海外あるある。予約したホテルが要求基準に満たない問題
タイのプーケットから戻ってきました。パスポートを紛失するとか、お金を盗まれるとか、飛行機に乗り遅れるとか、かつて経験したような大きなトラブルはなく、おおむね問題ない旅行でした。
あえて問題点をあげるとすれば「予約したホテルが要求基準に満たない問題」があります。この問題は大きくいえば、窓の問題と、トイレの問題と、ふたつに分けて考えることができます。前回のタイペイ旅でも、今回のプーケット旅でも同じ問題に直面したので、そのことを書こうと思います。
ホテル予約サイトの写真ではわからない、窓のないホテル問題
かつて、私たち夫婦の旅はホテルの予約なしで、現地に行ってからホテルを確保するという放浪スタイルでした。しかし最近では私たちはスマホからホテルの予約をして旅することが多くなっています。転機となったのはミラノ万博旅でした。その時もいつものようにホテル予約なしの放浪スタイルの旅でした。しかし安宿街のホテルは、どこも万博の客でいっぱいでした。私たちはホテルを探して歩き疲れてしまったのです。そのときにネットでホテルの予約が取れたのでした。それからネット予約を見直して積極的に利用するようになりました。とくに現地に着いた時間が遅い場合、その日の宿が確保されているという安心感は絶大なものがあります。
私たちはよくTrip.comというサイトをつかってホテルの予約をしています。今回もそのサイトからホテルの予約をしました。ホテルを選ぶときには、市場や繁華街に近いなどの立地面だけでなく、ホテルの外観や部屋の内装の写真を見てふたりで決めています。ネット上の写真はどても明るく清潔なものでした。「ここなら泊まれる」と水準に達したホテルを予約しました。
しかし実際に行ってみるとホテルに窓がなかったりします。今回、Trip.comを使って予約したプーケットのホテルもそのタイプでした。予約サイトでの写真はとてもよさげだったのですが、行ってみると部屋に窓がない。。。
予約サイトの写真に噓があるわけではないのです。写真には壁に絵が飾られていたり、清潔なツインベッドルームだったりして、その写真に嘘偽りはないのですが、部屋に窓がないことまでは写真からはわかりません。ないものは写せませんから。
その結果、かつてのホテル予約なしの放浪スタイルだったら、ぜったいに借りないなというレベルの部屋に泊まらざるを得ないということになってしまうのでした。だってもうクレジットカードで部屋代を払ってしまっていますから。
部屋に窓があるのとないのでは開放感が全然違います。かつてのように部屋を見てから決めるスタイルだったら借りないなあという部屋に、また今回のプーケット旅でも泊まるはめになってしまったのでした。とほほ。
脱糞音とかにおいとか遮るものが何もないホテルの部屋のトイレ
もうひとつ、ホテル予約サイトから予約する部屋の隠れた問題点に「トイレ問題」があります。なんで海外のホテルにはトイレと部屋の「お通じ」がいい部屋が多いのでしょうか。あの設計思想は頭の中身を疑いたくなります。
今回のプーケットのホテルもそんなタイプでした。トイレと部屋のしきいにはカーテンがあるだけでした。それぞれ別室として隔離されていないのです。私は「監獄」を思い出しました。
私は収監されたことはありませんが、牢獄文学が大好き。私たちは自由に見えて本当は心の牢獄に囚われているのではないでしょうか?
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日本の牢獄には、トイレに衝立がないといいます。私がTrip.comで予約したホテルはまさにそんな感じでした。私らは囚人か!? ここは監獄か!?
調べたところTrip.comは中国資本のサイトだそうです。成功しているサイトですから、一定の水準以上のホテルを紹介しているはずです。あまりにもレベル以下のところはサイトの信用にもかかわるので紹介しないはずでしょう。それなのにこれです。ニーハオトイレに代表されるように中国人にはトイレに羞恥心がないのかしら。このトイレで最低紹介基準をクリアしてしまうんですから。
トイレを部屋と離そうという意図がまったくありません。区切りがカーテン一枚ってありえます? 日本のホテルじゃ考えられないと思います。脱糞音とかにおいとか遮るものが何もないんですよ。日本人だったら「レベル以下」で紹介しないんじゃないでしょうか。
かつてのように部屋を見てから決めるスタイルだったらぜったいにこの部屋は借りないなあという部屋に、またしても今回のプーケット旅でも泊まるはめになってしまったのでした。とほほ。
滞在2日目からは自分でホテルを探す。ハイブリッド旅行者になろう
以前のような放浪スタイルだったら、宿を決める前に部屋を見せてもらって、気に入らなかったら借りなければいいだけの話しです。しかしネット予約をすませてしまうと、クレジットカードで部屋代を払ってしまってキャンセルがききません。いまさらホテルを変えられません。
だから部屋を見てから決める昔の放浪スタイルだったらぜったいに泊まらないような部屋に泊まるはめになってしまうのでした。
予約があるという安心感をとるか、気に入った部屋を見て決める自由をとるか、微妙なところですね。
タイペイでも、プーケットでも、意に沿わない部屋に、連続して泊まることになってしまいました。どちらもTrip.comでの予約です。みなさんもネット予約には注意してください。写真からは「窓のない部屋」「プライバシーのないニーハオトイレ」はわかりません。台北も、プーケットも、アポなし放浪スタイルで、ぜんぜん部屋を見つけられました。正直、予約していった意味はなかったと思っています。
ネット予約でも放浪スタイルでもない、ハイブリッドスタイルの旅行者におれはなる!
この問題への対策として、ネット予約でも放浪スタイルでもない、両者のいいとこどりをしたハイブリッドスタイルの旅行者になるというのはいかがでしょうか?
ハイブリッドスタイルでは、初日の宿だけネット予約して、二日目からは自力でホテルを探します。ネット予約一辺倒でなく、ホテルは行ってから探すスタイル一辺倒でもなく、両方のいいところどりをするのです。
ホテルが変わると気分が変わります。ホテルは旅の重要な要素なので、できるだけたくさんのホテルを体験したいと思います。ずっと同じ部屋に泊まるよりも、わたしは毎日別のホテルに泊まった方が楽しいです。そのスタイルなら失敗したと思ったら翌日には別の場所に移ればいいのです。洗濯ものが干せないというデメリットもありますが。
トイレにトイレットペーパーを流すな問題
安宿の場合、トイレと部屋のしきいが皆無というニーハオトイレ問題のほかに、「トイレットペーパーをトイレに流すな」問題があります。アジアでありがちの問題ですね。
水洗便所なのに、トイレットペーパーを流すな、というのは、トレペの水溶性に問題があるためでしょう。水は日本と同じですから、違うとすればトイレットペーパーのほうなのでしょう。トイレに流せない場合、ゴミ箱に捨てることになるのですが、これもいやなものですよね。ここは牢獄か?
こういうケースへの対策として、優秀な日本製トイレットペーパーを持参することをおすすめします。トイレに流せないのはトイレットペーパーの紙質の問題なので、日本製のトイレットペーパーならば問題なく流せます。紙が水に溶ければ流れるので、要はトイレットペーパーの水溶性の問題なのです。