそこまで上がっているだけで、実際のランナーの意識としてはそこまで上げようとしていないかもしれません。「結果としてのフォーム」と「ランナー本人の走るときのフォーム意識(入力ワード)」は、必ずしも同じではないのです。
【腹圧をかける走法】そもそも息をするのは、酸素を吸うためです。吐くことよりも、吸うことに意識をおくほうが自然な発想です。肺の中に残っている空気(残気量)は、どうせゼロにはできないのです。吐き切るという努力は、動かない壁を押すような無駄な努力です。そこに力を割くべきではありません。持ち上がらないバーベルを無理やり持ち上げようと喘ぐと、余計に息が苦しくなってしまいます。楽に息するのとは真逆のことです。それよりも思いっきり吸うことです。そのための走法が腹圧をかける走法です。肺を絞って痩せた人のように走るのではなく、腹はたるんたるんと力を抜いてだらしなく腹が太った人のように走ります。そもそも重力は下向きなのだから、横隔膜を下げることは理にかなったことです。それに対して、吐き切ることを意識すると、重力に逆らって横隔膜を持ち上げながら肺を絞らなければなりません。どちらが楽にできると思いますか?
【ストライド走法】ピッチ走法には大問題があります。実は、苦しくなった時、ピッチを維持する最も効果的な方法はストライドを狭めることです。高速ピッチを刻むというのは、時としてストライドを犠牲にして成立しているのです。
【踵落としを効果的に決める走法】私はカラテ素人ですが、サブスリーランナーとして、すくなくとも「踵落とし」を無力化する方法をすぐに思いつくことができます。答えはカンタン。攻撃側が踵を振り上げて止まったポイント(これを上死点といいます)に、自ら打撃ポイント(脳天など)を近づけていくことです。上死点では運動エネルギーがゼロになっているために、破壊力もゼロです。上死点から距離をとらないことで「踵落とし」というキックを無力化できます。
ストライドを稼ぎたいあまりに、未熟ランナーほど振り出した前足が最も伸びきったところで着地してしまうのです。つまり「膝が伸びきったまま」「踵から着地」してしまうのです。これは「踵落とし」の運動エネルギーがゼロになっている上死点で着地してしまっているのと同じことです。これでは速く走ることはできません。
言葉のもつイメージ喚起力で、フォームが効率化・最適化して速く走れるようになる新理論の書。言葉による走法革命。とくに走法が未熟な市民ランナーであればあるほど効果的です。本書はあなたのランニングを進化させ、市民ランナーの三冠・グランドスラム(マラソン・サブスリー。100km・サブテン。富士登山競争のサミッター)を達成するのをサポートします。
●「動的バランス走法」「ヘルメスの靴」「アトムのジェット走法」「かかと落としを効果的に決める走法」「ハサミは両方に開かれる走法」「腹圧をかける走法」
●マラソンの極意「複数のフォームを使い回せ」
●究極の走り方「あなたの走り方は、あなたの肉体に聞け」
●【肉体宣言】生きていることのよろこびは身体をつかうことにこそある。
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わたしアリクラハルトもグランドスラムを達成した市民ランナーのひとりです。だからこそ言えるのですが、どうしてグランドスラムが難しいか、わかりますか?
実は、グランドスラムが難しい本当の理由は「健脚」だけでは達成できないからです。
「お金」と「時間」がないと達成できないのです。
とくにウルトラマラソンでは、なるべく平坦で風光明媚な100kmコースを走らせてあげたいと主催者サイドはコース設定します。そのような100kmものコースを市街地には設定できないため、車の少ない田舎で開催されることがほとんどで、移動や宿泊を伴います。
初ウルトラに最もおすすめなサロマ湖100kmウルトラマラソンを東京から参加した場合、往復の航空券、レンタカー、ホテル宿泊、エントリー代などもろもろ込みで10万円以上はかかるでしょう。
ご夫婦で参加すれば20万円です。
それだけのお金を「(あえていいますが)無意味な趣味」のために捻出できる経済力がないとグランドスラムは達成できません。
そして「非日常の旅ラン」ができるだけの時間的余裕がないとやはりグランドスラムは達成できないのです。
富士登山競争も同じです。遠方の方はお金もかかりますが、エントリーするだけでも難しいのが富士登山競争です。
山頂コースにエントリーするには、過去3年間に5合目ゴールを完走しているという参加資格をクリアしていなければなりませんので、2年越しの挑戦になります。
そもそも大人気のために、0次予選と呼ばれる出走資格を得る(エントリーする)だけでも難しいのが昨今の現状です。
純粋に脚力勝負だけなのはフルマラソン・サブスリーだけではないでしょうか。
マラソンも昨今大人気でエントリーが難しくなってきていますが、富士登山競争ほどではないと思います。
マラソン大会はたくさんありますが、富士登山競争はひとつしかありません。
グランドスラムが難攻不落なのは、「金」「時間」「幸運(エントリー通過)」という壁に守られているからです。
もちろん「金」「時間」「ラッキー(エントリー通過)」という鉄壁をクリアした後に、純粋な脚力勝負が訪れます。
しかし脚力もハンパではありません。
私の走友の実話ですが、フルマラソンで2時間30分近い記録を持つ豪脚ランナーなのに、100km10時間を切れませんでした。前半とばし過ぎて、着地筋を使い切ってしまい、後半はボロボロだったそうです。無意識が、生体防御モードに入ると、いかに豪脚でも攻めのランニングはもうできません。
純粋な脚力勝負としても、難易度は高いのです。
私などはサロマ湖100kmウルトラマラソンは暑すぎて完走できず、チャレンジ富士五湖ウルトラマラソンは寒すぎて完走できませんでした。距離に負けたのではなく、気候に負けました。
脚力だけでもない、天候まで味方につけなければ達成できない。それが市民ランナーのグランドスラムの難易度なのです。
グランドスラムを達成したいなら、今の生き方を変えることがもっとも重要なポイント
市民ランナーのグランドスラム達成がどうして難しいのか。その理由について解説しました。
登山の世界に100名山ゲッターというのがあります。日本百名山を全部登頂するという記録なのですが、これを達成することは、グランドスラムが難しいのと同じ理由で非常に難しいものがあります。お金と時間がかかりすぎるためです。脚力だけで達成できるものではありません。かつては私も挑戦していたのですが、50座登頂ちかくで諦めました。山というからには田舎にありますし、日帰りなんかできません。お金も時間もかかるのです。
100名山を登頂したサミッターに「凄い脚力ですね」と褒めるのは、何かが違う気がします。
脚力だけなら、私も余裕で100名山の登頂ができたと思います。脚力ではなく、別の要因で、私は百名山ゲッターになれませんでした。これと同じことが市民ランナーのグランドスラムにもいえます。
市民ランナーのグランドスラムは脚力だけでは達成できません。「金」「時間」「ラッキー(エントリー当選)」が揃わないと達成できないのがグランドスラムです。
さて、あなたはお金も時間も恵まれた豊かな人生を送っていますか?
