自転車(ロードバイク)とランニングの両立は可能か? サブスリーランナーはロードレーサーに乗っても速いのか?

自転車・ロードバイク
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「サブスリーランナーはロードバイクに乗っても速いのか?」

サブスリーランナーがロードバイクに乗ったとき、その高い偏差値は維持できるのか?

こんにちは、ハルト@sasurainorunnerです。

それに答えられるのは、ロードバイク乗りのサブスリーランナーだけです。その該当者のひとりである私ハルトがその疑問にお答えします。

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ロードバイクでスプリントを決めるのは、ランニングの「着地筋」「ブレーキ筋」という矛盾

「両立は難しいなァ」

それが私の実感です。

どちらも持久系の有酸素運動ですので、両方で好成績をおさめられそうですが、そうは問屋が卸さない。

ロードバイクに特化して身体を仕上げると体幹が太くなります。とくに前傾姿勢を長時間維持するために背筋が肥大化して、ロードバイクは強くなった半面、マラソンは弱くなりました。

マラソンは軽い体重がすべてといってもいい競技です。必要以上の筋肉は走るのに邪魔でしかありません。

重たいギアをブン回してロードバイクで速く走れるようになると、とくに着地筋と呼ばれる大腿四頭筋がものすごく太くなります。

ランニングでは着地の衝撃に膝が悲鳴をあげて、膝の限界以上に太腿の筋肉が発達することはありません。

しかし着地の衝撃がない自転車ではランニングでは手に入れられない太い大腿四頭筋を手に入れることができます。ジムの筋トレで手に入れられるボディビルダーの筋肉に近いものがあります。

まさに自転車乗りは「顔より太もも」なのです。顔より太もも

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必要以上の筋肉は単なる「邪魔な重り」にすぎない

とくにロードバイクのスプリントにおいて、強靭な大腿四頭筋は決定的な役割を演じてくれます。

しかしその肥大化した太腿前面の筋肉で速くランニングできるようになるか、というとそうでもないのがランニングとロードバイクの両立の難しいところです。

大腿四頭筋はランニングの世界では「着地筋」あるいは「ブレーキ筋」と呼ばれている筋肉です。ブレーキ筋がいくら発達しても速くランニングはできません。

ランニング中にアスファルトを踏みしめるための「ブレーキ筋」で、ロードバイクでは重たいペダルを踏みしめて前に進んでいくのです。

どのスポーツでも同じですが、必要以上の筋肉は単なる「邪魔な重り」にすぎません。その競技に最適な筋肉の付き方というものがあるのです。

自分の限界を見極めようと、自分を追い込むシリアス市民アスリートにとっては、高いレベルでの両立は難しいと言えるでしょう。

ここでは「両立」とは「高いレベルで」という意味です。

持って生まれた身体的な条件も、上位レベルになればなるほど意味を持ってきます。

そしてマラソン上位の資質と、ロードレーサー上位の資質は、決して同じではありません。

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一流選手の身長・体重を検証してみる

ランニングは宙に身体を浮かせる運動なので、体重の軽さが絶対的に有利に働きます。

ランニングの究極は「飛ぶこと」であり、鳥たちが大切な骨格をスカスカにしてまで体重が軽くなるように進化したことと、ランナーのダイエットは無縁ではありません。

ロードバイクの究極もまた「飛ぶこと」です。スーパーマンが飛ぶときのような恰好でロードレーサーは疾走します。

ただ飛ぶためのアプローチがランニングとは違います。

重さ・重力という問題を車体やタイヤに処理してもらうことで、肉体はひたすら動力部分だけを受け持つというのがロードバイクの発想です。

ロードバイクは体重や着地の衝撃を「回転するタイヤ」が処理してくれるので、体重の軽さよりも、ペダルを回す筋力や、空気抵抗を避ける姿勢を維持できる筋力がより重要な意味を持ってきます。

空気抵抗は全パワーの80%以上を消耗すると言われています。

本当は骨盤を立てた方が体幹の筋肉を効果的に使うことができるのですが、筋力を犠牲にしても空気抵抗を避けた方が効率的なためにあえて骨盤を伏せることさえします。

すべては速く走るため、です。

体重がそのままペダルを踏み込むパワーに変換できるので、体重は必ずしも不利な要素ではありません。

ロードバイクのトップ選手は体が大きいことが多い。太っている、と言ってもいいような選手もいます。

ツール・ド・フランスを連覇したクリストファー・フルームは身長186cm、体重69kgだそうです。日本人の平均サイズから見ると巨人です。

本来、人並み外れたカラダをもっている超人たちが、凡人にはありえない神々のたたかいに近いものを見せるというのがオリンピックの原点ですから、よりスポーツの原点に近い資質が自転車競技には必要なのです。

