サマセット・モーム『エドワード・バーナードの転落』

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旅に出たくなる小説」というものがあるように、「仕事を辞めたくなる小説」というものがあります。

ここでは文豪サマセット・モームの『エドワード・バーナードの転落』の魅力に迫ります。しばし『エドワード・バーナードの堕落』と訳されることもある本書ですが、エドワードは本当に転落、堕落したのでしょうか?

作者モームはエドワードの生き方を転落、堕落だと考えていたのでしょうか? そこに迫ります。

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物語、小説における語り手は「心が動く側」にセット

人の心が誰かの心に影響を及ぼす。それが小説です。小説では、たいてい影響される側が「語り手」になります。なぜならヒーローは、「語り手」の心に何かを投げかけて影響を及ぼす存在だからです。

ヒーローは語り手ではありません。語り手にするとヒーロー度が下がります。なぜなら心の中に入っていける側には「謎」「秘密」がないからです。ヒーローの心中はあくまでも「謎」にしておくほうが効果的なのです。

その「謎」が解明されて、理解、共感を得たときに語り手に影響をあたえて、語り手の生き方を変える。それが物語というものです。

それがヒーローの仕事です。「異次元の価値観」が、語り手の心を揺さぶりかけてくるのです。

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旅と読書は似ている。旅人は小説の語り手のようなもの

相方の心に揺さぶられて語り手の生き方が変わる。これは海外旅行にも似ています。

語り手である旅人が、異国のカルチャーにショックを受けて、生き方を変える。それこそまさに海外旅行のだいご味ではないでしょうか。

語り手は自ら感動し、影響される側です。語り手の感動が、読者の感動になるのです。物語を盛り上げるためのピエロ役。それが語り手です。

ヒーローの側はまるで異国のように謎と魅力に満ちて「何か」を投げかけてくるだけです。語り手は異国や相手にラブレターのような「何か」を必死に刻もうとしますが、ほとんどそれはかないません。

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なぜ帰ってこないのかという謎で読者をひっぱる冒頭

サマセットモーム「エドワード・バーナードの転落」でも、このスタイルがとられています。

語り手の名前はベイトマン・ハンター。ヒロインの名前はイザベル・ロングスタフ。そしてヒーロー(アンチヒーロー)の名前がエドワード・バーナードです。短編なので、登場人物がすくなくて、わかりやすい物語となっています。

発展しつつある大都市シカゴで生きる男ベイトマンは、タヒチから親友エドワードを連れ戻すことに失敗しました。エドワードはイザベルの婚約者でしたが、タヒチに行ったきりシカゴに帰ってこなかった謎の男です。

エドワードは父の破産で一文無しになってしまったために、タヒチで商売をやっている知り合いの元で働くことになったのでした。見習い期間が終わればタヒチでふさわしい地位につけてあげようという約束もありました。

帰国したらイザベルと結婚し、シカゴで成功するはずでした。それなのに、帰ってこないのはなぜか?

この謎で作者は物語をひっぱっていきます。

タヒチと聞いて、あの男のことを連想しないわけにはいきません。『月と六ペンス』の主人公ストリックランドは画家になりタヒチで生涯最高の絵を描き上げてそれを燃やしてしまうのでした。

傑作が燃えて灰になっても、傑作を生み出した元ネタ、すばらしい世界は今も目の前にある。

エドワードもストリックランドのような男なのでしょうか。

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帰ってこない男はタヒチで何をしているのか? それを知るための旅

最初イザベルはエドワードがホームシックで帰ってきてしまうのではないかと心配していました。この機会にアメリカ流のビジネスを世界の果ての島に導入するやり方をしっかりと学んできてほしかったのです。ところが約束の2年が過ぎても、エドワードはシカゴに帰ってきません。イザベルは逆にいつエドワードがシカゴ帰ってくるのか心配することになるのでした。

エドワードのことを知る語り部のベイトマンは、仕事の都合でタヒチに寄ることになりました。そこでエドワードのもとを訪ねて、イザベルの待つシカゴに帰国するように説得する役を買って出たのでした。

タヒチに行くと、エドワードは会社を辞めていました。一年も前にクビになっていたというのです。謎が深まります。

エドワードを探して教えられた場所に行ってみると、エドワードは誰にでもできるようなつまらない仕事をしていました。昔の友達と再会したというのに、しがない仕事を恥じる様子もありません。

シカゴ時代に比べると、エドワードは快活で無頓着で、のんびりしていました。人が変わってしまったかのようです。

人懐っこくて会話好きなのに、婚約者イザベルのことも、その他の話題と同じような風にしか話さないのがベイトマンには不可解でした。

そしてタヒチの友人として紹介されたのは、詐欺の罪で7年の懲役を受けていたアーノルド・ジャクソンでした。シカゴでは親族の恥とされていた人物です。しかもアーノルドは現地妻をもっていました。

