「東北三大祭り」でホテルを探す
新型コロナウィルスの対応期間が終わって、諸外国から訪日外国人が増えてきました。私たちも今年は「東北三大祭り」(竿灯祭り、ねぶた祭り他)を見に行こうかと思っています。
夏は車中泊をしないことにしているので、ホテルを探しましたが、どこも満室でした。そうだろうと思いましたよ。予想通りです。そんなことでガッカリしません。
たとえば「竿灯祭り」の日に秋田市内の、「青森ねぶた祭」の日に青森市内のホテルを探したってどうせ空いていません。大手の旅行会社が団体ツアーでまとめてホテルを押さえてしまっていると予想されます。想定範囲内です。
激込み予想イベントでホテルを探すコツ。「ちょっと遠くのホテルを探す作戦」
こういう場合、どうすればいいかというと、まずはちょっと遠くのホテルを探すのがコツです。「ちょっと遠くのホテル作戦」です。
たとえば「竿灯祭り」だったら、秋田市内ではなく、男鹿半島とか能代の方の宿を探します。たとえば能代に宿をとって、竿灯祭りの当日には電車で秋田市に向かうのです。「青森ねぶた祭」だったら、八戸あたりのビジネスホテルを予約して、祭りの当日は電車で青森市に行けばいいのです。そうすればお酒も飲めるし、お祭りも鑑賞できます。
実際に私はこの「ちょっと遠くのホテル作戦」で、かつて「青森ねぶた祭」を見たことがあります。ところが今年はどこも「ちょっと遠くのホテル」が空いていないのです。
ひと昔前よりも東北三大祭りが激込みイベントになっているのだと予想されます。
「車の機動力を生かした僻地ホテル作戦」
「車の機動力を生かしたホテル作戦」というのもあります。
「ちょっと遠くのホテルを探す作戦」では電車でお祭りを見に行くことを前提としているため、基本的にはどこかの駅に近い交通の便のいいところにあるホテルを探します。
それに対して「車の機動力を生かしたホテル作戦」では、徒歩や電車利用の人が無理だと諦めるような駅から遠いホテルや、山奥や僻地の温泉宿などを狙って予約するというものです。
このやり方も私はよく使っています。この作戦でいくつもの激込み予想イベントを見に行っています。
今年の東北三大祭りにも車で行く予定です。つまりこの手が使えます。
ところが今年2023年は、この「車の機動力を生かしたホテル作戦」もうまく行きませんでした。けっこう遠くの僻地ホテルまで探して電話してみたのですが、すべてのホテルの予約がいっぱいでした。
たとえば秋田市の竿灯祭りでは男鹿とか能代の方の駅遠ホテルを探したのですが、どこも「その日は竿灯なので……」と、笑って断られました。
どうやらこの「車の機動力を生かしたホテル作戦」を他のみんなも使い始めたようです。なんてこった! このままでは東北三大祭りを見に行くことができません。
「泊まれるスーパー銭湯」作戦
次に試みたのが「泊まれるスーパー銭湯作戦」です。これはホテルではありませんが「泊まれるスーパー銭湯」に泊まってしまおうというものです。この手も私はよく使っています。
そもそも真夏でなければ私たちはホテルを探す必要はありません。いつものように車中泊すればいいのです。
それなのにホテルを探しているというのは、冷房を求めているからに他なりません。エンジンを切っての夏の車中泊は基本的に無理(暑くて眠れません)なので、仕方なくホテルを探しているわけです。その点「泊まれるスーパー銭湯」は、個室ではありませんが、冷房が効いています。
東北三大祭りなどあきらかに激込みが予想されるイベントが開催される場合、スーパー銭湯サイドで雑魚寝の大部屋をつくってくれることがあります。そこを狙うのです。なあに山小屋に泊まっていることを思えば快適そのものです。
私はこの「泊まれるスーパー銭湯」作戦で竿灯祭りやねぶた祭りを見たことがあります。
ところが、ところが……コロナ禍によりスーパー銭湯も営業を縮小しており、この「泊まれるスーパー銭湯」作戦が今年は使えませんでした。お高くとまった大金持ちや、情報のすくない訪日外国人などは使わない手なので、非常に使い勝手のいい作戦だったのですが……まいりました。
