音楽なしには走れない。ノーミュージック、ノーランニング
ランニング用のMP3プレイヤーを長く愛用している。もう二十年は使っているだろうか。
音楽なしには走れません。ノーミュージック、ノーランニング!!
ソニーのウォークマンWシリーズ。ノーミュージック・ノーランニング
長く愛用してきたのはソニーのウォークマンWシリーズであった。これは雨にも強く、邪魔なケーブルもなく、音質もよく、最高だった。ずっとこれを使っていくつもりだったのだが、リリースしてから長い年月がたち、ソニーのほうで販売中止になってしまった。
販売中止後も電気屋の在庫から仕入れてずっとウォークマンWシリーズを使い続けてきた。しかし二台続けてすぐに故障したのでこのシリーズは諦めることにした。もうカスしか残っていないと判断したのだ。
スマホを携行して走っているランナーがいるが……やる気があるのか?

スマートフォンを携行して走っている人がいるが、私はシリアスランナーなので、とてもそういう気にはなれない。スマホは重くて走るのに邪魔である。
ウォークマンをあきらめた後、電池式のMP3プレイヤーを二台連続で使った。有線イヤフォンから曲を聴きながら走り続けた。いつしか電源が入らなくなったり、ボタンが反応しなくなったりして、二台のMP3プレイヤーともお別れすることになった。
今後、どうすればいいのだろうか?
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雑誌『ランナーズ』のライターが語るマラソンの新メソッド。ランニングフォームをつくるための脳内イメージ・言葉によって速く走れるようになるという新メソッドを本書では提唱しています。言葉のもつイメージ喚起力で、フォームが効率化・最適化して速く走れるようになる新理論。言葉による走法革命のやり方は、とくに走法が未熟な市民ランナーであればあるほど効果的です。あなたのランニングを進化させ、市民ランナーの三冠・グランドスラム(マラソン・サブスリー。100km・サブテン。富士登山競争のサミッター)を達成するのをサポートします。
●言葉の力で速くなる「動的バランス走法」「ヘルメスの靴」「アトムのジェット走法」「かかと落としを効果的に決める走法」「ハサミは両方に開かれる走法」
●腹圧をかける走法。呼吸の限界がスピードの限界。背の低い、太った人のように走る。
●マラソンの極意「複数のフォームを使い回せ」とは?
●究極の走り方「あなたの走り方は、あなたの肉体に聞け」の本当の意味は?
●【肉体宣言】生きていることのよろこびは身体をつかうことにこそある。
(本文より)
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・ピッチ走法には大問題があります。実は、苦しくなった時、ピッチを維持する最も効果的な方法はストライドを狭めることです。高速ピッチを刻むというのは、時としてストライドを犠牲にして成立しているのです。
・鳥が大空を舞うように、クジラが大海を泳ぐように、神からさずかった肉体でこの世界を駆けめぐることが生きがいです。神は、犬や猫にもこの世界を楽しむすべをあたえてくださいました。人間だって同じです。
・あなたはもっとも自分がインスピレーションを感じた「イメージを伝える言葉」を自分の胸に抱いて練習すればいいのです。最高の表現は「あなた」自身が見つけることです。あなたの経験に裏打ちされた、あなたの表現ほど、あなたにとってふさわしい言葉は他にありません。
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イヤフォンをヘッドフォンに変えてみたら快適すぎた! 走っても問題なし
今でも、電池式のMP3プレイヤーは2000円台の低価格でネットから購入できる。しかし同じものを購入したのでは、ぜんぜん進歩がない。環境が変わらない。
ランニングそのものが、シューズを変えるか、ランニングコースを変えるかぐらいしかバリエーションのつけようがない単調なスポーツである。
ランニングは単調な運動。単純だからこそ、わずかな違いが大きく効いてくる
だから私は音楽プレイヤーを大胆に変えて、新しい風を吹き込もうと思った。ノーミュージック、ノーランニング!!
