ドライブ大渋滞中に運転手を交代するのは道路交通法違反?
私はこれまでに1500以上のコラムを書いてこのブログ『ドラクエ的な人生』で発表しています。その中でも圧倒的な閲覧数を誇っているのがこの記事。
HONDA・ホンダ車のカーナビ・メーターパネルが赤く点滅するのは何故だ
車中泊しているホンダ・シャトルのメーターパネルが夜間に赤く点滅することを軽くディスった記事が圧倒的に多くの人に読まれています。
ディスっているといっても、車中泊に向いている車として大いにシャトルを認めていて、その底には愛情が流れています。そういうところが評価されているんじゃないかな。
さて、今回もそんな記事になるといいのですが……たぶんならないと思います(泣)。
大渋滞にバドミントンをやったり、マージャンを始めたりする人たち
先日も愛車ホンダ・シャトルで、車中泊の旅をしてきました。三連休だったので大渋滞に巻き込まれ車が全く前に進まないという場面に遭遇しました。
スキー場に行く途中などでこのような渋滞に巻き込まれた場合、昔は路上で運転手の交代をしたものでした。スキー場に向かう車ではたいてい運転手以外の人は寝ていますので、運転手にばかり不公平なほど負担がかかります。そこで渋滞中にどうせ車は動いていないから、ここぞとばかりに運転手の交代をしたものでした。これが海外(中国)だとまったく動かない渋滞中にみんなクルマから出て麻雀はじめたりバドミントンやったりしている映像が流布されていますよね。いや渋滞って嫌ですね。
あまりにも車が動かないために、わたしたちも運転手の妻と助手席の私で運転手を交代することにしました。ところがここで大問題が発生します。運転手を交代してギアをドライブに入れて出発しようとすると、車のインパネに「キーがありません」と異常アラームが表示されているではありませんか。
ギョッとしました。運転手交代の途中で路上に車の鍵を落としてしまったに違いありません。だってそれ以外に考えられません。
運転手を交代するまでは正常だったのに、運転交代したら異常が検知されるなんて運転手を交代するタイミングで「車の外に落とした」のが原因に決まっています。
私はとっさに判断してサイドブレーキを引いて運転席から道路に飛び出しました。落とした鍵を拾おうと思ったのです。ところがいくら大渋滞中といっても少しはチョロチョロと車が前に進んでいました。後続車の車体の下では探しようがありません。瞬間的に諦めました。これは探すのは無理だ。
ガーン!! 一瞬で旅が終わってしまいました。おそらくひとたびエンジンを切ったらもう二度と車を動かすことはできないでしょう。だって「キーがありません」と車に警告が表示されているのですから。もう車中泊どころではありません。このままエンジンを一度も切らずに家までUターンするしかありません。余計なことをしたばかりに旅は強制終了です。最低最悪の事態です。
スマートキーよりも差し込み式の鍵のほうがよかった人? はい!!
そもそもスマートキーが悪いのだ、と私は思いました。前から好きじゃなかったんだよな、このスマートキーとかいうシステム。ちっともスマート(賢い)じゃないくせに。鍵を差し込まずにドアが開くし、鍵を差し込まずにボタンを押してエンジンをかけられるというのがウリのシステムですが、その程度のことがそんなにありがたいですか? その程度のことがそんなにスマートでしょうか?
むしろ鍵は差し込んで回した方が風情があっていいと思います。わたしは昔の差し込み式キーの方がずっと好きでした。昔の車はエンジンをかける際はキーシリンダーに鍵を差し込み、セル(イグニション)を回さなければなりませんでした。あの行為がこれからドライブに出かけるという気分を演出してくれて好きだったのに。だいたい鍵がないのに前に進むってどういうことよ。気持ちが悪いじゃないのよ。どうすればいいんだよ、これから?
あいかわらずの渋滞の中、絶望的な気分で歩いた方が速いぐらいのスピードでのろのろと前に進んでいたのですが、なんと助手席に移ったイロハさんが鍵を車内で発見しました。ポケットから落ちたスマートキーはコンソールと椅子のあいだの狭い隙間に落ちていたのです。ホッとしました。路上に落としていなくて本当に良かったです。
しかしもともと納得のいかないスマートキーにさらに不満をぶつけたくなります。なんで車内に鍵があるのに「キーがありません」と表示されたのでしょうか?
