ファイテンphitenは体の一部

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心臓が動いていることをいちいち意識している人間はいない。眼鏡をかけていることをいちいち意識している眼鏡マンはいない。

それと同様にファイテンのネックレスに癒されていることをいちいち意識しているファイテン愛好家はいないのである。

こんにちは、ハルト@sasurainorunnerです。

ここでは私がそこにあることすら忘れて、体の一部になっているファイテンのネックレスについて熱く語ります。

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どうしてファイテンのネックレスが体の一部になったのか?

きっかけは高橋尚子だった。それはよく覚えている。

当時、長距離ランナー界が女神のように憧れた彼女が首にしていたネックレス。それがファイテンphitenだったのだ。金メダリストの彼女にあやかりたいと首に下げたネックレスは、恥ずかしがり屋のサムライ男子にピッタリのアイテムであった。

「ネックレスなんて!」と思っていたサムライ男子にとっても、これが1分1秒でもマラソンのタイムを縮めてくれるアイテムだと思えば、すこしも恥ずかしくなかったのである。こうしてファイテンのネックレスは私の体の一部となったのだ。

眠るのも、風呂に入るのも、どこに行くのも一緒だ。たぶんこのまま墓場まで。

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そもそも本当にマラソンのタイム短縮に効果があるのか?

サブスリーを狙うシリアスな市民ランナーだったら、体重を軽くすることにもシリアスである。

ランニングとは宙に浮くことであり、浮遊移動するから歩くのよりずっと速いのだ。同じバネならば体重は軽いに越したことはない。

シリアスランナーはすこしでも体重を軽くしようとするものなのだ。だから私は減量・ダイエットの記事を書くこともできるのである。

月間走行距離が300kmを超すような人ならば、あと100km走りこむよりも、あと2kg体重を減らす方がマラソンのタイムを縮めることができると確信している。それほど体重はランナーの成績に直結する。

ファイテンは軽い。ゴールドのネックレスと比べたらフェザーのように軽い。

しかし軽いとはいえ重さは重さだ。この重さはランナーにとって凶ではないのか? その疑問を解明していこうと思う。

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ランナーと体重の関係。マラソンは軽いほど有利

もうすこし体重について掘り下げて考えてみよう。シリアスランナーは靴を軽くするはずだ。

腸腰筋など腰の筋肉で何千、何万回と持ち上げる靴は、わずかな重さの差が大きな差となってタイムに跳ね返ってくる。1グラムでも1万回もちあげれば10kgを持ち上げるのと同じ力を使う。

破廉恥なまでに切れ込んだランパンも、ペラペラのランシャツも、身につけるものは少しでも軽くしよう設計思想から生まれている。ランシャツを一番重たくするのは汗だから、すばやく乾燥するように吸水速乾素材で出来ている。

「ほんのわずかの布切れで何が違うか?」と、シリアスでないあなたは思うかもしれない。

それは「お守り」のようなものだ。

練習はやりきったのか? 準備は完ぺきだったか? 長距離選手はレース中に様々なことが頭をよぎる。その時、体を重たくしたり、動きを妨げるようなものがあったとしたら「まだできることがあったではないか」と疑念や後悔が頭をよぎるのだ。そういうものはレース中でも投げ捨てたくなるのだ。

「やれるだけの準備はやった」そう思えれば雑念にとらわれることなくレースに集中することができる。わずかな布切れの重さを削る事にはこのような意味がある。そしてこの心の差は大きいのだ。

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カーボン製ロードバイクは20万円かけて1kg重量を削る

別に視点で重さのことを考えてみよう。私はロードバイクに乗るのだが、カーボン製フレームの軽いロードバイクがおそろしく値段が高いことを知っているだろうか? 50~100万円ぐらいは珍しくない。自転車のくせに軽自動車よりも高いのだ。しかしそのバイクが10万円のロードバイクとどれほど違うか知っているだろうか? せいぜい2kgほど軽いに過ぎない。わずか2kgの重量減のために40万から90万円の値段を払っているのである。

