プラスを獲得する人生。マイナスを排除する人生。

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一度きりなのである。人生は。できるだけ「いい人生」を送りたいというのが誰しも思うことであろう。

「いい人生」を送るために、一番わかりやすいシナリオは「何かを獲得してプラスになる」ことではないだろうか。

たとえば仕事を得て収入を得る、恋人を得て快楽を得る、子供を得て人生の深みを知る、趣味を得て人生を充実させる。

いいね、獲得する人生。問題は、何もかも全部得られるわけじゃないってことだ。

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子供の背中にスイッチがあって、うざったいときはスイッチオフできればいいのに

たとえば「子供を得て人生の深みを知る」と「趣味を得て人生を充実させる」は両立しがたいってことがよくある。どちらも仕事以外の時間にやることだから

子育てが趣味になってしまえば最高の解決策だが、そうはいかないこともある。「子供はかわいい。だけどうざい」と言った先輩がいた。「子供の背中にスイッチがあって、うざったいときはスイッチオフできればいいのに」先輩はそう言っていた。都合のいいところ取りができればいいのだが、そうそう人生あまくない。

恋人もそうだ。会いたい時だけ会える恋人がいれば最高かもしれないが、生きている相手ではそうはいかない。プラスを得たときには、実は同時にマイナスも得ている。

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プラスを得たときには、同時にマイナスも得ている

みんな人生でプラスを獲得することばかり考えるが、もうそろそろマイナスを排除する人生っていうのを考えてもいいんじゃないか?

たとえば「子供が欲しくないわけじゃないが、お金も余暇時間も取られすぎるから自分にとってはマイナスのほうが大きいから諦める」とか「ウインドサーフィンを趣味にしたいがお金も時間もかかりすぎるから諦めて、お金のかからないテニスを趣味にする」など。

得られなかったことばかりにこだわると、後悔ばかりの人生になる。

むしろ「マイナスを排除したこと」から生じたプラスに目を向けたらどうだろうか。

プラスを得たときには同時にマイナスも得ているとすれば、マイナスを得たときには同時にプラスも得ているはずである。そちらに目を向ければ人生は充実する。

何かを獲得するよりも、何かを捨てることのほうが簡単のはずである。何かを獲得するためにあくせくすることに疲れてしまったら、いっそ手放したらどうか。

捨てるのは、損したことではない。そのマイナスの裏に必ずプラスがあるはずである。

ここまで書いて自分の書いていることが仏教に似ていると気づいた。

仏教では執着を捨て去ることをすすめているのである。

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~~このサイトについて~~

比叡山の大阿闍梨(千日回峰行者)様を超える生涯走行距離の中で走りながら感じたことをサブスリーランナーが綴るコラム。

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プロフィール


サンダルマン・ハルト。雑誌『ランナーズ』等に執筆歴のあるライター。『山と渓谷』ピープル・オブ・ザ・イヤー選出歴あり。サブスリーランナー。グランドスラムの達成者(100kmサブテン。富士登山競争登頂)。スイス・ブライトホルン。マレーシア・キナバル山。台湾・玉山ニイタカヤマ。南アルプス全山縦走など登山歴も豊富。キャンプ・車中泊マニア。アウトドア派の放浪の旅人。現在、仮想地球一周ランニング中。
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