このまま東北三大祭りは諦めなければならないのでしょうか……いや、諦めません。
「マンガ喫茶」作戦。「ラブホテル」作戦
事前に予約の効くやり方は全滅です。これからは「行って現地でホテルを探す」パターンになります。放浪の旅人としてはいよいよ本領発揮ですね。
とはいっても予約なしでホテルに泊まれるのは諸外国でのこと。日本ほど予約なしでホテルを探しにくい国もありません。アジア諸国だと安宿にたいてい飛び込みで泊まれるんだけどな。
日本でアポなしで眠る場所を確保する場合、まず「マンガ喫茶」作戦が考えられます。これも駅近の漫画喫茶は満席に決まっているので、国道沿いなどにある郊外の漫画喫茶を狙って探します。やはり車が必須になります。
似たような作戦に「ラブホテル」作戦があります。こちらも郊外のラブホテルを泊まりで利用するというものです。なにもセックスする必要はありません。こちらも郊外の、あまり人に知られていないラブホテルがねらい目です。森の中にあるコテージタイプのやつとか。
「車がある」「カップルである」「日本人だという地の利」を最大限に活用して泊まれる場所を探しましょう。
伝家の宝刀「車中泊」。夏に眠れるようになれば怖いものなし
もしも万が一、「マンガ喫茶」作戦、「ラブホテル」作戦でも眠る場所が見つからなかったら、もうしかたがありません。伝家の宝刀「車中泊」です。それも夏バージョン。
道の駅などは避け、海辺のビーチサイド駐車場で、エンジンつけっぱなしでエアコンかけっぱなしで寝るしかありません。不本意ですが、しかたがありません。
そもそもこの東北三大祭りホテル満室事件は、コロナ明けの日本人の旅行復活というよりも、訪日外国人による激込みの可能性があります。その場合は、今後も訪日外国人は増え続けると思われるので、いつまでたっても東北三大祭りなどの激込みイベントは永久に観覧できないということになります。快適な冷房の効いたホテルの部屋はお金持ちのガイジンのものです。いったい誰が中国の富裕層に対抗してホテルを確保できるでしょうか(笑)。
私たち貧乏な日本人は、ゲリラ戦を戦うしかありません。その手段がないと、今後、永久に竿灯祭りや青森ねぶた祭りなどの激込みイベントは見られないということになります。激込み予想イベントは、一部の超大金持ちか、訪日外国人しか見られないものになってしまうでしょう。
その点、夏の車中泊ができるようになれば、怖いものなしです。東北三大祭りはおろか、徳島の阿波踊りでも博多どんたくでも、高知のよさこいでも、どこへでも、どんな激込みイベントだって見に行くことができます。
というわけで、今年の東北三大祭りは、夏の車中泊を最後のセーフティーネットに、できるだけ郊外のラブホテル、漫画喫茶の空きを探すという二段構えで観覧に行こうと思っています。都内など都会に住むと車を捨ててしまう人が多いと思いますが、こういうときにマイカーがあって車中泊ができると世界がひろがりますよ。
近く(隣)の駅に車をとめて、電車で激込みイベントに行く作戦
最後に「近く(隣)の駅から電車で行く作戦」を記しておきます。
これはたとえば「青森ねぶた祭り」だったら、ダイレクトに青森市に行かないという知恵です。隣の駅、近くの駅に車をとめて、そこから電車で青森市に向かいます。
どうせ激込み予想イベントでは時間貸し駐車場は来客でいっぱいになっています。またイベント開始時間が近づけは交通規制が敷かれます。
そのような激込みイベントがある場所に、車で乗りつけるのは賢明ではありません。
その場合、隣の駅、近くの駅に車をとめて、そこから電車で向かえばいいのです。
この作戦を使えば、どのような激込みイベントでも何とか観覧することが可能でしょう。
混んでいるだろうからと諦めていては、これからの時代、どんなイベントも観覧することはできませんよ。
本コラムに書かれたTIPSを活用して、自由を手にしてくださることを願っています。ご健闘をお祈りいたします。