人類の限界レベルで世界一を競うプロの選手だったら話は別だが、ホビーレーサーレベルでこの機材は必要ない。

20万円かけて1kg重量減するのならば、トレーニングしまくって体重を1kg減らした方が絶対に速くなれるはずだ。体重を減らすのも機材を軽くするのも効果は同じである。市民レベルなら体重2kgぐらい減らすは簡単なはずだ。なにも50万円のロードバイクに乗らなくてもいい。

10万のバイクで十分にウサイン・ボルトよりも速く走れるようになる。

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限界まで軽さにこだわるアスリートが首にかけているのがファイテンphitenのRAKUWAネックレス



限界まで軽さにこだわるはずのアスリートたちが、なぜか首にネックレスのようなものを付けているのが不思議だった。それがファイテンだった。これは何かあるぞと思った。

「ただのネックレスではないな」と思った。その後、ファイテンは向かうところ敵なしで有名アイテムになっていく。他社に同じような製品があるが、最初に市場を切り開いたのはファイテンである。

現在ではフィギュアスケートの羽生結弦選手が愛用しているのが有名である。それは彼の4回転ジャンプにファイテンは邪魔にならない、ということを意味している。あるいは「いい効果をもたらしているのかも」しれない。

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ファイテンphitenとは何か?

日本のファイテン株式会社が製造、販売している特許技術「アクアチタン」による一連の商品のことをここでは指している。

金属であるチタンを布などに混ぜ込ませることで、生体電気を整えて、ストレスを抑制したり、緊張を緩和したりすることで、自然治癒力を高めるというのが、ファイテン商品の核の部分である。

心身の異変は生体電流に現れるのだから、逆に生体電流を整えるような仕組みは心身の異変を予防するはずだ、という発想のコペルニクス的転換がファイテン商品にはあるのだ。

筋肉の動きも生体電流なしにはありえず、過度の緊張はパフォーマンスを落とす。

リラックスしてこそ能力は発揮できるのだ。リラックスしているときには生体電流が落ち着いている。その生体電流を整えるのがファイテンのチタン商品なのである。

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実際にファイテンはサブスリーに効果があるのか?

ファイテンとともに、これまで数えきれないほどの市民マラソン大会に参加してきた。

腰痛ベルトも、膝のテーピングサポーターも、アキレス腱を冷やすために使ったスポーツサポーターも、すべてファイテン製品だった。もちろん首にはいつもRAKUWAネックレスが下がっていた。

いわば私はファイテンのヘビーユーザーなのである。

その私が語ろう。実際にファイテンはサブスリー達成に効果があるのか?

実は、正直、よくわからない。なぜってもう体の一部と化してしまっているから。RAKUWAネックレス、外したことないもん。結婚指輪みたいなものだ。

ヘビーユーザーだからこそ逆によくわからないのだとも言える。

空気の存在はあたりまえすぎて、誰もいちいち効果を実感したりしない。私にとってファイテンはそういう商品なのだ。レースの時だけ特別に使うアイテムではなかった。むしろ普段の日常からあたりまえのようにつかう道具だった。

しかしファイテンを使い始めてから、私のタイムがめきめきと向上したことだけは確かだ。

マラソン大会当日には、ファイテンのブースで『パワーテープ(チタンバン)』をいつも貼ってもらっていた。このテープは北斗の拳の経絡秘孔に相当するツボに貼ることで、やはり緊張による過剰放電を抑制しようとするものだ。

メタックステープ

東京マラソンでもいい。いちど市民マラソン大会を応援に行ってみてください。このメタックステープを経絡沿いにペタペタ貼っている「お灸ランナー」が必ずいます。

おかげで私は念願のサブスリーを達成し、市民ランナーの三冠グランドスラムを達成することができました。ファイテンには本当に感謝している。

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肩こりや腰痛、アキレス腱痛にも効く

結局、アスリートというのは、トレーニングにトレーニングを重ねた上で成績を残すものなのである。瞬発的なものではなく、積み上げである。私は受験勉強に似ていると思っている。