こんな男とつきあっているなんて! とベイトマンは憤慨します。アーノルドはシカゴの価値観では許されない人物でした。その男アーノルドに「生き方を習った」とエドワードは言います。そしてシカゴにはいつ帰るのかわからないとさえ言います。

エドワードは変わってしまいました。何が彼を変えたのでしょうか。どうして変わってしまったのでしょうか。

アーノルドの家のパーティーで、腰巻だけの半裸で、エドワードは生きているのが楽しくてしょうがないというふうに水遊びをします。その楽天ぶりにベイトマンはあきれてしまいます。自分はスーツ姿の正装なのに、前科者の主人は日焼けした半裸に花の環を頭に載せているのです。どっちがピエロかわかりません。ふさけている、とベイトマンは怒りを覚えます。

美しい太陽と海。南洋の島の木々。満月の道と輝く星。アーノルドは島の浜辺で波乱に富む一生を送った白人の放浪者の話を語って聞かせます。読者はここでモームの他の南洋もの『赤毛』『雨』などを思い出してしまいます。

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「もう帰らないかもしれない」自分の魂を見つけた男

いつシカゴに帰るのかと聞くと、エドワードはもう帰らないかもしれないと言います。ベイトマンは憤慨して「ここは男の生きるところじゃない。こんな人生は君には向いていない」と諭します。「懸命に働いて、自己の立場と身分に伴う責任を果たすんだ。自分が計画したことを成し遂げたという達成感で報いられるシカゴの生活に戻るべきだ」そうエドワードに力説します。しかし言葉はエドワードに届きません。

のんびりして気楽なタヒチの生活をエドワードは気に入っていたのです。

エドワードは、楽しみのための読書、楽しみのための会話をすることをここで学びました。それらを楽しむためには余暇がいります。

シカゴではいつも忙しすぎました。会社に急ぎ、夜まで必死に働き、急いで帰宅して夕食を取り、劇場に行きます。それが人がこの世に生まれてきた目標なのでしょうか。それでもし財産を築けないなら、あくせくすることに価値があるでしょうか。

エドワードは言います。

自分に魂があるというのを、この島で発見するまでは知らなかった。シカゴで語った魂のことは聾唖者が音楽を論じ合うようなものだった、と。

イザベルはどうなるんだ、とベイトマンが聞くと、

僕は期待に添えなかった。貧乏で、しかもそれに満足している。僕は彼女に値しない

パレオ姿で、エドワードは答えました。頭にバラの花輪を乗せて。

仕事に失敗したのが恥ずかしくて帰国しないのかと思っていたら、夢にも思わなかった事態に遭遇しました。君の才能、若さ、チャンスを無駄にするなんて。タヒチで自殺に等しい無駄な人生を送るのか?

ベイトマンの必死の言葉もエドワードには届きません。エドワードの言葉がベイトマンに届かないように。

「無限の顔を持つ海と空。爽やかな夜明けと美しい日没。芳醇な夜。愛する家族と書物。幸福で素朴で平和な一生。僕は自分の魂を手に入れたと思う。僕は成功したのだ」

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モームが夢にみた「もうひとりの自分」

「婚約はエドワードにやる気を出させるためだったの」と自分に嘘をついてイザベルは婚約を破棄します。そしてベイトマンの求婚に応じるのでした。イザベルとベイトマンはシカゴで生きる人間です。エドワードはタヒチで生きる道を選びました。

シカゴで成功し、金持ちになる夢を二人は脳裏に描きます。会社で成功し、アンティーク家具で飾った館に住む夢です。美術館や晩餐会の夢でした。「可哀そうなエドワード」イザベルのため息で物語は終わります。

サマセットモームが作品タイトルを「転落」としたのは、大多数の人にはエドワードの心境が理解できないことを知っていたからだろうと思います。ほとんどの人はタヒチで暮らしません。シカゴで暮らすのです。ほとんどの人は海と空を選びません。美術館や晩餐会を選ぶのです。

エドワードの生き方は、生涯を旅に費やし、世界中をめぐり、南太平洋の島々を船で渡った作者サマセット・モームが、激務の中で夢みた「もうひとりの自分」だったのではないでしょうか。あるいは実際にエドワードのような白人を見て「自分もそっち側に行きたい」と熱望したことが作品を書かせたのだと思います。

この社会においてノーマルなのはベイトマンです。エドワードは異端です。でも、エドワードは、人間のクズなのでしょうか。本書のタイトルは『エドワード・バーナードの転落』ですが、エドワードは本当に転落してしまったのでしょうか?

作者モームは、エドワードのことを本当に転落したと思っていたのでしょうか?

それとも皮肉なアンチテーゼでしょうか?

