知る人ぞ知る有名スポット、群馬県・大泉町ブラジルタウン
うちの妻が群馬県太田市に縁があるので、そのついでに知る人ぞ知る有名スポット、群馬県・大泉町ブラジルタウンというところへ行ってきました。
「日本のブラジル」という異名もあることから、めちゃくちゃ期待していきました。
わたしがニューヨークでいちばんおもしろかたのはチャイナタウンです。規模が大きければ、外国の●●街というのは、とても面白い場合があります。横浜の中華街なんかもそのひとつですよね。
群馬県に海はありませんから、コパカバーナ海岸はないだろうと予想しましたが、コルコバードの丘のキリスト像ぐらいはあってくれるんじゃないかと期待していきました。
しかし何もありません。
ハワイ移民だったら「どうして応募しなかったんだよ」と先祖に文句がいいたくなる。
こちらはスーパーマーケット。看板のカタチからして、靴屋さんを店舗を転用したのかしら?
群馬県大泉町がブラジルタウンと呼ばれるのは、人口に占めるブラジル人の割合が多いからだそうです。大泉町にはたくさんの工場があり、工場労働者として日系ブラジル人がたくさん住んでいるということでした。
しかし労働者が多くても、それだけではブラジルにはなりません。
ブラジルからの日系移民というと、どうしてもアントニオ猪木を思い出してしまうんですが、彼らもたいへんですな。豊かさを求めて地球を半周してブラジルに。そしてまた豊かさをもとめて地球を半周して日本へ。蓄財の神さまから見放されているというか、波乱万丈で楽しそうというか。
移民も場所で天国と地獄にわかれますよね。ハワイ移民だったら「どうして応募しなかったんだよ」と先祖に文句いいたくなりますもの。
日系なので顔は日本人でも、ポルトガル語(ブラジルの公用語)しか喋れない人もいるそうです。
ブラジルを感じたのはスーパーマーケットの中だけだった
ブラジルを感じたのはスーパーマーケットぐらいでした。中はなかなか面白く、ブラジル直輸入で、日本では売っていないようなものが売っていました。
たとえばこちら。
子豚がまるっと売っています。こういう売り方は日本ではしませんが、外国ではよくあります。肉の売り方がかなりグロテスクなのです。
辛いやつです。ブラジルの商品が売っています。直輸入でしょう。
今この場所この瞬間を旅先のように生きる。集団よりも個を優先する生き方【トウガラシ実存主義】
行くなら「大泉カルナバル」祭りの日がおすすめ
シーズンには「サンバ・カーニバル行進」ぐらいやるんでしょうが、普通の日に観光で訪問しても、ブラジルタウンは閑散としています。見るべきところはスーパーマーケットぐらいしかありません。
せめてブラジルの象徴コルコバードのキリスト像ぐらいどこかに設置すればいいのに。いや何も等身大サイズじゃなくてもいいんです。
「パリの自由の女神像」を知っていますか? リュクサンブール公園のなかに、ニューヨークのスタテン島と同じものが建っていることを。違うのは大きさです。パリの自由の女神は人間ぐらいのサイズしかありません。ティアラが展望台になっているニューヨークの女神とはまったくサイズが違います。
でもさ、それでもオシャレじゃん。そういうのがあるだけで「つながり」を感じるじゃん。
大泉町もブラジルタウンを名乗るぐらいなら、せめてコルコバードのキリストぐらいはどこかにつくってもいいんじゃないでしょうか? 「パリの自由の女神像」ぐらいちいさいやつでもいいので。
もちろん大きければ大きいほどいいですけど。
こちらの動画のミロのビーナスのように。