車中泊を趣味にしています。
ある日、茨城県を車中泊旅で通過していたところ、なんだか巨大な像が目に入りました。
直前に牛久大仏を見たばかりだったので、またしても大仏かと思いました。
牛久大仏は手のひらに鎌倉の大仏がおさまるという超巨大スタチューですが、こちらの大仏?もなかなかの大きさです。
しかし大仏にしては螺髪(らほつ)がありません。
螺髪というのは伸びるとアフロになっちゃうクリクリの髪型のことです。
巨神兵?
気になったので、立ち寄ってみました。
すると大仏と思ったものは、なんとも西洋人みたいな顔をしていました。
進撃の巨人か? と次に思いました。
ところが……なんとダイダラボッチでした。もののけ姫、に登場する例のアレです。
日本の古い昔話によく出てくる巨人です。
詳しくは動画を見てもらえればわかるのですが、まあよくもこんなものをつくったな、という感じです。
ダイダラボッチの物語は日本中に散らばっています。高ボッチ高原もそのひとつです。
茨城県ではダイダラボッチをダイダラボウと呼んでいるそうです。なまりのようなもので語源は一緒でしょう。
足跡池というのもありました。足の五本指のあとがちゃんと残っています。
由来を調べてみると「常陸風土記」にダイダラボウのことがでているのだそうです。
風土記というのは、もともと全国で編纂されたものですが、現存するのは常陸 ・出雲・播磨・豊後・肥前しかありません。古い歴史がこの五地区は残っているということです。他は散逸してしまいました。残念ですね。
常陸風土記は721年に成立したそうです。日本書紀が720年に成立ですから、ひじょうに由緒正しい書物です。この時代の書物というのは、まず国家事業です。Amazonキンドル書籍とはわけがちがいます。
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このブログの著者が執筆した純文学小説です。
「かけがえがないなんてことが、どうして言えるだろう。むしろ、こういうべきだった。その人がどんな生き方をしたかで、まわりの人間の人生が変わる、だから人は替えがきかない、と」
「私は、助言されたんだよ。その男性をあなたが絶対に逃したくなかったら、とにかくその男の言う通りにしなさいって。一切反論は許さない。とにかくあなたが「わかる」まで、その男の言う通りに動きなさいって。その男がいい男であればあるほどそうしなさいって。私は反論したんだ。『そんなことできない。そんなの女は男の奴隷じゃないか』って」
本作は小説『ツバサ』の後半部分にあたるものです。アマゾン、楽天で無料公開しています。ぜひお読みください。
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↑これとは出版の難易度が違います。
ダイダラボウのことを「そんな荒唐無稽なアホばなし」とバカにすることは、ヤマタノオロチや、サルタヒコをアホばなし扱いするのと同じことです。だからちゃんと公共団体(水戸市)がダイダラボウを取り扱っているんですね。
それにしてもこんなでかいの、よくつくったよなあ。ちょっと驚きました。ここはもうすこし有名になってもいいのではないかと思います。
観光客は私たちの他に誰もいませんでした。
ダイダラボッチの語源は一寸法師の反対。大・太郎・法師
ダイダラボッチの語源は、一寸法師の反対だそうです。大・太郎・法師で、ダイダラボッチだという由来みたいです。
背のデカい人がいたんだろうなあ。
でもなんで外人?
意外と天狗も
赤鬼も、
ダイダラボッチも、みんな古い時代に日本に漂着した白人が正体だったりして……。
※ダイダラボウの所在地
茨城県水戸市塩崎町1064-1
大串貝塚ふれあい公園