大切なのは日常であり、大会本番にどれほどのパフォーマンスが発揮できるかは、スタート地点でもうだいたいわかっているのだ。

誰だって血尿が出るほど走れば、アキレス腱痛にもなる。

誰だって地球一周も走れば、腰痛にもなる。

そういう時の体のケアが重要なのである。

明日の練習が存分にできるように今日は休むクレバーさが必要なのである。

やはり健全な生体電流が流れている状態こそ、日々の研鑽、鍛錬にもっともふさわしい状態と言える。身に付けてることを忘れるぐらい、ファイテンが肉体の一部になっている。これが理想なのではないだろうか。

私がアキレス腱痛や、腰痛からすばやく回復できたのも、ファイテン製品を使ったケアを怠らなかったからである。腰痛ベルトやサポーターなどどれだけお世話になったかわからない。いつも氷で冷やしてごめんね(笑)。

ちなみに私は肩こりというものを経験したことがない。常時ファイテンのネックレスを身につけているおかげだと思っている。

もっともおすすめの商品は羽生結弦選手も愛用しているRAKUWAネック×100チョッパーモデルである。

私を含めた旧来のヘビーユーザーはみな、アクアチタンの製品を使ってきた。アクアチタンとは、ファイテンの水溶化メタル技術により、チタンをナノレベルで水中に分散したものである。

しかし今後ファイテンの商品はアクアチタンからメタックスに商品が移行していくようだ。メタックスとはファイテンの水溶化メタル技術により、各種金属をナノレベルで水中分散したものである。チタンばかりではなく、各種金属を配合して生体電流を整えるのにふさわしい組成にするという意味で、これまでのモデルを進化させたものである。

オンリーワンのファイテンの技術 | 健康家電への想い | PHITEN LIFE TECHNOLOGY ファイテン ライフテクノロジー
オンリーワンのファイテンの技術をご紹介。ファイテンの実績・経験に基づくボディケア知識を融合したセルフボディケア“健康家電”のご紹介。

チョッパーモデルも、これまでのフォルムはそのままで、メタックスになっていくようだ。

ううむ。困った。欲しい。欲しいぞ。

でもこれまで肌身離さず一緒に過ごした今のRAKUWAネックにも言い知れぬ愛着がある。(by星の王子さま)

どれをつけるにせよ、大切なのは、その存在を忘れてしまうほど、身につけて離さないことではないだろうか。着けているだけで、何もしなくていいのだ。こんなに楽なものはない。



