うちには大学3年生の娘A子20歳(3月生まれ)と、大学1年生の娘B子18歳(4月生まれ)が二人います。
A子が20歳になったので、国民年金の被保険者(加入者)となったのでした。
大学3年生の娘の国民年金のことで夫婦で会話したのですが、年金制度が複雑なので、えらく頭をつかう会話になってしまいました。
妻「A子の今年度分の国民年金、一年分を払ったよ~。年金は早生まれだと損よね」
夫「税金みたいに年計算じゃないの? 年単位計算ではらうのならば、4月生まれでも3月生まれでも、どのみち額は変わらないはずだけど」
妻「20歳になった月から払い始めるみたいだよ」
夫「月ベースで計算なんだ。一年分払ったっていうから年ベースかと思ったよ」
妻「誕生月から納付だから4月生まれだと一年分よけいに払わなきゃいけないんだよ」
夫「たしかに月単位で計算して誕生月から払うなら、4月生まれは3月生まれよりもたくさん払わなければならないなあ」
妻「でも結局は60歳の誕生月まで払うんだから、同じなんだけどね」
夫「あ、そういうことか。生涯つうじての支払い年月は何月に生まれても平等なんだね。すると就職するまで親が払ってあげる場合、親の負担が4月生まれと3月生まれじゃ違うってことだね」
妻「就職したら、社会保険料として給与天引きだからね」
夫「3月生まれのA子の場合、2年と1か月分は払ってあげて就職。4月生まれのB子の場合、3年分払ってあげて就職ってことか」
妻「そういうことだと思うよ」
夫「年金は早生まれだと損だというのは、就職するまでは払ってあげるという場合の親の目線からの発言だね。払ってもらう子どもの側からいえば、4月生まれの方が得ってことだ」
妻「そういうことか。学生納付特例制度で納付の猶予を受ける場合(自分で払う場合)、何月に生まれても不平等ではないのね」
夫「ウチのケースは、B子(4月生まれ)が得して、A子(3月生まれ)が損だけどね。就職するまでは払ってあげるルールだから」
妻「年金の受給資格も65歳になった月からはじまるから、人によって誕生月で差別はそれほどないってことね」
夫「年金というのは老後の保障なので、何歳まで生きられるか、人それぞれだもの。3月生まれでも59歳で死ねば年金は払いっぱなしでまるっきりもらえないし、4月生まれでも100歳まで生きれば大いに得をするわけだね」
妻「公的年金って被保険者が保険料を納付するのが義務となっているけど、必要な資格期間が10年だから、払わなかったらその分もらえないだけの話しでしょ?」
夫「なるほど払った金額(年数)で決まるのだから、別に払わなくても損も得もないのか。生まれた月で損することも得することもないんだね」
とまあ、こんな風に会話が進行しました。夫も妻もよくわかっていない者同士が手探りで会話しているため、最初はお互いに相手の言うことが理解できずに苦労しました。
なんでこんなに複雑な制度なのよ、年金!!
しかし国民年金は優良商品といわれています。満額払い込んで、長生きする(バックを受け取る)のが、もっともいいのです。
長生きすることが不幸にならないように、公的年金は満額払った方がいいですよ。