どうもハルトです。みなさん今日も楽しい旅を続けていますか?
イロハ「放浪の旅人としていろんな国を旅してきた経験から、日本に対して何か提案・提言することってないの?」
ハルト「たくさんあるけど、まずは語学(英語)のことかな」
イロハ「ハルト、喋れないもんね。英語」
ハルト「うるさい。これでも大学一年のときはビックリするほど難解な受験英語を読みこなしていたんだぞ(泣)」
イロハ「それが今じゃこの体たらく(笑)。偏差値、高かったのにね」
ハルト「おれは日本語と結婚するために、英語とは別れたんだ」
イロハ「言ってる意味がわからんわ! まあいいや。語学に対する提言って?」
ハルト「まずは、①読み書きを中心とした教育(受験)から、聞く・話すに100%移行すること。
授業だけアシスタント・イングリッシュ・ティーチャー(AET)を使っても、肝心の受験の時に筆記試験では意味がないよ。みんな受験のために勉強するんだから。
受験システムそのものを聞く・話すに完全にシフトしないと、劇的に変わることはないだろう」
イロハ「うん。②文法的な学習法をやめること。も有効かもね。漢文をレ点で読み返すような文法的な読解ではなく、アメリカ人がそうしているように、頭から読み下すようにしないと会話なんてできないもんね。アタマそのものを『私は・痛い・お腹が』みたいに切り替えないと」
ハルト「おれが学生時代には難しい英語のスペルを何度も書いて覚えたものだけど、今はスペルなんてどうでもいいね。通じればスペルなんてどうだっていいんだよ。実際に世界の街角には学校で習ったのとは違うスペルが堂々とまかりとおっているもの」
イロハ「Teksi とかPolisとかRestoran とかね」
ハルト「日本の中学校の英語教師なら零点をつけるね。正解はtaxi(タクシー)police(ポリス) restaurant(レストラン)。正しいスペルできちんと綴りましょうって言われるよ」
イロハ「英語を話せるけど全然書けない人っていうのがアジアの観光地にはいるけど、正しいスペルで書けるけどほとんど会話できない私たちよりも、そっちの方がずっといいもの。
ハルトなんて、長距離バスの休憩時間が50分もあると思ってベンチで寝込んで、あやうく乗り遅れそうになったもんね」
ハルト「いや、やけに長い休憩時間だなあと思ったんだよ。外国は違うなあって。まさか15分休憩だとは思わなかった(笑)」
イロハ「50(fifty)と15(fifteen)は、まず聞き分けてないよ!(笑)」
ハルト「とくに英語が母国語じゃない人が喋る英語は全然聞き取れない。同じ内容をNHKのアナウンサーがゆっくり喋ってくれればわかるんじゃないかなあと思うことはあるけれど。
とにかく、スペルミスで減点するような語学教育をやるなってことだよね」
イロハ「他には?」
ハルト「③もしかしたらもう英語ではなく中国語の時代かも? ってこと。とくに東南アジアでは『How much?』より『多少銭?』の方がよっぽどスタンダードだよね」
イロハ「ヨーロッパとかの観光地で、初対面の中国人同士が中国語で親しく喋っているのは当たり前のようによく見かけるよ」
ハルト「旅人同士、助け合わなきゃならない場面になったときに、もしかしたら英語よりも中国語が堪能の方が、これからの時代は自分を助けることになるかもしれない、ってことだね」
イロハ「しかし、ハルトの言葉はもうメチャクチャだよね。同じ相手に「How much」「サゲヘジュセヨ?」「メルシー」「謝謝」とか言ってる。えげつなく値切るときはだいたい韓国語だし(笑)」
ハルト「愛だよ、愛(歪んだ)」
イロハ「国辱もののえげつない値切りを他国になすりつけてるだけじゃないの?」
(;’∀’)
イロハ「テレマカシとか、ナマステとか。いったい何人なんだか(笑)」
ハルト「言ったろ。通じればいいんだって。何語かなんてどうだっていいんだよ。通じるかどうかだけが問題。
そういう意味では、なるべく旧宗主国の言葉を使うようにはしている。たとえばベトナムではフランス語を、インドでは英語を。その方が通じる確率が高いだろうと思うから」
イロハ「英語なんて地方言語に過ぎないってことだよね。だんだんそれがわかってきた」
ハルト「昔は白人のくせに、なんで英語が喋れないんだって怒ってたけど(笑)」
イロハ「英語が使えるの、空港だけだよね。そして空港は英語なしでも通過できる」
ハルト「つまり英語なしでも旅はできるってことだね」
イロハ「喋れた方がいいと思うけど。。。」
ハルト「いらんわ。英語なんて。
世界を放浪するのに圧倒的に必要なのは勇気であって、一歩を踏み出す勇気にくらべれば、英語が喋れることとか、モバイルを使いこなせるとかなんて、取るに足らない小さなことだよ。
必要なのは能力とかスキルとかじゃない。勇気だ。
二番目は友達と仲良くできる能力かな。他は取るに足りない」
イロハ「あーあ。せっかく語学教育に対する真摯で建設的な提言をしてきたのに、最後は『いらんわ、英語なんて』になっちゃった(笑)」
ハルト「最後に放浪のバックパッカーがどうやって外国人と意思疎通するのか、とっておきの秘技をお教えしますね。
それは日本語で喋ることです。母国語で話すと、言葉に魂が宿るので、生兵法は大怪我のもとの外国語で喋るよりもずっとよく相手に伝わります」
ハートがこもっていない言葉は、通じません。必要なのは、勇気とハートです。
イロハ「いつも、見事なものだよね。ハルトは日本語、相手は母国語で会話が完璧に成立しているものね。すごいよ」
ハルト「母国語には魂が宿るんだよ。それを言霊コトダマというんだ。だから日本人が日本語で話すと通じるんだよ」
イロハ「そんなバカな(笑)」
ハルト「生兵法の英語なんか捨てて日本語で話しかけた方が絶対に通じるよ。おれは日本語と結婚するために、英語とは別れたんだ」
イロハ「だから言ってる意味がわからないってば(笑)」