ニイタカヤマノボレ(新高山、登れ)
「ニイタカヤマノボレ」(新高山、登れ)とご先祖様の声が聞こえたので、登ってきました。
【ニイタカヤマノボレ1208】とは、1941年12月8日に、ハワイ真珠湾を奇襲して対米戦争を開戦するときの帝国海軍の暗号電です。
いわば「大きなたたかいをはじめよう」という時に、日本人の心には「新高山登れ」という先祖の声が聞こえてくるのです。
新高山というのは、かつての日本一の山。現在の台湾・玉山3952mのことです。
ニイタカヤマは、もう一度アメリカに戦争しかける気か、というぐらい日本人の登山者でいっぱいでした。
みんな、ご先祖様の声が聞こえたんだろうな。
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玉山、登山口。

現地、台湾では「玉山」です。

あまり「新高山」「新高山」というのは、現地の人に失礼。占領時代の呼称なので。

「野訊」という現地ツアーで行きました。

集合・離散は台北でした。バスで山まで送迎してくれる現地ツアーです。

青いザックカバーは山岳ツアー会社からのプレゼントです。

当時は現地ガイドが同行しないと登頂を目指せなかったはずです。

わたし以外は全員台湾人です。

みんなとても日本人にあたたかくしてくれました。

というのも、玉山の登山ルートを開いたのは日本人だからです。

それを聞いたとき、わたしは誇らしかった。

台湾が世界一の親日国なのは、なにも日本人が玉山のルートを開いたからだけではありません。

占領時代の評価が高いのです。
台湾人・金美齢さんの感動のスピーチをご覧ください。(とくに後半)

台湾は国際的には孤立している国です。中国が国として認めないから。

中国以外に頼る国といえば、まずは日本なのです。

民主化運動で北京に弾圧されている香港に無関心なイギリスを私たちは幻滅しますよね?

そういうノブリスオブリージュが、かつての宗主国にはあるのではありませんか。

台湾を見放すような日本は、香港に手を差し伸べないイギリスと同じです。かっこわるい。

一枚岩の大岩壁

その下で休憩。

台湾の山行ツアー「野訊」は、日本の富士山、槍ヶ岳などの登山旅行ツアーを催行していました。

台湾の人は雪を見に日本に来るそうです。

個人的には、立山の「雪の大谷」をオススメしたいです。

劔、立山は雪で登れませんけど。

こちらは台湾のマラソン完走Tシャツです。馬拉松とかいてマラソンと読みます。この人とは下山道でガチ競争になりました。市民ランナーの三冠王として、とうぜん日本代表(わたし)が勝ちましたけど。

ご来光ツアーなので排雲山荘で一泊します。

山荘というのは雪崩に遭いにくい、風から守られている場所にあります。だからどの山荘も周囲の山姿が、似た風景になるんですね。

きちんと整備された登山道。

雲海

朝日
日の出。ご来光です。

ニイタカヤマノボッタ

山頂

玉山主峯
関連ブログ(筆者同じ)
●謝謝臺灣。ニイタカヤマノボレ。文章による玉山登山記です。

●ダイヤモンドヘッドに登れなかった女の東南アジア最高峰キナバル山挑戦

●登山家・栗城史多「成功の反対は失敗ではなく、本当の失敗とは何もしないこと」 https://arikura.com/brave/

