トリックはわからないのに名探偵コナンの犯人がわかってしまう男【俺って名探偵?】

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動画サブスクリプションで見る『名探偵コナン』の一気見がおすすめ

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推理小説が書けないのは殺人トリックを思いつかないから

ところで私は推理ものは苦手です。トリックとかさっぱりわかりません。純文学小説を書いていますが、推理ものは書けません。売れている本は推理サスペンス小説ばかりなので本当はそういうのが書けた方が印税収入的にはいいんでしょうけどね。

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(本文より)

カプチーノを淹れよう。きみが待っているから。
カプチーノを淹れよう。明るい陽差しの中、きみが微笑むから。
ぼくの人生のスケッチは、まだ未完成だけど。
裏の畑の麦の穂は、まだまだ蒼いままだけど。
大地に立っているこの存在を、実感していたいんだ。
カプチーノを淹れよう。きみとぼくのために。
カプチーノを淹れよう。きみの巻き毛の黒髪が四月の風に揺れるから。

「条件は変えられるけど、人は変えられない。また再び誰かを好きになるかも知れないけれど、同じ人ではないわけだよね。
前の人の短所を次の人の長所で埋めたって、前の人の長所を次の人はきっと持ちあわせてはいない。結局は違う場所に歪みがでてきて食い違う。だから人はかけがえがないんだ」

金色の波をすべるあなたは、まるで海に浮かぶ星のよう。
夕日を背に浴び、きれいな軌跡をえがいて還ってくるの。
夢みるように何度も何度も、波を泳いでわたしのもとへ。

あの北の寒い漁港で、彼はいつも思っていた。この不幸な家族に立脚して人生を切り開いてゆくのではなくて、自分という素材としてのベストな幸福を掴もう、と――だけど、そういうものから切り離された自分なんてものはありえないのだ。そのことが痛いほどよくわかった。

あの人がいたからおれがいたのだ。それを否定することはできない。

人はそんなに違っているわけじゃない。誰もが似たりよったりだ。それなのに人はかけがえがないなんてことが、どうして言えるだろう。

むしろ、こういうべきだった。

その人がどんな生き方をしたかで、まわりの人間の人生が変わる、だから人は替えがきかない、と。

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殺人トリックなんてさっぱり思いつきません。なぜ殺したか、なぜ死ななければならなかったのかといった文学的な追及に興味はありますが、どうやって殺したのかトリックについてはさっぱり興味がわきません。推理小説を書くには文学とはまた別の才能が必要なのでしょう。

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文学的な手法でプロファイリング。

そんなトリック音痴な私ですが、不思議と名探偵コナンの犯人は言い当てることができます。トリックはさっぱりわからないけれど、なぜか犯人を当ててしまうのでした。もしかして俺って名探偵なんでしょうか?

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どうしてこれほど犯人を当てられるのか、自分で分析したところ、やはり得意の文学的な手法によってプロファイリングしているみたいです。

こんな場面でこんなこと言うやつは犯人だ、という類型・パターンがあるように思います。たくさん視聴してきましたからね。

たとえば誰かが犯人だとかなり強引に主張する人は、そいつが犯人です。

たとえば犯行現場の状況をやけに詳しく知っている人は、そいつが犯人です。

たとえば犯人を追いかけていたら向こう側から飛び出してきてぶつかって「怪しい声がしたんで僕も追いかけてきたんだ」という人は、そいつが犯人です。

このように推理ものの犯人には類型があります。すこし言葉にしにくいところもあるのですが、におい、雰囲気、違和感、直感的に犯人が分かってしまうのです。コナン本人ほどではないが、かなりの犯人的中率だと思います。

毛利小五郎が犯人だと指摘した人物は犯人ではない、というような消去法で犯人が分かることもあります。

視聴者にこの人物を犯人と思わせてミスリードしてやろう、というブラフのキャラクターについても独特のにおい、雰囲気があります。つまりそいつじゃないやつが犯人なのでした。

犯人はお前だ! 大物声優が演じるキャラクターが犯人だ

よく見ると怪盗キッドがいます

アニメが好きなので声優さんについても聞き分けることができます。誰が大物声優で、誰がそうでもないのかもだいたいわかっています。

すると、大物声優が演じるキャラクターが犯人だったりします。

その他大勢のキャラクターのことをアニメではモブキャラというのですが、大物声優がこんなモブキャラで出演するはずがないという制作サイドの大人の事情を読み取って犯人が分かってしまうこともあります。

名探偵コナンでは主要キャラクターたちが客演キャラと出会って物語が展開します。客演の中でいちばんセリフが多いのはなんといっても犯人です。探偵に犯行が暴かれた後に、どうして自分が犯行に及んだのか、過去の軋轢と苦しみを語り出します。そこが見せ場になっているわけですね。次にセリフが多いのは「殺される人」です。殺される人も憎まれるだけの濃いキャラクター造形だからセリフが多い場合が多いのです。それ以外の人はモブキャラです。たいてい大物声優が演じるのは「犯人」か「殺される人」です。セリフの少ないモブキャラをノッている声優さんが演じていることは少ないです。

たとえば「大学のサークルの同級生が集まった」みたいな人間関係では基本的にはみんな対等なはずじゃないですか。誰かひとりがセリフの数が極端に多いのはたぶん「殺される人」でしょう。威張りくさって傲慢だから怨みを買って殺されたんですね。犯人は最初は無口で目立たないかもしれません。でもコナンに犯行が暴かれた後でちゃんと見せ場(せりふ)があるから大丈夫です。

「おれは許せなかったんだ。あの時あいつは……」と喋りはじめます。大物声優さんのお仕事はここからが本番です。こういうことからも犯人が分かってしまうんですね。

犯人はお前だ! おそらく大物声優が演じるキャラクターが犯人です。わかりましたか?

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