日本史あるある。女かと思ったら男だった「小野妹子」
昔、学校の授業で「小野妹子」という人物が登場して女かと思ったら男だった(笑)
「イモ子、おっさんじゃん!」
そして妹子ネタでクラス中で盛り上がるという……日本史あるある、ですよね。
このように、現代日本で「××子」といったらふつうは女性の名前だとわかります。
里佳子、恵子、裕子、里美、奈美……みんな女性名だとわかりますよね。これを男性名だと思う人はいないと思います。ちなみに全部私の歴代彼女の名前です(笑)。
西洋人の名前。男か女かわからない名前が多い
ところが西洋人が出演している洋物のドラマやバラエティーを見ていると、男の名前だと思っていたら女だったり、女の名前だと思っていたら男だったりすることがよくあります。
ガイジンの名前ってわからねえなあ、と思うことはありませんか?
たとえば先日、アマプラでオーストラリアの恋愛ドキュメンタリー番組を見ていたら、
アレックスという名の人物が出てきました。アレックスはアレキサンダーのニックネームだから男だろうと思っていたら、女なのです。は?
ミシェルという名の人物が出てきました。ミッシェルは大天使ミカエルのフランス語読みのはずです。天使に性別はありませんが、男の名前だと思っていました。ファッションデザイナーのミッシェル・クランは男性ですよね? そういえばビートルズに「ミッシェル」という歌があります。ポールが歌うんだからミッシェルは女の名前なのか……。
コニーという名の人物が出てきました。コニーも男の名前だという気がします。『進撃の巨人』に出てきたコニーは男だったし……でも番組のコニーは女性なのです。
ドリューという名の人物が出てきました。『E.T.』とか『チャーリーズエンジェル』に出演していたドリュー・バリモアという女性がいましたよね。でも番組のドリューは男性なのです。わけがわかりません。
ジョーという女性が登場します。ジョーというのは男性の名前じゃないの?
サマンサは女性名だと思いますが、略すとサム。男性名に聞こえますけど?
ブランド品を身にまとっている女は、男にフラれるために身を飾っているようなもの
先日、書評した『ソラリス』のヒロインの名前はハリーでした。映画『ダーティーハリー』のハリーは男ですよね? だってクリント・イーストウッドだもん。でも『ソラリス』のハリーは女性なのです。
絶対他者『ソラリス』理解できない相手。意思疎通、交流できない相手がいる。
同じく『サド侯爵夫人』の主人公・ルネはもちろん女性です。だからルネというのは女性の名前なのかとばかり思っていたら、大哲学者ルネ・デカルトがいました。ルネ、おっさんじゃん。ヒゲ生えてるじゃん。ルネって男性なの? 女性なの?
男女どちらでも使える中性的な名前
日本人でも男の子でも女の子でもどっちでも使える中世的な名前というのがあります。
たとえば「かおる」とか。光源氏の息子の源薫は男性ですが、由美かおるさんは女性です。
たとえば「つばさ」とか。キャプテン翼の大空翼は男性ですが、本田翼さんは女性です。私の小説の主人公もツバサと命名しました。中性的な名前にしたかったからです。
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このブログの著者が執筆した純文学小説です。
「かけがえがないなんてことが、どうして言えるだろう。むしろ、こういうべきだった。その人がどんな生き方をしたかで、まわりの人間の人生が変わる、だから人は替えがきかない、と」
「私は、助言されたんだよ。その男性をあなたが絶対に逃したくなかったら、とにかくその男の言う通りにしなさいって。一切反論は許さない。とにかくあなたが「わかる」まで、その男の言う通りに動きなさいって。その男がいい男であればあるほどそうしなさいって。私は反論したんだ。『そんなことできない。そんなの女は男の奴隷じゃないか』って」
本作は小説『ツバサ』の後半部分にあたるものです。アマゾン、楽天で無料公開しています。ぜひお読みください。
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ほかにも「あゆむ」だとか「そら」だとか「さつき」だとか、男女どちらでも使える中性的な名前ってありますよね。「アレックス」「ミッシェル」「コニー」「ハリー」「ルネ」なんかは、そのような中性的な名前なんでしょうか。
そういえば英語圏では女たちが相手でも「サンキューガイズ!」といいますよね。なんでガイズなの? ガイはガイ・フォークスのガイで、タフガイのガイで、要するに男のことでは?
異国の言葉、文化はわかりませんなあ。