日本百名山、全山登頂の難易度(百名山ハンターになる難しさ)

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日本100名山、全山制覇の難易度

登山の世界に百名山ゲッターというのがあります。深田久弥が選定した日本百名山を全部登頂するという記録です。身近に100名山を全部登ったっていう人いますか?  けっこういるのではないでしょうか。

私はスポーツクラブで知り合ったおばさん(おばあさんに近い年齢でした)が百名山ゲッターでした。年齢のいっている方には、結構な数で百名山ゲッターがいるのではないかと思います。

かつては私も100名山全山登頂に挑戦していました。最南端の屋久島・宮之浦岳には登頂していますが、最北端の利尻富士には登っていません。

なんで登っていないかというと……50座登頂ちかくで、100名山すべてに登頂することを諦めたからです。諦めた理由は……後述します。

先のスポーツクラブの女性もそうでしたが100名山すべてに登っているというと「健脚ですねえ」と褒められることが多いようです。

しかし私はこれを疑問に感じています。どっちかというと「お金もってますねえ」「時間ありますねえ」というのが正解ではないでしょうか。健脚だから達成できるのではなく、お金と時間があるから達成できたのだと思います。

わたしはみずからが達成した「市民ランナーのグランドスラム達成の難易度」について、脚力だけでは無理。お金と時間がないと達成できない。だから難しいと書きました。それと同じものが日本百名山の全山制覇にはあると思っています。

※このブログの「難易度」系記事

『サブスリーの難易度』(ランニングの技術まとめ)

市民ランナーの三冠王・グランドスラムの難易度

24時間テレビチャリティーマラソン(トライアスロン)の難易度

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百名山ぜんぶ登頂するのは、とにかくお金と時間がかかる

山というからには僻地にありますし、ほとんどの山は日帰りなんかできません。お金も時間もかかるのです。とくに痛いのが飛行機とタクシーです。アプローチに飛行機やタクシーをつかわないと行けない百名山というのがけっこうあるからです。

関東に住む私が利尻岳に登っていないのはこれが原因です。体力的に登って登れない山ではないのですが、登頂は諦めています。私が100名山サミッターになるのをあきらめた直接の原因は、ある「おっさん登山者」と穂高で知り合ったからです。

息子の名前に穂高とつけてしまったほど、そのオッサンは「穂高マニア」を自称していました。どうして他の百名山に行かないのかと尋ねたところ、

「穂高よりも時間をかけて、穂高よりもお金をかけて、穂高よりもおもしろくない他の山に登る意味、ありますか?」

という返事でした。

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穂高マニアは、ハワイ愛好家と比較するとわかりやすい

穂高マニア氏はそれなりの数の他の百名山に登ったのですが、穂高ほど登り甲斐のある山は他にないと感じたそうです。それほど登山に時間をつかえないオッサンは、それからというもの、楽しいことが確実で、比較的安く行ける穂高に通いつめているということでした。

これは海外旅行にたとえるとハワイにばかり行く人のようなものです。そういう人が身の回りにけっこういるのではないでしょうか。

世界にはいろいろな国がありますし、その国ならではの面白さはあるでしょう。

しかしたとえば行ったことのないシドニーに行くか、もう5回目だけどハワイに行くか、あなたならどっちに行きます? 半数以上の人がハワイに行くのではないでしょうか。

マニラとかオークランドも面白いんでしょうが、そんなお金と時間があるなら「何度も行っているけどまたハワイに行く」と選択する人はすくなくありません。

ハワイに行くよりもずっとたくさんの「お金と時間」をかけて、タヒチとか、ニューカレドニアとか、カンクンとかに行くぐらいだったら、ハワイでいいやと思う人の気持ちがあなたにもちょっとわかりませんか?

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未知の場所を冒険するか。確実に楽しい場所に行くか。それが問題だ。

「穂高マニア」というのは「どうせ穂高の方がおもしろいんだから、どうせ山に行くなら穂高に行く」という割り切った人たちです。ハワイ愛好家というのは「どうせハワイの方がおもしろいんだから、どうせ外国に行くならハワイに行く」という人たちです。

そういう人たちの気持ちに、なるほどなあ、と納得しました。

楽しいかどうか確信がもてない知らない場所に行くか、確実に楽しい既知の場所に行くか、あなたならどちらを選ぶでしょうか?