サハラ砂漠で大ジャンプする著者
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このブログ著者の小説『結婚』
小説『結婚』
愛とは何か? 結婚とは何か? を追求した純文学小説です。 主人公ツバサは劇団の役者です。恋人のアスカはツバサのもとを去っていきます。 「離れたくない。離れたくない。何もかもが消えて、叫びだけが残った。  離れたくない。その叫びだけが残った。  全身が叫びそのものになる。おれは叫びだ」 劇団の主宰者であるキリヤに呼び出されて、離婚話を聞かされます。不倫の子として父を知らずに育ったツバサは、キリヤの妻マリアの不倫の話しに、自分の生い立ちを重ねます。 「どんな喜びも苦難も、どんなに緻密に予測、計算しても思いもかけない事態へと流れていく。喜びも未知、苦しみも未知、でも冒険に向かう同行者がワクワクしてくれたら、おれも楽しく足どりも軽くなるけれど、未知なる苦難、苦境のことばかり思案して不安がり警戒されてしまったら、なんだかおれまでその冒険に向かうよろこびや楽しさを見失ってしまいそうになる……冒険でなければ博打といってもいい。愛は博打だ。人生も」 ツバサの母は心を病んで自殺してしまっていました。 「私にとって愛とは、一緒に歩んでいってほしいという欲があるかないか」 ツバサはミカコから思いを寄せられます。しかし「結婚が誰を幸せにしただろうか?」とツバサは感じています。 「不倫って感情を使いまわしができるから。こっちで足りないものをあっちで、あっちで満たされないものをこっちで補うというカラクリだから、判断が狂うんだよね。それが不倫マジックのタネあかし」 「愛する人とともに歩んでいくことでひろがっていく自分の中の可能性って、決してひとりでは辿りつけない境地だと思うの。守る人がいるうれしさ、守られている安心感、自信。妥協することの意味、共同生活のぶつかり合い、でも逆にそれを楽しもうという姿勢、つかず離れずに……それを一つ屋根の下で行う楽しさ。全く違う人間同士が一緒に人生を作っていく面白味。束縛し合わないで時間を共有したい……けれどこうしたことも相手が同じように思っていないと実現できない」 尊敬する作家、ミナトセイイチロウの影響を受けてツバサは劇団で上演する脚本を書きあげましたが、芝居は失敗してしまいました。 引退するキリヤから一人の友人を紹介されます。なんとその友人はミナトでした。 そこにアスカが妊娠したという情報が伝わってきました。 それは誰の子なのでしょうか? 真実は藪の中。証言が食い違います。誰かが嘘をついているはずです。認識しているツバサ自信が狂っていなければ、の話しですが……。 「妻のことが信頼できない。そうなったら『事実』は関係ないんだ」 そう言ったキリヤの言葉を思い出し、ツバサは真実は何かではなく、自分が何を信じるのか、を選びます。 アスカのお腹の中の子は、昔の自分だと感じていました。 死に際のミナトからツバサは病院に呼び出されます。そして途中までしか書いていない最後の原稿を託されます。ミナトの最後の小説を舞台上にアレンジしたものをツバサは上演します。客席にはミナトが、アスカが、ミカコが見てくれていました。 生きることへの恋を書き上げた舞台は成功し、ツバサはミナトセイイチロウの後を継ぐことを決意します。 そこにミカコから真相を告げる手紙が届いたのでした。 「私は、助言されたんだよ。その男性をあなたが絶対に逃したくなかったら、とにかくその男の言う通りにしなさいって。一切反論は許さない。とにかくあなたが「わかる」まで、その男の言う通りに動きなさいって。その男がいい男であればあるほどそうしなさいって。私は反論したんだ。『そんなことできない。そんなの女は男の奴隷じゃないか』って」
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愛とは何か? 結婚とは何か? を追求した純文学小説です。 主人公ツバサは劇団の役者です。恋人のアスカはツバサのもとを去っていきます。 「離れたくない。離れたくない。何もかもが消えて、叫びだけが残った。  離れたくない。その叫びだけが残った。  全身が叫びそのものになる。おれは叫びだ」 劇団の主宰者であるキリヤに呼び出されて、離婚話を聞かされます。不倫の子として父を知らずに育ったツバサは、キリヤの妻マリアの不倫の話しに、自分の生い立ちを重ねます。 「どんな喜びも苦難も、どんなに緻密に予測、計算しても思いもかけない事態へと流れていく。喜びも未知、苦しみも未知、でも冒険に向かう同行者がワクワクしてくれたら、おれも楽しく足どりも軽くなるけれど、未知なる苦難、苦境のことばかり思案して不安がり警戒されてしまったら、なんだかおれまでその冒険に向かうよろこびや楽しさを見失ってしまいそうになる……冒険でなければ博打といってもいい。愛は博打だ。人生も」 ツバサの母は心を病んで自殺してしまっていました。 「私にとって愛とは、一緒に歩んでいってほしいという欲があるかないか」 ツバサはミカコから思いを寄せられます。しかし「結婚が誰を幸せにしただろうか?」とツバサは感じています。 「不倫って感情を使いまわしができるから。こっちで足りないものをあっちで、あっちで満たされないものをこっちで補うというカラクリだから、判断が狂うんだよね。それが不倫マジックのタネあかし」 「愛する人とともに歩んでいくことでひろがっていく自分の中の可能性って、決してひとりでは辿りつけない境地だと思うの。