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少数者の理想を体現しているアンチヒーロー

モームはエドワードのことを「転落」したとは思っていないはずです。むしろ自分の魂と生き方を見つけて大切なもののために他の何かを犠牲にすることができる一種のアンチヒーローとして描いているはずです。少数者のヒーロー。エドワードは少数派の理想を生きている男なのです。

「転落」「堕落」としたのは、普通の生き方目線からの表現です。しかし落ちぶれていったものを憐れむだけの小説ではありません。転落したはずのエドワードが爽やかで、輝いてみえるのはなぜでしょうか。この小説を読んで、ベイトマンではなく、エドワードのような生き方をしたいと思った読者もいるはずです。

なによりも作者モーム自身がそうだったのではないかと思うのです。そうでなければ、このように小説が輝くはずがありません。

ただしそれは少数派、一部の人だけであることを作者は知り抜いていて、本当は『エドワード・バーナードの「変身」「悟り」』と書いてもいいところを、あえて転落・堕落という表現を使ったのでしょう。

たとえ世界を得ても、自分自身を失ったら何になろうか。エドワードの生き方はそう訴えかけてくるようです。

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勝つのは一人。でも人生に心から満足できるのは一人だけではない

生き方は一つではありません。

世界チャンピオンだけがヒーローでしょうか?

勝つのは一人です。でも人生に心から満足できるのは一人だけではありません。

敗れて転落してもなお心から人生に満足することができるアンチヒーローが世の中には絶対に必要なはずです。

ベイトマンがエドワードの生き方を変えられなかったように、エドワードもベイトマンの生き方を変えることはできませんでした。

もっともそんなことを望んでもいません。エドワードは人に範を垂れようとしたわけではなく、自分の生き方を選択したにすぎないからです。

エドワードはベイトマンにとってのヒーローにはなりませんでした。しかしごく一部の読者のヒーローとなったのです。

あなたはどちらに憧れましたか? 大都市シカゴで成功を夢見るベイトマンでしょうか。南洋の島タヒチでのんびりと自然と暮らすエドワードでしょうか。

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遊民主義。美しいもの、豊かなものは、天地(あめつち)が人にもたらしてくれる

きっと誰かがエドワードを必要としています。

わたし自身、各国を放浪した経験がなければ、おそらく肌感覚として理解できなかっただろうと思います。

諸国を放浪して回っていると、何もしないで寝転がっている人「遊民」を少なからず見かけます。

東南アジアでは、スーツ姿で仕事をしている人が貧しく見えました。働かざるを得ないから働いている、という風に見えたのです。

そして公園で寝転がっている遊民が実に豊かに見えたものでした。もちろん気候がいいからそう見えるのですが、別に働かなくてもいいから働かない、という感じです。どっちが豊かに見えたかは言うまでもありません。決まりきった時間に決まりきった場所に行って決まりきったことをしなければならないのは、一番貧しい生活なのかもしれません。

わたし自身、エドワードのように「あっちがわ」遊民の側に行きたいと熱望したのです。遊民の豊かさとは金銭的なものでは決してありません。しばりのない豊かな時間こそが遊民の宝ものです。

美しいもの、豊かなものは、天地(あめつち)が人にもたらしてくれるのです。

こういう小説を読むと、また再び放浪の旅に出たくなります。仕事のために戻ってくる旅ではなく、もしかしたら帰ってこないかもしれない永遠の旅に。

生きることそのものが放浪の旅なのです。

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究極の文章上達法はオーディオブックを聴くことだと思っています。なぜなら言葉というのは語感で覚えているからです。 語学が得意な人は耳がいいのです。

私はオーディオブックは究極の文章上達術だと思っています。

人生を変えた本『旅に出ろ! ヴァガボンディング・ガイド』リアル・ドラゴンクエスト・ガイドブック
いくら旅に時間を費やしたところで、自分と向き合うことに時間を費やさなければ、何の意味もありません。どれだけ何かが変わっても、それに対処するのは自分しかないからです。 どこに行こうと、何が変わろうと、そこには自分がいます。これは言葉ではありません。生き方なのです。

