車中泊で眠れない場合の対処法
車中泊をしていると、眠れないことがあります。これがソロ車中泊ならいっそ眠らなければいいだけの話しなので何でもありませんが、わたしたちは夫婦で車中泊をしているので、眠れないと非常に辛い時間を過ごすことになります。隣の人を起こすわけにはいかないからです。
これが家だったら別室で本を読んだりネットサーフィンしたりして眠くなるまで過ごすことができるんですが、車中泊だとそういうわけにはいきません。狭い空間ですからね。隣で熟睡している人に迷惑をかけないようにしながら、悶々と眠れない夜を苦しむことになります。
先日あまりに眠れないので近くのコンビニでビールを買って徹夜で宴会しないかと眠っている妻を誘いましたが、すげなく断られました(笑)。
同意するわけないじゃん!
まあそれほど眠れなかったわけです。どうにかこうにか朝まで耐えたのでした。必死に夜明けを待つあいだ、ゲーテの『若きウェルテルの悩み』を思い出したほどです。
物語は、演出法は、進化する。思想は深まっているし、作劇術は進化している
その点、うちの妻はすごい! どこでもあっという間に眠れます。ついたあだ名は「のび太」……(ウソです)。
宇宙の彼方イスカンダル(アレキサンドリア)へ、寝たまま到着
ウチの妻はどこでも、あっという間に眠ることができます。エジプト(アレキサンドリア)に向かう飛行機の中、機内食も食べずに、ほぼぶっ通しで眠っていたこともありました。いやもうなんというか……呆れるというか感動したというか(汗)
アレキサンドリアというのは、イスカンダルのことです。あの宇宙戦艦ヤマトが必死の戦いのすえにようやくたどり着いた14万8千光年の宇宙の彼方にある最終目的地のことです。
ダウンロードフリー画像。宇宙の彼方イスカンダルとはアレキサンドリアのこと
波動砲を何発もぶっ放してようやくたどり着いたイスカンダル(アレキサンドリア)に、うちのイロハさんは寝たまま到着してしまうんですから……沖田艦長もビックリしたことでしょう。
一瞬で頭を空っぽにできるのは一種の才能だと思います。頭の中がいっぱいだとモノを考えることもできません。世界を感じることもできません。一瞬で頭を空っぽにして、すべての能力で事態に対処できなければ、新時代を生き抜いていくことはできないのではないでしょうか?
ところがわたしは雑念が多くなかなか寝付くことができません。そのくせ昼間に睡魔に襲われたりするものですから、ろくなものじゃありません。
睡眠導入マッサージ
眠る秘訣というのは、とにかく頭の中をからっぽにすることじゃないでしょうか?
からだを冷やすと眠れるというのですが、車中泊ではそれもできません。エアコンをかける(エンジンをかける)のはポリシーに反します。
眠らなければと焦るほど、ますます目が覚めてしまいます。
ソロ車中泊で、車の中で過ごすこと自体を楽しむ車中泊族の人たちだったら、この夜のひとりの時間を楽しむのでしょうが、私たち夫婦は翌日の予定を楽しむタイプなので寝不足は困るんですよ……。
まるで山小屋の夜のように、ひたすら朝が来るのを待つのでした。しかし眠れない、眠れない、眠れない、眠れない、眠れない……。
快眠のツボ。セルフマッサージで眠りにつく
あまりにも眠れないので、わたしはこめかみや耳タブの後ろなど、顔のツボをセルフマッサージすることにしました。とにかく余計な思考を頭から追い払い、肉体のことだけに意識を向けました。メディテーションの要領です。
頭や手には快眠のツボというものがあります。そこを押しまくりました。
しかし快眠ツボだけ押しての眠くなりません。もうこの際です。快眠のツボだろうが、目が覚めるツボだろうが関係ありません。手のひらや腕や体側や足の裏まで全身押しまくりました。隣の人を起こさないようにしながら。
セルフマッサージにもそれなりの体力(指力)を使います。そもそも足の裏はヨガっぽい格好しないと手が届きません。指力をつかってとにかく全身を押しまくっているうちに、精も根も尽き果てたように、ようやく眠りにつくことができたのでした。
どうしても車中泊の夜に眠れないという方は、お試しください。