守る人がいるうれしさ、守られている安心感、自信。妥協することの意味、共同生活のぶつかり合い、でも逆にそれを楽しもうという姿勢、つかず離れずに……それを一つ屋根の下で行う楽しさ。全く違う人間同士が一緒に人生を作っていく面白味。束縛し合わないで時間を共有したい……けれどこうしたことも相手が同じように思っていないと実現できない」 尊敬する作家、ミナトセイイチロウの影響を受けてツバサは劇団で上演する脚本を書きあげましたが、芝居は失敗してしまいました。 引退するキリヤから一人の友人を紹介されます。なんとその友人はミナトでした。 そこにアスカが妊娠したという情報が伝わってきました。 それは誰の子なのでしょうか? 真実は藪の中。証言が食い違います。誰かが嘘をついているはずです。認識しているツバサ自信が狂っていなければ、の話しですが……。 「妻のことが信頼できない。そうなったら『事実』は関係ないんだ」 そう言ったキリヤの言葉を思い出し、ツバサは真実は何かではなく、自分が何を信じるのか、を選びます。 アスカのお腹の中の子は、昔の自分だと感じていました。 死に際のミナトからツバサは病院に呼び出されます。そして途中までしか書いていない最後の原稿を託されます。ミナトの最後の小説を舞台上にアレンジしたものをツバサは上演します。客席にはミナトが、アスカが、ミカコが見てくれていました。 生きることへの恋を書き上げた舞台は成功し、ツバサはミナトセイイチロウの後を継ぐことを決意します。 そこにミカコから真相を告げる手紙が届いたのでした。 「私は、助言されたんだよ。その男性をあなたが絶対に逃したくなかったら、とにかくその男の言う通りにしなさいって。一切反論は許さない。とにかくあなたが「わかる」まで、その男の言う通りに動きなさいって。その男がいい男であればあるほどそうしなさいって。私は反論したんだ。『そんなことできない。そんなの女は男の奴隷じゃないか』って」
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このブログの著者の小説『片翼の翼』
小説『片翼の翼』
なぜ生きるのか? 何のために生きるのか? を追求した純文学小説です。 主人公ツバサは劇団の役者です。 「演技のメソッドとして、自分の過去の類似感情を呼び覚まして芝居に再現させるという方法がある。たとえば飼い犬が死んだときのことを思い出しながら、祖母が死んだときの芝居をしたりするのだ。自分が実生活で泣いたり怒ったりしたことを思いだして演技をする、そうすると迫真の演技となり観客の共感を得ることができる。ところが呼び覚ましたリアルな感情が濃密であればあるほど、心が当時の錯乱した思いに掻き乱されてしまう。その当時の感覚に今の現実がかき乱されてしまうことがあるのだ」 恋人のアスカと結婚式を挙げたのは、結婚式場のモデルのアルバイトとしてでした。しかし母の祐希とは違った結婚生活が自分には送れるのではないかという希望がツバサの胸に躍ります。 「ハッピーな人はもっと更にどんどんハッピーになっていってるというのに、どうして決断をしないんだろう。そんなにボンヤリできるほど人生は長くはないはずなのに。たくさん愛しあって、たくさん楽しんで、たくさんわかちあって、たくさん感動して、たくさん自分を謳歌して、たくさん自分を向上させなきゃならないのに。ハッピーな人達はそういうことを、同じ時間の中でどんどん積み重ねていっているのに、なんでわざわざ大切な時間を暗いもので覆うかな」 アスカに恋をしているのは確かでしたが、すべてを受け入れることができません。 かつてアスカは不倫の恋をしていて、その体験が今の自分をつくったと感じています。それに対してツバサの母は不倫の恋の果てに、みずから命を絶ってしまったのです。 「そのときは望んでいないことが起きて思うようにいかずとても悲しんでいても、大きな流れの中では、それはそうなるべきことがらであって、結果的にはよい方向への布石だったりすることがある。そのとき自分が必死にその結果に反するものを望んでも、事態に否決されて、どんどん大きな力に自分が流されているなあと感じるときがあるんだ」 ツバサは幼いころから愛読していたミナトセイイチロウの作品の影響で、独特のロマンの世界をもっていました。そのロマンのゆえに劇団の主宰者キリヤに認められ、芝居の脚本をまかされることになります。自分に人を感動させることができる何かがあるのか、ツバサは思い悩みます。 同時に友人のミカコと一緒に、インターネット・サイバーショップを立ち上げます。ブツを売るのではなくロマンを売るというコンセプトです。 「楽しい、うれしい、といった人間の明るい感情を掘り起こして、その「先」に到達させてあげるんだ。その到達を手伝う仕事なんだよ。やりがいのあることじゃないか」 惚れているけれど、受け入れられないアスカ。素直になれるけれど、惚れていないミカコ。三角関係にツバサはどう決着をつけるのでしょうか。 アスカは劇団をやめて、精神科医になろうと勉強をしていました。心療内科の手法をツバサとの関係にも持ち込んで、すべてのトラウマを話して、ちゃんと向き合ってくれと希望してきます。 自分の不倫は人生を決めた圧倒的な出来事だと認識しているのに、ツバサの母の不倫、自殺については、分類・整理して心療内科の一症例として片付けようとするアスカの態度にツバサは苛立ちます。つねに自分を無力と感じさせられるつきあいでした。 人と人との相性について、ツバサは考えつづけます。 