目黒。寄生虫博物館。グロくないが、心理的なダメージは大きい

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書籍『市民ランナーという走り方(マラソン・サブスリー。グランドスラム養成講座)』。『通勤自転車からはじめるロードバイク生活』。『バックパッカー・スタイル』『海の向こうから吹いてくる風』。『帰国子女が語る第二の故郷 愛憎の韓国ソウル』『読書家が選ぶ死ぬまでに読むべき名作文学 私的世界十大小説』Amazonキンドル書籍にて発売中です。

目黒・寄生虫博物館

目黒にある寄生虫博物館に行ってきた。かつてクラス会で行こうという話しになったのだが、女性たちの反対でボツになった場所である。

無料の施設で、けっこうな人がいた。そして女性もたくさんいた。寄生虫を見ても大丈夫な女性も多いようだ。

たくさんの寄生虫のサンプルがあったが、基本的に漂白されていて白いため、さほどグロいものではない。そもそも小さいのだ。寄生虫のほとんどは線状なので、ウニュウニュ動いていればグロイだろうが、ホルマリンのような液体に遺骸が漬けてあるぶんには、さほどグロいものではなかった。

ぎょう虫検査。肛門シール

そういえば蟯虫検査。むかしやったなあ。今はどうしてやらないのだろう。子どもの時だけやったのはなぜだろう。大人には感染(寄生)しないのか?

蟯虫は朝方に腸から這い出してきて、肛門のまわりに卵を植え付けるのだという。蟯虫検査で肛門にシールを貼って提出するのは、卵を採取していたというわけだ。だから排便する前にシールをぺったんこする必要がある。

私のように幼い頃、不潔な外国で暮らしていた人間は、思わぬものを持っているかもしれない。たとえばピロリ菌のような、不潔な場所で暮らしていて人が持っている病原菌、寄生虫を、子どもの時からずっと持っているかもしれないのだ。

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旅人が気に入った場所を「第二の故郷のような気がする」と言ったりしますが、私にとってそれは韓国ソウルです。帰国子女として人格形成期をソウルで過ごした私は、自分を運命づけた数々の出来事と韓国ソウルを切り離して考えることができません。無関係になれないのならば、いっそ真正面から取り組んでやれ、と思ったのが本書を出版する動機です。私の第二の故郷、韓国ソウルに対する感情は単純に好きというだけではありません。だからといって嫌いというわけでもなく……たとえて言えば「無視したいけど、無視できない気になる女」みたいな感情を韓国にはもっています。

【本書の内容】
●ソウル日本人学校の学力レベルと卒業生の進路。韓国語習得
●関東大震災直後の朝鮮人虐殺事件
●僕は在日韓国人です。ナヌン・キョッポニダ。生涯忘れられない言葉
●日本人にとって韓国語はどれほど習得しやすい言語か
●『ムクゲノ花ガ咲キマシタ』南北統一・新韓国は核ミサイルを手放すだろうか?
●韓国人が日本を邪魔だと思うのは地政学上、ある程度やむをえないと理解してあげる
●日本海も東海もダメ。あたりさわりのない海の名前を提案すればいいじゃないか
●天皇制にこそ、ウリジナルを主張すればいいのに
●もしも韓国に妹がいるならオッパと呼んでほしい
●「失われた時を求めて」プルースト効果を感じる地上唯一の場所
●「トウガラシ実存主義」国籍にとらわれず、人間の歌を歌え

韓国がえりの帰国子女だからこそ書けた「ほかの人には書けないこと」が本書にはたくさん書いてあります。私の韓国に対する思いは、たとえていえば「面倒見のよすぎる親を煙たく思う子供の心境」に近いものがあります。感謝はしているんだけどあまり近づきたくない。愛情はあるけど好きじゃないというような、複雑な思いを描くのです。

「近くて遠い国」ではなく「近くて近い国」韓国ソウルを、ソウル日本人学校出身の帰国子女が語り尽くします。

帰国子女は、第二の故郷に対してどのような心の決着をつけたのでしょうか。最後にどんな人生観にたどり着いたのでしょうか。

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人間ドックの大腸内視鏡検査で、蟯虫検査はしてくれるのか?

そんなふうに、寄生虫についていろいろと考えていたら、なぜか急に肛門が痒くなってきた。心因性のものかもしれないが。

そういえば近々に人間ドックで大腸内視鏡検査をする予定だ。そのときについでに肛門も見てもらおう。っていうか、別にオプションつけなくても、初期設定で肛門の状態は見てくれるらしい。内視鏡だからって内部だけを見るわけではないそうだ。

皮膚炎ぐらいならそのときにわかるだろうが、蟯虫ともなると見てわかるものではないだろう。やぱりシール検査が必要らしいが、それはあらかじめ別途検査の依頼をしなければならない。

……目黒・寄生虫博物館。無料で学べていい施設なのだが、なんだか自分の体内にもムシがいるんじゃないかという気になってしまうのが難点である。変なものを見てから、気になって仕方がない。

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