他人の趣味、考えていることはわからない
他人の考えていることはわからないものです。なさけないことですが、私などは嫁の考えていることさえよく分からなかったりします。
「結婚は人生の墓場だ」は男女の脳差の断絶に絶望した者が言った言葉
他人の趣味もわかりませんよね? まあ基本的に他人の考えていることはわからないと思っています。みなさんはわかりますか?
咀嚼音系大食いモッパン動画が人気な理由。オエーッ、気持ち悪い!
当ブログでも筆者として「これは読まれるな」と予想する記事はまったく読まれなかったりします。たとえば……
ロシアの軍事ブロガーって何者だ? なんでブログにそんなに影響力があるのか。
その反面「別に読まれなくても」という記事がたくさん読まれていたりします。たとえば……
HONDA・ホンダ車のカーナビ・メーターパネルが赤く点滅するのは何故だ
記事が読まれるか読まれないかの予想というのも、他人の心を読むという過程抜きにできませんから、やっぱり他人の考えていることはわからんなあ、ということになるのです。
人の趣味、嗜好や、トレンド、反応の傾向のを読める人が、ヒットメーカーやインフルエンサーになるんでしょうね。私には無理ですポ。
大型トラックの運転手はどうして駐車中にエンジンを切らないのか
とりわけこれまでに「まったく理解できなかった」のが、車中泊する道の駅で、夜中にガンガンエンジンをかけっぱなしにしている大型トラックの運転手の心境でした。
なんであの人たちはエンジンを切らないんでしょうか。ものすごく寒いとか、ものすごく暑いとかいうならまだ理解できますが、外気が適温でもエンジンを切らないのです。
私たち車中泊族は、常にエンジンを切っています。それがマナーだということもありますが、何よりもその方が自分が快適だからです。自分のためです。
駐停車中にエンジンをかけていると思い出したように時折エンジンが唸り声をあげます。眠っているとその騒音と振動で目が覚めてしまいます。その状況はトラックの運転手たちも同じだと思いますが、なんで彼らはエンジンを切らないのでしょう? 謎です。まったく気持ちがわかりません。
彼らの乗っているトラックは大型なだけに騒音、振動も自家用車の比ではありません。自分で自分の安眠妨害をしているとしか思えません。
夏の夜。自分もエンジンをかけて寝てみたら、慣れて気にならなくなった
先日、槍ヶ岳に登山してきました。3000mの高峰は真夏でなければ(降雪したら)狙えないので、普段なら車中泊しない真夏に無理やり出かけて登山してきたのでした。
なぜ真夏に車中泊しないかというと暑苦しくて眠れないからです。一度懲りたので避けていたのでした。ところが登山のためには仕方がありません。真夏の車中泊に挑戦したのですが……やはり暑くて眠れませんでした。
人間、暑いとマジで眠れません。体が冷えてはじめて安眠できるのです。周囲に車がなかったのでやむにやまれずエンジンをつけてエアコンをかけてみました。しばらくそのままにして、車内が冷えたらエンジンを切るつもりでした。ところがそのまま寝入ってしまいました。途中でエンジンの騒音振動があったんでしょうが、耳栓をしていたので騒音には気づきませんでした。普段なら振動で起こされたんでしょうが、登山で疲れていてまったく気づきませんでした。
夏のエアコン車中泊。昔、一度は「こりゃだめだ」と断念した真夏のエアコン車中泊ですが快適に眠れたのです。「夏場は(車中泊しないか)エアコンつける以外ないね」と感じました。そしてトラック運転手のことをおもんばかったのでした。彼らはそれが癖になってしまったんでしょう。エンジンの騒音、振動というものは「慣れる」ものなのです。一度やるとなし崩しです。春夏秋冬、快適温度でエアコンをつけっぱなしにしているのでしょう。趣味の車中泊とは違うのですから、仕事で長距離運送しているドライバーにとっては、真夏だからといって「車中泊を控える」ことはできません。真夏にエンジンをかけて騒音振動に慣れてしまったら、快適すぎて、そのまま惰性で冬も暖房を入れるでしょう。
なるほど、ぜんぜんわからなかった彼らの気持ちがようやくわかったぞ。
私の場合は貧乏主義者なので、今後も真夏の車中泊は避けるつもりです。しかしトラックドライバーの場合は停車中のガソリン代金も気になりません。おそらく自腹ではなく会社もちなんでしょうから。
「自腹じゃなくて会社の金ならどんどん使ってやるか」彼らの気持ちがますますよくわかったのでした。
周囲の騒音を聞かされるぐらいなら、自分のエンジン音を聞いたほうがマシ
また周囲のエンジン音問題もあります。大型車の駐車場はスペース確保の問題で固まっています。隣の大型車がエンジン音を鳴り響かせていたら、こっちが眠れません。どうせエンジン音がうるさいなら、隣の車の騒音よりも、エアコンかけて自分の車のエンジン音を聞いた方がマシというものです。
なるほど。こういう心理が働いて、エンジンを切らないトラックが誕生するのだな。
これまでまったく理解できなかった他人の気持ちが少しわかったような気がしたのでした。