ミナトから最後の作品の続きを書くように頼まれて、ツバサは地獄のような断崖絶壁の山に向かいます。 「舞台は変えよう。ミナトの小説からは魂だけを引き継ぎ、おれの故郷を舞台に独自の世界を描こう。自分の原風景を描いてみよう。目をそむけ続けてきた始まりの物語のことを。その原風景からしか、おれの本当の心の叫びは表現できない」 そこでミナトの作品がツバサの母と自分の故郷のことを書いていると悟り、自分のすべてを込めて作品を引きついて書き上げようとするのでした。 「おまえにその跡を引き継ぐ資格があるのか? 「ある」自分の中にその力があることをはっきりと感じていた。それはおれがあの人の息子だからだ。おれにはおれだけの何かを込めることができる。父の遺産のその上に」 ※※本作は小説『結婚』の前編、バックストーリーに相当するものです。両方お読みいただけますとさらに物語が深まる構成になっています。※※
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なぜ生きるのか? 何のために生きるのか? を追求した純文学小説です。 主人公ツバサは劇団の役者です。 「演技のメソッドとして、自分の過去の類似感情を呼び覚まして芝居に再現させるという方法がある。たとえば飼い犬が死んだときのことを思い出しながら、祖母が死んだときの芝居をしたりするのだ。自分が実生活で泣いたり怒ったりしたことを思いだして演技をする、そうすると迫真の演技となり観客の共感を得ることができる。ところが呼び覚ましたリアルな感情が濃密であればあるほど、心が当時の錯乱した思いに掻き乱されてしまう。その当時の感覚に今の現実がかき乱されてしまうことがあるのだ」 恋人のアスカと結婚式を挙げたのは、結婚式場のモデルのアルバイトとしてでした。しかし母の祐希とは違った結婚生活が自分には送れるのではないかという希望がツバサの胸に躍ります。 「ハッピーな人はもっと更にどんどんハッピーになっていってるというのに、どうして決断をしないんだろう。そんなにボンヤリできるほど人生は長くはないはずなのに。たくさん愛しあって、たくさん楽しんで、たくさんわかちあって、たくさん感動して、たくさん自分を謳歌して、たくさん自分を向上させなきゃならないのに。ハッピーな人達はそういうことを、同じ時間の中でどんどん積み重ねていっているのに、なんでわざわざ大切な時間を暗いもので覆うかな」 アスカに恋をしているのは確かでしたが、すべてを受け入れることができません。 かつてアスカは不倫の恋をしていて、その体験が今の自分をつくったと感じています。それに対してツバサの母は不倫の恋の果てに、みずから命を絶ってしまったのです。 「そのときは望んでいないことが起きて思うようにいかずとても悲しんでいても、大きな流れの中では、それはそうなるべきことがらであって、結果的にはよい方向への布石だったりすることがある。そのとき自分が必死にその結果に反するものを望んでも、事態に否決されて、どんどん大きな力に自分が流されているなあと感じるときがあるんだ」 ツバサは幼いころから愛読していたミナトセイイチロウの作品の影響で、独特のロマンの世界をもっていました。そのロマンのゆえに劇団の主宰者キリヤに認められ、芝居の脚本をまかされることになります。自分に人を感動させることができる何かがあるのか、ツバサは思い悩みます。 同時に友人のミカコと一緒に、インターネット・サイバーショップを立ち上げます。ブツを売るのではなくロマンを売るというコンセプトです。 「楽しい、うれしい、といった人間の明るい感情を掘り起こして、その「先」に到達させてあげるんだ。その到達を手伝う仕事なんだよ。やりがいのあることじゃないか」 惚れているけれど、受け入れられないアスカ。素直になれるけれど、惚れていないミカコ。三角関係にツバサはどう決着をつけるのでしょうか。 アスカは劇団をやめて、精神科医になろうと勉強をしていました。心療内科の手法をツバサとの関係にも持ち込んで、すべてのトラウマを話して、ちゃんと向き合ってくれと希望してきます。 自分の不倫は人生を決めた圧倒的な出来事だと認識しているのに、ツバサの母の不倫、自殺については、分類・整理して心療内科の一症例として片付けようとするアスカの態度にツバサは苛立ちます。つねに自分を無力と感じさせられるつきあいでした。 人と人との相性について、ツバサは考えつづけます。 ミナトから最後の作品の続きを書くように頼まれて、ツバサは地獄のような断崖絶壁の山に向かいます。 「舞台は変えよう。ミナトの小説からは魂だけを引き継ぎ、おれの故郷を舞台に独自の世界を描こう。自分の原風景を描いてみよう。目をそむけ続けてきた始まりの物語のことを。その原風景からしか、おれの本当の心の叫びは表現できない」 そこでミナトの作品がツバサの母と自分の故郷のことを書いていると悟り、自分のすべてを込めて作品を引きついて書き上げようとするのでした。 「おまえにその跡を引き継ぐ資格があるのか? 「ある」自分の中にその力があることをはっきりと感じていた。それはおれがあの人の息子だからだ。おれにはおれだけの何かを込めることができる。父の遺産のその上に」 ※※本作は小説『結婚』の前編、バックストーリーに相当するものです。両方お読みいただけますとさらに物語が深まる構成になっています。※※
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【この記事を書いている人】