スマートキーとかいうぜんぜんスマートじゃない馬鹿な鍵
どうやらスマートキーのボタン電池の残量が少なかったのが原因のようでした。そういえばこれまでもドアがなかなか開かなかったり閉まらなかったりしていました。
ついこのあいだ電池を変えたばかりなのに、もう交換かよ! だから差し込み式の方がいいっていうんだ。この馬鹿キーめ!
いまからでも差し込み式に取り替えたいと思いましたが、もちろんそんなことはできません。
スマートキーとスマホを離してくださいってこの馬鹿野郎
スマートキーの電池を長持ちさせるためには「電磁波を発生させる機器、スマホなどの近くに置いておかないこと」がコツだとされています。
バッカじゃなかろうか。そんなの無理だっつーんだよ。
うちの嫁は小さなハンドバッグにスマホとスマートキーを入れています。ほとんど直に接触しているレベルの近さで接してしまいます。
私は手ぶらが普通なので財布やスマホ、車の鍵などはポケットに入れているのですが、夏場などはせいぜい左右のポケットにスマホとキーを分けるぐらいしか手がありません。いやほとんど離れてないからね!
スマートーキーとスマホを離して置いてくださいってこの馬鹿野郎。不可能なことをいうんじゃない! っていうか本当にどこがスマートなんだろう。この馬鹿キーが!!
スマートキーゆえの盗難。コードグラバー窃盗。リレーアタック
このスマートキーというやつ。電波でクルマのドアを開錠し、電波でエンジンがかかるしくみなのですが、案の定、この電波を読んでコピーする機器が世の中にはあるそうです。そりゃあできるでしょうよ。その手口は誰だって考えつきます。これをコードグラバー窃盗というそうです。いったい誰が自動車盗難の責任をとってくれるのでしょうか?
電波をコピーしなくても、スマートキーの電波を自動車までリレーで届けることができれば車を開錠しエンジンをかけることができます。気づいた時には車は窃盗されています。この手口をリレーアタックというそうです。そりゃあできるでしょうよ電波なんだから。だから電波なんか嫌だって言うんだ。車の開発者は何でこんな簡単なことを思いつかないんでしょうかね? 馬鹿なの? 売れたらあとは窃盗されようがお構いなしですか?
寝返りを打って車体にぶつかったり、鍵をかけていることを忘れてドアを開けようとすると警告音がビービー鳴るのは何故だ?
車中泊する車としては非常に優秀な部類に入るホンダのシャトル。ただ後部座席がフルフラットになるというだけですが、それだけでも車中泊するには圧倒的なメリットとなります。私たちのシャトル以前の車はスバルのレガシィで同じステーションワゴンでしたが、シャトルはレガシィよりもフルフラット部分が長く、車高が高く、その分、快適です。
その反面、鍵をかけて後部座席で眠っているとき、寝返りを打って車体にぶつかったり、鍵をかけていることを忘れてドアを開けようとすると警告音がビービー鳴ります。この余計な装置はまったく無駄です。車中泊には必要のない機能です。なんのためにこんな装置がついているのでしょうか?
おそらく子供の車内放置を心配してつけたアラームだと推察しますが、その機能はもっと別のセダン車とかにつけたらいいんじゃないかな。車中泊に特化した車にはそんな余計な装置はないほうがいいです。車中泊に特化するからみんながその車を買ってくれるんですよ。あれもこれもと中途半端な車はつくらないでいただきたい。
そもそも誰がスマートキーなんていうバカなキーをつけてくれと言いましたか?
大渋滞中でも、運転中に路上で運転手を交代することは、道路交通法違反
この記事を書くために色々調べたところ、なんと運転中に路上で運転手を交代することは、いかに大渋滞中とはいえ道路交通法違反らしい。もちろん道路でマージャンやったり、敷物敷いてお弁当食べるのも違反です。そうなのか、知らんかった。
「キーがありません」と車内警告が表示されて、一瞬で旅が終了、絶望に叩き落された時の衝撃が忘れられないため、私はこのような運転手交代は二度とやるつもりはありません。みなさんもお気をつけください。
もしかして運転中に運転手を交代するのを注意するためにスマートキーが「キーがありません」と警告を発したのかしら? ……そんなわけないか。この馬鹿キーにそんな芸当ができるわけありません。
自動車の鍵だけは、昔の差し込み式キーの方がよかったな。そう思いませんか?