どうもハルトです。みなさん、今日も楽しい旅をつづけていますか?
最近、インド系の人たちを日本で見かけることが多くなってきました。うちの近くにも従業員が全員インド系というカレーレストランが数店舗あります。
そこでカレーバイキングをやっているというので行ってきました。三種類のカレーを食べ放題で、お米はジャポニカ米とサフランライス(インディカ米)もしくはナンから選んで食べるというシンプルなシステムですが、十分満足できるクオリティのものでした。
店内には複数の大型ディスプレーがあって、食事のあいだ中ボリウッドムービーが流しっぱなしになっていました。
ボリウッド映画。みなさん、ご存知でしょうか。
旧ボンベイを中心にハリウッドのような映画産業がさかんなので、もじってボリウッドと呼んでいます。簡単に言うと『インド映画』のことです。
国際線の機内映画サービスでは必ずBollywoodコーナーがあって気になっていました。しかし今までまだ一本も見たことがありません。
その理由は簡単で単なる食わず嫌いです。偏見ですが、何かと踊っている。ただ踊っている。ストーリー進行よりも踊り優先。ひたすら踊っているという先入観ゆえの忌避でした。
実際カレー屋でのムービーも、ランチバイキング中のあいだ中、大勢のインド人がひたすら踊っており、映画というよりはダンスムービーのようです。
恋の描写が露骨にはできないので、踊りで情感を表現していると聞いたことがありますが、いくらなんでも踊りすぎです。食事前から踊っており、食事が終わってもまだ踊ってました(笑)。
ハルトが見た実際のインドには、あんな明るい笑顔で踊っている人は一人もいませんでした。バラナシのガンジス河畔であんな笑顔で踊る人なんているわけがありません。みんな暗い顔で貧困と死を見つめていました。他の街でも旅行者をだましてやろうという詐欺師の顔はたくさん見ましたが、満面の笑顔のダンサーなんか一人も見ていません。
まあそれは実際に銃をぶっぱなすアメリカ人がハリウッド映画ほどはいないのと同じだと考えて稿を進めますが、食わず嫌いもよくないだろう、何事も経験だとレンタルビデオを借りて見てみました。ボリウッドムービー。
最初の一本が肝心だと思いました。最初の映画がつまらなければ、おそらく自分の偏見は正しかったと判断し、ボリウッドムービーを全否定してしまうでしょう。
熟慮の結果、まだ「ボリウッド」ではなく「マサラムービー」と呼ばれていた時代の『ムトゥ 踊るマハラジャ(1995年)』を見てみました。
いやー。びっくりしましたわ。面白いのなんのって。
ハルトは超大作『ベン・ハー』を想起してしまったほどです。作品途中は『ドラゴン 怒りの鉄拳』でしたけどね。アチョー(笑)。
笑いあり、カースト制あり、恋あり、カンフーあり、もちろん踊りあり、サドゥ的な世捨て人が出てきたり、貴種流離譚の様相を呈し、びっくりするほど面白かったです。
ハルトはいつも思うのです。過去、戦争の時代。勝ったのが西洋で、東洋は西洋の植民地となりました。我々はその一点で、西洋文明の方が優れていたんだ(東洋文明の方が劣っていたんだ)と思い込んでしまいがちだけれど、それは戦争という技術が西洋上位だっただけで、哲学や思想が東洋下位だったわけではないのだということです。
自然と調和するのを理想とする東洋的な生き方が、森を利用し燃き尽くすような西洋文明に戦争文明面では勝てなかっただけで、思想的な深みまでが否定されたわけでなない、と。
正直言って「銃をぶっ放すアクションで、家族を守る」というハリウッド作品にはもううんざりです。「また、これか」という作品ばかりです。思想的に学ぶような作品にはほとんど出会うことはありません。
しかしボリウッド映画はそうではありません。思想的に深いものが根底に流れているのを感じます。インド文学や哲学がそこはかとなく立ち込めているのです。
単なるダンスムービーではありません。
それは『ムトゥ 踊るマハラジャ(1995年)』だけではありません。他の作品も見てみましたが、ハリウッド映画にはない「深み」を感じました。
踊りに抵抗がない方、突然歌いだすミュージカルを違和感なく人にはボリウッドムービーをお勧めします。
とくに食わず嫌いの人にお勧めしたいです。新しい世界が開けますよ!
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