アリクラハルトと申します。【トウガラシ実存主義】【遊民ユーミン主義】の提唱者。ランニング系・登山系の雑誌に記事を書いてきたプロのライターでもあります。早稲田大学卒業。日本脚本家連盟修了生。その筆力は…本コラムを最後までお読みいただければわかります。あなたの心をどれだけ揺さぶることができたか。それがわたしの実力です。
市民ランナーのグランドスラムの達成者(マラソン・サブスリー。100kmサブ10。富士登山競争登頂)。ちばアクアラインマラソン招待選手。ボストンマラソン正式選手。地方大会での入賞多数。海外マラソンも完走多数(ボストン、ニューヨークシティ、バンクーバー、ユングフラウ、ロトルアニュージーランド、ニューカレドニアヌメア、ホノルル)。地元走友会のリーダー。月間走行距離MAX600km。『市民ランナーという生き方(グランドスラム養成講座)』を展開しています。言葉の力で、あなたの走り方を劇的に変えてみせます。
また、現在、バーチャルランニング『地球一周走り旅』を展開中。ご近所を走りながら、走行距離だけは地球を一周しようという仮想ランニング企画です。
そしてロードバイク乗り。朝飯前でウサイン・ボルトよりも速く走れます。山ヤとしての実績は以下のとおり。スイス・ブライトホルン登頂。マレーシア・キナバル山登頂。台湾・玉山(ニイタカヤマ)登頂。南アルプス全山縦走。後立山連峰全山縦走。槍・穂・西穂縦走。富士登山競争完走。日本山岳耐久レース(ハセツネ)完走。などなど。『山と渓谷』ピープル・オブ・ザ・イヤー選出歴あり。
その後、山ヤのスタイルのまま海外バックパック放浪に旅立ちました。訪問国はモロッコ。エジプト。ヨルダン。トルコ。イギリス。フランス。スペイン。ポルトガル。イタリア。バチカン。ギリシア。スイス。アメリカ。メキシコ。カナダ。タイ。ベトナム。カンボジア。マレーシア。シンガポール。インドネシア。ニュージーランド。ネパール。インド。中国。台湾。韓国。そして日本の28ケ国。パリとニューカレドニア、ホノルルとラスベガスを別に数えていいなら訪問都市は100都市をこえています。(大西洋上をのぞいて)世界一周しています。国内では青春18きっぷ・車中泊で日本一周しています。
登山も、海外バックパック旅行も、車中泊も、すべてに共通するのは必要最低限の装備で生き抜こうという心構えだと思っています。バックパックひとつ。その放浪の魂を伝えていきます。千葉県在住。