私の場合「楽しいかどうか確信がもてない知らない場所」を選ぶことが多いように思います。基本的には冒険したいので。しかしそれはあくまでも「お金と時間」が変わらない場合です。

バンコクに行く三倍の時間とお金をかけて、バンコクほど面白くなさそうな場所に行くぐらいなら、バンコクに三回行った方がいいと私は考えるようになりました。それもこれも穂高マニア氏の影響です。

穂高マニア氏の存在を知って、私はきっぱりと百名山登頂をあきらめました。百名山100座それぞれに面白さはあるでしょうが、お金と時間に比例して面白いとは限りません。

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安近短。安くて近くて短い時間で行けるだけでなく、楽しさも上なら選択の余地はない

 

利尻島なんて行けません。飛行機に乗る必要がありますし、お金も時間もかかりすぎます。穂高の方がずっと安近短、安くて近くて短い時間で行けます。そしてたぶん、穂高のほうが登り甲斐があって、おもしろいはずです。両方登った多くの登山者がそう言っていますから。

同じ時間とお金をかけるなら穂高に登った方が確実に楽しいし効率的だということがわかったので、100名山登頂という無理な挑戦を諦めたのです。

私は海外旅行も好きなのですが、昔は行ったことのない国、知らない街を目指して旅することが多かったです。しかしこの穂高マニア氏の影響で、おもしろいかどうか確信がもてないはじめての国よりも、面白いことが確実な既知の国に旅することが多くなりました。

具体的にはタイです。フィリピンやミャンマーと時間もお金もだいたい同じぐらいかかります。でもわたしは一度もフィリピンやミャンマーに行ったことがありません。しかしタイには何度も通っています。

私の訪問国の数がある時期からあまり増えないのは、百名山の登頂数があまり増えなくなったのと時期を同じくしています。考え方の問題です。

どうせ行くなら楽しいのが確実な穂高やタイに行こうと、気持ちが変わったからなのです。

そして回数を重視するようになりました。

生涯に一回だけ世界一周をするよりも、年に2回でも毎年どこかに出かける方が、充実した人生を過ごせると思いませんか?

山も同じです。百名山を一巡して燃え尽きてしまうよりも、毎年どこかの名山に登った方が楽しいと思います。

ニイタカヤマノボレ(新高山、登れ)ご先祖様の声が聞こえたから登頂してきた

ニイタカヤマノボレ。台湾最高峰・玉山登山。標高3,952m。謝謝台湾。世界一の親日国。Thank you,taiwan

悪夢を見て、自殺を考えた夜(ダイヤモンドヘッド232mに登れなかった女のキナバル山4095m登山挑戦記)

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サハラ砂漠で大ジャンプする著者
【この記事を書いている人】

アリクラハルト。物書き。新狩猟採集民族、遊民主義の提唱者。心の放浪者。市民ランナーのグランドスラムの達成者(マラソン・サブスリー。100kmサブ10。富士登山競争登頂)。山と渓谷社ピープル・オブ・ザ・イヤー選出歴あり。ソウル日本人学校出身の帰国子女。早稲田大学卒業。日本脚本家連盟修了生。放浪の旅人。大西洋上をのぞき世界一周しています。千葉県在住。

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このブログ著者の小説『ツバサ』
小説『ツバサ』
主人公ツバサは劇団の役者です。 「ハッピーな人はもっと更にどんどんハッピーになっていってるというのに、どうして決断をしないんだろう。そんなにボンヤリできるほど人生は長くはないはずなのに。たくさん愛しあって、たくさん楽しんで、たくさんわかちあって、たくさん感動して、たくさん自分を謳歌して、たくさん自分を向上させなきゃならないのに。ハッピーな人達はそういうことを、同じ時間の中でどんどん積み重ねていっているのに、なんでわざわざ大切な時間を暗いもので覆うかな」 「そのときは望んでいないことが起きて思うようにいかずとても悲しんでいても、大きな流れの中では、それはそうなるべきことがらであって、結果的にはよい方向への布石だったりすることがある。そのとき自分が必死にその結果に反するものを望んでも、事態に否決されて、どんどん大きな力に自分が流されているなあと感じるときがあるんだ」 「どんな喜びも苦難も、どんなに緻密に予測、計算しても思いもかけない事態へと流れていく。喜びも未知、苦しみも未知、でも冒険に向かう同行者がワクワクしてくれたら、おれも楽しく足どりも軽くなるけれど、未知なる苦難、苦境のことばかり思案して不安がり警戒されてしまったら、なんだかおれまでその冒険に向かうよろこびや楽しさを見失ってしまいそうになる……冒険でなければ博打といってもいい。愛は博打だ。人生も」 「私にとって愛とは、一緒に歩んでいってほしいという欲があるかないか」 「不倫って感情を使いまわしができるから。こっちで足りないものをあっちで、あっちで満たされないものをこっちで補うというカラクリだから、判断が狂うんだよね。それが不倫マジックのタネあかし」 「愛する人とともに歩んでいくことでひろがっていく自分の中の可能性って、決してひとりでは辿りつけない境地だと思うの。守る人がいるうれしさ、守られている安心感、自信。妥協することの意味、共同生活のぶつかり合い、でも逆にそれを楽しもうという姿勢、つかず離れずに……それを一つ屋根の下で行う楽しさ。全く違う人間同士が一緒に人生を作っていく面白味。束縛し合わないで時間を共有したい……けれどこうしたことも相手が同じように思っていないと実現できない」
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