もしグランドスラムを達成したいなら、今の生き方を変えることが最も難しいポイントかもしれません。そこまでしてグランドスラムを達成したいか? その心が問われているのだと思います。
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雑誌『ランナーズ』のライターが語るマラソンの新メソッド。ランニングフォームをつくるための脳内イメージ・言葉によって速く走れるようになるという新メソッドを本書では提唱しています。
(本文より)
【入力ワード】写真からランニングフォームを学ぼうとする人が多いので注意喚起したいと思います。写真からフォームを学ぶのはお勧めできません。写真というのは瞬間を切り取ったものなので、間違った解釈をする可能性があるからです。「振り上げた脚」(往路)なのか「戻ってきた脚」(復路)なのか、写真ではわかりません。大地を蹴ったように見えている脚が本当に大地を蹴っているのか、大地を蹴ったように見えているだけなのか、写真からはよくわからないからです。写真で振り上げた膝の高さを見て「ふむふむ、膝はここまで上げるのか」と思い込んでマネするのもよくありません。慣性の法則で結果として脚がそこまで上がっているだけで、実際のランナーの意識としてはそこまで上げようとしていないかもしれません。「結果としてのフォーム」と「ランナー本人の走るときのフォーム意識(入力ワード)」は、必ずしも同じではないのです。
【腹圧をかける走法】そもそも息をするのは、酸素を吸うためです。吐くことよりも、吸うことに意識をおくほうが自然な発想です。肺の中に残っている空気(残気量)は、どうせゼロにはできないのです。吐き切るという努力は、動かない壁を押すような無駄な努力です。そこに力を割くべきではありません。持ち上がらないバーベルを無理やり持ち上げようと喘ぐと、余計に息が苦しくなってしまいます。楽に息するのとは真逆のことです。それよりも思いっきり吸うことです。そのための走法が腹圧をかける走法です。肺を絞って痩せた人のように走るのではなく、腹はたるんたるんと力を抜いてだらしなく腹が太った人のように走ります。そもそも重力は下向きなのだから、横隔膜を下げることは理にかなったことです。それに対して、吐き切ることを意識すると、重力に逆らって横隔膜を持ち上げながら肺を絞らなければなりません。どちらが楽にできると思いますか?
【ストライド走法】ピッチ走法には大問題があります。実は、苦しくなった時、ピッチを維持する最も効果的な方法はストライドを狭めることです。高速ピッチを刻むというのは、時としてストライドを犠牲にして成立しているのです。
【踵落としを効果的に決める走法】私はカラテ素人ですが、サブスリーランナーとして、すくなくとも「踵落とし」を無力化する方法をすぐに思いつくことができます。答えはカンタン。攻撃側が踵を振り上げて止まったポイント(これを上死点といいます)に、自ら打撃ポイント(脳天など)を近づけていくことです。上死点では運動エネルギーがゼロになっているために、破壊力もゼロです。上死点から距離をとらないことで「踵落とし」というキックを無力化できます。
ストライドを稼ぎたいあまりに、未熟ランナーほど振り出した前足が最も伸びきったところで着地してしまうのです。つまり「膝が伸びきったまま」「踵から着地」してしまうのです。これは「踵落とし」の運動エネルギーがゼロになっている上死点で着地してしまっているのと同じことです。これでは速く走ることはできません。
言葉のもつイメージ喚起力で、フォームが効率化・最適化して速く走れるようになる新理論の書。言葉による走法革命。とくに走法が未熟な市民ランナーであればあるほど効果的です。本書はあなたのランニングを進化させ、市民ランナーの三冠・グランドスラム(マラソン・サブスリー。100km・サブテン。富士登山競争のサミッター)を達成するのをサポートします。
●「動的バランス走法」「ヘルメスの靴」「アトムのジェット走法」「かかと落としを効果的に決める走法」「ハサミは両方に開かれる走法」「腹圧をかける走法」
●マラソンの極意「複数のフォームを使い回せ」
●究極の走り方「あなたの走り方は、あなたの肉体に聞け」
●【肉体宣言】生きていることのよろこびは身体をつかうことにこそある。
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