https://arikura.com/job-change/

※※他のサマセット・モーム作品についての書評も書いています。よかったらこちらもご覧ください。

『月と六ペンス』サマセット・モーム
『月と六ペンス』。傑作が燃えて灰になっても、すばらしい世界は今も目の前にある。ストリックランドは大自然とか世界にインスパイアされて傑作を書き上げたけれど、彼の傑作がなくなっても、傑作を生みだした母体である自然や世界は目の前にまだ残っています。何ら損なわれたものはないのです。傑作は他の誰かの手でいつかまた再現されます。
別れた恋人にもう一度会いたい時、会うべきか? サマセット・モーム『赤毛』
時の流れは残酷なものです。気持ちは去って、二度と戻らないのです。
性欲vs禁欲。勝つのはどっち? サマセット・モーム『雨』
名作『雨』に見る性欲vs禁欲、果たしてどちらが勝ったのでしょうか?
アレイスター・クロウリーと賢者の石。『魔術師』サマセット・モーム
現代人もそれを「錬金術」とは呼びませんが、昔の人たちと同じことを望み、同じことを日々追求しているのではないでしょうか? あるとはいえない。でもないとはいいたくない。それが錬金術、人の希望でした。
サマセットモーム『ロータス・イーター』
ロータス・イーターとは、ギリシア神話から「安逸をむさぼる人」を意味しています。ロータスとは蓮。イーターとは食べる人。 タイトルは、極楽浄土の花、蓮を食って生きている人という意味です。 浮世離れした放浪のバックパッカーのような人種のことを指しています。
サマセット・モーム『エドワード・バーナードの転落』
世界チャンピオンだけがヒーローでしょうか? 勝つのは一人です。でも人生に心から満足できるのは一人だけではありません。転落してもなお心から人生に満足することができるアンチヒーローが世の中には絶対に必要なはずです。
『女ごころ』の謎を文豪の作品で探求する
女が、20歳も年上の厳格な公務員に嫁ぐか、危険な匂いのする秘密を共有する同年代の男と一緒に生きていくか? もちろんいい女ってやつは、秘密を共有する危険な男を選ぶのですよ(断言!) 乗るかそるかでやってみる。それでこそ人生ですよ。
お菓子と麦酒。人間の滑稽さを描いた作品
世界的な文豪の夫よりも、こけおどしの服装(見た目)で男を選んでしまう女というものの愚かさ。 そしてその女の愚かさに惚れてしまってかなわない男という者の愚かさ。 そんな人間の滑稽さを描いている作品
ラヴァラヴァ、サロン、パレオ、パシュミナ、クローマー、アフガンストール、ベルベルストールとは? 日本の風土で使えるか?(服飾文化輸入)
ラヴァラヴァ、サロン、パレオ、パシュミナは実用というよりは嗜好品だと思います。身につけると気分が全然変わりますよ。
サハラ砂漠で大ジャンプする著者
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このブログ著者の小説『結婚』
小説『結婚』
愛とは何か? 結婚とは何か? を追求した純文学小説です。 主人公ツバサは劇団の役者です。恋人のアスカはツバサのもとを去っていきます。 「離れたくない。離れたくない。何もかもが消えて、叫びだけが残った。  離れたくない。その叫びだけが残った。  全身が叫びそのものになる。おれは叫びだ」 劇団の主宰者であるキリヤに呼び出されて、離婚話を聞かされます。不倫の子として父を知らずに育ったツバサは、キリヤの妻マリアの不倫の話しに、自分の生い立ちを重ねます。 「どんな喜びも苦難も、どんなに緻密に予測、計算しても思いもかけない事態へと流れていく。喜びも未知、苦しみも未知、でも冒険に向かう同行者がワクワクしてくれたら、おれも楽しく足どりも軽くなるけれど、未知なる苦難、苦境のことばかり思案して不安がり警戒されてしまったら、なんだかおれまでその冒険に向かうよろこびや楽しさを見失ってしまいそうになる……冒険でなければ博打といってもいい。愛は博打だ。人生も」 ツバサの母は心を病んで自殺してしまっていました。 「私にとって愛とは、一緒に歩んでいってほしいという欲があるかないか」 ツバサはミカコから思いを寄せられます。しかし「結婚が誰を幸せにしただろうか?」とツバサは感じています。 「不倫って感情を使いまわしができるから。こっちで足りないものをあっちで、あっちで満たされないものをこっちで補うというカラクリだから、判断が狂うんだよね。それが不倫マジックのタネあかし」 「愛する人とともに歩んでいくことでひろがっていく自分の中の可能性って、決してひとりでは辿りつけない境地だと思うの。守る人がいるうれしさ、守られている安心感、自信。妥協することの意味、共同生活のぶつかり合い、でも逆にそれを楽しもうという姿勢、つかず離れずに……それを一つ屋根の下で行う楽しさ。全く違う人間同士が一緒に人生を作っていく面白味。束縛し合わないで時間を共有したい……けれどこうしたことも相手が同じように思っていないと実現できない」 尊敬する作家、ミナトセイイチロウの影響を受けてツバサは劇団で上演する脚本を書きあげましたが、芝居は失敗してしまいました。 引退するキリヤから一人の友人を紹介されます。なんとその友人はミナトでした。 そこにアスカが妊娠したという情報が伝わってきました。 それは誰の子なのでしょうか? 真実は藪の中。証言が食い違います。誰かが嘘をついているはずです。認識しているツバサ自信が狂っていなければ、の話しですが……。 「妻のことが信頼できない。そうなったら『事実』は関係ないんだ」 そう言ったキリヤの言葉を思い出し、ツバサは真実は何かではなく、自分が何を信じるのか、を選びます。 アスカのお腹の中の子は、昔の自分だと感じていました。 死に際のミナトからツバサは病院に呼び出されます。そして途中までしか書いていない最後の原稿を託されます。ミナトの最後の小説を舞台上にアレンジしたものをツバサは上演します。客席にはミナトが、アスカが、ミカコが見てくれていました。 生きることへの恋を書き上げた舞台は成功し、ツバサはミナトセイイチロウの後を継ぐことを決意します。 そこにミカコから真相を告げる手紙が届いたのでした。 「私は、助言されたんだよ。その男性をあなたが絶対に逃したくなかったら、とにかくその男の言う通りにしなさいって。一切反論は許さない。とにかくあなたが「わかる」まで、その男の言う通りに動きなさいって。その男がいい男であればあるほどそうしなさいって。私は反論したんだ。『そんなことできない。そんなの女は男の奴隷じゃないか』って」