じつにいろいろと考えた。熟慮の結果、MP3プレイヤーそのものではなく、イヤフォンを変えてみることにした。そうすれば気分がだいぶ変わるであろう。
ヘッドフォンを変えれば気分が変わる。オンイヤーヘッドフォンランニング

具体的にはイヤフォンをヘッドフォンにしたのである。オンイヤーヘッドフォンというタイプのヘッドフォンにした。
オンイヤーというのは、耳をすっぽりと完全に覆ってしまうオーバーイヤーヘッドフォンと違って、耳の上に軽く乗っけるタイプのヘッドフォンである。これなら軽いし、車など周囲の物音も聞こえる。
ヘッドフォンをつけて走るのははじめてだったので、ランニング中ずり落ちないかなど不安もあったが、走ってみたら何の問題もなかった。使ってみて何よりもよかったのは、ボリューム調整をせずにヘッドフォンをずらすだけで済むようになったことである。パソコンから曲を落としているので、MP3ファイルごとに音楽の大きさが違っていて、イヤフォンの場合、ときどきボリューム調整しなければならなかった。曲が変わると急に大きな音が鳴って耳が痛くなったり、音が小さくてボリュームをあげなければならなかったりしたのである。しかしオンイヤーヘッドフォンにして、ヘッドフォンをずらすだけで済むようになった。音の小さい曲は耳の穴の上で聞いて、音の大きい曲はちょっと前にずらせばよくなった。これは耳にやさしい!
今までは周囲の目もあって、目立つヘッドフォンを外でつけて走ることに抵抗があった。だから目立たないイヤフォンタイプをつかっていたのだが、いざヘッドフォンタイプをつかってみると、だんぜん音質もいいし、快適すぎて、離れられなくなった。これからはこれだ、と思った。もう今後、イヤフォンタイプは使うことはないだろうとさえ思った。
miniSDカードを装着できるBluetoothヘッドフォンが最強。ただし晴れの日限定
しかしMP3プレイヤー本体がまた壊れてしまった。ボタンを押しても反応しなくなったのだ。まあ毎日のように使ったから元はじゅうぶんに取れている。
変化を好むわたしが次に考えたのは、miniSDカードを装着できるBluetoothヘッドフォンであった。スマホなどからBluetoothで音楽を飛ばすのが主目的のヘッドフォンだが、挿入したminiSDカードから自分がうつした曲をローカルで聞くことができるのだ。
オンイヤーヘッドフォンを探したがそういう製品がなかった。miniSDカードを装着できるBluetoothヘッドフォンは、すべてオーバーイヤーヘッドフォンだ。機能のぶんだけ大きくなるためオンイヤーでは収まらないためであろう。
オーバーイヤータイプのヘッドフォンで外をランニングすることにちょっと不安はあったが、試してみるととくに問題なく走れた。ほとんど車の通らないコースを走っているので、誰かにクラクションを鳴らされるようなことがそもそもほとんどないのだ。ぜんぜん邪魔ではないし、外の目を気にするのもすでにオンイヤーヘッドフォンで慣れている。
ランニングに最適なポータブルMP3プレイヤーは? わたしのノーミュージック、ノーランニング変遷履歴
こうして最初は乾電池式MP3プレイヤーから有線イヤフォンで音楽を聴いていたランナーは、ウォークマンWシリーズを経て、有線オンイヤーヘッドフォンにはまり、そしてとうとうMP3内臓オーバーイヤーヘッドフォンへと変遷したのであった。
今では晴れた日は無線オーバーイヤーヘッドフォンで走り、雨の日には電池式のMP3プレイヤーに有線イヤフォンで走っている。
雨の日にヘッドフォンをしないのはもちろん濡れてしまうからである。イヤフォンなら濡れちゃまずい音響部分は耳の穴の中だから濡れない。MP3プレイヤー本体はゴアテックスのポケットなど濡れない場所においてある。
私の長年の経験が参考になれば幸いです。