【この記事を書いている人】
瞑想ランニング(地球二周目)をしながら心に浮かんできたコラムをブログに書き綴っているランナー・ブロガーのアリクラハルトと申します。【トウガラシ実存主義】【遊民ユーミン主義】の提唱者。ランニング系・登山系の雑誌に記事を書いてきたプロのライターでもあります。早稲田大学卒業。日本脚本家連盟修了生。その筆力は…本コラムを最後までお読みいただければわかります。あなたの心をどれだけ揺さぶることができたか。それがわたしの実力です。 市民ランナーのグランドスラムの達成者(マラソン・サブスリー。100kmサブ10。富士登山競争登頂)。ちばアクアラインマラソン招待選手。ボストンマラソン正式選手。地方大会での入賞多数。海外マラソンも完走多数(ボストン、ニューヨークシティ、バンクーバー、ユングフラウ、ロトルアニュージーランド、ニューカレドニアヌメア、ホノルル)。地元走友会のリーダー。月間走行距離MAX600km。『市民ランナーという生き方(グランドスラム養成講座)』を展開しています。言葉の力で、あなたの走り方を劇的に変えてみせます。 また、現在、バーチャルランニング『地球一周走り旅』を展開中。ご近所を走りながら、走行距離だけは地球を一周しようという仮想ランニング企画です。 そしてロードバイク乗り。朝飯前でウサイン・ボルトよりも速く走れます。山ヤとしての実績は以下のとおり。スイス・ブライトホルン登頂。マレーシア・キナバル山登頂。台湾・玉山(ニイタカヤマ)登頂。南アルプス全山縦走。後立山連峰全山縦走。槍・穂・西穂縦走。富士登山競争完走。日本山岳耐久レース(ハセツネ)完走。などなど。『山と渓谷』ピープル・オブ・ザ・イヤー選出歴あり。 その後、山ヤのスタイルのまま海外バックパック放浪に旅立ちました。訪問国はモロッコ。エジプト。ヨルダン。トルコ。イギリス。フランス。スペイン。ポルトガル。イタリア。バチカン。ギリシア。スイス。アメリカ。メキシコ。カナダ。タイ。ベトナム。カンボジア。マレーシア。シンガポール。インドネシア。ニュージーランド。ネパール。インド。中国。台湾。韓国。そして日本の28ケ国。パリとニューカレドニア、ホノルルとラスベガスを別に数えていいなら訪問都市は100都市をこえています。(大西洋上をのぞいて)世界一周しています。国内では青春18きっぷ・車中泊で日本一周しています。 登山も、海外バックパック旅行も、車中泊も、すべてに共通するのは必要最低限の装備で生き抜こうという心構えだと思っています。バックパックひとつ。その放浪の魂を伝えていきます。千葉県在住。
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