小説『結婚』: 愛とは? 結婚とは?
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小説『結婚』
愛とは何か? 結婚とは何か? を追求した純文学小説です。 主人公ツバサは劇団の役者です。恋人のアスカはツバサのもとを去っていきます。 「離れたくない。離れたくない。何もかもが消えて、叫びだけが残った。  離れたくない。その叫びだけが残った。  全身が叫びそのものになる。おれは叫びだ」 劇団の主宰者であるキリヤに呼び出されて、離婚話を聞かされます。不倫の子として父を知らずに育ったツバサは、キリヤの妻マリアの不倫の話しに、自分の生い立ちを重ねます。 「どんな喜びも苦難も、どんなに緻密に予測、計算しても思いもかけない事態へと流れていく。喜びも未知、苦しみも未知、でも冒険に向かう同行者がワクワクしてくれたら、おれも楽しく足どりも軽くなるけれど、未知なる苦難、苦境のことばかり思案して不安がり警戒されてしまったら、なんだかおれまでその冒険に向かうよろこびや楽しさを見失ってしまいそうになる……冒険でなければ博打といってもいい。愛は博打だ。人生も」 ツバサの母は心を病んで自殺してしまっていました。 「私にとって愛とは、一緒に歩んでいってほしいという欲があるかないか」 ツバサはミカコから思いを寄せられます。しかし「結婚が誰を幸せにしただろうか?」とツバサは感じています。 「不倫って感情を使いまわしができるから。こっちで足りないものをあっちで、あっちで満たされないものをこっちで補うというカラクリだから、判断が狂うんだよね。それが不倫マジックのタネあかし」 「愛する人とともに歩んでいくことでひろがっていく自分の中の可能性って、決してひとりでは辿りつけない境地だと思うの。守る人がいるうれしさ、守られている安心感、自信。妥協することの意味、共同生活のぶつかり合い、でも逆にそれを楽しもうという姿勢、つかず離れずに……それを一つ屋根の下で行う楽しさ。全く違う人間同士が一緒に人生を作っていく面白味。束縛し合わないで時間を共有したい……けれどこうしたことも相手が同じように思っていないと実現できない」 尊敬する作家、ミナトセイイチロウの影響を受けてツバサは劇団で上演する脚本を書きあげましたが、芝居は失敗してしまいました。 引退するキリヤから一人の友人を紹介されます。なんとその友人はミナトでした。 そこにアスカが妊娠したという情報が伝わってきました。 それは誰の子なのでしょうか? 真実は藪の中。証言が食い違います。誰かが嘘をついているはずです。認識しているツバサ自信が狂っていなければ、の話しですが……。 「妻のことが信頼できない。そうなったら『事実』は関係ないんだ」 そう言ったキリヤの言葉を思い出し、ツバサは真実は何かではなく、自分が何を信じるのか、を選びます。 アスカのお腹の中の子は、昔の自分だと感じていました。 死に際のミナトからツバサは病院に呼び出されます。そして途中までしか書いていない最後の原稿を託されます。ミナトの最後の小説を舞台上にアレンジしたものをツバサは上演します。客席にはミナトが、アスカが、ミカコが見てくれていました。 生きることへの恋を書き上げた舞台は成功し、ツバサはミナトセイイチロウの後を継ぐことを決意します。 そこにミカコから真相を告げる手紙が届いたのでした。 「私は、助言されたんだよ。その男性をあなたが絶対に逃したくなかったら、とにかくその男の言う通りにしなさいって。一切反論は許さない。とにかくあなたが「わかる」まで、その男の言う通りに動きなさいって。その男がいい男であればあるほどそうしなさいって。私は反論したんだ。『そんなことできない。そんなの女は男の奴隷じゃないか』って」
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このブログの著者の小説『片翼の翼』
小説『片翼の翼』
なぜ生きるのか? 何のために生きるのか? を追求した純文学小説です。 主人公ツバサは劇団の役者です。 「演技のメソッドとして、自分の過去の類似感情を呼び覚まして芝居に再現させるという方法がある。たとえば飼い犬が死んだときのことを思い出しながら、祖母が死んだときの芝居をしたりするのだ。自分が実生活で泣いたり怒ったりしたことを思いだして演技をする、そうすると迫真の演技となり観客の共感を得ることができる。ところが呼び覚ましたリアルな感情が濃密であればあるほど、心が当時の錯乱した思いに掻き乱されてしまう。その当時の感覚に今の現実がかき乱されてしまうことがあるのだ」 恋人のアスカと結婚式を挙げたのは、結婚式場のモデルのアルバイトとしてでした。しかし母の祐希とは違った結婚生活が自分には送れるのではないかという希望がツバサの胸に躍ります。 「ハッピーな人はもっと更にどんどんハッピーになっていってるというのに、どうして決断をしないんだろう。そんなにボンヤリできるほど人生は長くはないはずなのに。たくさん愛しあって、たくさん楽しんで、たくさんわかちあって、たくさん感動して、たくさん自分を謳歌して、たくさん自分を向上させなきゃならないのに。ハッピーな人達はそういうことを、同じ時間の中でどんどん積み重ねていっているのに、なんでわざわざ大切な時間を暗いもので覆うかな」 アスカに恋をしているのは確かでしたが、すべてを受け入れることができません。 かつてアスカは不倫の恋をしていて、その体験が今の自分をつくったと感じています。それに対してツバサの母は不倫の恋の果てに、みずから命を絶ってしまったのです。 「そのときは望んでいないことが起きて思うようにいかずとても悲しんでいても、大きな流れの中では、それはそうなるべきことがらであって、結果的にはよい方向への布石だったりすることがある。そのとき自分が必死にその結果に反するものを望んでも、事態に否決されて、どんどん大きな力に自分が流されているなあと感じるときがあるんだ」 ツバサは幼いころから愛読していたミナトセイイチロウの作品の影響で、独特のロマンの世界をもっていました。そのロマンのゆえに劇団の主宰者キリヤに認められ、芝居の脚本をまかされることになります。自分に人を感動させることができる何かがあるのか、ツバサは思い悩みます。 同時に友人のミカコと一緒に、インターネット・サイバーショップを立ち上げます。ブツを売るのではなくロマンを売るというコンセプトです。 