ランス・アームストロングは身長177cm 体重75kg。

同じぐらいの身長のマラソンランナーの川内優輝は175cm62kgです。これで川内は「太っちょランナー」と揶揄されることさえあるのです。

ロードレーサー新城幸也は身長170cm体重65kgとなっています。マラソンランナーだったら体重が重すぎます。

要するにユキヤはロードバイクの偏差値をマラソンでは発揮できないということです。

私の一番好きなマラソンランナー藤原新は167cm54kgです。バルセロナ・オリンピック銀メダリストの森下広一は165cm54kgと公式記録されています。

これは平均的な日本人男性よりも小さい選手だということです。それほど体重が軽いことが有利に働くのです。マラソンでは。

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競輪選手は短距離走者。ツールドフランスは長距離走

世界選手権10連覇、世界のナカノこと中野浩一さんは身長172 cm体重85kgだそうな。もはやマラソンランナーとしてはレッドカードな体重です。

私ハルトの身長も172cmですが勝負レース前には60キロまで体重を落としていました。25kg差は決定的な要因になるでしょう。

マラソン勝負なら、全盛期の中野浩一に勝てたのではないでしょうか。

もっとも競輪選手はどちらかというと短距離選手なので陸上なら100m走の選手と比較するのがより公正な比較ということになります。

ツール・ド・フランスの選手はどちらかというと長距離選手なのでマラソンランナーと比較した方が公正な比較となります。

NHKのテレビ番組「ラン×スマ」に出演している金哲彦さんが、ある日同じくNHKの「チャリダー」に出演しているのを見たことがあります。

固定バイクを漕いでスピードを計測していたのですが、一緒に出演していた宮澤崇史さんに比べたら、金さんは全然スピードを出せませんでした。でもマラソン走ったら宮澤さんより金さんの方がずっと速いのは疑いようがありません。

マラソンとロードバイクは、それほど違うものなのです。

 

肺で酸素を取り込んで、毛細血管で全身に運ぶといった有酸素運動に共通の部分も多いことから、サブスリーランナーがロードバイクに乗ったらいきなり最後尾ということはありません。

砲丸投げのエリートは槍投げをしたって、平均以下ということはないでしょう。

サブスリーランナーの私の場合は、ロードバイクに乗ったらいきなり速かったです。

通勤バイク時代の成績は全勝・無敗でした。

往復30kmの通勤バイクで、抜かれたことは一度もありませんでした。

しかしそれは平日の通勤時間帯のこと。

本当に強い人は週末のホビーレーサーです。サーキットのレースに出れば話は全然別です。速い人は本当に速い。全勝無敗なんて夢のまた夢でした。

マラソン走ったって、サブスリーレベルでは本当のトップ選手には全くついていけません。ロードバイクでもそれは同じことなのです。

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結論。両立は難しいものの、上位には入れる

サブスリーランナーはロードレーサーに乗っても速いのか?

結論から言えば、遅くはないが、マラソンほど上位には入れない、というところです。

実際にレースに出て走ってみればわかります。私はマラソンの世界でレースに出ることが習慣になっていたので、ロードバイクに乗り始めてからもすぐにレースに出場しました。

レースの順位? そんなの関係ねえ

4時間エンディーロというサーキットで行われる自転車レースでは平均時速37kmを超えていました。

これは100m10秒(時速36km)の日本人最速ランナー以上の速さで4時間ぶっ続けで走ったということです。

カーブや坂でスピードは落ちますから、瞬間速度はウサイン・ボルトの人類最速時速44kmを超えています。

乗り始めていきなりこのスピードは出せないと思います。サブスリーランナーだからこそ出来たのです。

しかしそれでも上には上がいます。

とくにロードバイクは競技自転車特有のドラフティング(スリップストリーム)という技術がどうしても必要であり、ランニングよりも必要とされるテクニックが多いことは間違いありません。

ロードバイクはランニングよりも「もっと複雑な競技」なのです。

サブスリーランナーは、全ランナーの「上位5%」ぐらいだと思いますが、ロードバイクでそこまでは届きませんでした。

私はランニングから始めたので、どうしても主語がランニングになりがちです。

しかし、ロードバイク乗りがマラソンを始めても、結果は同じだと思います。

遅くはないが、ロードバイクほど上位には入れない。

やっぱり専門分野があるのです。

違う競技である以上、専門にやっている人にはかないません。

ランナーはカラダのバネ(バウンド)がものをいいます。しかしロードレーサーに必要なのはバネよりもパワー(出力)です。

呼吸への負荷もロードバイクの方が圧倒的に上です。

ハアハア喘ぐほどランニングしたら、膝や足底筋膜、アキレス腱を故障してしまうことと思います。膝に負担のない自転車だからこそできるのです。

サブスリーレベルの高いところでロードバイクとの両立は難しいという内容を書きましたが、もちろん低いレベルでならば両立は可能です。

しかしやはり専門にやっている人にはかないません。

脳ミソの集中力という意味でも、決戦(自己ベスト狙い)の時期にはどちらかの競技に絞った方がいいと思います。

どんな競技でも、すべてを賭けてきている人には、負けてしまうのが世の常というものでしょう。

二股かけた浮気な恋愛が、捨て身の一途な恋にかなわないように。

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プロフィール


温人ハルト。雑誌『ランナーズ』等に執筆歴のある物書き。サブスリーランナー。グランドスラム達成者(100kmサブテン。富士登山競争登頂)。スイス・ブライトホルン。台湾・玉山。南アルプス全山縦走など登山歴も豊富。キャンプ・車中泊マニア。西天取経の旅人

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はたして放浪のバックパッカーは社会復帰できるのか!? 自由と社会との折り合いを模索するブログです。

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