「楽しい、うれしい、といった人間の明るい感情を掘り起こして、その「先」に到達させてあげるんだ。その到達を手伝う仕事なんだよ。やりがいのあることじゃないか」 惚れているけれど、受け入れられないアスカ。素直になれるけれど、惚れていないミカコ。三角関係にツバサはどう決着をつけるのでしょうか。 アスカは劇団をやめて、精神科医になろうと勉強をしていました。心療内科の手法をツバサとの関係にも持ち込んで、すべてのトラウマを話して、ちゃんと向き合ってくれと希望してきます。 自分の不倫は人生を決めた圧倒的な出来事だと認識しているのに、ツバサの母の不倫、自殺については、分類・整理して心療内科の一症例として片付けようとするアスカの態度にツバサは苛立ちます。つねに自分を無力と感じさせられるつきあいでした。 人と人との相性について、ツバサは考えつづけます。 ミナトから最後の作品の続きを書くように頼まれて、ツバサは地獄のような断崖絶壁の山に向かいます。 「舞台は変えよう。ミナトの小説からは魂だけを引き継ぎ、おれの故郷を舞台に独自の世界を描こう。自分の原風景を描いてみよう。目をそむけ続けてきた始まりの物語のことを。その原風景からしか、おれの本当の心の叫びは表現できない」 そこでミナトの作品がツバサの母と自分の故郷のことを書いていると悟り、自分のすべてを込めて作品を引きついて書き上げようとするのでした。 「おまえにその跡を引き継ぐ資格があるのか? 「ある」自分の中にその力があることをはっきりと感じていた。それはおれがあの人の息子だからだ。おれにはおれだけの何かを込めることができる。父の遺産のその上に」 ※※本作は小説『結婚』の前編、バックストーリーに相当するものです。両方お読みいただけますとさらに物語が深まる構成になっています。※※
片翼の翼: なぜ生きるのか? 何のために生きるのか?
Amazon.co.jp: 片翼の翼: なぜ生きるのか? 何のために生きるのか? eBook : アリクラハルト: 本
小説『片翼の翼』
なぜ生きるのか? 何のために生きるのか? を追求した純文学小説です。 主人公ツバサは劇団の役者です。 「演技のメソッドとして、自分の過去の類似感情を呼び覚まして芝居に再現させるという方法がある。たとえば飼い犬が死んだときのことを思い出しながら、祖母が死んだときの芝居をしたりするのだ。自分が実生活で泣いたり怒ったりしたことを思いだして演技をする、そうすると迫真の演技となり観客の共感を得ることができる。ところが呼び覚ましたリアルな感情が濃密であればあるほど、心が当時の錯乱した思いに掻き乱されてしまう。その当時の感覚に今の現実がかき乱されてしまうことがあるのだ」 恋人のアスカと結婚式を挙げたのは、結婚式場のモデルのアルバイトとしてでした。しかし母の祐希とは違った結婚生活が自分には送れるのではないかという希望がツバサの胸に躍ります。 「ハッピーな人はもっと更にどんどんハッピーになっていってるというのに、どうして決断をしないんだろう。そんなにボンヤリできるほど人生は長くはないはずなのに。たくさん愛しあって、たくさん楽しんで、たくさんわかちあって、たくさん感動して、たくさん自分を謳歌して、たくさん自分を向上させなきゃならないのに。ハッピーな人達はそういうことを、同じ時間の中でどんどん積み重ねていっているのに、なんでわざわざ大切な時間を暗いもので覆うかな」 アスカに恋をしているのは確かでしたが、すべてを受け入れることができません。 かつてアスカは不倫の恋をしていて、その体験が今の自分をつくったと感じています。それに対してツバサの母は不倫の恋の果てに、みずから命を絶ってしまったのです。 「そのときは望んでいないことが起きて思うようにいかずとても悲しんでいても、大きな流れの中では、それはそうなるべきことがらであって、結果的にはよい方向への布石だったりすることがある。そのとき自分が必死にその結果に反するものを望んでも、事態に否決されて、どんどん大きな力に自分が流されているなあと感じるときがあるんだ」 ツバサは幼いころから愛読していたミナトセイイチロウの作品の影響で、独特のロマンの世界をもっていました。そのロマンのゆえに劇団の主宰者キリヤに認められ、芝居の脚本をまかされることになります。自分に人を感動させることができる何かがあるのか、ツバサは思い悩みます。 同時に友人のミカコと一緒に、インターネット・サイバーショップを立ち上げます。ブツを売るのではなくロマンを売るというコンセプトです。 「楽しい、うれしい、といった人間の明るい感情を掘り起こして、その「先」に到達させてあげるんだ。その到達を手伝う仕事なんだよ。やりがいのあることじゃないか」 惚れているけれど、受け入れられないアスカ。素直になれるけれど、惚れていないミカコ。三角関係にツバサはどう決着をつけるのでしょうか。 アスカは劇団をやめて、精神科医になろうと勉強をしていました。心療内科の手法をツバサとの関係にも持ち込んで、すべてのトラウマを話して、ちゃんと向き合ってくれと希望してきます。 自分の不倫は人生を決めた圧倒的な出来事だと認識しているのに、ツバサの母の不倫、自殺については、分類・整理して心療内科の一症例として片付けようとするアスカの態度にツバサは苛立ちます。つねに自分を無力と感じさせられるつきあいでした。 人と人との相性について、ツバサは考えつづけます。 ミナトから最後の作品の続きを書くように頼まれて、ツバサは地獄のような断崖絶壁の山に向かいます。 「舞台は変えよう。ミナトの小説からは魂だけを引き継ぎ、おれの故郷を舞台に独自の世界を描こう。自分の原風景を描いてみよう。目をそむけ続けてきた始まりの物語のことを。その原風景からしか、おれの本当の心の叫びは表現できない」 そこでミナトの作品がツバサの母と自分の故郷のことを書いていると悟り、自分のすべてを込めて作品を引きついて書き上げようとするのでした。 「おまえにその跡を引き継ぐ資格があるのか? 「ある」自分の中にその力があることをはっきりと感じていた。それはおれがあの人の息子だからだ。おれにはおれだけの何かを込めることができる。父の遺産のその上に」 ※※本作は小説『結婚』の前編、バックストーリーに相当するものです。両方お読みいただけますとさらに物語が深まる構成になっています。※※
片翼の翼: なぜ生きるのか? 何のために生きるのか?
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【この記事を書いている人】

アリクラハルトと申します。【トウガラシ実存主義】【遊民ユーミン主義】の提唱者。ランニング系・登山系の雑誌に記事を書いてきたプロのライターでもあります。早稲田大学卒業。日本脚本家連盟修了生。その筆力は…本コラムを最後までお読みいただければわかります。あなたの心をどれだけ揺さぶることができたか。それがわたしの実力です。
市民ランナーのグランドスラムの達成者(マラソン・サブスリー。100kmサブ10。富士登山競争登頂)。ちばアクアラインマラソン招待選手。ボストンマラソン正式選手。地方大会での入賞多数。海外マラソンも完走多数(ボストン、ニューヨークシティ、バンクーバー、ユングフラウ、ロトルアニュージーランド、ニューカレドニアヌメア、ホノルル)。地元走友会のリーダー。月間走行距離MAX600km。『市民ランナーという生き方(グランドスラム養成講座)』を展開しています。言葉の力で、あなたの走り方を劇的に変えてみせます。
また、現在、バーチャルランニング『地球一周走り旅』を展開中。ご近所を走りながら、走行距離だけは地球を一周しようという仮想ランニング企画です。
そしてロードバイク乗り。朝飯前でウサイン・ボルトよりも速く走れます。山ヤとしての実績は以下のとおり。スイス・ブライトホルン登頂。マレーシア・キナバル山登頂。台湾・玉山(ニイタカヤマ)登頂。南アルプス全山縦走。後立山連峰全山縦走。槍・穂・西穂縦走。富士登山競争完走。日本山岳耐久レース(ハセツネ)完走。などなど。『山と渓谷』ピープル・オブ・ザ・イヤー選出歴あり。
その後、山ヤのスタイルのまま海外バックパック放浪に旅立ちました。訪問国はモロッコ。エジプト。ヨルダン。トルコ。イギリス。フランス。スペイン。ポルトガル。イタリア。バチカン。ギリシア。スイス。アメリカ。メキシコ。カナダ。タイ。ベトナム。カンボジア。マレーシア。シンガポール。インドネシア。ニュージーランド。ネパール。インド。中国。台湾。韓国。そして日本の28ケ国。パリとニューカレドニア、ホノルルとラスベガスを別に数えていいなら訪問都市は100都市をこえています。(大西洋上をのぞいて)世界一周しています。国内では青春18きっぷ・車中泊で日本一周しています。
登山も、海外バックパック旅行も、車中泊も、すべてに共通するのは必要最低限の装備で生き抜こうという心構えだと思っています。バックパックひとつ。その放浪の魂を伝えていきます。千葉県在住。

【この記事を書いている人】
瞑想ランニング(地球二周目)をしながら心に浮かんできたコラムをブログに書き綴っているランナー・ブロガーのアリクラハルトと申します。【トウガラシ実存主義】【遊民ユーミン主義】の提唱者。ランニング系・登山系の雑誌に記事を書いてきたプロのライターでもあります。早稲田大学卒業。日本脚本家連盟修了生。その筆力は…本コラムを最後までお読みいただければわかります。あなたの心をどれだけ揺さぶることができたか。それがわたしの実力です。 市民ランナーのグランドスラムの達成者(マラソン・サブスリー。100kmサブ10。富士登山競争登頂)。ちばアクアラインマラソン招待選手。ボストンマラソン正式選手。地方大会での入賞多数。海外マラソンも完走多数(ボストン、ニューヨークシティ、バンクーバー、ユングフラウ、ロトルアニュージーランド、ニューカレドニアヌメア、ホノルル)。地元走友会のリーダー。月間走行距離MAX600km。『市民ランナーという生き方(グランドスラム養成講座)』を展開しています。言葉の力で、あなたの走り方を劇的に変えてみせます。 また、現在、バーチャルランニング『地球一周走り旅』を展開中。ご近所を走りながら、走行距離だけは地球を一周しようという仮想ランニング企画です。 そしてロードバイク乗り。朝飯前でウサイン・ボルトよりも速く走れます。山ヤとしての実績は以下のとおり。スイス・ブライトホルン登頂。マレーシア・キナバル山登頂。台湾・玉山(ニイタカヤマ)登頂。南アルプス全山縦走。後立山連峰全山縦走。槍・穂・西穂縦走。富士登山競争完走。日本山岳耐久レース(ハセツネ)完走。などなど。『山と渓谷』ピープル・オブ・ザ・イヤー選出歴あり。 その後、山ヤのスタイルのまま海外バックパック放浪に旅立ちました。訪問国はモロッコ。エジプト。ヨルダン。トルコ。イギリス。フランス。スペイン。ポルトガル。イタリア。バチカン。ギリシア。スイス。アメリカ。メキシコ。カナダ。タイ。ベトナム。カンボジア。マレーシア。シンガポール。インドネシア。ニュージーランド。ネパール。インド。中国。台湾。韓国。そして日本の28ケ国。パリとニューカレドニア、ホノルルとラスベガスを別に数えていいなら訪問都市は100都市をこえています。(大西洋上をのぞいて)世界一周しています。国内では青春18きっぷ・車中泊で日本一周しています。 登山も、海外バックパック旅行も、車中泊も、すべてに共通するのは必要最低限の装備で生き抜こうという心構えだと思っています。バックパックひとつ。その放浪の魂を伝えていきます。千葉県在住。
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